投資初心者のための長期投資のススメ

今回からFXコラムで３回続けて、FXの取引で必須となる「チャートの分析方法」についてご説明しようと思います
（特に短期売買において活用する機会が多く、FXだけでなく株式の短期売買でも有効活用できる知識です。）


第一回目である今回は「ローソク足の見方」をテーマに進めさせていただきます
（第二回は「チャート分析に役立つ３つのラインの引き方」、第三回は「移動平均線の使い方」にてお送りします。）



上図のFXチャートの中において、青や赤の長方形とその上下に直線が飛び出ている図がいっぱい並んでいますが、これがローソク足になります。
（長方形に短い線が飛び出ている様がローソクに似ていることからこの名がつけられました。）


ローソク足は、決められた期間の間における値動きを図形にて表したもので、決められた期間が1分なら1分足、1時間なら１時間足、１日なら日足、１週間なら週足、1か月なら月足というように呼びます。
（上図の場合は1分足のローソク足が並べられています。）


ローソク足の図形は決められた期間における以下の四つの値を基に形成されます。

・始値（期間の最初の値段）
・高値（期間中、最も高かった値段）
・安値（期間中、最も安かった値段）
・終値（期間の最後の値段）


ローソク足を形成するルールは以下の３つです

１．始値と終値の間は長方形とする。
（長方形のことを実体といいます）
２．実体の色は始値より終値が高い場合は赤色、低い場合は青色とする。
（赤色で示される実体を陽線、青色で示される実体を陰線といいます。チャートによっては陽線を白抜き長方形、陰線を黒塗りつぶし長方形とすることもあります。）
３．実体から高値、安値までの間は直線とする。
（実体から高値に向けて伸びる直線を上ヒゲまたは上影、安値に向けて伸びる直線を下ヒゲまたは下影といいます。）


このようにして形成されたローソク足は、相場の転換点を予想するのに活用出来る大変便利なツールです




ローソク足を用いたトレンド転換点の見方としては、まずヒゲの長さに注目します。


今まで上昇トレンドで来ていたところに、実体よりも長い上ヒゲが出てきたら、下落トレンドへの転換に、下落トレンドで来ていたところに、実体よりも長い下ヒゲが出てきたら、上昇トレンドへの転換になりやすいです。


具体的に冒頭で提示した1分足のチャートに長い上ヒゲを青丸で、長い下ヒゲを赤丸で囲ってみました


青丸で示した後から下落トレンドに、赤丸で示した後から上昇トレンドに転換していることがわかるかと思います


この傾向は、「長い上ヒゲ+陰線」「長い下ヒゲ+陽線」だとさらに下落トレンド、上昇トレンドへの転換の可能性が高いと言われています。


その他だと、実体がほとんど見えないくらい（長方形ではなく横棒に見えるくらい）小さく、上ヒゲ、下ヒゲの長さも同じくらい出るようなローソク足（十字足といいます）も、相場の方向性に迷いが生じている状態となっているため、これも相場の転換点のポイントとなりえます。


このようにローソク足のヒゲの長さを見ることで、トレンド転換点の参考とすることが出来ます




相場の転換点を予想するのに有用なローソク足ですが、実はこれだけでは正確な判断が難しく、他の分析方法と合わせることで相場全体の流れやより確度の高い転換点の分析を行えるようになります


次回以降のFXコラムにて、「トレンドライン、レジスタンスライン、サポートラインの引き方」「移動平均線の使い方」についてご説明しますので、そちらも併せてご覧いただければと思います


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