2016年05月01日
日の名残り(1993アメリカ/イギリス)
監督/ジェームス・アイヴォリー
出演者/アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、クリストファー・リーブ、ジェームズ・フォックス、ヒュー・グラント
about the movie
物語は1956年の「現在」と1920年代から1930年代にかけての回想シーンを往復しつつ進められる。
第二次世界大戦が終わって数年が経った「現在」のことである。執事で あるスティーブンスは、新しい主人ファラディ氏の勧めで、イギリス西岸のクリーヴトンへと小旅行に出かける。前の主人ダーリントン卿の死後、親族の誰も彼 の屋敷ダーリントンホールを受け継ごうとしなかったが、それをアメリカ人の富豪ファラディ氏が買い取った。ダーリントンホールでは、深刻なスタッフ不足を 抱えていた。なぜなら、ダーリントン卿亡き後、屋敷がファラディ氏に売り渡される際に熟練のスタッフたちが辞めていったためだった。人手不足に悩むス ティーブンスのもとに、かつてダーリントンホールでともに働いていたベン夫人から手紙が届く。ベン夫人からの手紙には、現在の悩みとともに、昔を懐かしむ 言葉が書かれていた。ベン夫人に職場復帰してもらうことができれば、人手不足が解決する。そう考えたスティーブンスは、彼女に会うために、ファラディ氏の 勧めに従い、旅に出ることを思い立つ。しかしながら、彼には、もうひとつ解決せねばならぬ問題があった。彼のもうひとつの問題。それは、彼女がベン夫人で はなく、旧姓のケントンと呼ばれていた時代からのものだった。旅の道すがら、スティーブンスは、ダーリントン卿がまだ健在で、ミス・ケントンとともに屋敷 を切り盛りしていた時代を思い出していた。(wikipediaより引用)
ネタバレビュー
いい映画じゃないのー。そして私の好みな映画じゃないのー。もっと早くに観とくんだったー。ホプキンスったら、こんな執事を私も雇いたいんですが、どなたか(←募集)。屋敷の至る所に隠し扉のようなものがあって、執事がサッとそこに入って行く姿は、なんとも良いですね。さながら忍者屋敷のよう。自分の仕事を確実に完璧にスマートにこなす姿というのは実に美しいもんです。非人間的と言われたとしても、それが誰かに仕える仕事であったら尚更だ。実はちょっとやってみたい。
これ、ずっと観たかったんですがなかなかテレビでやらないし、近所のレンタルにはビデオしかないし(ビデオは画質悪し)、観るチャンスが無かったんですな。やーっと観ることができました。メインは執事と女中のラブストーリー。もどかしいもどかしいもどかしい、でもイライラしない映画ですね。人との距離感、心の距離感。気持ちよく心を鎮めて観る事が出来る作品でございました。メインはラブなんだろうけど、それ以外の部分、仕事や歴史や政治や…なんかも全然邪魔になってない。何度でも繰り返し観たいような映画に仲間入り。
最後のバスが時間通りに来るところったら…。もう。クッションぼすぼす殴ったわ。
ちょい役のヒューヒューが若々しいね。すっとぼけた役がジョージ・クルーニーの次に似合う彼ですが(適当に言ってみた)、やっぱり話してる事は口から出任せってのが似合う。こういう役を定着させてる俳優って貴重だと思いまふ。しかし髪を撫で付けるのは似合わん。「モーリス」は可愛かったねえ…DVD欲しいぜ。
ちなみに、アカデミー賞では、主演男優賞、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、監督賞、作曲賞、作品賞、脚本賞の8部門にノミネートされたそうです。総合的に素晴らしい映画ということですな。原題は「The Remains of the Day」。むねきゅん。
この時代のインテリアなんかはとっても好きです。銀食器がいやらしく見えないとでも言うか、品がある。植栽なんかもいいね。トピアリーって言うんですか、奇麗に刈り込まれた植栽とあの時代の車とがセットで出てくると、ザッツ・英国。ぶらぼー。一年中緑の芝生がまぶしい。
執事、女中…と聴いて思い出したのが、雇っていた家政婦との浮気がバレて、気まずいことになってしまった英国の男前俳優ジュード・ロウさん。英国美男子のネームカードがはがれ落ちそうになってますが、大丈夫でしょうかね。ジュードと言えば一番美しく撮れているのは何と言っても「オスカー・ワイルド」の麗しポジー役。ワイルド役のスティーブン・フライがもう少し美しかったら、申し分無かったんですが。
…「日の名残り」とは関係なくなってきたのでこのへんで。
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