2016年05月02日
レヴェナント(2015/アメリカ)
監督 /アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 /マーク・L・スミス(英語版)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演者/レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター
about the movie
2015年のアメリカ合衆国のウエスタン伝記映画作品である。原作は、作家マイケル・パンク(英語版)の小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』(The Revenant: A Novel of Revenge)で、アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサバイバルの旅を描いている。『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが監督を務める。レオナルド・ディカプリオが主演を務め、トム・ハーディとインセプション以来5年振りの共演をした。イニャリトゥ、ディカプリオとも、本作品でそれぞれアカデミー賞を獲得した。イニャリトゥは2度目の監督賞、ディカプリオは5度目のノミネートにして初の主演男優賞。
キャスト、スタッフが明らかにしているところによれば、自然光での撮影、それも特にマジックアワーと呼ばれる1日1時間半程度の黄昏時の撮影にこだ わり、撮影セットは東向きの「朝用」と西向きの「夕方用」の2種類が用意された。また、劇中に登場する砦のセットは「全方位どこを写しても自然に見える」 ことを目指して制作された。時系列に沿って「順撮り」で撮影していたため、当初撮影したカナダでは、予想以上の暖冬であったこともあり、撮影中に雪が早々 に溶けてしまった。そこで、季節が反対の南米の高地に移動して撮影が続行され、ロケ期間は9ヶ月に及んだ。撮影は極地で行われ、凍った川に入ったり、実際 に生肉を食い、動物の死体の中で眠る等、過酷なものであった。リチャード・C・サラフィアン監督作品の"Man in the Wilderness"邦題:「荒野に生きる」1971年)のリメイク(原作が同じ)でもある。(wikipediaより引用)
ネタバレビュー
いやあああ〜〜〜すごい映画を観てしまった。イリャニトゥは好きな監督なだけど…なんだかちょっと次元が違う感じですね、これは。ヒューグラス…なにものだよあんた。
予告も短いものしか観なかったので、内容はよくわからないまま鑑賞。正解でした。しかも伝記映画ということも知らず(知らなさすぎ…)。これが実話に基づいたものだということを後から知ってびっくりしました。ヒューグラスの半生を読むと、映画は脚色した部分もあるけれど、比べて「え、そこも本当の話だったの?それも?」って部分がたくさんありました。
坂本龍一の音楽もすごく良かったなー。一度で覚えられるタイプの旋律とかじゃないんだけど、自然とすごく合っていて、低音の繰り返しがズーンと心に響いた。
それから驚いたのが、自然光での撮影だということ。映像がものすごく美しいです。上手く言えないけど、動く写真みたい。瞬間をとらえた映像。長時間の映画だけれど、瞬き出来ないくらいあっという間に感じるほどに。
イリャニトゥで今まで観た作品は、「アモーレス・ペロス」「セプテンバー11」「21grams」「バベル」「バードマン」。「ビューティフル」を見逃しています。DVD、どこのコーナーにあるんだい…?
レヴェナントに戻りますが。
グラスが這いずって何とか生にしがみつく様子、そして、それを無視し、包み込む圧倒的な雄大な自然。1人の人間が命からがら這いつくばっていても、そんなこと関係なしに、自然は美しくただそこにある。生にしがみつく意味がそこにあるような、全くないような、なんとも言えない息苦しさの3時間。
もっとも、彼が生きることにしがみついたのは、生きたいという本能よりも復讐という感情によって生かされたものかもしれないけれど。
そしてひたすら、クマこわい。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5019514
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック