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2021年01月09日

残り時間

私の父は56歳で亡くなったが、私は70歳にしていまだ元気そのものである。
だが、今日有って明日無きが人生である。
先日「今日はチョット出かけるところがあるから」と妻に。
「あっ、そうなの」と妻の答え。

こういう会話が今まで幾たび交わされてきたことか。
だが、その日は何故か今迄と違った。
妻に話しかけた後でまてよ、こうして別行動取るのは若い時はそれでよかったが、互いに70歳になり今後の
二人の時間は限りがあるから大事にしなければいけないなと、思いなおした。

改めて妻に「二人の時間はこれから大事にしなければいけないから、一緒に行かないかい?」と再度提案。
妻も今までなら「一人で行って来なよ。
私は家で他のことをしているから」と、素っ気ない答えが返ってきたのであるが今日は「そうね、では一緒に行こうか」と。

互いに齢を取ってきたんだなと実感するのであった。
何でもない会話の中にも厳しさと寂しさが今後増してゆくのであろうと感じた瞬間でもあった。
まだまだ70だから先は長いようで短いかも知れなく、逆に短いようで長いこの先であるかも知れない未知の事
だからこそ、一日、一日を意識して充実した日を送らねばならない。

こうした思いが若い時にあったら、父に母に違った形で時を共に過ごせたのであろうなと、今寂しく残念に
想うのであった。
だからという訳ではないが、娘たちに、その夫達に、また孫達に思い残すことなく今後接して行かねばならな
いと、再認識した日でもあった。


posted by 小豆洗い at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族
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