先日長女の家に遊びに行った時、いつものように美味しいコーヒーを馳走になった。
毎回の事だから別段何も考えずいただいた。
暫くゆっくりした後でコストコに行く事になった。
倉庫の中のようなコストコの店内
コストコは娘達が昔から良く買い物に行っており、土産としてケーキなど頂いていた。
妻は何度も同行しており、私がコストコに一度見学に行きたいので「どんな所？」と聞くと「巨人の国のお店よ」との答えであった。
そんな訳で連れて行ってもらったが、妻の言うようにあらゆる商品が大量かつ大きな物であった。
肉にしても調味料、パン、ケーキに至るまで全て巨人の国の住人専用御用達のような商品ばかりであった。
私は口内殺菌のうがい薬の３本セットを買い、コストコを後にした。
娘の家に戻り再びコーヒーを入れてもらう事にした。
コストコで買ってきたケーキを切っている娘にかわり私が豆を挽く事になった。
若い時はミルを二つも所有、更に電動ミル迄持って豆を挽きコーヒーを愛飲していたものだが、この30年以上もっぱらインスタントにしてミル自体どこかに行ってしまった。
娘に何度も挽いてもらったコーヒーは何度も飲んでいたが、初めて娘宅で「お父さん挽いておいて」と頼まれ挽いた時、何十年ぶりかで豆がミルの中で挽かれつぶれる瞬間に何とも言えぬ香りが鼻先をかすめ「あー、いい香りだ。もう一度コーヒーミルを買おう。そしてドリップで飲もう」と心の中で。
帰宅後、インスタントコーヒーを飲みながら早速ネットでミルの検索を始めた。
安定の良いどっしりした物も良いが、手に持ちグリップを廻すタイプを買おうと思った時にそう決めていたので、迷うことなくハンドタイプをチョイスした。
ミルを３台も所有していた頃、給料日前の懐がうすら寒くなった時、コーヒーの豆を100ｇ買い求め気持ちを和やかにしたものであった。
友人はコーヒー豆でなく、給料日前は花を買い心を満たしたと、私とは違った心の充足を計っていた用である。
