人として当たり前の事はしている。
最近ではパートの仕事の時、バスから降りるのに難儀している人を見かけ、思わず駆け寄り手を取り降りるのを手助けした。
バスの運転手さんが目礼してくれたのがうれしかった。
たまに目の悪い方、白杖の人を見かける時がある。
だが決まって、パートの勤務中である事が多い。
だからそっと見守るしかない。
しかし、その日は月に一度の旧友と会い、会食する日であった。
生真面目な友人は待ち合わせの30分前には、改札口から一番近い木製の椅子で待ってくれている。
私も30分前にそこに行くようにしているが、大概既に座っている。
だからという訳ではないが、私は常に1時間以上前には千葉駅に降り立ち一度はそこに立ち寄るのであった。
当然いないから駅前を少しぶらつくのが習慣になってきていた。
そんな時、カメラ店から白杖の年配の女性が出てくるのを見かけたのである。
いつも手助けできなかったから、その時躊躇することなく「お手伝いできることありますか」と道路を横断する彼女に手を差し伸べていた。
段差のある道路を無事渡り終え「どちらに行きますか」と、時間のゆとりが有ったから誘導してあげようとしたが「いえ、大丈夫ですよ」とやんわりと断られたから素直に手を引いた。
私としてはせめて最寄駅位までは手を引けたかと多少心残りであったが、親切の押し売りは良くないなと。
時間のゆとりが有る時は、今後とも極力ひるまずに手を差し伸べようと思った次第である。
過日電車にパート仲間と座っている時、中年の女性を見かけた。
彼女は赤い札に白十字の入ったカードみたいなものを下げていた。
2人で「どうしようか、譲るべきだけど少し離れているからね」と話していたら次の駅に着き降りて行った。
善行をするにも勇気がいるものである。
今日の白杖の方にスッと出来たように、迷わず直ぐ行動に出られるように生きていこう。
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