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2017年05月19日
コーチング哲学"再"再考
失敗から学ぼうとする「失敗学」なるものがある。
失敗すると、非常に悔しい(大抵)。
特に、野球は目立ってしまう。
ミスした選手は、集団の中にいても「孤独感」を感じてしまう。指導者の中にも、そういう経験をした人は少なくないと思う。
ドラマじゃないので
『私、失敗しないので』
と言い切れる人はいないでしヨ。
だから、
ミスを減らすために、日々練習ということになる。
練習の「目的」が明確になっているだろうか?
子どもたちに伝わっているだろうか?
「転ばぬ先の杖」の言葉は、”やはり”自分自身が失敗を経験し、「痛い思い」をしなければ、心に入って来ないのでは。
だから、
理解できていない”プレイ”に、とやかく言っても、子どもには、通じていないのだろう。
まして、
厳しい言葉と叱責があれば、もう、何も考えられないんだろうな。
子どもにベタベタ引っ付いて、教えるよりも、最小限必要な「基本のき」を教えたならば、あとは、子どもに自由にやらせても、いいんじゃないか。
大人になって、ゴルフを始めると、いっぱい教えて下さる人がいる。
でも、
「ちょっと、黙っててくれ!」と思ったことはないだろうか?
子どもたちだって、同じかも・・・。
反復練習は、単調でつまらないだろうな。
「やり方」を工夫することで、なんとかなるような気がする。
「遊び」や「競争」など、取り入れてみるのもありか。
自チームの分析が重要で、計画的に「練習」すること。地道に「単調な”反復”「練習」を愚直に、工夫をこらしてやっていくだけだと思う。
効果は、もしかしたら、高校生になってからでてくるかも・・・しれないかも。
2017年05月18日
指導者/競技者の資質
2017年05月17日
指導者のためのパスウェイ
選手のパスウェイについて、以前書いたことがある。
今回は、「指導者のパスウェイ」について紹介します。
2014年、コーチの質の向上を図り、スポーツの健全性の維持向上を目的に「コーチングイノベーション推進事業」がスタートした。それ以前、コーチによる暴力事件等の不祥事があり、スポーツ指導者の"資質能力向上"の有識者会議が、文科省に設置され、取り組むべき方策が話し合われたようです。
新しい指導者育成の目標
「日本体育協会公認スポーツ指導者制度を我が国スポーツ界全体で方向性を共有した世界基準の指導者制度にする」
ミッション
1)指導者のパスウェイを明確にする。
2)国内スポーツ団体と連携し、各団体の人的・情報資源を活用した"オールジャパン"での指導者育成体制を確立する。
3)コーチ育成のためのモデル・コア・カリキュラムを導入する。
4)学校教員の資格取得を支援する。
指導者自身が、成長ためのたどるべき道筋(パスウェイ)を「指導者のパスウェイ」です。
情報収集→理解
計画→現場で試行→チェック→再試行
を繰り返し、経験、学び続けることが、「グッドコーチ」ということに、なるんだネ。
コーチも「段階」を経て、成長するということだ。「もう、学ぶことはない。」と言った瞬間に、指導者としての成長は止まっちゃうンだネ。
モデル・コア・カリキュラム
http://www.japan-sports.or.jp/coach/news/tabid/81/Default.aspx?itemid=3290
(参考文献)
日本体育協会: Sports Japan, Vol.31 05-06 p.44-45, 2017
2017年05月16日
コーチング哲学再考
「アンガー(イライラ、怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)ための心理教育」
一般社団法人
日本アンガーマネジメント協会HPより
https://www.angermanagement.co.jp
アンガーマネジメントで、新しい指導者スタイルを模索してみよう。との特集記事がある。
(日本体育協会:Sports Japan,Vol.31 05-06 2017)
昨日も、学童野球の試合を観たが、何かにつけて指導者の"厳しい指導の言葉"が出てくる。
小学生の身体、心理特性を考慮すると、そこまで言わなくてもいいジャンと思ったけど。
なかなか、「コーチング」技術が現場サイドに浸透していないことを実感する。
アンガーとは、「二次感情」だと。欲求に対して、沸き上がる"ネガティブ"な「一次感情」が我慢の限界を越えたとき、感情が爆発し、二次感情である「怒り」へと変化するのだそうだ。
指導者が、選手に指示したことが実行されない、対策したにも関わらず、同じミスを繰り返す場合に、「怒り」が出てくるのが一般的か。
アンガーマネジメントの目的
1)生理反応への対応
(ストレスマネジメント)
深呼吸、刺激排除、緊張の緩める等
気分転換(セルフトーク)
2)認知反応への対応
(状況をプラスに捉える力を育てる)
状況が理解できる言葉を駆使
マイナス状況の捉え方を客観化
3)向社会的判断力・行動力の育成
(ソーシャルスキルトレーニング)
怒り、衝動性と均衡を保つ力の習得
指導者が、アンガーマネジメントし、前向きな姿勢を示せば、選手にも好影響を与えるという。その根拠は、「ミラーニューロン」なる神経細胞が、他者(指導者)の行動を見ることで、自身(選手)の行動も変化するミラーのような反応があるんだって。
今一度、指導者は自分の
「コーチング哲学」
を問うてみよう。
2017年05月14日
2017年05月12日
基本のき
2017年05月11日
運動発達に影響する要因について
上の画像は、運動パターン、運動内容、開始時期の「発達順序」を表したものです。(出典 D.L. Gallahue:幼少年期の体育、大修館書店、p.42、1999)
運動は、漸進的に発達(機能的な能力の変化)していきます。必ず、順序を経て発達するといいます。
しかし、その期間は「個人差」があり、時間がかかる子、かからない子が出てきます。
だから、「個人にふさわしい」トレーニングが必要になるんだネ。
基礎的な運動を十分発達させておくことは、その後の「運動スキル」の習得に影響がでるとのこと。
3〜8歳の運動("遊び")が大事なんだネ。
即座の習得には、準備が必要です。
(引用文献)
D.L. Gallahue:幼少年期の体育、大修館書店、p.42、1999
2017年05月10日
運動スキルの習得に影響するもの
運動スキル習得に、環境要因が深く関わっているらしい。
1)練習の機会
クラブで定期的(週末、祝日)に練習はできるが、平日はどうだろうか?
最近は、公園でもボール遊びが禁止され、「遊び」が制限されているようだ。
必然的に、練習量(時間)は少なくなる傾向にあるようだ。そうなると、練習の「質」が問われてくる。計画的に、子どもたちのレベルに見あったメニューで、練習させることが大切だ。練習用具の工夫も良いね。
2)励まし
ほとんどの子どもは、運動能力の発達のために十分「励まし」を受けているだろうか?試合では、応援されているが・・・。凡打したあとのガッカリ感が・・・・・・、悪影響を与えるかもしれない。子どもの努力のプロセスを評価し、褒め、励まして頂きたい。
3)指導
指導においても「質」が問われる。指導者なくして、子どもの運動スキルの発達はないから。日本では、誰でも「指導者になれる」のだから、指導者自身も学習する必要があると思う。
4)生態学的条件
施設、用具、選手/指導者の数などの環境状況を言うみたいだ。妥当であるか、現場で検証してみることが必要かも。指導者の数は、選手数に見合っているか等。
どこのチームも練習し、「上達」して試合に「勝つ」を合言葉にしている。だから、すべての練習、指導、用具等において、「質」の高さが"要求"されてくるのではないだろうか?
(参考文献)
D.L. Gallahue:幼少年期の体育、大修館書店、1999