2013年02月25日
92. 野村萬斎 庭園・狂言修行・ヘビメタ・そば屋・子ども 「にじいろジーン」
ぐっさんと待ち合わせをしたのは文京区の茗荷谷です。
ここに思い出の庭園「占春園」があります。ここは野村さんが幼いころ、体を張って遊んだ場所なのです。
池に入っておたまじゃくしをすくったり、木に登ったり、泥だらけになって遊んだ思い出の場所です。
隣接する小学校「筑波大学附属小学校」は野村さんの母校です。
「いい環境で過ごされたんですね」とぐっさん。確かに都会の中では緑の多い場所です。
3歳から始まった修行
野村萬斎さんはお父さんの野村万作さんに3歳から師事。狂言師への道を歩み始めます。初舞台が終わると周りからごほうびとしてたくさんのウルトラ怪獣をもらったとか。「舞台を頑張ればこんなにごほうびがもらえるんだ!」と少年の心に焼きついたに違いありません。
「逃げ出したいと思いませんでしたか?」
「型にはめる仕事ですからね。…『ちがう、ちがう!』といわれて…」伝統芸能の辛さですね。何代にも渡って伝承されてきたものを正確に受け継がないといけないのです。
私生活ではロックやバスケットボールにハマります。「ヘビメタが好きで…」
修行への反動もあったかも。
狂言の枠にはまらず、いろんなジャンルに挑戦するのは自由な創造の場を求めて、という思いもあるからなのでしょうか?最近では映画「のぼうの城」で主演を務めました。
行きつけのそば屋
続いて向かったのは新宿区早稲田。
行きつけのそば屋「松庵(しょうあん)」です。
稽古場が近いので、家族でよく来るそうです。大きなテーブル、素敵な照明、ずいぶんとモダンなお蕎麦屋さんです。
萬斎さんのお気に入りは「地鶏の親子煮」(735円)
洗練された親子丼、という感じでしょうか?「よくフーフーして食べたほうがいいですよ」
続いて食べたのは 「十割そば せいろ」(800円)
現在萬斎さんはご長男を弟子として指導しています。
「ぼくはセンチメンタルなものを感じました」「ずっとやっていくんだな、と思って…」
伝統芸能の家に生まれた男子として背負わざるを得ない宿命。そういう重みを自身体感し、それを子どもがまた背負っていく…。
ぐっさんにそっくりな鬼の面
最後に向かったのは稽古場です。立派な舞台「よいや舞台」が設けられています。
ぐっさんは萬斎さんから浴衣をもらって、狂言の指導を受けます。
ぐっさんがつけたのは鬼の面なのですが、顔つきといい、浅黒い肌の色合いといい、ぐっさんにそっくりです!
鬼独特の笑い方に始まり、所作の指導を受けるぐっさん。なかなかお上手です。
「お見事でした」と萬斎さん。
重いものを背負っているのに飄々とした雰囲気を漂わせている萬斎さん、それがこの人の魅力ですね。
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