こんにちは!
EVE2です。
円安がとまりません。2023年11月13日には、1ドル152円に届きそうになりました。1991年
1991年といえば、バブルが崩壊し、失われた30年と言われる最初の年です。現在その失われた30年と同じ為替水準になっています。
[金利の決定要因]
以前金利の決定要因について、ブログでご紹介しましたが、復習しましょう。
❶金利平価説 (IRP):
金利平価説は、異なる国の金利水準と為替レートの関係に焦点を当てた理論です。
基本的なアイディアは、2つの異なる通貨の金利差が、将来の為替レート変動を決定する要因であるという考え方です。
IRPには2つの主要なバリエーションがあります。
1)カバード・インタレスト・パリティ (Covered Interest Rate Parity)
これは、通貨をカバー(ヘッジ)する場合の金利差に焦点を当てます。ヘッジを使うことで金利差がなくなり、IRPが成り立つとされます。
2)アンカバード・インタレスト・パリティ (Uncovered Interest Rate Parity)
通貨をヘッジしない場合の金利差に焦点を当て、将来の為替レート変動が金利差によって説明されると主張します。
IRPは通常、短期的な為替市場での金利差を考慮します。しかし、実際の市場では長期的な要因や期待も影響を与えるため、IRPが完全に成り立つことはまれです。
❷購買力平価説 (PPP):
購買力平価説は、為替レートが異なる国々の物価水準に基づいて決定されるという考え方に基づいています。
基本的なアイディアは、「1つの商品(通常はバスケットに含まれる一連の消費財やサービス)が異なる国々で同じ価格で買えるようになる」という原則です。
PPPは、絶対購買力平価説と相対購買力平価説の2つの主要なバリエーションがあります。
1)絶対購買力平価説
ある商品の価格が国際的に同じであると仮定し、為替レートがその商品の価格に基づいて決定されると主張します。
2)相対購買力平価説
複数の商品やバスケットの価格を比較し、それを用いて為替レートを決定するというアプローチです。
しかし、実際の市場ではPPPが常に成り立つわけではなく、さまざまな要因(交換レート操作、貿易の制約、市場の期待など)により、為替レートが常に理論値とは一致しないことがあります。
❸実質利益率平価説(Real Interest Rate Parity)
この理論によれば、異なる国の実質利益率(金利からインフレ率を差し引いたもの)が等しい場合、為替レートが均衡状態にあるとされます。つまり、国際的な資金の移動が利益率の差によって決定され、これが為替相場に影響を与えるとされます。
❹資本フロー理論(Capital Flow Theory)
資本フロー理論によれば、資本が国際的に移動する際に、外国為替市場での需要と供給が為替レートを決定する要因となります。資本がある国に流入すると、その国の通貨の需要が増加し、通貨価値が上昇します。
❺期待仮説(Expectations Hypothesis)
期待仮説によれば、為替レートは将来の経済的な出来事に対する市場の期待に影響を受けます。たとえば、市場参加者がある国の経済成績が良いと予想すれば、その国の通貨の需要が高まり、為替レートが上昇する可能性があります。
❻バランスオブペイメント(国際収支)アプローチ
バランスオブペイメントアプローチでは、国際収支の状況が為替レートに影響を与えるとされます。たとえば、ある国の貿易収支が黒字(輸出が輸入を上回る)であれば、その国の通貨は需要が高まり、価値が上昇する傾向があります。
以上の説があることを紹介し、同時に、テレビをはじめとするマスメディアが、円安の原因はアメリカの長期金利の上昇によるものだと、1択で話している状況について、疑問をなげかけました。
[現在の円安状況]
アメリカの長期金利は安定し、もう、利上げはないという観測が流れています。しかし、円安は止まりません。テレビをはじめとするマスメディアが間違っていて、私の考えが合っていたのでしょうか?今言えることは、もしかしたらそうかもしれませんが、そうでないかもしれないという曖昧な解答になります。
それは、経済の状況は、電車が駅構内に入るのと同じように、止まるのにも時間がかかります。アメリカ金利の上昇が止まったからすぐに止まるというものではないようです。ただ、それだけが原因ではないかもしれないので、本日は、Bingにどうしてなのか聞いてみました。
アメリカの金利が下がると、通常はドルの魅力が減少し、円が買われるため、円安の流れが止まることが期待されます。しかし、現在その流れが止まっていない理由としては、以下のような要素が考えられます:
❶市場の期待
市場参加者が将来の米国経済や物価の下振れを予想していない場合、米国の長期金利が低下しても、それが円安に歯止めをかける影響は限定的になります1。
❷他の要因
為替レートは金利だけでなく、多くの要素によって影響を受けます。例えば、経済の見通し、政治的なリスク、市場のセンチメント(感情)などが影響を及ぼします。これらの要素が円安を推進している可能性があります。
❸日本の金利
日本の金利が低下している場合、それは円安を引き起こす可能性があります2。日本銀行が大規模な金融緩和を続けているため、日米の金利差は拡大が続いています3。
以上のような要素が絡み合って、現在の円安が続いていると考えられます。ただし、為替市場は非常に複雑で、予測は難しいです。したがって、これらの要素が必ずしも円安を続けるとは限りません。
現時点アメリカの景気は堅調です。日本の景気もその恩恵にあやかっている状況です。だから❶は納得です。そして、過去を調べてみると、10%以上を越えていた時期もあり、アメリカ人の感覚から、5%なんてたいしたことなんてないと思っているのかもしれません。加えて、日本と、アメリカの金利が開き過ぎました。長期金利10年の国債金利は、日本は0.8%ですが、アメリカは4.5%で、2023年10月19日には、5%の大台を越えました。ちょっと下がったぐらいで、その期待が変わることがないのかもしれません。
❷については、ChatGPTが教えてくれた複数の説について触れていて、もしかしたら、その説のどれかが影響を及ぼしているのかもしれません。
❸については、現時点考えられません。ここ数カ月は、0.8%ぐらいをうろうろしている状況で、下がったとか、上がったとか聞いた記憶はありません。
まっ、いずれにしろ円安も輸出という面ではいいのですが、輸入大国の国民としては、日々の生活に影響がでます。原因はどうでもいいから、とりあえず、円高に振れてほしいと思いませんか?
1ドル100円ぐらいがちょうどいいのにって思っているのは私ぐらいでしょうか?
[あとがき]
以前、以下の経済学入門のミクロ編とマクロ編について本を読んでいるという話をしましたが、読み終えました。寝る前に本を読むという習慣をつけてからあまり時間はかかりませんでした。。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ] 価格:1650円 |
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ] 価格:1650円 |
読み終えた感想は、またの機会にしましょう。実は、また、図書館から借りてきました(笑)。現在人気がないようで、いつでも借りることができ、占有できる状況です。
内容的には、Studyingの経済学・経済政策を勉強した後だと非常に読みやすくなります。Studyingの経済学・経済政策は、数式を多用し非常に難解な解説になっているのですが、この本はその数式の部分を例文で解説してくれています。しかも、中小企業診断士の試験に出題されるようなキーワードがたくさんでてきて、中小企業診断士の試験はこの本から出題されているのでは?っと疑いたくなるぐらいです。それは言い過ぎですが・・・。
引き続き、経済学・経済政策を勉強することにより、興味を持って経済ニュースを見ていきたいと思います。
では、また!
■為替の予想をする際に「金利差」ってどう関係してくるの ?(大和ネクスト銀行)
https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2017/fc_kensho_001.html
■日米金利差とは 円安・ドル高の一因に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2062Y0Q2A021C2000000/
■物価高の分析 〜経済学・経済政策〜(2023年9月28日)
https://fanblogs.jp/studyingmba/archive/39/0
タグ:YCC 絶対購買力平価説 バランスオブペイメント 資本フロー理論 金利平価説 実質利益率平価説 為替相場 アンカバード・インタレスト・パリティ カバード・インタレスト・パリティ 実質給与水準 購買力平価説 期待仮説 相対購買力平価説 名目給与水準 名目物価水準 金融政策決定会合後
【このカテゴリーの最新記事】