こんにちは!
EVE2です。
気のせいかもしれませんが、令和5年の問題、かなり難しくないでしょうか?まだ、令和3年の問題を解いているのですが、企業経営理論は62点でした。報告していませんでしたが、令和4年は、61・・・。合格点ギリギリなんですが、これから、がんばれば、点数を上乗せすることができそうです。ただ、令和5年は44でしたからね・・・。現在の自分より実力がなかったとはいえ、納得いかない点数です。とりあえず、令和6年の問題は、令和5年より難しいと思って、頑張った方がいいようです。
では、今日は、経済学・経済政策から平成28年第16問について解いていきましょう!まずは、この数日同様に、問題の確認からしていきます。
[経済学・経済政策から平成28年第16問]
いま、ある合理的個人が、限られた所得の下で2つの財(X,Y)を需要する状況を考える。2つの財の需要量は、それぞれDXおよびDYと表記し、財Xの価格をPXと表記する。右図は、予算制約線1と無差別曲線1が点Aで接する状況から、他の条件を一定としてPXのみが下落し、予算制約線2と無差別曲線2が点Bで接する状況へと変化した様子を描いたものである。この図に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを右記の解答群から選べ。
a,財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってDXを減少させた。上図では、代替効果よりも所得効果が大きいため、財Xはギッフェン財の性質を示している。
b,財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってもDXを増加させた。上図では、代替効果と所得効果がともにDXを増加させていることから、財Xはギッフェン財の性質を示している。
c,財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗代替財であることを示している。
d,財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、DYが増加した。これは、財Yが財Xの粗補完財であることを示している。
[解答群]
ア,aとc
イ,aとd
ウ,bとc
エ,bとd
[解答aの考察]
この問題、正しいことを言っている選択肢が複数あるのでそれを解答群から選択する問題となっています。じゃ、ということで、aから順にあっているかどうか見ていきましょう!
aでは、以下のようなことを言っています。
財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。同時に、PXの下落は、所得効果によってDXを減少させた。上図では、代替効果よりも所得効果が大きいため、財Xはギッフェン財の性質を示している。
まずは、上記解答で使用されている単語について確認していきましょう
PX:財Xの価格
DX:財Xの需要量
DY:財Yの需要量
以上で使用されている単語を確認したうえで、問題の一言一言を確認していきましょう。 まず最初に、
財Yの価格を一定としてPXが下落したとき、代替効果でDXが増加した。
っといっています。確かに、PX、財Xの価格は、財Yの価格を一定として、財Xの価格が下落したとき、代替効果で、財Xの需要量DXが増えているのを、右記グラフから確認することができます。次に、
同時に、PXの下落は、所得効果によってDXを減少させた。
と言っています。所得効果により、PX、財Xの価格が減ったことにより、可処分所得が増えたというのは、問題文から確認できます。ただ、可処分所得が増えたにもかかわらず、DX、財Xの需要量が減っています。これは、下級財または下級財の性質を有するギッフェン財だということを、この文章が示唆しています。
そして、最後に
上図では、代替効果よりも所得効果が大きいため、財Xはギッフェン財の性質を示している。
という文章なのですが、大きい、小さいとはどういうことでしょうか?それは、DX、財Xの需要量の影響が強いかどうかを指すようです。最初、価格効果、所得効果、代替効果の線分をベクトルと考え、そのベクトルの長さがその強さを指すと考えていましたが、Copilot、Bardから否定されてしまいました。そして、きちんと調べてみると、需要量への影響が強いかどうかでその強さを判断することができるようです。なお、グラフでは、横軸、X軸で矢印で示している部分が、価格効果、所得効果、代替効果の強さになります。
以上から、財Xは、代替効果よりも、所得効果が大きいギッフェン財といっていいようです。
以上の今までの考察から、選択肢aは正しいことをいっていると判断していいようです。
[あとがき]
今日、すべて考察しようとしたのですが、選択肢aでの調査が長くなり、Time is overとなってしまいました。
明日は、今日の調査を基に回答していくので、できれば、明日中にこの問題をすっきりと分かるようになりたいと思います。
なお、2024年4月21日のブログにおいて、ギッフェン財について、以下のように記述しています。
ギッフェン財とは下級財で、価格が上昇すると所得効果(可処分所得が減ること)により、より多くの下級財であるギッフェン財を購入するという状況を指しています。そして、価格が下がると所得効果(可処分所得が増える)ことにより、下級財であるギッフェン財は需要が減るという状況を指しています。
「ここで味噌となるのは、所得が増えていない状況で、所得効果が働いていると言う点でしょうか?」という部分は、今回の調査によりギッフェン財かどうか判断する材料にはならないと判断しました。
何かご意見がございましたら、ご連絡いただければ引き続き調査をします。
では、また!
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