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2018年03月19日

運動療法を実施する際の注意点

運動の種類・実施方法はT型糖尿病でもU型糖尿病と同じです。
T型糖尿病で空腹時血糖値が250r/dL以上あったり、尿ケトン体が陽性である場合、
強い運動を行うと、運動中または運動後に血糖値がより高くなる危険があります。
このような時は運動をしてはいけません。
30分以上のウォーキングやジョギングなどの運動を行う前は、
血糖測定とできればb尿ケトン体のチェックも合わせて行いましょう。
上腕部や大腿部にインスリン注射をすると、運動によりインスリンの吸収がよくなり、
低血糖になる危険がありますので、運動するときにはインスリンは腹壁(おへその周囲)に注射します。
運動をすると血糖がよくなり、エネルギーが多く消費されるので、低血糖に注意する必要があります。
低血糖を避けるためには、次のことに注意しましょう。
@インスリン量の調整:運動前のインスリン量を運動量に応じて、いつもの2/3〜3/4に減らす。
A補食の摂取:運動量が多い時や運動時間が長い場合には、運動前あるいは運動中、運動後に補食を摂る。
       低血糖の防止には、クッキー、牛乳、チーズなどが役立つ。
B運動のタイミング:運動をする場合は、空腹時でなく食後1〜3時間の間とする。

運動中に低血糖が起こった場合には、すぐにブドウ糖や砂糖水や糖分を含む清涼飲料水を飲みましょう。
しかし、人工甘味料で甘くした清涼飲料には当分が含まれていないので、低血糖の回復には役立ちません。

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食品会社で4年間勤務後、管理栄養士として総合病院で6年間勤務。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削っています。
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