2018年05月18日
案件紹介(クラウドクレジット、セキュリテ)
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一報:SBI SLの不動産Plusは見事に落選しました。
3億円が2分間で蒸発するとは、恐ろしい集金力です。
クラウドクレジットから新ファンド登場
ソーシャルレンディング事業者の中で、主に海外の中小企業/個人向け融資案件を扱う、特徴のある業者の
クラウドクレジットから、新しいファンドが登場しました。
・メキシコ女性起業家支援ファンド1号
予定利率:7.3%(*注:MXN建て)
期間:25ヶ月
貸付総額:未定
担保:無し
メキシコで中小企業向け貸付を中心に、個人・法人向け貸付事業を営む金融機関への貸付です。
その貸付案件は @女性起業家向け貸付、A中小企業向け貸付、B従業員貸付、C生命保険 ですが、
その中でも女性起業家向けの貸付案件が全体の9割を占めるとのこと。
顧客数は3万人程度、不良債権比率は2017年12月期で1.5%。
さらに延滞債権の回収率は97%超となっていますので、経営は安定的と言えるでしょう。
また、財務内容の健全性や収益性については、外部の格付け機関から評価を受けているとのことです。
個人的には、起業家を性別で区別すること自体が疑問なのですが、それは考え方次第かもしれません。
それでも敢えて「女性起業家」を全面に出したファンドを募集するというのは、クラウドクレジットが最近
標榜している「インパクト投資*」が関連しているのかな、とも思います。
6月には「クラウドクレジットと考えるインパクト投資セミナー」も主催するようですし、注力をしている
のは間違いないでしょう。
*インパクト投資:経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資
案件紹介
さてこのファンドですが、貸付期間は2年間と長いですが、元本の安全性はそれなりにあると思います。
案件の説明文を呑み込む事になりますが、不良債権比率1.5%、延滞債権回収率97%という数字から考えて
貸付先の経営は安定していると思われるからです。
また、格付け機関から財務健全性、収益性の評価を受けている事も、安全性を補強する材料となります。
一方でやはり懸念されるのは、外貨建てだということ。
25ヶ月後の満期返済時におけるメキシコペソの対円レートが、最終の収益に大きく影響します。
またクラウドクレジットの場合、外貨建ての預かり金口座がありませんので、償還時に交換レートが固定
されてしまい、「今はちょっと円高だから外貨のまま置いておこう」ができません。
なお、ここ2年のメキシコペソ対円レートは以下のようになっています。
(ペソ円のレート ここ2年)
(https://www.xe.com より引用)
今後はどうなるか分かりませんが、±10%程度の為替変動は当然呑み込んでおくべきでしょう。
この案件のペソ建て利益額(総額)は元本の15.7%ですので、よほど何かがなければ元本割れする可能性は
少ないかもしれません。
もっとも、アメリカがNAFTAを抜ける事になれば分かりませんし、離脱も決して絵空事ではありませんが。
個人的には、クラウドクレジットは株主構成から考えて、抑止力が働いていると思います。
クラウドクレジットが事業を投げ出せば出資者は丸損しますので、もちろんそうはさせじと役員を送り込む
くらいのことはやってくるでしょう。
一方で、外貨建て預かり金口座が無い限り、外貨建ての投資には二の足を踏んでしまいます。
クラウドクレジット自体は、投資先の分散という意味では貴重な存在ですから、他にコア投資のある方が
サテライトとして一定額を投資する、という使い方が妥当なのではないでしょうか。
クラウドクレジットへの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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セキュリテから「投資」の色合いが強い案件が登場
もう一つの話題は、セキュリテです。
セキュリテは「投資型」クラウドファンディングに分類される事業者ですが、上記クラウドクレジットと
同様に、「インパクト投資プラットフォーム」を自称しています。
そのため、「応援型」あるいは「寄付型」の性質を持つ案件も良く出てくるのですが、そんな中で今回は
珍しく、ほぼ投資型の案件を見つけました。
・滋賀 土山太陽光発電所ファンド
償還率(予定):130.1%(事業計画通りに進捗した場合)
期間:〜2026/3/31(約8年)
募集総額:1,300万円
担保:無し
滋賀県土山の太陽光発電所に対する出資となります。
総合土木業者の本郷工業が、もう一つの事業の柱として再生可能エネルギー事業を始めたのが2014年。
自動的に太陽光パネルを太陽方向に追尾させ、野立ての場合に比べて大きな発電量を可能とする新技術、
「追尾式太陽光架台」という特許を取得しているようです。
(↑追尾式太陽光架台)
投資商品として見た場合、担保がないのは減点ですが、太陽光発電所の建築には本郷工業も関わっている
(1,000万円程度では発電所は建たない)ため、利害は一致しています。
金額拘束8年(実投資期間7年)で予定リターン+30%ということで、年率換算すると税引前で約4%。
まあ、こんなものか、というところでしょう。
応援型、寄付型が多いセキュリテの中では、かなり頑張っている方だと思います。
案件的な魅力は、投資型・融資型のクラウドファンディングに及ぶべくもありませんが、滋賀にゆかりが
あるなど何らかの条件があれば、出資を検討しても良いのではないでしょうか。
私もたまに、こういった応援型クラウドファンディングのサイトを覗いては、近隣や出身地の温泉案件が
出ないかと思っているのですが、なかなか巡り会えずこれまでは投資できていません。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 10:00
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