2018年05月12日
日本初、運賃無料タクシーがFUNDINNOで資金調達を開始
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日本初「運賃無料タクシー」
*これは株式投資型クラウドファンディング(CF)の話題ですが、当ブログではソーシャルレンディングの
カテゴリで扱わせていただきます。
SankeiBizに、日本初「運賃無料タクシー」の記事が載っていました。
・日本初、運賃無料“タクシー” 「15歳起業」の若手実業家が新会社
最年少、15歳で起業したセブンセンスの吉田拓巳氏が、博多で日本初の無料の配車・運行サービスを始める
という内容です。
会社名及びサービス名は「nommoc(ノモック)」。サービスの開始時期は2019年3月から。
専用のアプリで配車を受け、乗車中に車内のディスプレイで広告が流されます。
その広告料で、運賃を賄うという仕組みです。
まずは博多の天神を中心に10台ほど。
その後は2020年目処に東京などへ展開、さらにその後にはシンガポールなど海外にも進出予定とのこと。
詳細は、下記の紹介動画をご覧下さい。
これ自体は斬新な取り組みとして話題になっていますが、逆に言えばそれだけのことです。
記事に取り上げるきっかけとなったのは、この会社ががスタートアップ時の資金調達の方法として、投資型
クラウドファンディングの「FUNDINNO」を選んだということです。
ちなみに吉田氏のセブンセンスですが、会社のメンバーを調べてみたところ
・社外取締役 家入一真氏(CampFire代表取締役)
・社外顧問 四角大輔氏(執筆家・アーティストインキュベーター)
と、色々な場面で良く名前を目にする顔ぶれでした。
案件紹介
さて、FUNDINNOでの案件募集ですが、本日5/12の19時からとなっています。
募集額は上限で5,000万円です。
FUNDINNOの場合、事前の資金振込は必要がなく、先に出資を申し込む事ができます。
募集上限額の5,000万円というのは、FUNDINNOの案件としてはかなり高めで、平均の2〜2.5倍くらいですが
nommocのニュースで取り上げられ方などから推測するに、おそらく短期で蒸発するでしょう。
興味のある方は、時間前から貼り付いているくらいの事はした方がいいかもしれません。
一方、このビジネスが成功するには、以下のようなハードルを乗り越える必要があると思います。
・広告有効性の問題:
始めの頃こそ興味で車内サイネージを見る人は多いと思われるが、そのうちに興味を無くせば、手元の
スマートフォンに夢中になる人が多いのではないか?
また、密閉空間内ということで宣伝効果は高いと推定されるが、タクシーに乗るのはせいぜいで4人。
効果は高いが、広告対象が限定され、中吊り広告などと比較した優位性を持てるか?
(追記:天神の夜は半分がた酔っ払いと推定される。酔客が広告見ても覚えているのか?)
・ユーザの問題:
事業規模を拡大する場合、そもそも「無料のタクシー」にしか興味が無く、広告など端から見るつもり
がないフリーライダー(ただ乗り)をどう排除していくか?
また、短距離の搭乗を前提としているが、そのエリアをどう決めるか?
・採算性の問題:
福岡市のタクシー料金は1.6kmまで初乗り680円。
タクシー会社の利益率を20%と仮定しこれを引っこ抜いても、料金(=広告料)は1.6kmで550円ほど。
数分の広告に550円は妥当か? それを払うスポンサーがそうそう見つかるのか?
・既得権益の問題:
最初はともかく、業務拡大の途上においては、必ず既得権益との衝突がある。
福岡県の場合は国家戦略特区としての利点を使えるが、その後はどうするつもりなのか?
特に既得権益との衝突は、もし起こればnommocが既存のタクシー業界にとっての競争相手と見なされた
事になりますので、是非起こって欲しいものだと思います。
(おそらく、既存のタクシー会社はサービス向上に取り組むより、nommocを排除しようと動くはず。
それに対して国や裁判所がどのような判断を下すのかに興味があります)
何にせよ、日本初の興味深い試みですので、注目していきたいと思います。
こういったスタートアップには、なかなか金融機関などからの融資は付きにくいものです。
スタートアップを応援する投資型CFという仕組みができた事は、個人投資家のアクセスできる投資商品の
幅が広がったことになり、良いことだと思っています。
(スタートアップへの投資型CFは、投資というより応援の側面が強いですが)
FUNDINNOはこれまでの多くの案件を手がけている、日本最大級のスタートアップ投資型CFです。
私はこれまでのところタイミングが合わず、なかなか投資ができていませんが、応援したい案件はいくつか
見つかっています(最近では資産形成プラットフォームとか、クラウドソーシングとか)。
興味がありましたら、まずは会員登録だけでもいかがでしょうか。
FUNDINNOでの出資を検討される方は、こちらのリンクをご利用いただければ幸いです。
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リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 10:00
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採算性を考えれば、当然何らかの制限は付くでしょう。
まず距離は短距離、それもおそらくは、乗降車ともに場所の制限が付くと思います。
さらに曜日・時間にも何らかの制限は当然あるでしょう。要は、スポンサーが付かない状況(時間・場所・ユーザ属性)では利用できない、という制限になると思われます。
最初は天神で10台ということですので、現状ではビジネスになるのかどうか自信はないのだと思います。
もっとも、タクシー業界もいいかげん閉塞感の強い業界ですので、こういった新しい動きが規制を貫く一つの動きとなるなら、それは評価すべきではないでしょうか。
毎日の面倒な通勤は無料タクシーの送迎に置き換わるの ?
それだったら医者と変わらないですね ?
何らかの制限ができるでしょうね。
〇×カードで100万円使った人だけnommocを1回使用できるとか。
少し料金の安いタクシーなら現実的ですね。