ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

　SBI SLから元利金の分配を受けましたので、再投資を行いました。


　・SBISLメガソーラーブリッジローンファンド6号　35万円

　　予定利率：7%
　　期間：10ヶ月
　　貸付総額：13億円
　　担保：�@購入予定の合同会社の出資持分
　　　　　�A購入予定の合同会社が購入する不動産の所有権
　　　　　�B借手代表者が所有する、別の太陽光発電事業合同会社の出資持分
　　　　　�C借手代表者が所有する、別の太陽光発電事業合同会社が保有する事業用地の地上権
　　　　　�D借手が所有する、別の太陽光発電事業合同会社への貸付債権
　　　　　（担保評価額　�Cのみで10億7,000万円）


　すっかりシリーズとして定着した感のある、「かけはし」シリーズです。
　今回の資金用途は、10MWクラスのメガソーラーを有する合同会社の出資持分と事業用地などの購入。
　返済減資は、そのメガソーラーをファンドなどの第三者へ売却した代金。
　要は、メガソーラー発電所の転売つなぎ資金、というところでしょうか。

　投資スキームはそれほど複雑ではありません（転売なので）が、担保構造は複雑ですので注意です。
　ぱっと目を引くのは、13億円の募集に対して担保が10億7,000万円しかないことですが、実際のところ
　この担保は５種類のうち１つの担保の募集額でしかありません。

　
　（SBI SLの案件ページより転載）

　もともとSBI SLは担保評価は堅実なところがあり、以前のファンドにおいても
　「取得予定用地、工場建物、製造ラインの設備・動産への担保設定：評価額ゼロ」
　という、豪快な査定を下した事があります（当ブログにおける記事はこちら）。

　担保の�@と�Aは購入予定の合同会社が所有するものであり、現時点で借手の所有物にはなっていないので
　担保として繰り入れないのは分かりますが、�Bと�Dについては繰り入れても良さそうなものです。

　これらの事から、担保の評価額は10億7,000万円を上回ることは確実です。
　（実際の担保額を公開してもらいたくはあるものの）担保についてはそれほど心配いらないと判断しました。


　また、太陽光発電の概算費用は、野立てで約30万円/kW。
　10MWですと30億円となりますが、これには土地が入らないので実際はもっと高くなります。
　土地代の正確なところについては何も言えませんが、30億円＋土地代を購入するのに対して、SLで調達する
　金額は13億円ですので、相応の持ち出し分（もしくは金融機関からの融資）があると考えられます。

　つまり、借手と投資家の間には、「売れなければ損をする可能性がある」という利害一致が起きます。
　借手の匿名性が高いソーシャルレンディングにおいては、この利害一致はとても重要だと考えています。
　（利害の一致は、相手の顔が見えない状況でも信用を担保してくれるため）

　以上のような理由より、安全性は相応にあると考え、投資を実施しました。


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　クラウドバンクから利金の分配を受けましたので、少額ですが再投資を行いました。


　・『限定ファンド』太陽光発電ファンド82号　2.6万円

　　予定利率：7%
　　期間：4ヶ月
　　貸付総額：8,500万円
　　担保：�@事業用地への抵当権（第一順位）
　　　　　�A代表者連帯保証、第三者連帯保証
　　　　　�B経産省IDの譲渡予約、系統連系権利の譲渡予約

　　


　少額のチリツモ投資です。
　太陽光発電事業者の、建設代金の支払いに充てる事業資金の融資となります。
　といいますか、4ヶ月という貸付期間を考えると、ほとんど「立替代金用融資」だと思います。

　
　（クラウドバンクの案件ページより転載）

　投資スキームも標準的で、短期間融資であれば安全性は問題ないと判断しました。
　（自分自身の投資額が少ないので、それほど根を詰めて調査したわけでもないのですが）


　一つ特徴があるとすると、このファンドが「限定ファンド」であることです。
　クラウドバンクでの現在投資額（預かり金含む）が100万円以上ある投資家のみ申し込める案件で、
　ボーナスとして一般的な案件に対し、0.2〜0.4%くらい利率が上乗せされています。

　ソーシャルレンディング全体のパイはまだまだ成長しそうですが、一方で囲い込みの動きは既にあります。
　これもその一つであり、高額投資家を優遇することで投資額を増やそうとしているのでしょう。
　度を超した優遇は事業者の体力を削り、また胡散臭さを助長してしまいますが、この程度の上乗せなら
　納得できる範囲でしょう。
　持続可能であるなら、投資額の多い者への優遇は歓迎したいと思います。


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