2019年09月24日
【案件開始:追記あり】CAMPFIREから初の「融資型」クラウドファンディングサービスが登場
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9/24 14:00追記:
案件の募集が始まりました。
予想通り、利率5%の案件以外は(総募集金額を考えると)集まりは良くありません。
また全体的に、最近サービスを開始した他事業者と比べると初動は鈍いように思います。
(残り14日ありますので、最終的には埋まるかもしれませんが)
厳しい言い方になるかもしれませんが、「融資型」である以上は出資者と貸付先はバランス良くリスクを
負うことが重要だと思います。
そういった意味では、出資者側にリスクが大きい(リターンが少ない)案件でこの状況は自然なこと。
今後の案件組成に、今回のことを生かしていってもらえればと思います。
CAMPFIREがソーシャルレンディングに参入
「CAMPFIRE」は、購入型/ファンド型のクラウウドファンディングとして有名なサービス。
これまでに26,000件以上のファンドが、140億円以上の資金を集めています。
そのCAMPFIREが今回、融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)に参入しました。
サービス名は「CAMPFIRE Owners」。
トップページに
「資金調達したい事業者に、 応援したい投資家たちのお金を届ける融資型クラウドファンディングです」
と書いてあることから分かるように、融資型とは言え純粋な投資ではなく、投資家の思いに焦点を当てた
「融資型+応援型」クラウドファンディングと言えると思います。
CAMPFIREが運営しているサービスだけに、事業者のリスクは低いとみていいでしょう。
一方で案件については、投資商品とみる場合は微妙だと考えます。その内容を紹介します。
案件紹介
CAMPFIRE Owners最初の案件として登場したのは、以下の4案件。
いずれも9/24の正午から募集開始となります。
・障がい者技術育成プロジェクトファンド
募集金額300万円、利率3%、運用期間12ヶ月、無担保、無保証
・ADHDサポート教育ファンド
募集金額300万円、利率3%、運用期間12ヶ月、無担保、無保証
・エチオピア環境リサイクルファンド
募集金額300万円、利率3%、運用期間12ヶ月、無担保、無保証
・コスメブランド研究開発ファンド
募集金額1,500万円、利率5%、運用期間12ヶ月、無担保、無保証
私見ですが、このうち投資対象として検討してもいいと思ったのはコスメファンドのみです。
もっともそれにしても、無担保・無保証は二の足を踏みます。
一部の資金は会社が拠出することを明言し、投資家と一緒にコスメを開発していくという形にしていけば
「応援して投資する」という理念とも合致すると思います。
(あと、投資家にコスメの試供品を配るようにすれば、さらに魅力的になると思います)
他3つのファンドについては厳しい言い方になってしまいますが、利率の低さと無担保・無保証という条件
からして、投資適格とは思えませんでした。
社会的意義があることは分かります。
しかしそれならせめて、公的機関と連携してお墨付きを付けるべきではないかと思います。
(エチオピアファンドはJICAとの連携予定はあるようですが)
例えば下記のネクストシフトファンドはそうしていますし、私はその内容に納得し、案件リスクがあること
を承知の上で一部の資金を投資しています。
応援型が悪いのではなく、リスクが投資家側にのみ偏っているのがフェアではないと言っているだけです。
ネクストシフトファンドは公的機関のお墨付きインパクト投資を扱います(広告リンク)
クラウドファンディングについての所感
融資や株式投資、不動産投資と異なり「モノ・サービス・体験」をお返しする購入型/ファンド型のクラウ
ドファンディングサービスは話題性があり、かつ肯定的な意見を集めやすいもの。
そのため、こういったサービスを展開する事業者は他にも多くあります。
とは言え、これらがクラウドファンディングを代表するかといわれるとそれは別問題。
市場規模で言えばクラウドファンディングの中で支配的なものは融資型、つまりはソーシャルレンディング
であることについては論を待ちません。
下記の通り、2017年における融資型の市場シェアは90%以上。
現状においては投資型が少し増えてきたと思いますが、融資型/投資型がクラウドファンディングの市場を
牽引していることはまちがいないでしょう。
(https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2036 より引用)
ではなぜ、融資型や投資型はあまりニュースにならない(なっても否定的側面が多い)のか。
融資型や投資型のクラウドファンディングは「投資」としての側面が強いため、マスコミやメディアが好物
とするストーリー(感動的か悲劇的であればなお良し)が作られにくいのが理由の一つでしょう。
一方でファンドが失敗した時、寄付型や購入型に比べその失敗が大きく取り上げられるのもまた、融資型や
投資型の宿命だと思います。
(出資者が何を期待しているかの狙いが違うから、という言い方もできますが)
もっとも私としては、各類型別のクラウドファンディングを比較して「あれが良い、あれはダメ」という
議論をするつもりはありません。
寄付型や購入型はストーリーが作りやすく、融資型や投資型は投資の側面が強い。
そんなことは当たり前で、お互いがいがみ合わず協力できるところは協力しながら、クラウドファンディン
グという市場そのものを盛り上げていけばいいのではないでしょうか。
この市場はまだまだ小さく、大きな将来性があると思います。
今回、購入型/ファンド型で代表的な事業者であったCAMPFIREが融資型に進出してきた、そのこと自体は
好意的に受け止めています。
次は、投資家として食指が動く案件が登場することを期待します。
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posted by SALLOW at 14:00
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