2019年08月20日
【雑記】26兆円の命運を握るのは、11人の普通の若者?
広告
世界最大のETF
今回は雑記です。
金融のみならず色々なニュースを斜め読みするのはいつものことなのですが、その中でタイトルからして
インパクト抜群のニュースがありましたので、紹介します。
・26兆円超の世界最大ETF、命運握るのは普通の若者11人の健康 (ブルームバーグ)
世界最大のETF、「SPDR・S&P500 ETFトラスト(略称:SPY)」の話題です。
このETFは8/16の時点で時価総額の加重平均が2,440億ドル(約26兆円)。
ちなみに日本でも購入することができます。
(Yahooファイナンスより引用)
そしてこのSPYには、二つの償還期限が設定されています。
一つは、2118年に達すること。こちらについては100年も後の話なので、今はさして問題にはなりません。
もう一つの償還条件が問題です。
11人の命に委ねられた償還期限
その償還条件は、
「現在26〜29歳の若者11人のうち、最後に生き残った人の死亡から20年後」
という極めて特殊なもの。
1993年にSPYが設定された時、SPYはアメリカ初のETFでした。
そしてアメリカのETFで最初に登場した形式がユニット・インベストメント・トラスト(UIT)と呼ばれる
もので、有価証券の組み合わせを期間を定めて保有する方式のものだったようです。
SPYは当初、25年の有期償還ETFだったようですが、その後で(何が起こってそうなったかさっぱり分かり
ませんが)11人の寿命に連動するように修正が行われました。
結果、2118年かもしくは11人全員が亡くなってから20年後の償還になったということのようです。
ちなみに11人のうち、ブルームバーグが取材した8人はそんな役割を知らなかったそうです。
自分の知らないうちに、自分の命が数十兆円のETFの条件に組み込まれ、多くの人の財産と紐付けられてい
たことを知った驚きはいかばかりでしょうか。
(というか、物心ついたくらいの年齢の人を選んでインフォームドコンセントするか、少なくとも事後に伝
えるべきだったと思うのですが・・・)
奇妙なこともあったものです
SPYに紐付けられている11人のうち少なくとも8人は、現在はNYSEに買収されたアメリカン証券取引所の関
係者の家族、あるいは親類とのこと。
つまり無関係ではありませんが、だからと言って巨額金融商品の運命に紐付けられる謂われはありません。
(と言いますか、人権問題にうるさいアメリカでこれは問題になったりしないのでしょうか)
他のETFは事実上償還期限が延長されて無期限になっていることから、もしかしたらSPYについても今後は
償還条件が変更され、個人の命に紐付かない形ので運用ができるのかもしれません。
事実は小説より奇なりとは言いますが、ここにも奇妙なことはあったものだということで、記事にして紹介
させてもらいました。
楽天証券(広告リンク)
ハイクラス求人のキャリアカーバー(広告リンク)
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 12:00
| Comment(0)
| TrackBack(0)
| その他お金の話題
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9097385
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック