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2019年08月11日

【雑記】副業解禁に賛成も反対もない、と思うこと。



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立場違えば主張も異なる。それは当然のことです

 今回は雑記です。

 最近の働き方改革の一つのトレンドとして、副業(複業)の解禁が挙げられると思います。
 政府は柔軟な働き方を実現するための色々な整備を進めています(法律の上でも、環境の上でも)。
 その方針の一つとして、副業(複業)の解禁があります。
 これは今後の働き方を大きく変える一歩となり得ると考えます。


 もっとも、副業に賛成する人がいれば、反対する人もいるのが世の常。
 今回は副業解禁に反対する方の記事を取り上げます。
 なお、私は基本的には副業賛成なのでこの方の意見には反対することになります。

 今回取り上げる記事はこちら。
 著者の横山信弘氏は、コラム名「横山信弘のハードワーク思考」や、「企業の現場に入り、目標を絶対達成
 させるコンサルタント」
という肩書きの通り、会社側の立場にいる方です。
 ですから、副業に反対するのはある意味当然なのでしょう。

  ・「副業解禁」に反対! 世の中にどんな副業があるか知っていますか? (Newsweek)


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経営者と労働者の考えの違い

 記事の前半で書いてあることを一部引用します。

・本当に重要な「人財」に対し、企業側が本気で「副業してもいい」と考えるはずがありません。

 確かにその通り。それが企業の本音ですし、そう考えるのは当たり前と理解します。
 しかし、そこで企業側の考えを出しても詮無きことです。
 なぜなら、それでも「副業を解禁する」と決めたのは企業より上位の国だからです。

 これは決定事項であり、企業が嫌がるかどうかは関係ありません。
 それが嫌なら正面から政府に正面から楯突くか、それとも日本から出て行くかの二択でしょう。
 企業が国に対する面従腹背を是とするなら、従業員に同じ事をやられても甘受するほかありません。


私は企業の現場に入って目標を絶対達成させるコンサルタントです。実際に企業の現場に入り、肌で感じる喫緊の問題は「長時間労働の是正」です。とにかく日本のサラリーマンは労働時間が長い。
まずこの問題を解決することです。

 これもその通りだと思います。
 ただしこれは、副業とは別に考えるべき問題でしょう。そもそも日本において労働時間が長い理由は、だい
 たいが企業側の問題である場合が多いので、そこに言及すべきかと考えます。

 意味のない会議、意味のない資料、説明されなければ理解できない上や役員を廃する。
 個人の役割と評価を明確化し、業務成果と評価をつなぐ基準をクリアにする。
 企業の現場に入るコンサルタントであるならば、それが本来の役割。副業は国が認めている以上従業員の
 勝手であり、コンサルタントに言及される謂われはないように思います。
 (無論、通念上許されない副業まで従業員の自由とは言いません)

まずは味見してみなければ始まりません

 後半部では、せどりやブログなどの副業を引き合いに出しています。
 ここも一部引用します。

まず、儲かる儲からない以前に、このような副業を軌道に乗せるまでの「最低必要努力投入量(ミニマム・エフォート・リクワイアメント)」が投下できるのかということを、挑戦する前にチェックしておきましょう。

たとえばブログを書いてアフィリエイトで月10万円稼ぐのに、どれぐらいのコストが必要か、算出できるでしょうか?

 ブログを書いて月10万円を稼ぐために必要なコスト(努力投入量)がどのくらいか、私は知っています。
 正直、片手間のコストではありません。そこについては同意します。

 しかし、誰もが月10万円を稼ぐ必要があるわけではないでしょう。
 もちろん稼げればそれに越したことはありませんが、何事もまず「味見」から。
 ブログによるアフィリエイトやせどりなどが自分に向いているかどうか、少しの努力を投下して始めてみな
 ければ何も変わりません。

 それとも、どうせ無駄だから会社で必死に働いていろという事なのでしょうか。
 それも一つの選択肢ですが、自分の収入源を一つの会社に依存することはリスクに他なりません。

会社にいても同じこと、ただ期待値は人それぞれ

 繰り返しますがこの方の場合、立場上このように言うのは当然ですし、それは理解しています。
 ただ、「それは会社にいても同じでしょう?」という内容が多いのは少し気に掛かりました。

副業解禁してもいい。しかし期待したとおりに儲けられるのは、ほんの一握りの方々だけです。

ですから、多くの人は、妙な夢を見ないことです。心配なのは「副業」を意識しすぎて、騙される人が急増しないか、ということです。知識格差が、ますます所得格差につながっていきます。

 会社にいても、期待通りの収入をもらえるのはほんの一握りでしょう。
 それを「努力不足」と断じるのであれば、努力の方向を会社に縛り付けるのは適切とはいえません。
 また、会社組織が従業員を騙さないということもありません。そんな会社はいくらでもあります。

 あとこれは少し暴論かもしれませんが、騙されるのも悪くはありません。致命傷を受けなければ。
 知識を得るためには、北欧神話のように片目をとまではいきませんが、何らかの代償は必要です。
 失敗しながら成長していき、知識を得て所得を増やす。それの何が悪いというのでしょうか。


副業している時間があったらその分、ご自身の市場価値をアップさせたほうが生涯年収はアップします。副業よりも、空いた時間に自己投資をしましょう。「人生100年時代」なのですから、ちゃんと本業がある人は、目先の小銭集めに執着しないことです。

 立場上当然ですが、どうしても努力や自己投資の方向を会社に縛り付けたいようです。
 どの方向に努力するかは本人の自由です。
 つまり自己投資を副業の方向に向け、会社以外の部分での市場価値をアップさせて生涯年収を増やすという
 選択肢も、当然のこととして容認されるべきだと思うのです。

 安定した会社で努力して収入が上がると思うなら、そうすればいい。
 その努力を副業に向けた方が有利だと思うなら、そうすればいい。私は後者だったということです。

最後に、当ブログの方針ですが

また、"有能な"アフィリエイターたちのカモにならないよう、気をつけることも大事です。

 これは前の文章にある「騙される」ということを言っているのでしょうか。
 騙されてもそこから得るものがあり、致命傷でなければいいと思いますが、このあたりは人の考えそれぞれ
 ですね。個人的には「有能な経営陣のカモにならないよう以下略」とも言えると思いますが。

 なお当ブログにおいては、全ての広告リンクを分かるように明記しています。
 これは免責のためと同時、この記事で言う「騙し」にならないための対応でもあります。


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