2019年02月06日
クラウドリースで追加の延滞が発生(TA社、MB社向け)
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さらに延滞が発生
タイトル通り、クラウドリースで追加の延滞が発生しました。
・食品卸売事業者TA社向け
・衛生用品販売事業者MB社向け
の2つです。
クラウドリースは昨年末の大規模延滞から、延滞が続いています。
これはクラウドリースの運営に問題があるというよりも、リファイナンス基準が厳しくなったことにより
案件自体のリスクが顕在化したように感じています。
*それを含めてクラウドリースのファンド組成の問題だろうという解釈なら、その通りですが。
これだけの規模で延滞が生じている以上、既存のファンドについても何か対策を打つべきだと思いますが
今のところ、事業者全体として何かの対策があるようには見えません。
(クラウドリースでは貸し付けている相手が日銭商売のことが多いので、ファンド募集を止めてしまうと
全事業者で延滞が起きてしまう危険性があるのかもしれません)
いずれにせよガイアファンディングと同様、軟着陸を求められる事業者となるような気がします。
なぜかまだファンドは満額募集が続いていますが、高利率に釣られているのでしょうか。
少なくとも私は、全ての延滞ファンドがある程度の決着を見るまで、資金の引き上げを行う予定です。
内容紹介@
それぞれのファンドの延滞については、以下のような説明がされています。
【延滞発生に関するご報告】食品卸売事業者TA社向け案件
URL https://www.crowdlease.jp/fund/detail?fund_id=2601 他
2.経過
本件では、当社の関連会社である事業者Mが、食品卸売事業者TA(以下、事業者TA)に対し設備投資資金のリファイナンスを行うための資金として、総額5,000万円を募集いたしました。
事業者TAは、2018年8月以降約定の元利金の支払いを行って参りましたが、1月末に想定していた取引先からの売掛金の回収について、複数社からの遅延が相次いだことから資金繰りに詰まり、その対応がしきれず延滞に至りました。
3.回収の見込み
本件の投資回収につきまして、事業者Mが取り得る方法は、募集時にお伝えしたように以下(1)〜(3)が想定されます。
(1)事業者TAの取引先からの売掛金に対する集合債権譲渡担保による回収
(2)事業者TAの代表者に対する連帯保証債務の履行請求
(3)事業者TAとの公正証書に基づく金銭消費貸借契約を前提とした執行手続き
回収が遅延した売掛金につきましては事業者TAが取引先に折衝の上、回収業務を進めているとの報告を受けております。
その回収分につきましては、随時事業者Mに対する返済にも充当していくこととなります。
当社としましては、上記の方法により回収を進めていくという選択肢もございますが、売掛金を含む担保の範囲を見越して融資を実行してきたことから、maneoマーケット社からは担保権実行による資金回収を要請されております。
それらを踏まえ、当社は事業者Mに対して回収を要請するとともに、投資家の皆様に適宜回収状況を報告して参ります。
こちらはちょっと厄介そうです。
担保として売掛債権を確保していたのですが、その債権自体が回収困難になっている状況です。
(maneoマーケットの要請は珍しくまともですね)
複数社から時間がかかっても売掛債権の回収ができれば良いのですが、うちいくつかの会社が吹き飛ぶと
元本の損失は免れないかもしれません。
内容紹介A
【延滞発生に関するご報告】衛生用品販売事業者MB社向け案件
URL https://www.crowdlease.jp/fund/detail?fund_id=2953
2.経過
本件では、当社の関連会社である事業者Mが、衛生用品販売事業者MB(以下、事業者MB)に対し、販売用商品の仕入資金融資を行うための資金として、総額5,000万円を募集させていただきました。
事業者MBは調達した資金で販売用商品を仕入れ、顧客に販売したのち、3カ月後を目安に顧客から回収した販売代金より返済を行う事業サイクルとなっています。
この事業サイクルに基づき事業者Mは資金支援を行って参りました。
事業者MBは金融機関からの資金調達もございますが、一定金額以上の資金需要には金融機関も対応できておりませんでしたので、事業者Mが融資を行って参りました。
事業者MBとしましては、事業者Mからの折り返し融資を同社の成長資金として見込んでおりました。
事業者Mとしても事業者MBの資金需要に対応すべく、当社のファンド資金に基づく融資を実行しておりましたが、事業者MBの想定する増加運転資金の調達を前提とした事業計画に対して、当社のファンド募集が対応しきれませんでした。
それを受け、事業者MBとしても代わりの資金調達手段を模索しましたが対応がしきれず、今回の延滞に至りました。
3.回収の見込み
本件の投資回収につきまして、事業者Mが取り得る方法は、募集時にお伝えしたように以下(1)〜(3)が想定されます。
(1)事業者MBとの公正証書に基づく金銭消費貸借契約を前提とした執行手続き
(2)事業者MBのグループ会社に対する連帯保証債務の履行請求
(3)事業者MBの代表者に対する連帯保証債務の履行請求
事業者MBからは、金融機関からの資金調達によって延滞した元金を返済する意向がございました。
現状においては、事業者Mとしても事業者MBの金融機関からの資金調達状況を確認し、当該申し入れによる回収を管理するといった選択肢もございますが、上記(1)〜(3)に基づく資金回収もmaneoマーケット社から要請されております。
これらを踏まえ、当社は事業者Mに対して回収を要請するとともに、投資家の皆様に適宜回収状況を報告して参ります。
こちらは前の案件よりはマシな感じですが、ちょっと気になることが。
「増加運転資金の調達を前提とした事業計画に対して、当社のファンド募集が対応しきれない」という説明
がありますが、そもそもこの案件は満額募集完了です。
ファンド募集が芳しくなかったのならいざ知らず、ファンドが好調なら追加で募集すればよかったわけで。
それをしなかったのはクラウドリース側の問題だったのか、それともmaneoマーケットにおけるファンドの
承認が通らなかったのか。
それと、回収は「金融機関からの資金調達」とありますが、追加担保は何かあるのでしょうか。
そもそも、既存担保で金融機関からの資金を借り切れなかったがためにソーシャルレンディングを利用した
わけですから、maneoマーケットの要請の方が筋が通っているように思います。
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posted by SALLOW at 10:15
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先日は500でしたが、今は404ですね。
パーセンテージで言えば無論「そんなわけはない」方が大勢を占めますが、ひょっとすると・・・という可能性はありそうですね。
もっともそうなればmaneoマーケットには、何回目か分からない大ダメージなわけですし止めてくるでしょう。とりあえずは2/12の償還待ちでしょうか。
これは、もしかするともしかしてあぼーんしたかもですね。
事業スキーム自体が成り立たないわけですから、継続も不可能と判断すれば分からないでもないですが、良くない動きです。
確かに見られなくなっていますね。
この時期ですから妙な動きはして欲しくないです。500エラーということはサーバのメンテナンス中でしょうか。
いずれにせよ、今回の問題と無関係ならよいのですが。
TM 様
こちらこそ、お役に立てず申し訳ありません。
私は他人の行動を始末できるわけでもなく、その責任を取れる立場でもありませんので、そのように聞かれたらこう返すしかないことはご賢察いただけるとありがたいです。
以後は私見です。
みんクレ、ラキバンのように格安のサービサー売却で逃げ出したところを提訴するなら有効だと思います。
しかしmaneoのように、問題はあれ解決の姿勢を見せているところを提訴したところで、最終的に目的を達成することは難しいと考えております(法関係は浅学ですが)。
投資家間の公平性原則を持ち出されると、提訴した相手だけに優先的な配当を行うことは、おそらく金融庁が許さないでしょう。となればmaneoは処分お代わりを回避するために、その手段を使うことはないと考えています。
結果、一部の浅慮が投資家全体の利益を損なう事になりかねません。
ソーシャルレンディングなどの投資においては、投資家同士が対立関係にないことが魅力の一つだと思っています。ですからそれを台無しにするような行動は、心情は理解できますが論理的には賛同しかねる、というのが私の立場です。
おっしゃる通り、投資家の個別の状況によりケースバイケース、、、ごもっともです。
愚問でした、お詫び申し上げます。
混沌とした状況の中、貴殿のような聡明な方に処方箋を求めてしまったのかも知れません。
私自身、この状況で実損ゼロはもはやありえない、全損も覚悟しなければ、、、
と思いつつ、時間がかかっても良いので、被害が最小限で決着する事を願うしかありません。
一部投資家の扇情的とも思われかねない言動が、結果として、
maneoファミリー各社の問題解決の障害とならぬ事を切に願います。
ありがとうございました。
このタイミングですから。
ご丁寧にありがとうございます。
お話をお聞きする限り数千万円の延滞があるご様子、お察しいたします。
おたずねいただいた件ですが、「訴訟団に加わる事がベストなのか」という問いに対しては申し訳ありませんが「各自の考えによる」としかお答えできません。
各投資家ごとに延滞している金額も異なり、また金額が同じであっても総資産に対する割合が違えばインパクトも異なります。さらに言えば、延滞している案件の状況も一様ではないため、投資家の立場を考慮しない画一的な答えに意味はないと考えます。
某掲示板を見る暇はないのですが、おっしゃられた様に「扇動」、この一語に尽きると思います。
世の中に恨みがあるのか、寂しいのか、それとも騒ぎたいだけなのかは分かりませんが、そのような状況にある場所ではまともな話し合いも意見収集もできず、よって参考にすべきではないでしょう。
おそらくは集団訴訟となれば、それに応じた場所にコミュニティは移ると思いますので、それを待ってからでも良いかもしれません。
なお私の場合で言えば、私は今のところ集団訴訟に参加するつもりはありません。
理由は、あくまでも私の場合で言えば労力に応じたリターンを得られる見込みがないからです。訴訟をする労力を別の方向に向けた方が、私にとっての最大利益を得られると判断しました。
それに原則論ですが、投資は自己責任。例え人災と言えど、自分で始末をつけなければいけません(訴訟を起こすというのも、もちろん始末の付け方の一つですし、否定するところではありません)。
私はこれまで、自分自身の判断ミスの始末を元本損害という形でつけてきましたし、これからもそうするつもりです。
中断したつもりがそのまま送信されてしまったようで
中途半端な本文無しの導入部分ののみでの誤投稿、
大変失礼致しました。
にも拘わらず、ご丁寧な返信誠にありがとうございます。
お人柄を感じます。
今回のクラウドリースでの、ほぼ全てと言っても過言では
ないほどの大規模期失について、ソーシャルレンディングの先駆者でいらっしゃる
貴殿のご意見を頂戴したく、はじめてコメントさせて頂きました。
某掲示板ではGIL、ガイア、CFFも含め、対maneoへの詐欺罪の
集団大訴訟の扇動がされていますが、いかがお考えでしょうか。
私自身、地方都市の駅近ファミリーマンションがゆうに
購入出来るほどの金額が既にmaneoファミリーで期失に遭っており、
毎日、特にこの案件が発生してからは穏やかな気持ちでは
いれれておりませんが、今この時点で訴訟団に加わる事が
ベストなのか正直判断がつかなくなって参りました。
掲示板では、訴訟派以外の、穏健様子見派は全て敵認定、
maneoサイドの工作員扱いされており、カオスです。
確かに、1ヶ月案件もので一度も分配されずに期失など、
詐欺を疑われても仕方のない事だと、憤り激しい訴訟派の
方々の気持ちは充分過ぎる程に理解できますし、
私自身も疑いを払拭できかねます。
差支えのない範囲で、貴方の見解をご教授頂ければ幸甚です。
コメントありがとうございます。
最近のソーシャルレンディング(特にmaneo回り)はイヤなニュースが多いですが、匿名化解除の予定やクラウドファンディングなど新しいサービスの登場もあり、何とか落ち着いてもらいたいですね。
らいら 様
そうですね。CFFも軟着陸すべきでしょう。今からファンドを集めても、何も知らない投資家は集まるかも知れませんが、それでは投資家保護、顧客優先とは言えません。
CFFは担保保全のスキームにちょっとイヤなものを感じて引き上げていたのですが、最後残った30万円ほどが遅延に引っかかった形です。
どこまで膿を出し切らなければならないのか分かりませんが、落ち着くには今年1年くらいはかかるでしょうか。
未入力 様
回答が難しいですね。
いいえと答えても証明できませんし、何か証拠っぽいものをこねくり回しても「必死なのは怪しい」と言われそうですし。
その掲示板はもう見ていませんが、その主張はもしかして書籍でmaneoの会員登録方法を取り上げた、ということを傍証としているのでしょうか。
もしそうなら、そこでmaneoを取り上げたのは執筆と出版で時期がズレたためです。もし執筆タイミングが今なら、おそらくSBI SLの会員登録方法を紹介すると思います。
あなた様がマネマの関係者という掲示板投稿がありますが、実際どうなんでしょうか。
自分はマネマに期待しかしておりません。
CFFでも新たな期失が発生し、こちらも軟着陸組かと思います。私は4月償還のコインランドリー案件が残っていますが、こちらも被弾すると思われます(今回の期失と貸付先アルファベットが同一)