子どもの頃から集団の中で、みんなと同じ服を着て、同じように行動することを叩き込まれているから。
少しでも違う事をすると叱られたり、変わり者のレッテルを貼られたり。
子ども達が小学生の頃、秋になると毎年美術展が行われていました。
市内の小中学校から、学校ごとに学年で選出された絵画や書写、毛筆の作品が展示されています。
いくつもの会場に分かれて、壁一面に貼られた作品には、金賞、銀賞などの賞もあって。
親はわが子の作品を見つけると、誇らしげに前に子供を立たせて写真を撮り、友達の作品を見つけては喜んでだりして。
私もそんな親の一人でした。
でも違和感で、強烈に覚えていることがあります。
それは、絵画の展示を見ている時でした。
学年ごとにテーマが決められていて、自画像や国語で習った物語の生き物を描いていたりしました。
小学生の作品を見ていると、同じテーマで描かれた同じ学年の子たちの絵の構図が同じという事。
例えば、リコーダーを吹いている自画像の場合。
髪型や顔、色味もそれぞれ違いはありますが、だいたい向いている方角や人物の大きさなど、ぱっと見が似ているんです。
架空の生き物を描いた絵も、真ん中に火の鳥らしい生き物がはばたき、背景は野山が広がっている構図。
これは、テーマを決めて描いているから自然な事なのか・・と不思議に思いました。
子供に聴いたところ、見本を見せられて「このように描きましょう」と言われたそうで。
子どもなので、見本があれば見た通り、似たように描くよな・・・とちょっと納得。
じゃあ、見本とは全く違う構図で誰かが絵を描き上げた場合、先生はどんな反応をするのかが興味があるところですが。
自分で考えて好きなように描くという指導をしている学校もあるのでしょうか。
小学生のうちは、お手本がないとなかなか筆が進まないから、あえてお手本を用意したという事なのか。
何でもかんでもお手本があると、自分の頭で考える事ができず言われたことしかできない人間になってしまうのでは?と思います。
私自身も、集団の中で日本独特の教育を受けてきた一人です。
自分で考えるより、マニュアルがある方が楽だし間違いないのも事実。
でも、日本の教育、ずっとこのままでいいのかな?って感じる時があります。
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タグ:何十年も変わってない 日本の教育
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