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2017年02月02日

ドボルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」

アメリカ入国拒否賛成派、49パーセント?!


トランプ大統領は就任以来、矢継ぎ早に大統領令を出していますね。
国内外からの批判の声もある中で、今度はイラクを初めとした7か国からの旅行者の入国を一時的に拒否する内容の決定をしました。

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「え〜っ?ちょっとやり過ぎなんじゃない?」なんて思ってしまいますが、世の中には常に「反対派」と「賛成派」の両方がいるもので、この問題だって例外じゃありませんでしたね〜。

今朝のニュースを見ていると、アメリカでは「入国拒否賛成」の国民が49パーセントもいて「反対」の41パーセントを上回っているとのことでした。

ああ、アメリカはますます「分断」、「分裂」の方向に向かってしまうのでしょうか??


ところで、私の手元にこんな本があります。数年前に紀伊國屋書店で買ったものなんですが。『アメリカの小学校教科書で英語を学ぶ』(著者:小坂貴志・小坂洋子)
IMG_3488.JPG


この本の中に『忠誠宣誓(Pledge of Allegiance)』というページがあります。
抜粋しましたので、英語が好きな方は原文と照らし合わせながら読んでみてくださいね。



I pledge allegiance to the flag of the

United States of America

and to the Republic for which it stands,

One Nation under God,

indivisible, with liberty and justice for all


【訳】私はアメリカ合衆国の国旗と、その国旗が象徴する共和国、神のもとで、すべての人々に自由と正義が約束された、分かつことのできないひとつの国に忠誠を誓います。

(アメリカの小学校教科書で英語を学ぶ:小坂貴志+小坂洋子:ペレ出版)


アメリカの小学生は皆、これを暗記させられるんだそうです。
日本には同じようなことがないので「愛国心が強いのね〜。」なんて単純に思ってしまいますが、逆に言えば、アメリカは人種のるつぼ。こうでもしなきゃーまとまらないんでしょうね。

もっともこの”God"という言葉の使用については「イエスキリストだけを神というのは宗教の自由に反している。変えるべき!」との意見もあるそうす。
民族も宗教も違う人々で一つの国家を作るということの難しさの一端を垣間見るような気がしますね。




ドボルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」



チェコスロバキア・ボヘミア出身の作曲家、ドボルザークは1892年から1895年にかけてニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として招聘(しょうへい)され、教鞭を取りました。


1861年から始まった南北戦争は1865年、北の合衆国の勝利に終わり、アメリカは統一しました。
その後1860年代のアメリカでは急速に工業化が進みました。大陸横断鉄道が出来たのもこの頃です。

ちなみにドボルザークは鉄道マニア、俗にいう「鉄オタ」だったそうなので、「新天地アメリカ」の大陸横断鉄道には、さぞかし感激したのではないでしょうか?(それでこの仕事を引き受けた??)

さてさて。ニューヨークで仕事をしていた1893年5月には、あの有名な「交響曲第9番 新世界」が完成しました。そして翌月、彼はボヘミアからの入植者が集まるアイオワ州の小さな町で夏休みを取りました。
弦楽四重奏曲「アメリカ」は、その休暇中に作曲されました。


いくら名誉ある仕事でも、当時慣れない異国の土地での生活は現代の私たちが想像するより、ずっとずっと大変だったことでしょうね。
そんな中、ボヘミアから呼び寄せた家族や、同郷の人々に囲まれてのそこでの生活は、ホームシック寸前だったかもしれないドボルザークにとって久しぶりに心温まる安心なひと時だったに違いありません。

この「アメリカ」を聴いていると、ボヘミアの民族性や祖国への郷愁を感じつつも、いろんな国から来た人々で出来たアメリカという「新世界」に寄せる期待感や夢も感じます。あくまで私情ですが。

分断や分裂を乗り越えて一つの国家になったアメリカ。そこには異質なものを受け入れ、認める「寛容の精神」なくしては到底成し遂げられることではなかったでしょうに。

音楽一つとっても、ヨーロッパからのクラシックあり、黒人音楽あり、ラテンミュージックあり、フォークソングあり・・・。
そんな様々な文化が共存共栄するアメリカこそが、世界の人々にとっては驚異であり、魅力なのにな〜。

もしもドボルザークが今のアメリカの状況を見たら、どう思うでしょうか?


パソコンからのみですが、試聴できます。⇩

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ドボルザークの「赴任先」はニューヨークでした。そして今のニューヨークスイーツと言えば、カップケーキ!これは崩れることなく持ち運べるベイクド・カップケーキです。

ニコちゃんマークのカップケーキで、み〜んな寛容な気持ちになれますように・・・。(あ、私こそが?!)






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Rucha
はじめまして! 私は音楽とお菓子が大好きな、ごくごくフツーの主婦です。 学生時代は吹奏楽でクラリネット、オーケストラではオーボエを担当していました。 現在は老体にムチ打って(?)趣味でアルトサックスを吹いていますが、いずれもすべて下手の横好きレベルです。(いいのです、楽しければ・・・。( ´∀` ))
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