静岡県静岡市清水区の宅建士、浪漫館(ろまんかん)です。
マンションも築30年を迎えると、いろいろな設備が老朽化して交換が必要になります。
たとえば変圧器(へんあつき)。
変圧器は、電気をその利用に応じた電圧に変えるための機器です。
発電所からの電気は高い電圧で送られてくるため、そのまま家庭やビルでは使えません。
低い電圧に変換する必要があります。
そして・・・マンションではエレベーターなどを動かすための動力用変圧器、廊下の電灯などの電灯用変圧器が存在します。
今回は、そんな変圧器のお話です。
変圧器が故障するとどうなるの
変圧器が故障すると、ずばり停電します。
明かりがつかなくなる。なによりエレベーターが動きません。
2階建てや3階建てのアパートならともかく、10階以上あるマンションでエレベーターが動かないのは話になりません。
しかも故障してもすぐ修理や交換用の変圧器が来るともかぎりません。
下手をすれば数か月、停電したままなんてこともあるのです。
だから機器の故障はおこしてはいけないし、未然にふせぐのが基本です。
設備の事故や故障をみぜんに防ぐため、年に一回の電気保安管理者による設備点検を実施しています。
数年前から変圧器の絶縁抵抗値が下がっていることが判明。
メーカー更新時期も過ぎていることから、点検者から「経年劣化しているので、早期の対応を推奨する」との指摘をいただいたのです。
こうなると管理組合としては放置しておけません。
何もせず放置して故障すれば、すべての責任が管理組合にきてしまいます。
変圧器のメーカー更新推奨時期は15年〜25年
どんなものにも寿命があり、機械であればメーカーが更新推奨時期を決めています。
うちの変圧器は15年〜25年で、じつは過ぎていました。
他のマンションの話を聞くかぎり、だいたい30年以上はもつようでした。
交換費用は二機で800万円以上かかるようで、できれば数年は先延ばししたいところでしたが、いつ壊れるかわからないものを放置はできません。
しかも停電してしまったら。
停電が数か月続くかもしれないのであれば、そうもいってられません。
変圧器の交換の費用と工事日数について
仮に変圧器2台を交換するとなると、予算は800万円以上かかるようです。
工事中は3日間ほど停電させる必要もあるらしく、そのあいだは非常用電源も設置して電気をマンション内に送らなければ生活できません。
それらの費用のいくらかかるか、工事がほんとうに3日間で終わるかも現時点ではハッキリしません。
金額も大きいため、複数社に見積もりを出し、もっとも安い、ちゃんと工事してくれる信用のおけるところに発注をかけるのが最優先事項。
すぐに壊れるわけではないけれど、壊れたら明かりもエレベーターも使えなくなる。
いずれ交換しなければならない設備です。
アナタのところも大規模修繕工事とあわせて計画に入れておいてくださいね。
新品価格 |