2018年08月11日
私は大学に石を投げた愚か者。無知は罪だ。
こんにちは。
前にこんな記事を書きました。
権力は、防腐効果皆無だ。あちこち腐ってる。
医師と会う機会が多く、もちろん患者としてですが、わかったような気分になっていたのでしょうね。
恥ずかしい限りだ。
確かに医大のやったことは悪い。これは変わらない意見なのですが、医者の労働環境の現実が見えていませんでした。
YouTubeの虎の門ニュースを聞いていたのですが、35歳以上の女医はほとんどいないそうです。
緊急を要するような部署には特におらず、女医が増えると眼科と皮膚科しか医師がいないようになってしまうとのこと。
なぜ緊急を要するような重要なポジションに女医が勤務できないか。それは社会情勢のせいだそうですよ。
例えば、徹夜で緊急のオペをこなして、そのあとにボサボサの頭で診療に出る。
男性医師ならまだ許される。ヒゲが生えてても、大きなクマを目の下にこしらえていたとしても。
むしろ、患者のために必死に徹夜で頑張る医師に対して賞賛の声すら上がるのではないでしょうか。
これが女医ならどうか。
人前に出るのに、化粧もせず、ボサボサの髪の毛で人前に立って、大きなアクビをする女性。
これは許されない。どんな女だと不振を招くわけです。
誰が許さないのか。
それは、私であり、あなたであり、男であり、女であり、日本人である我々です。
社会情勢が許さないのです。
他にもあります。
子供を産んで育てるとします。保育園に子供を預けると、保育園は母親である女医に対してこういうのです、
17時に迎えに来てください。
っと。目の前に死にかけた重篤患者がいても、17時に迎えに来いというのです。
これが子供を持った日本人女性の現実。
私は、そこに気がつけなかった。恥ずかしい。
結婚したこともなく、ましてや子供もおらず、医者になったこともなく、側で医師を支える看護師になったこともなく、何も理解していなかった無知な私が偉そうに記事を書いてしまったのです。
この記事を消してなかったことにすることは簡単です。
削除ボタン押すだけですからね。
でも、そうせずあえて残そうと思います。
今後このブログを更新していく糧として、私が未熟者である証として、この記事を残し次の記事に活かしていこうと思うからです。
今回医大がやったことは、許されないことですが、そうしなければいけない状況に追い込んだのは、日本の女性を取り巻く社会情勢のせいです。
一大学でどうこうできる問題ではなく、そうするしかなかったのも事実。
だって、医療の最前線から医師が一人もいなくなったら、困る。
そして一番困るのは、私のような難病患者だ。
大学に対して石を投げてしまったこと、本当に恥ずかしいと思っています。
にほんブログ村
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7983963
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック