クローン病と生きる。

あれから５年経ちました。

私が今住んでいる九州では、よその国の出来事のような空気を感じます。

あの日、揺れもしなかった九州では、対岸の火事なのでしょう。

あの日、私は東京の飯田橋に居ました。

中央線が止まって、電車の前方後方から避難している人。

コンビニで水を買っている人。

タクシー乗り場の行列と駅の混乱。

電車再開の目途がなく、仕方なく歩いて家を目指す人。

スーパーの棚から食品が消えていたこと。

夜にテレビで流れていた、北陸地方の状況を伝えるニュース。

昨日のことのように思い出すことができます。

あれから５年。

住む場所が変わりました。

仕事が変わりました。

考え方が変わりました。

人間関係が変わりました。

様々なことが変わるきっかけになった一日を忘れてはいけない。

震災後に、クローン病になりました。

クローン病という病気と闘いながらでも、生きていることに感謝しなければいけないと改めて思います。

病気になっても負けず諦めず治療を続け、今を生きているのは、震災で大変な状況に追い込まれても、諦めず頑張っている人々を見て励まされたからです。

人の頑張る姿は、周りにも勇気を与えることができると思います。

私も、病気に負けず、格差社会にも戦いを挑み続けようと思います。

最後になりましたが、震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

そして、被災地で頑張られている方、遠く九州からも応援しております。


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