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2016年02月23日

134/ 大英博物館展で日本のものを見るのは

Blog133 https://fanblogs.jp/raffles/archive/141/0の続き
直接的には、Blog124 https://fanblogs.jp/raffles/archive/132/0 の続きでしょうか。
"Treasures of the world/ 世界の至宝展”(大英博物館展)には日本のものも何点か展示されています。
IMG_0792.jpg80万年前の石器から始まり、エジプト、マヤ、ローマ、アッシリア・・・と進んでいくとちゃんと日本のものもあるんですね。実は浮世絵なども展示されているんですが、自分はこの『須恵器』の前で立ち止まってしまいました。
年代は紀元500〜550年、古墳時代のものです。それより300年以上前のハドリアヌス帝の胸像
https://fanblogs.jp/raffles/archive/132/0 と比べるとはるかに素朴なものですね。
酒を注いだり、死者の弔いのために供えられたものだと考えられています。
"Ash-glazed vessel" と説明にはあります。
"vessel" は器で、”Ash-glazed" は灰をまぶした釉薬の意味ですから、こんな素朴な作品となるわけですね。
エジプト〜ギリシア〜ローマの時代よりはるかに遅れてこの須恵器は作られました。
作品としては到底かなわないのですが、日本の地に自分なりにしっかりと文化が芽生えてたのだなあ〜と思うと感慨深いものがあります。
自分は、この土器はガイドでは扱わないのですが、通る時には必ずチラッと見ていきます。なぜか一段と高いところに飾ってあるんですね。
ところで、これはなぜ須恵器(すえき)というんでしょうか?
朝鮮半島からの帰化人がその技術を持ち込んだと言われています。またその初期の窯(かま)が『大阪陶邑(すえむら)窯』であったからだと言われています。
"This type of stoneware is known as sue ware, named for famous pottery kilns at Suemura in southern Osaka."
だそうです。 "kiln/ キルン" は『窯(かま)』のことです。
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