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2022年10月22日
政治家、官僚がダメな理由
今の日本の政治は無茶苦茶ですね。
だからって政治家がみんな悪いかというと、そうでもないんですが、多くの政治家が日本を良くしようというよりも、むしろ自分が次に当選するかどうかというのを気にしている。多くの官僚も悪い人ばかりじゃないんですが、定年がちょっと早すぎるので、天下りしようと思っている。その個人個人の希望が、日本を不幸にしている、日本の国民を不幸にしているっていうことが言えますね。
もちろんあの、民のかまどは賑わいにけり、という話で分かるように、日本の天皇陛下および政治家、侍はですね、民を幸福にしようということで随分やりましたね。これは世界でも日本が稀な国であったということを示すわけですね。
現在の政治の最大の問題は、そういう政治家が再就職だけを考えているとか、官僚が天下りだけを考えているということに加えてですね、国民の変化というものに対して、あまり注意を払っていないということによりますね。それはもう当然で、我が身のことばかり考えてるわけですから、国民がどういう風に変わって、何を求めているかということについての考察が不足するのはやむを得ないと思いますね。 その一番大きいのは、国民は同じことを求めてはいないということですね。これは1955年から1990年までの高度成長時代。前半が経済成長率GDPで9%、後半が4.6%という非常に高い経済成長率を誇ったわけですね。なぜこういう原動力が生まれたかっていうと、もちろん朝鮮動乱のようなきっかけがあったというのもあるんですが、やはり戦争で1回ダメになりましたから、それからのバネがありますね。それから松下幸之助とか本田宗一郎のようにですね、戦争前の出来上がった社会では活躍できないような人たちが、戦後の新しい社会で活躍ができたということですね。
最近、その当時に販売されてた、今で言う文藝春秋のような雑誌を見ましたら、とても明るい、というか前向きで正直ですね。記事がみんな正直でした。今みたいに、こう書いたらこうやられるということを配慮だけして、きれいごとだけ書くと言うんじゃなかったんですね。そういうのが高度成長をもたらしたわけですが、給料が大体、1人当たり10倍になり、みるみるうちに豊かになったわけですね。それはお父さんはですね、朝起きてご飯を食べて、カバンを持って必死になって満員電車で揺られて会社に行き、一所懸命働いて、夕方疲れ切って帰ってくる。家ではお母さんが、あの頃冷蔵庫はなかった。ですから1日に2回は買い物に行かなきゃいけなかったし、洗濯だって洗濯機がないんですから、たらいと洗濯板でやってたわけですからね。これも大変なわけですよ。それで子どものオシメも今と違って大変でしたしね。身を切るような、手を切るような冷たい冬はね、冷たい水で洗ってたわけですよ。ですからもう家族一同一丸となってね、日本の成長、そしてみんなで豊かになろうっていう心もあったわけです。そこでは自由民主党がイケイケドンドン、日本社会党が待った待ったということで、二大政党で日本の高度成長を成し遂げたわけですね。ですから私は、その高度成長時の、つまり1960年から1990年までの30年間の自由民主党と日本社会党の価値というのは高く買ってるんですね。
まあいろいろ欠点はありましたけど、やはり時代に合ってたし政治家も大物がいましたよね。池田勇人とかそういうような立派な政治家もいたし、浅沼稲次郎とか日本社会党にも、魂のある人がいました。それから見たら今の野党はもう、ずるく立ち回ることを考えているように私には見えます。その時代は、そういうことで国民が一致団結して、お父さんは疲れて帰ってきたら風呂を浴びて、お母さんの用意してくれたご飯を食べて、巨人大鵬卵焼きですよ。野球を、巨人を見て、大鵬を見て、そして暮らすという、もう国民がもう一色なわけですね。国民総中流時代というか、国民総中流時代というのは経済のレベルを言ってるんですが、やることも同じだったわけですよ。国民総同じ時代ですね。その時代は、1947年における日本の平均寿命は50歳ですので、だいたい平均寿命が60から65ぐらいで、特に男性は死んでったわけですから、高齢者問題なんかもなかったわけですね。そういう社会に比べたらですね、現在は全然違う。これは1990年に変わったんですね。1990年に変わったってことが分かったんですが、政治家が変わらなかったんですね。
ですからとりあえず、さきがけとか、いろんな政党が次々と出来ては、自民党の人とか社会党の人がただ、党の名前を変える、政策変わらない、ということでやってきて、ついに民主党でですね、悪夢の3年間っていうのを演じたわけですね。民主党って名前は違いますが、鳩山さんとか菅さんとかみんな旧政治家ですよ。それが野合しただけですからね。それは悪夢になるでしょうね。
一応安倍さんで一段落したけれども、憲法改正の検討もできなかった。結果として憲法が改正できなかったと言うんだったら仕方ないけど、憲法改正の議論が出ると野党とか朝日新聞なんか中心になってそれを邪魔しようと、つまり国民の権利を邪魔する。自分たちのために国民の権利を邪魔するっていうようになりましたからね。ダメになりました。
で、1990年から何が進んでたかといったら、多様な社会が進んでたわけですね。多様な社会っていうのは、それぞれの人がそれぞれの人生を持っているわけですから。国民は同じことを求めていない。社会をもう30年間も期待を裏切ってきたわけですね。少子高齢化なんていうのが典型的ですよ。少子化も高齢化も当然の帰結なんですね。日本の国土は37万平方キロメートル、それに1億2500万人という、世界でもまれに見るような人口密度の高い国。しかも1人当たりのエネルギーとか物質の使用量が非常に高いと。こういう国がこのまま行くはずはないんですね。ですから日本は長期的には6000万人くらいの人口に落ち着くわけです。その6000万人の人口に落ち着くまでに、高齢化はいいことなんです、長寿なんですから。そうすると6000万人に落ち着くためには、必然的に少子化と高齢化が進みながら、徐々に社会は100年くらいをかけて、1億2000万人の人口から6000万人に減らそうと、今しているわけですから、これはむしろ政策がそれを進めなきゃいけない。少子高齢化を進めなきゃいけないですね。しかし現在の政治家ではちょっとそれは無理なんですね。
50歳以下の女性は、子供を産むし子どもを育てますからね。それから50歳以上の女性は子供を産むこともないし、育てるのも全然タイプが違いますんでね。それをね女性の政策とか言って同じことをやろうといったって、それはもう全然無理なんですよ。それはね、0歳児を抱えてどうしようかというお母さんについてもですね、考え方はいろいろあるわけですよ。保育所に預けてという人もいれば、自分で育てたいっていう人もいるわけですよ。それから子供が少し大きくなっても違いがあるし、50歳以上になればさらに違いがあるんですね。孫の世話をしなきゃいけないようなおばあちゃんもいますし、孫(の世話)は必要がないんで、自分で50歳以上の50年間の生活設計をしていかなきゃいけないっていうような女性もいるんですね。
それをね、今までのような一様の政策を取ろうったって、それは無理なんです。だからものすごい歪みがありますね。0歳児で赤ちゃんを保育園に預ければ、月20万円、それから自分で育てようと思ったら月0円と、こうなっちゃうわけですね。まぁこの問題はこのシリーズ少しずつやりますけども、もちろんその女性の問題もあれば、男女同権の問題もある、家庭の問題もある、遺産の問題もある、それから小学校の教育もある、子どもたちの将来もある。
全員が行き詰まってるんですよ。やはり政治はね、明るい未来を描きながらですよ、明るい未来が絶対に必要なんですが、明るい未来を開きながら、かつ国民の希望を実際にしていく。これが政治なわけですね。
例えば国連の調査によると、ベトナムが世界では、今ちょっと違うが、一時、一番幸福だと思っている国民だったんですよ。本当に幸福かどうか、何が幸福か分かんないから、普遍的なアレはないんですが、本人たちが幸福だと思ってるのは、ベトナムだったんですよ。日本の所得の10分の1ですよ。だから日本人が30万円だったらベトナム人は3万円。生活も貧弱ですよ。だけどなんでベトナム人が幸福だと言ってるかって言ったら、今日より明日が良くなる、これがベトナムの人の現在の心境なんですよ。人間は今日どんなに、まあある程度苦しくても、今日より明日が良くなるという、そういう見込みがあれば、人間は明るい人生を暮らしていける。それを提供するのが国です。現在国はですね、自分がお金が欲しいばかりに今日より明日が良くなるどころか、明日はこういう最悪が来る、明日はこんなに酷くなるって事を言い続けてるわけですね。
こんな政治は最悪ですね。
武田邦彦 ヒバリクラブ
2022年4月17日 今の政治の最大の問題・・・(1)国民は同じことを求めていない
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2022年10月21日
古代の日本 家庭と女性の地位
中国のように非常に殺し合いが多いところは、国家が先に発達します。国家が発達するとか武器が発達するとかは、本当は文化とは関係ないんですが、ほとんど歴史学者は、歴史学者のことを言いますとね、反発を食らうのであまり言いたくないですが、何か国家ができないと文化ではないみたいなことを言う方もおられるんですね。だけど元々は戦いがなければ、国家はそれほど発達しないと思うんですが。典型的な例としてアイヌを出しましたね。アイヌは酋長と普通の人の2階級しかいない。そして戦争もない。戦争のないところは、大体において国家は発達しませんね。ですから国家が発達するというのは文化ではなくて、むしろ殺戮によって国家が発達するというように、考えた方がいいんじゃないかと思うんですね。
それで日本は天皇陛下と国民ということで、あまりその間に貴族もない。軍隊もそれほど多くないわけですね。後の色々な政変がありましたけれども、誰が誰を刺したとかなんとかっていうぐらいで政変が起こっている、ということを見るとですね、軍隊もそれほど組織されてない、貴族階級もそれほど組織されてないということを示しておりまして、これは非常に平和な時代であった、日本は非常に平和だった。平和であるってことが国家のその成立というか、国家が大きくなるって事も防いでおりましたね。
それからもう一つは家庭ですね。家庭というか人間の社会における単位がをどうするかというもので、これが社会を大きく規定します。
現在の皆さんの頭に入っている歴史のように、源頼朝がどうだったとか、徳川家康がどうなったっていうことに興味の中心がありましてね。その当時2000万なら2000万、3000万人なら3000万人の日本人がいた中で、わずか本当に上位の200名ぐらいがどういう人たちだったかとか、どういう生活していたとか、もっと厳しく言えばですね、わずかに2、3人の人の性格がこうだったと、親子関係がどうだったということを歴史として議論しているわけですが、これが本当に歴史かと、僕はちょっと疑問に思うんですよね。それは歴史じゃなくて、ゴシップかなんか。今でもですね、テレビタレントなんかの人生を、まさに普通の日本人の平均的な人生のように言う人がいるんですけども、そういうのと同じような類ではないかという風に思うんですね。
古代の日本人の生活の仕方の単位として、家庭というものを中心にしたっていうことが歴史的には明らかだったと思うんですね。
ただ例えば戸籍ですと、戸籍がはっきりしているのはおそらく飛鳥時代の前には戸籍があっただろうって言うんですけれども、現在の歴史的な明らかになってる戸籍はですね、支配層が民衆を管理するためのそういうための戸籍というものを問題にしたわけで、本当にこの住んでる人たちが何を単位に自分たちの人生を考えていたかということについては、ほとんど記録もないからかもしれませんが、研究も少ないんですね。ですからなかなかそれを断定することが難しい。
私もずっと学者でしたから、学者というものの弱みがありましてね。学者は調べてですね、おそらくこれじゃないかなぁと思っても、具体的な証拠がないと、なかなかそれを論文にしたり、著述したり、お話をしたりすることが、やっぱり学者ですからできないわけですね。私は学者を終わって、割合自由な立場になったり、自分の本当の専門の領域以外のところでは、比較的科学的な類推方法とか知識を利用してですね、だいたいこれはこういうことだったんじゃないかっていうことを割合フリーな、文化人というか、そういう立場で言うようになって。それがまた現在では批判されたりしているわけですが。
僕の親しかった東大の工学部の学部長が、定量的であるとか、証拠があるということにこだわるのは、あまり大したことではないんだって言っていただいているので、そういう偉い人が言っていただいているので、一応言い訳はあるということなんですが。まあそういうことなんですね。
それで結局のところですね、あのおそらくきちっとした証明ができないんですけれども、その状況証拠としては、ほぼ飛鳥時代くらいまでには戸籍のようなものが単位で、家庭が成り立っていただろうと思われること。それから平安時代までは少なくともですね、男性に制約があって、女性は制約がなかった。例えば平安時代ですと、男性は軍隊に出ること、それから土地を耕すこと、それから漢字で記録文書を書くことっていう3つしか許されてない。あとは衣食住にしても小説を書くにしても、全部女性にしか許されていない。というか、女性はもうオールマイティーで、そういう事実がずーっと長くありました。
これは現実的に、紫式部とか清少納言とか和泉式部っていうですね、西暦1000年頃に活躍する女性が出てきたのは世界広しといえども日本だけなんですね。こういう日本だけっていうのにもう少し注目してですね、歴史の研究を行っていただければ。なぜ紫式部が1000年に出たかと。僕は家庭の構造、女性の地位、そういったものに対する日本社会というものが大きく貢献したと。これ当然ですけども、貢献したという風に思ってるんですね。
それから戦国時代あたりに入りますね。室町から戦国時代ぐらいに入りますと、武家の奥さんの手記みたいのが少し断片的に残っておりますが、それを見ますと、やっぱり相当な地位をもっていたと。まあいわば山の神ですね。家庭内のことはかなりの力を持っておりまして、もちろん衣食住をやってますからね。ですから夫婦喧嘩の時なんかは、そんなことあなた言うならもうあなたに食べさせないわよ、という風なことを言ったりですね。江戸時代のものには旗本がですね、奥さんもなくなり女中さんが暇を取って女手がなくなったら、もう男子厨房に入らずということで、台所に入れないもんですから、そのまま自殺したという記録もある。なんかおかしい記録じゃないかと思うようなものもありましてですね、女性が相当な地位をもってた。
中国とかヨーロパの古いものを見ますとね、まあ私から見ると女性が奴隷みたいに使われてますね。男の命令だけによって動くと。日本の場合は同じ命令でも、命令のようなかたちをとって、実質は女が力を持ってるんだけどって、こういうような2段階のやり方ができるんですけれども、日本以外の国は比較的直接的でですね。隷属していた感じがします。それがですね、例えばいろんな証拠を状況的に集めて論述しなきゃいけないんですが、紫式部が源氏物語を書いた後ですね、日本以外の外国の女性が小説を書いたのは670年後、ほぼ700年後のフランス(注、正確にはイギリス)のアフラ・ベーンっていう作家がいたわけですが、この方が小説を書いたわけで、約その差が700年開いておりますし、このアフラ・ベーンですらですね、夫が亡くなってからしか書けなかったという風に記録されておりますが、それは結婚生活で妻がヨーロッパにおいていかに隷属的であったかということを示します。
それと日本人で武士でですね、夫が戦争で命を落としたと。武士ですから戦争で命を落とすことは普通にあることなんですけども、それについてのその後のその家庭の処置というものがですね、相当奥さんもですね、力を持っていたということもいえるわけですね。ですから大変に素晴らしいという風に思います。
家庭というものを中心にしています。現在非常に、西洋のこの男女差別の、西洋は男女差別ですから、西洋の男女差別の悪い風習が入って、結婚しても財布が各々別物であるとか、夫だけが働いているとき、夫が妻に生活費を渡すという非常に階級的な差別的な取り扱いが行われておりますが、もちろん日本ではよく知られたように外で旦那が働いてきたら、旦那の稼いだものは全て100%家内に、奥さんに渡すということで、それからその後に奥さんから旦那にお小遣いを渡すというそういう日本特有の風習というのが、最近京都府の調査を調べてみたら、7割から8割が、やっぱり今でも基本的にはそうであるということで、日本がいかに家庭を中心に物事を組み立てて来たか。女性の地位が非常に高かった。
これは世界広しと言えどもこれもですね、その国のトップの神様が女性であるっていうのは主要国では日本だけですね。どの国でもジュピターだとか筋骨たくましい男が一番上の神様にいます。キリスト教のことを悪く言う訳じゃありませんが、やはり、天にまします我らの父よ、であります。もちろんイエス・キリストも男ですし、お釈迦様もムハンマド様も、全部男ですね。この中でただ一人、天照大神という女性がですね、トップにいる。それから日本国を作った神様はイザナギ、イザナミであって、これは夫婦の神様でありますが、その物語を読むと、常にイザナミ、つまり奥さんのほうが主導権を取っている。旦那のイザナギは心優しくて、いつもサポート役に回っているというところから見てですね、日本人がいかに女性と男性とが共存して、今でいう共同参画するためにはどういうシステムがいいかっていうことを考え抜いたってことですね。
今の日本人は、そういう点で非常に浅はかで、女性と男性が同じことをすれば、男女が楽しい人生を送れるという風な錯覚をしておりますが、もちろんそうでありません。体のつくりがそうですからね。私がよくテレビでですね、武田先生は男女差別だなんて言われて。男女同じことをしなきゃいけないって主張する女性の党首がいましてね。同じことしなきゃいけないんですかって、僕がその女性に言ったことがありますね、テレビで。だったら私にまず子宮をつけてから言ってください。人間で一番大切な仕事は、子どもを産むことですが、私は子供を産めません。子供が産めないのにあなたと一緒に同じことをするってことはできないじゃないですかという風に言ったことがあって、その女性は唖然として黙ってしまいました。もちろん僕の言うことを感心して黙ってくれたんじゃなくて、この人はアホじゃないかと思って黙ったと思いますが、私に言わせれば、子供を産んだり子供を育てるって事が、いかに人間社会にとって大切かっていうのは、言うまでもないと思うんですよ、僕はね。当たり前ですよね。子供を産み、子供を育てる人がいなければ、人間というは一代限りで絶滅しますからね。それを僕らは、男はサポートしてるわけですから。
だから結婚したら、男性は妻から派遣労働者として外に派遣に出る。それに契約があるから、つまり結婚自体が契約である。結婚自体が契約であるということは、基本的に日本社会は、家庭を中心に、夫婦とか親子を中心として社会、人生を送るということになっている。だから戸籍が重要であり、戸籍っていうのは世界で日本にしかないと言ってもいいんですね。日本の戸籍より中国の戸籍が早いなんて言う人がいるんですけど、それは戸籍の概念が違うんですね。中国の戸籍っていうのは、政府が国民をコントロールするための戸籍であり、日本の戸籍はそうじゃなくてですね、思想ですよ、そうじゃなくて、それを真似て奈良時代とかそういうのに中国風の戸籍もできてはいますけどね、日本で。
日本の戸籍の概念、国民の戸籍の概念っていうのは、個人単位で生活をするのではなくて、家族単位で生活するんだということですね。それからお母さんの労働契約とかそういう契約は、社会契約は、結婚とか戸籍によって出来るんだっていう概念がありまして、その概念に沿ってですね、いろいろな生活が行われ、山の神と言われ、給料を全部奥さんに渡すという現在の風習に至っているということになりますね。したがって社会制度としても、天皇陛下を中心とした平等な社会、それから個人の生活においても家庭を中心とした男女平等な社会、これをつくったのが日本であるということで、ものすごく進んだ制度を、2000年前に作っていただいた。だから日本の女性は幸福であり、その幸福な日本女性と一緒に暮らした日本男性も幸福であったということが言えると思います。非常に優れた社会制度だったということが言えますね。
個人を中心とした社会なんていうのは、本当に愚劣で戦争が絶えない社会であります。
武田邦彦 ヒバリクラブ
【武田邦彦のブログ】2022年8月6日 シリーズ「日本」第三章 古代日本 B
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2022年10月20日
古代の日本2
人口はある程度増大するとですね、やはり国のような組織がいるわけですね。その前には地方政府みたいなものが少しはあるわけですが、それは例えば灌漑工事をするとかですね、それから道路を作るとか、普通は敵から防ぐっていうかですね。
旧約聖書の中にも書いてある通り、なんで国ができたか。あるとき隣の国の軍隊が来て、家族を全部皆殺しにする。だからその国にも若者を出して軍隊を作り、若者はあるいは兵隊で死ぬかもしれないけれども、王様の下で国を守るという制度が必要であると、そういう風に説明されるわけですね。これは大陸の、戦争の多いところでは必ずそうなので、それが大きくなりますから、したがって割合と古い時代から、王朝っていうのが存在するわけですが、日本では食料も十分にあり、民族も一つであり、言語も独特であり、それで大きな王朝とか軍は、必ずしも必要じゃなかったわけですね。
これは驚くべきことに、別に古代にそうだったっていうんじゃなくて、江戸時代の末期までっていうか、まぁ現代に至るまで日本は国内の戦争において日本人が殺される、兵士じゃない国民が殺されるってことは、ほとんど無かったわけですね。これはもう世界的には全く日本だけなわけですから、したがって日本国は日本国というものを建設する意味が少しなかったですね。外国から攻めてきたわけじゃない。
ちょうど議論になるのは、神話とかなんかによると、神武天皇が日本国を建国したのが紀元前660年くらいになるわけですから。それから極めてシビアに日本国が形を成したということを、いろいろ対外的な資料で調べると、紀元後100年ぐらいになりますから、まぁだいたい神武天皇が即位されたのは、つまり日本に国らしきものができたのは、紀元0年ぐらいだという風に思っていいでしょうね。その前に、もしも国があっても、それは支配地域が小さかったりしてますから、どこが国か、発祥かという事は難しいわけです。
とかく国ができたのが後になるとですね、なんとなく未発達の国のように思いますけど逆ですね。国が早くできるって事は、そこで人殺しが早く行われるって事であって、したがってどうしても国が必要なんですが、しかしもしも誰も人殺しをしない、戦争もしなければ、国はいつまでも作る必要がないわけですね。もしくは道路でもですねえ、部落同士が非常に仲良くて、ここに道路を作りましょうと。魚とか塩の運搬が楽になるからって、そうですねって、作っていればですね、そういう話し合いをしていれば、いつまでも国はいらないかもしれません。
そういう意味で、今までの歴史科学者がそうだったのか、それとも日本人の考えがそうだったのか、国がなければ野蛮であるという、そういう全く何か見当はずれな考えがあって、それで日本は国ができるのが遅かったので、野蛮な国であると、文化に遅れた国であるという評価になったわけですが。
まぁその話はあまりしてもしょうがないので、紀元0年ぐらいにですね、できたと。そんなことは日本のプライドにも何も関係ありませんから。やがていろいろな研究によって、はっきりしてくるだろうということで、まぁだいたい神武天皇が即位されたのが、まあ紀元0年としますと、その前に神代(かみよ)っていうのを作ったわけですね。神代はもちろん、通常に考えれば人間の創作物です。だけど神代が必要なのは、これは世界全人類が神代がありますから、だから、神代があるって事は、別段不思議はないんですね。イザナギ、イザナミからスタートしまして、夫婦の神様からスタートして、5代下が神武天皇である。この間、天照大神がイザナギ、イザナミの子供ですが、女性ですからね、だからそこのところが女系の血が一回入っておりまして、男系男子相続、近代的に言えばY遺伝子相続は、その天照大神のところで切れているわけですが、神武天皇のY遺伝子はどこから来たかっていうと、イザナギ、イザナミと同列の男の神様から来ていますので、その意味ではその神様の実子の子供が、イザナギ、イザナミのところに養子に入ったような形になっております。いずれにしても、神武天皇が天照大神の血を引いて、それからその同列の神様の男性の神様の血を引いて天皇になった。これはまあ苦心惨憺の結果だと思うんですね。つまりお金じゃない、軍隊、力でもない、知恵でもない、力ずくではない社会というのを、日本古代の日本人が作ろうとしたわけですね。
日本の考え方は非常に立派な考え方で、文化的にも道徳的にもきわめて高いわけですが、人間の偉さというのは力がある人ではない、お金がある人ではない、知恵のある人ではない。その人が、かけがえのない人だからだと、そういうことで決まっていきますので、神武天皇が天皇になり、それから男系男子相続、男系しか遺伝子が繋がりませんね。その方法を取り、そして神様の一番上とし、人間の形をした神様の一番上としては、天照大神という女性をつけたと。これによって日本の建国の思想はですね、力ずくではないよと。女性が一番上ですよと。それから力があるから一番上じゃなくて、血筋で一番上を決めるんですよっていう、そういう原理原則が決まりまして。天皇陛下の知性であって、かつ男系男子相続によって、Y遺伝子だけで、その頃はY遺伝子ではなくて、血の繋がりという言い方をしていたわけですが、現代流で言えばY遺伝子ですね。それの繋がりによって決めるということで、これはまあ大成功を収めましたね。
天皇陛下が実権がだんだんなくなっていくわけですが、貴族社会になって藤原家が力を取りですね、その後、平氏が力を取り、源氏が力を取りと、このようになってきたんですが、それでもやはりみんなが天皇陛下を尊敬して、権威は天皇陛下だと。権力は例えば織田信長がとっても、権威は天皇陛下と。だから織田信長はどんなに力があり、どんなにお金があっても天皇陛下を殺すことができないと。これは世界で日本だけが歴史的に実証されて、現在でも天皇陛下がおられると。いうことは、これはもう今から2000年前に頭を絞った日本の社会体制づくりの方々の作戦がですね、非常に大切だったということを示しておりまして。
これをよく考えずにやってる人がいるんですね。例えば男女平等であると。男女平等であるから女性天皇で女性天皇の子供でもいいだろうと。いいんですけど、全然それいいんですが、男女同権とかそういう話で決めたんじゃなくて、力ずくでない社会における日本のトップをどう決めるかっていうことですね。力ずくではありませんからね。だから何を以って基準にしたらいいか、分からないんですよ。あの織田信長が、力もあり、金もあり、すごい力を持っていたにも関わらず、その当時すでに、割合と勢力がなくなっていた天皇陛下のところに行ってですね、ははーと平伏して、そこから官位をいただいて、日本を収めようとしたというですね、そういうことが歴史的に成功したということを示してるわけですね。
もう一つは、1900年ぐらい経って、およそ2000年も経ってですね、天皇陛下ができてから2000年も経ったときに、明治が訪れたわけですね。この時に外国のロシアとかイギリス、アメリカ、オランダなんかが、どんどんどんどん攻めてくるわけじゃないですか。それに対して日本を守るのは誰か。徳川将軍は徳川家を守ると。島津の殿様は島津家を守ると。じゃあ日本国民を守るのは誰かと。やっぱこれは天皇だろうってことになって、天使様を京都からお呼びして、明治天皇ってのができる。そこで実権を今度は取るわけですね。だから2回にわたって成功してるんですかね、この計画は。私はね、結果的に見ればそうですけども、よく、2000年前にですね、その権威を持つものを遺伝子、血の流れにして、仮にですね、天皇家を半分神様の血が流れているとしたと。
だから戦後に誰かあまりそういうことを、歴史を考えない人が、天皇に人間宣言をしろとこういったわけですが、人間宣言をするということはどういうことかっていうと、何か日本のトップに座る人、トップに座る人がいらないというのも実は問題だあるんですが、これはですね、世界の歴史を見ると、トップがいない国ってのほとんどないんですよ。普通はトップはですね、金があるか権力、力ですね、軍隊を持ってるか、まあ優れた知恵のある人っていうのも、あまりないんですね。知恵の尺度がないんで。従って金か暴力か、ということであまり感心したトップじゃないんですね。その点では天皇陛下の決め方、天皇制度という決め方ですね。しかもほとんど貴族社会をあまり作らないんですよ。それはまたそういう風に言いますとね、色々反論したい人がいてですね、武田は貴族社会があったのを知らないのか、いや知ってるんですが、例えばそれからずいぶん時代が経って、600年ぐらい経って、聖徳太子の時代があってもですね、いろいろそこでの貴族間の戦いなんかがあるんですが、物陰から誰かが出て、刺して殺して終わりになったとかですね、せいぜい誰かが誰かの館を20人から30人ぐらいで攻めて滅ぼして、それでなんとかの乱っていうが終わりにになっているとかですね、まあ壬申の乱なんかの少し大規模なやつがありますが、歴史的にはそれまでですね、ほとんど小さな、まあいわば私闘に属するようなものしかなかった。これは日本がですね、天皇陛下というただ一人の人、この人だけが神様の血を継いでるんですけども、まぁその人を中心に、とにかくまとまっていこうと。その他はですね、あまり階級制とかそういうのを作らないでおこうということですね。
それからもうひとつ、非常に肝心なのは、奴隷を作らないでおこうっていうことですね。日本の国民は天皇陛下一人だけは特別なんですが、貴族でも誰でもですね、後に出てくる侍の身分でもですね、どの身分でも天皇の赤子(しゃくし)であるということで、階級が2本しかないんですね。この階級が2本しかないっていう社会は、非常にいい社会なんですよ、通常は。つまり代表者は一応いると。だから外国からお客さんが来るとか、なんか国が誰かを中心に団結するっていう時は、団結の象徴になるんだけれども、だけど階級制としてないないもんですから。
今例えばイギリスですとね、イギリスは公侯伯子男という、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵っていうのがありますね。そうしますと、どうしてもそれは地主ですから、今でも侯爵なんて言うのは広大な土地を持って、まあいわば貴族なんですよ。現在でも貴族なんですよ。ところが日本は、ほとんど貴族はいませんね。
だからこれは何を言っているかというと、やはり日本の思想っていうのは諸外国の思想と全く違って、簡単に言えば天皇おひとりが貴族であって、あとは違うという考え方ですね。ですから日本社会の根本を、その2000年位前に作ったわけですが、その時に、力ずくではない社会というものをつくった。したがって戦争においても、例えば徳川家康と豊臣秀頼が戦って、大阪城で豊臣家が滅びてもですね、大阪の商人は奴隷として江戸に引っ張られることがなかった。それはなんで、徳川家康が大阪の商人を江戸に奴隷として引っ張れないかったかというと、徳川家康自身が天皇陛下から征夷大将軍という爵位をもらって、それで徳川幕府を開いている。一方では大阪の商人というのは天皇の赤子ですから、子供ですからね、ですからまさか、天皇から命令をもらって仕事をしている徳川家康が、天皇の子供を拉致するというわけにはいかないので、結局大阪を全滅させても、大阪の人を連れていけないと。これがまあ日本のお城が非常に小さいと。これは世界的には非常に小さいんですが、そういう元を作って、平和な日本、団結できる日本というのを作った。これを作った人は本当に、まあノーベル賞っていったら変ですが、表彰しなきゃいけない。だからそのことが、本当に歴史の人がよく調べたらですね、それは日本の第一の偉人ですよね。日本の偉人の中でも、天皇陛下というものを考えつき、それが神様の血を引き受けているという概念を作り、半分神様だという概念を作り、そして男系男子相続でもってY遺伝子相続にするという途切れない相続にするという、そういうシステムを作ったということによってですね、日本人っていうのは2000年も、言ってみれば平和な生活ができ、幸福な人生を送り、外国を追い越したという事ですんでね、本当に偉い人なんですよ。まあ合議制だったかもしれないし、一人の人が着想したかもしれない。
これについて日本では、学校でしっかり教えてですね、外国とは違う、外国は力づくの社会だ、金ある、暴力がある、優れているという人をトップにしたけど、日本はそうじゃないんだと。尊敬できる人、かけがえのない人をトップにしたんだということは、日本人の歴史上の誇りとしてはっきりと言っておくべきだと私は思っています。
武田邦彦 ヒバリクラブ
【武田邦彦のブログ】2022年8月5日 シリーズ「日本」第三章 古代日本 A
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2022年10月19日
古代の日本について
今、子どもたちが教えてもらう歴史って、本当にかわいそうですよね。日本人はどこから来たのか、日本語はなぜできているのか、日本にはなぜ国家が少し遅れたのか、全然そういうことに対する本質的な説明がないわけですね。いつも中国はこう、中国はこうって習うわけですね。しかし日本、日本人は日本がルーツです。日本列島に住んでた人が日本人の最初です。日本語っていうのは、他の言葉と違う言葉で、これも日本列島に住んでる人たちが作った言葉ですね。非常に食べ物が豊富で、稲作なんかも古くから出来ていたので、争いがなかったわけですね。大体は食べ物に対する争いが普通なんですね。争いが少ないってことは、殺し合いが少ない。殺し合いが少ないということは、多くの人を集めなくていい。っていうことは国家も少ない。それから広い土地を占領する必要がないので、文字もいらないということになって、日本列島の中で穏やかな文化ができるですね。本当に理想的な文化ですね。自分たちの民族、自分たちの言葉、みんなで協力して食べていくシステム。上下関係もないし、戦いもないっていう、こういうのがだいたい今から2、3000年前にできた日本だったわけですね。外国から騎馬民族が入ってくるとか、そんなこと全くなくて。少人数の人たちがたまに入ってくると、じゃあまあ、どうぞどうぞ、一緒に生活していきましょう、っていうぐらいの余裕が最後まであった。そこで古代日本に入るんですね。
明治維新の時もそうなんですけど、どうもこの頃日本人はですね、軍事が強いとか、武力が強いとか、集団が大きいということを立派だと思うらしいんですね。歴史学者は少なくとも。社会学者そうですけどね、僕はそんなことじゃないと思いますね。人間の偉さっていうのは力が強いとか、金を持ってるとか、組織が大きいとか、皇帝であるとかそういうことじゃなくて、一人一人の人間が人間として立派であるか、かけがえのない人であるか、人格が立派かっていうことですから。それが文化なわけですね。明治時代でも、ヨーロッパの文明と日本の文明と比べますと、当時の日本の文明の方がずっとずっとレベルが高いですよ。それはもう全然話になりませんね。これはヨーロッパから日本に来た人たちが揃って言ってますよ。明治維新の時ですね、徳川の末とか。果たしてこの日本という国に西洋文明を持ってくることが、この人たちの幸福になるかどうか。まさに不幸なわけですよ。あの時に文明開化といったのが大きな間違いで、軍事力が強いところを真似たというだけですからね。軍事力が文明なんでしょうかね。僕は軍事力は文明じゃないと思います。
ともかくそういうことで、古代日本が始まりますね。古代日本の始まりってのは、あんまり議論をする必要ないんですよ。例えば紀元2600年なんていうのを採用している人は今から2500年前っていうし、一番左翼系で反日系の歴史学者ですと、300年くらいから日本国ができたっていうんで、今は1700年とか言いますけど、だいたい2000年プラスマイナス300年とか400年のところですよね。いろんな証拠はこれから少しずつ集まるわけで、分からないところは分からないで置いておけばいいわけですから。紀元あたりで、プラスマイナス300年、500年はあるでしょうということで、進めていきたいと思います。そうするとですね。民族は日本民族であると。言語は日本言語であると。食べ物は豊富で殺し合う必要がないと。大規模な火山は姶良火山が最後に、紀元前1万年に爆発してからはそれほどない、というようなことでしたから、非常に穏やかなところで、まぁいわば地上の楽園みたいなところで住んでたわけですね。そうするとここで社会制度を作ろうということになると、あまり大きな上下組織は要らないわけですね。アイヌがそうだったんですが、ここで度々アイヌの事をお話するので、最近のアイヌ嫌いみたいな、変なアイヌ法とかいう変な法律だったかなんか、全然見当違いのところで議論になって、なんか憎々しげにアイヌのことを言う人もいるんですけど、僕はそういうような感情は全然持ってない。アイヌは階級制が2階級だったですね。酋長さんと普通の人っていう2階級ですね。だいたい世界のところを見ても、原始的なところじゃない、平和のところが2階級ですね。ですから日本では天皇陛下と国民という2階級を作ったんでしょうね。これが天皇陛下ができた理由だと思うんですね。あとは、奴隷をできるだけ作らない、できるだけ差別をしない、神様は置かない、軍隊はできるだけ少ない方がいい。 今でも平和がいい、平和がいいって言ってるような人がよく、ヨーロッパ文化がいいなあって言う。ヨーロッパ文化っていうのは階級制と軍隊の文化ですから、全然違うんですけど。
それを非常に穏やかな、そして村は割合大きくない、防備も遺跡とか作らなくていい。遺跡になるようなお城っていうとね、ペルセポリスとか、清のいろんな造作物とか、いうふうにゴツイものができるわけですね。やっぱりデカい軍隊が攻めてきたり、殺し合いしたりしますので、それを防御しなきゃならない。それが全然なければ、なんてことないんで、別に普通の農道があってですね、畑があって、のんびりと子供たちが遊んでいると。夕方になると夕焼けがあって、カラスが森に帰るなんてもんですからね。ですから穏やかな日本っていうのができたんです。私は環境の関係で、色々日本の古代衛生というのを調べたことがあるんですが、非常に衛生関係は整ってますね。ナイル川は非常に汚かったし、ヨーロッパなんかその文化を受けてですね、ローマの的には一時下水道が発達しましたが、パリなんかだって18世紀ぐらいまで汚い水を使ってたんですが、日本は歴史を見ても、だいたい飛鳥時代ぐらいにはもう用水なんかが整っておりますし、下水なんかも整っております。そういう意味では、水が豊富なこともあってですね、衛生環境は非常に良かったですね。
元々、これもどこで発生したかって、民間の場合は難しいんですけれども、家の中は靴を(脱いでから)上ってやるとかですね、日本は湿気が多かったので、カビが敵だったんですね。そうしますとやっぱり、家の中をきれいにしておくとか、焼く文化が発達するんですね。これは日本ではリサイクル騒動の時に、えらくそういう歴史を知らない人が多くてですね、間違ったこと言っておりましたが、日本はほとんどが焼くんですよ。もちろん死体も焼きますしね。昔は家も焼いたんですね。例えばそこの主人が死ぬと、家を焼いたりしてた。それもやっぱり何かそういう不吉なことが起こるということは、やっぱりバイキンなんかがあるからということですね。
建築の関係で僕はドクター論文、博士論文の審査をしたことがあるんですけど、一回レンガ造りの日本の建設物に対する博士論文を審査した時に、本当にそう思ったんですけど、綿密な研究をしていただいた人だったんでね。日本にレンガ造りの家っていうのが、なかなか定着しなかった。3回、あっちこっちから入ってきてるんですけども、定着しない。それは湿気の問題なんですね。地震の問題だっていうんじゃないんですね。地震に対して、レンガ組みをどう組めば、日本のように震度6ぐらいの地震までは大丈夫だってことも古代で分かっておりました。少なくても中世でははっきり分かっておりますが、そういうことはしないんですね。これはやっぱり日本の衛生環境が非常に良かった、下水道も非常に良かった。これは後にですね、日本には流行病があまりないということもあります。従って多分ですね、今から2000年ぐらい前の住居っていうのは、竪穴住居で、集落の周りとか家族の家の周りにですね、簡単な溝があると。それを水田用の水として使ったり、一般的な用水に使ったり、下水に使ったりして、非常に環境の良い状態で住めました。それは栽培と、自然に生育する植物、それから小動物を狩る。それから少し良くなりますと、そういった穀物を貯めておく高床式の建物。それに猫とか犬といったですね、極めて牧歌的なところでやってきたという素晴らしい日本っていうのが思い浮かびますね。そうしますと階級制はいらないわけです。
それから文字もいらないし、大きな軍隊とかお城とかいうのはいりませんね。お城はついに日本は大きなお城はなかったんですね。っていうのはこれは僕はよく日本の話の時にするんですけれども、日本のお城っていうのはお殿様とか重臣とか関係者が住んでいるだけなんですね。ところが日本以外、中国の北京城、南京城、中東のイスラムのコンスタンティノープルの大城壁、それからパリのお城、これがみんなですね、市民をお城の中に入れるんですね。つまり奴隷を取り合うというような文化があるところ、それから皆殺しをするという文化のあるところは、国民を囲わなければいけないですね。ところが日本の場合は、その外側が海で、しかも日本列島の中での殺し合いがないものですから、だから大きな建物は発生しないんです。せいぜい物見櫓的なものの大きいものとか。防御系の、石を組んで防御したりっていうようなことはあまりないんですね。日本に石がないかとそんなことないんですよ。それは戦国時代のお城を見ればいいんで、十分な石材はあるんですけども、縄文時代からですね、歴史時代に渡るところの建物には大体はお堀があって、木の柵があるぐらいなんですね。これはいかに日本っていうのが平和だったか、階級制がなかったか、ってことを示しているわけで、日本人としてはそれは誇りにすべきものですね。
何か、日本人は文化が劣ってた、なぜかと言ったら兵馬が少ないからとか、大きな建造物がないからとか、秦の始皇帝の時にはまだ日本は小さい集落だったから(っていう人がいるが)、小さい集落の方が文化が進んでるんですよ。小さい集落のまま何の問題もなく、生活ができるっていう事が素晴らしい文化なんであって。 殺し合いがあるから力の強い方がいい、だから国家がどんどん大きくなって、1万人の国家よりか2万人の国家がいい、2万人の国家よりか10万人の国家がいいって、どんどんどんどん大きくなって、中国を統一しなきゃならなくなったわけですけれども、別に中国みたいな大きなところを統一する必要なんか、全くありませんからね、戦争がなければ。血生臭いから大きな国家ができる。そうすると遠くまで、いろいろな通達だとか、通行手形なんか必要ですから、文字がいる。だから文字も発達する。つまり戦争、血なまぐさいから進む文化は、本当の文化じゃないですよ。血生臭くない文化が本当の文化ですからね。
その意味では天皇陛下、天皇制ができて、国民がみんな一緒ですので、仁徳天皇の言ったといわれる、こういう歴史的な言葉ってのは、本当かどうか聞く必要ないんですね、象徴的なっていうだけなんですが、「民のかまどは賑わいにけり」こんなのは秦の始皇帝の言葉としては有り得ませんよ。自分だけが良ければいい。不死の薬を探してこいとかなんか、そんな自分が生き延びれればいいと言うね。あの仁徳天皇の「民のかまどは賑わいにけり」。自分の健康とかそういう問題じゃない。日本国民が豊かであれば、自分は満足だっていうのは、180度違いますねぇ。それからほとんど戦争がありませんね。聖徳太子の頃の大化の改新とか、蘇我氏の滅亡だって、だいたい数人ぐらいでやってますよ。まあ多くても2、30人だったんでしょうね。ですから日本の古代っていうのは、非常に穏やかだった。その中で神話が生まれ、文化が生まれ、都市はあまりうまれない。うまれる必要がなかったっていうことですね。素晴らしい国がスタートで出来たというのが、古代日本の第一歩であったと。これはもう今までの歴史が、日本人は外から来たんじゃないか、日本語はどこから来たんだ、中国にはあんな大きな国があったのに、なんで日本にはなかったのか、っていうそういう軍事優先、戦争優先の思想でできた歴史科学から、できるだけ離れて日本を考えなければいけないと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
【武田邦彦のブログ】2022年8月4日 シリーズ「日本」第三章 古代日本 @
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2022年10月18日
目で見たものが真実とは限らないんです。
私が学生を指導していて。学生が実験データ持ってきますとね、僕は、「これちょっと、この実験データおかしいね」なんて言うとね、「先生、傲慢じゃないですか。これは実験データなんですよ。実験データでこういう結果が出てるのに、間違いじゃないですかって、何ですか」なんていう場合があるんですよ。
実は、人間というものは、目で見たものを信用する傾向があるんですよね。目で見ると、それは本当だと思っちゃうんですよ。だから「先生、これ実験して目で見たんですよ、目で見たものが違うなんていうことがあるんですか」という時に私が言うことがあるんですね。「目で見たことは、実際本当じゃないんだよ。」
で、2つ例を挙げるんですが、一つ目がですね、
「君、朝、太陽ってのは東から出て来るだろう」って言うと、
「出てくる。」
そのまま昼頃になると、太陽は空の真ん中ぐらいにある。太陽は動いてるだろう。どう見たって太陽は動いてる。何回見たって、毎日毎日太陽は東から昇って西に進んでるから動いてるじゃないかと。だから昔の人は天動説、つまり地球がじっとしてて太陽が動いてると思った。ガリレオが出てくるまで、皆そう思ったんだ。それはそうだよねと。だって今君が言うように、目で見たものが本当だっていうなら、今でもあなた、太陽は地球の周りを回ってるって言ったら?と言うんですよ。そうするとね、素直な学生はそこで、あ、そうだな。確かに目で見たものは、事実じゃないかもしれないな、と思うんだけど、ひねくれた学生で、頭のいい学生はね、いやそれはね先生、相対運動の関係であって、地球から見れば太陽が回ってるし、太陽から見れば地球は回ってるんですとかって、ひねくれた答えをする人がいるんです。そうした時は、まあまあその学生もそのうちに分かるから、反応しないで、じゃあもう一つちょっと考えてみようか、こういうわけですね。
「太陽はいつも東から出て、西に沈むよね。西に沈んだわけだから、太陽はどこにいるの? 西にいるよね。だって西に沈んだんだから。」こう言うわけですよ。
「そうですね、西に沈みましたから、西にいますね。」
そしたら次の日は、太陽は西から出るんじゃないの?だってね、社長が、今日は東京から新幹線で鹿児島に行きましたと。明日は社長はどこから来るんですか? 東京から鹿児島に行ったら、次の日は鹿児島から東京に帰って来られるに決まってるじゃないかと、こう言うでしょ。
昔の人もそう考えた。太陽が東から出て、西に進んで、西にいる。だから明日は西から出るだろうと、こう思うのが普通じゃないですか。で、昔、屁理屈をこねる人がいて、太陽は夜中の間に、北の方をコソコソと行ったっていうから、あんなに明るいからね、夜、北の方を太陽がコソコソと行ったら、分かるはずだということになって、結局昔、太陽は、夜はどこにいるのっていう時に、困っちゃったわけですよ。それでそれを探検しに行ったっていう落語の話もあるんですね。
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で、地球上の民族がみんな考えたんですよ。なぜ考えたか。それまでね、地球が平だと思ってたんですよ。丸じゃなくて。これ日本人はね、聞くと、昔の人はアホだなぁと思うかもしれないけど、もちろん平以外に考えられないですよね。万有引力が見つかる前は、もし地球が丸かったら、下にいる人落ちちゃうでしょ。これは万有引力があるからこうくっついているだけでね、糊みたいにくっついているわけで、磁石かな、だから上にいる人はいいけど、下にいる人は下に落ちちゃうでしょ。地球の図っていうのはね、絵とか描いてあると、だいたいみんな、上に人間がいますよ。地球は円かったらどうすんのってことになる。
一部民族に、実は丸いという地球を想定した民族もいるんだけど定着しなかったんです。
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地球が平でしょ。東から出た太陽が西に沈むでしょう。次の日になぜ東から出てくるのか。どうしても、どこを回ったとは思えないんですよ。いろいろ説が出るが、全部否定されていくんです。ついに最後に得られた結論は、東から出た太陽は、その日西に沈んで、西の土に還る。太陽は毎日土になる。そして次の日の朝、東の土から新しく太陽が出来て、そして登っていくんだ。だから毎日我々が見てる太陽は、同じ太陽に見えるけれども、毎朝誕生した太陽が回って、西の土に還り、また東の土が太陽になったら、またそれが昇っていく。毎日太陽は新しくできるんだ。これでね、世界の8割位の国が、ああそうだったのか、確かにそれだったら地球が平らであるって事、それから太陽が西に沈むのに東から出てくるっていう全部の理由がねぇ、合理的に説明できるから、みんながそう思っちゃったんですよね。
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2022年10月17日
同じものを見ても、見え方はそれぞれ
人はいつも錯覚してるというものを、2つか3つくらい、やってみたいと思うんですね。
私は物理化学の基礎研究をずっとやってまいりまして、基礎研究をやると人間が謙虚になるって言いますね。なぜ謙虚になるかっていうと、理論でガッチリ検討するんですよ。これはこうなるな、Aは Bになるな、BはCになるなって物凄く検討して、よし間違えないと。ところが我々実験するんですね。実験というのは何の目的で実験するかって言うと、そのAがBになる、BがCになるというのが間違いかもしれないから、自然に正解を聞くわけですよ。小学生がドリルをやってから答えを見るのと一緒なんですね。それが実験なんですね。実験ていうのは、思う通りの結果が得られてもいいんだけど、思う通りの結果が得られないってのがまたいいわけですね。そこでこう進歩する。そうだったかと、分かるわけですね。
研究をされてない人で、夫婦喧嘩の多い人なんかが多いんですけど、これが正しいと思い込んで主張する、激昂型の人なんかも多いんですが、自分が正しいことが分かってるという、その意識が強いんですね。例えば夫婦げんかでも、妻の言うことは間違ってる、夫はなぜこんなことが分からないのかっていうのも、それなんですね。なぜそれが起こるのか。それが分かれば相当世の中、我々は楽になるし、第一ケンカが無くなりますね。
僕はあんまりケンカしないんですけど、心の中からはケンカしないんですけど、それはなぜかと言いますと、自分が合ってるかな、間違ってるかな、っていつも思うからなんです。それをちょっと具体的な例で示したいと思います。
紫式部が源氏物語を書いたのが、だいたい西暦1000年ですからね、今から1100年前なんですよ。1000年前ぐらいに紫式部が源氏物語を書いた。あのくらい名著を書いたわけですから、才女ですよね。非常に頭のいい女性だ。この人を例にとりまして、1000年前、僕らは何が正しいかと思っていたかってのをちょっと説明しますとね、紫式部と私がタイムスリップして一緒に行動できるとしますね。そして羽田空港かなんかに行くんですよ。そうしたら飛行機がぶわーっと、ボーイングが行くでしょ。それを紫式部に見せて、紫式部さん、あれなんだと思いますか、と言うんですよね。そうすると紫式部はですね、見たことないから考えちゃいますよ。何だろうな、なんかデカい物が飛んでる。鳥みたいだけど、あれは鳥じゃないなっていうんで、例えば私にね、あれは武田先生、分からないけども、天狗ですか、というような事を言うと思うんですね。つまり紫式部はなぜ飛行機と言わないか。当たり前で、紫式部の時代に飛行機はないからなんですね。単に無いからなんですよ。ということはどういうことかって、ここよく考えてほしいんですけれども、人間っていうのは自分の頭の中に入ってないものは、思い浮かばないっていうことなんですよ。当たり前ですよね。頭の構造がそうなんですね。この、頭の構造の欠陥については、なんかの機会にお話しますが、そういう頭をしてるんですよ。人間が700万年前に誕生した時に、そういう頭で参上しちゃったもんですから、もう今更どうにもならないんですね。
つまり私たちが、今の社会はこうだ、あれは飛行機だ、あれは潜水艦だと、これは家だとか思うのは、なぜそう思うのかって、全部自分の頭に入ってるんですよ。もちろんだから普段生活するときは、頭に入っているものしか僕らの周りにないので、したがって私たちはそれで別に十分大丈夫なんですけれども、実はその紫式部の時代に帰ったんですよ。そしたらこれはダメなんですよね。だから結局我々は常に何をそうだと思うか。カーテンだとか机だとか家だとか自動車だと思うというのは、それが今の世の中にあるから。自分の頭の中に入ってるからなんですよ。そうすると紫式部は1000年前でしょ、1000年後に、今は我々が知らないものができてるじゃないですか。それが目の前に現れて。分からないということなんですよ。1000年後は分からないだろうって、これ夫婦もそうなんですね。夫婦も、奥さんは奥さんの人生を歩いてきますから、その過程でああいう人もいた、こういう人もいた、こういう考えもあったといって育ってくる。ところが夫の方はまた全然ちがう。しかも男と女だから、性質が違う。場合によっては歳も10歳ぐらい違うってことになるとですね、それぞれの頭の中に入っている情報が、元々違うんですよ。私と紫式部が、僕は飛行機と言い、紫式部が天狗と言うようにですね、全然違うんです。同じものを見ても。
これが人間の錯覚の第一なんですよ。もしもこのブログがお役に立ったならばです。これを見た人が、そうかと。なんかの時に、自分と違う考えの人がいた場合とか、意見が違うの人がいた場合、これは意見が違うのか、見ている事実の種類とかそういうのが違うのか、これを考えてみなきゃいけないですね。事実が違えば意見が必ず変わるんですよ。そりゃそうですよね、事実に基づいて意見を言いますから。だから事実を知らなきゃいけないっていうことなんですけど。事実は必ずしも、同じじゃないんですよね。特に最近では、テレビとかそれからそういうんでね、目で見ないんですよ。昔はね、隣近所は全部同じことしたんですけど、今は全然違うんですよ。若者はネット見てたりね、仮想空間を見てたりするし、お年寄りはネットはあんまり見ないでテレビ見たりすればね、それはね、最近の若い者はなんて言うけど、最近の若い者じゃない時があるんですよ。見ているものが違うから、もともと考えが違うっていうのはいくらでもあるんですね。私なんか物理とか物理化学やってきましてね、自分がどこから見てもこれだと思って実験したら、違うじゃないかと。ところがね、それがまた面白いのは、違うということが分かるでしょ、実験で。その実験をまた別の角度から見ると、そうか、こういうことだったかってのが分かるんですね。それで人間は一歩一歩進歩し、自分の意見ははっきりあるんだけども、人の意見も、そうかもしれないなと思ってみることが、できるようになります。これを会得しますとね、職場の人間関係なんてガラって良くなりますよ。っていうのがね、職場の上司というのはけしからんわけですよ、一般に。だけど、あれは職場の上司が自分と違うのは、上司は情報が違うんですよ。年齢が違ったりね、立場が違ってたりする以上に、お客さんのところに行くそのお客さん、相手が違ったり、全部違いますから。だからもともと上司と自分が、意見が合うということがおかしいし、同僚と合うっていう自身がむしろおかしいんですよ。これはですね、紫式部の話で少し感じて頂ければと思います。ご参考になって頂ければと思います。それでは皆さん、さようなら。
武田邦彦 ヒバリクラブ
紫式部から見れば飛行機=天狗?【武田邦彦の逆転講座C】2022/08/22
https://youtu.be/WEqH51KqlTQ
私は物理化学の基礎研究をずっとやってまいりまして、基礎研究をやると人間が謙虚になるって言いますね。なぜ謙虚になるかっていうと、理論でガッチリ検討するんですよ。これはこうなるな、Aは Bになるな、BはCになるなって物凄く検討して、よし間違えないと。ところが我々実験するんですね。実験というのは何の目的で実験するかって言うと、そのAがBになる、BがCになるというのが間違いかもしれないから、自然に正解を聞くわけですよ。小学生がドリルをやってから答えを見るのと一緒なんですね。それが実験なんですね。実験ていうのは、思う通りの結果が得られてもいいんだけど、思う通りの結果が得られないってのがまたいいわけですね。そこでこう進歩する。そうだったかと、分かるわけですね。
研究をされてない人で、夫婦喧嘩の多い人なんかが多いんですけど、これが正しいと思い込んで主張する、激昂型の人なんかも多いんですが、自分が正しいことが分かってるという、その意識が強いんですね。例えば夫婦げんかでも、妻の言うことは間違ってる、夫はなぜこんなことが分からないのかっていうのも、それなんですね。なぜそれが起こるのか。それが分かれば相当世の中、我々は楽になるし、第一ケンカが無くなりますね。
僕はあんまりケンカしないんですけど、心の中からはケンカしないんですけど、それはなぜかと言いますと、自分が合ってるかな、間違ってるかな、っていつも思うからなんです。それをちょっと具体的な例で示したいと思います。
紫式部が源氏物語を書いたのが、だいたい西暦1000年ですからね、今から1100年前なんですよ。1000年前ぐらいに紫式部が源氏物語を書いた。あのくらい名著を書いたわけですから、才女ですよね。非常に頭のいい女性だ。この人を例にとりまして、1000年前、僕らは何が正しいかと思っていたかってのをちょっと説明しますとね、紫式部と私がタイムスリップして一緒に行動できるとしますね。そして羽田空港かなんかに行くんですよ。そうしたら飛行機がぶわーっと、ボーイングが行くでしょ。それを紫式部に見せて、紫式部さん、あれなんだと思いますか、と言うんですよね。そうすると紫式部はですね、見たことないから考えちゃいますよ。何だろうな、なんかデカい物が飛んでる。鳥みたいだけど、あれは鳥じゃないなっていうんで、例えば私にね、あれは武田先生、分からないけども、天狗ですか、というような事を言うと思うんですね。つまり紫式部はなぜ飛行機と言わないか。当たり前で、紫式部の時代に飛行機はないからなんですね。単に無いからなんですよ。ということはどういうことかって、ここよく考えてほしいんですけれども、人間っていうのは自分の頭の中に入ってないものは、思い浮かばないっていうことなんですよ。当たり前ですよね。頭の構造がそうなんですね。この、頭の構造の欠陥については、なんかの機会にお話しますが、そういう頭をしてるんですよ。人間が700万年前に誕生した時に、そういう頭で参上しちゃったもんですから、もう今更どうにもならないんですね。
つまり私たちが、今の社会はこうだ、あれは飛行機だ、あれは潜水艦だと、これは家だとか思うのは、なぜそう思うのかって、全部自分の頭に入ってるんですよ。もちろんだから普段生活するときは、頭に入っているものしか僕らの周りにないので、したがって私たちはそれで別に十分大丈夫なんですけれども、実はその紫式部の時代に帰ったんですよ。そしたらこれはダメなんですよね。だから結局我々は常に何をそうだと思うか。カーテンだとか机だとか家だとか自動車だと思うというのは、それが今の世の中にあるから。自分の頭の中に入ってるからなんですよ。そうすると紫式部は1000年前でしょ、1000年後に、今は我々が知らないものができてるじゃないですか。それが目の前に現れて。分からないということなんですよ。1000年後は分からないだろうって、これ夫婦もそうなんですね。夫婦も、奥さんは奥さんの人生を歩いてきますから、その過程でああいう人もいた、こういう人もいた、こういう考えもあったといって育ってくる。ところが夫の方はまた全然ちがう。しかも男と女だから、性質が違う。場合によっては歳も10歳ぐらい違うってことになるとですね、それぞれの頭の中に入っている情報が、元々違うんですよ。私と紫式部が、僕は飛行機と言い、紫式部が天狗と言うようにですね、全然違うんです。同じものを見ても。
これが人間の錯覚の第一なんですよ。もしもこのブログがお役に立ったならばです。これを見た人が、そうかと。なんかの時に、自分と違う考えの人がいた場合とか、意見が違うの人がいた場合、これは意見が違うのか、見ている事実の種類とかそういうのが違うのか、これを考えてみなきゃいけないですね。事実が違えば意見が必ず変わるんですよ。そりゃそうですよね、事実に基づいて意見を言いますから。だから事実を知らなきゃいけないっていうことなんですけど。事実は必ずしも、同じじゃないんですよね。特に最近では、テレビとかそれからそういうんでね、目で見ないんですよ。昔はね、隣近所は全部同じことしたんですけど、今は全然違うんですよ。若者はネット見てたりね、仮想空間を見てたりするし、お年寄りはネットはあんまり見ないでテレビ見たりすればね、それはね、最近の若い者はなんて言うけど、最近の若い者じゃない時があるんですよ。見ているものが違うから、もともと考えが違うっていうのはいくらでもあるんですね。私なんか物理とか物理化学やってきましてね、自分がどこから見てもこれだと思って実験したら、違うじゃないかと。ところがね、それがまた面白いのは、違うということが分かるでしょ、実験で。その実験をまた別の角度から見ると、そうか、こういうことだったかってのが分かるんですね。それで人間は一歩一歩進歩し、自分の意見ははっきりあるんだけども、人の意見も、そうかもしれないなと思ってみることが、できるようになります。これを会得しますとね、職場の人間関係なんてガラって良くなりますよ。っていうのがね、職場の上司というのはけしからんわけですよ、一般に。だけど、あれは職場の上司が自分と違うのは、上司は情報が違うんですよ。年齢が違ったりね、立場が違ってたりする以上に、お客さんのところに行くそのお客さん、相手が違ったり、全部違いますから。だからもともと上司と自分が、意見が合うということがおかしいし、同僚と合うっていう自身がむしろおかしいんですよ。これはですね、紫式部の話で少し感じて頂ければと思います。ご参考になって頂ければと思います。それでは皆さん、さようなら。
武田邦彦 ヒバリクラブ
紫式部から見れば飛行機=天狗?【武田邦彦の逆転講座C】2022/08/22
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2022年10月16日
日本人の食事
知は力なりという言葉を、僕は前から使ってるんですね。
ライオンはものすごく強い筋肉と牙と、類(たぐい)まれなる体力を持ってるけれども、現在は人間によって檻かなんかに入れられて、見世物になってるわけですね。ライオンから見れば残念でしょうがないと思いますが、なぜ人間のようなひ弱な動物が、ライオンを檻に入れてるかって言ったらですね、やっぱりこれは知恵なんですよね。人間は知恵が増大するとともに長寿になってますし、健康になってますね。したがって、人間の体というものをよくするにも、やっぱり知恵がいるということなんですね。
この前確か幸せ砂時計関係のインタビューかなんかで、添加物とか、パンとか、外来種っていうか外来から来た食べ物に対して、あまり危険じゃありませんよってことを言ったもんですから、色々反響があったわけですが。健康を守るための知っていうのはですね、例えばトランス脂肪酸が危険であるとか、亜硝酸塩が危険であるとか、そういうように覚えない方がいいんですよね。そこは厚生政策とか、それを信頼できるようにするために立派な政治家を選ぶと。もちろん官僚ですけど、官僚を監視してるのは政治家ですから、やっぱり総選挙の時にいい人を選ばなきゃダメなんですよ。金もらったりですね、見るからに人格がダメだとかね。ある程度年を取ってるのにどうも顔がもう一つ立派じゃないとかね、そういう人を選ぶと、それはつまり添加物が危険になるんですよ。みんなそうですね。だから知は力ですから、その知を有効に使わなきゃいけないってことですね。
で、この前添加物全体については、例えばそのトランス脂肪酸だとかそういった具体的なことについてお話をしましたが、その元になる考え方ですね。これはヒバリクラブでお話をしたいと。ヒバリクラブのものを読んでおられたらですね、健康になり幸福になるというのが僕の希望です。希望ですね。希望通りいくかどうか分かりませんが、心理的ストレスも少ないということを目指しておりまして。
世界のアルコールの分解酵素ALDH2というですね、アルコールの分解酵素が不活性であったり、非常に活動が弱いというかね、酵素が足りないっていうか、そういう人の割合を整理したんですけども、とにかく注目しなきゃなんないのはヨーロッパですね。ほとんど全部が全領域が0%、つまりアルコール分解酵素が不活性であるという人の割合っていうのが0%、ほとんどの人がアルコール分解酵素が活性があるということですね。それに対してアジア型ですね、日本と中国がそうなんですが、日本が世界で一番不活性率が高い44%。生まれつきですね。ですから日本人は生まれた時に、アルコールが飲めない人が44%、飲める人は56%。これものすごく重要ですね。アメリカは基本的にはヨーロッパなんですが、移民が多いんでね。アメリカはだいたい5%ぐらいがアルコール分解酵素がないという人がいるんですね。それをまず頭に入れてもらって。
この考え方ですね、後半この考え方をじっくりとお話ししますが、日本の人のうち半分がアルコールはあまり苦手であるってことですね。もちろんアルコール分解酵素は少しずつ後天的に獲得ができますので、他のデータを見ますとですね、亡くなる時にアルコール分解酵素を全く持ってないか不可欠性であるとの人は、だいたい2割ぐらいしか20%ぐらいしかいないということで、日常的にやはりなんとなく酒を飲む機会もありますのでね、少しずつ体が対応してきて20%ぐらいが飲めない。まあこれだんだんだんだんと1000年か1万年経ちますとね、日本人もアルコールが飲めるようになるんじゃないかと思うんですね。
問題なのはヨーロッパが0%で、日本が44%であるということと、添加物との関係なんですよ。これと添加物は何関係あるの、なんていう人はね、まだちょっともう一つ訓練が必要かと思いますね。
これは何を言ってるかっていうと、民族によって食べるものは違うんだってことですね。アルコール、もちろん肉もパンもヨーグルトも牛乳も、みんなそうです。向こうの人から言えば、魚もお米も味噌も、それから極端に言えば、ヨーロッパの人は海藻が、例えば昆布とかわかめとかね、こういう海藻を分解できないんですよ。海藻の分解酵素を持ってないんですね。それからごぼうも食べられないんですよ。ごぼうもダメなんですね。ですから、もちろんお互いにそうなんです。海藻が食べられないのって日本でびっくりしますよね。いや消化できませんって向こうの人は言うわけですね。ですからそれは日本人にとっては海藻は非常に美味しいし、よく消化できると。まあだけど日本人も若干ね、消化しにくいところがありますので、便秘の解消なんかに海藻を食べるといいなんて言われたりもしますけどね。だけど基本的には栄養として取れるわけですね。
ですからヨーロッパ人の海藻とかごぼうに相当するものが、日本人のお酒、牛乳、ヨーグルト、パン、肉。当然ですよ。だって我々の体っていうのはですね、我々の食べ物とか気候によって決まってるわけですね。
気候についてはそのうちまたヒバリクラブでやりますが、イギリスがオーストラリアを占領して植民地にして、イギリス人のうちの囚人をオーストラリアに送りましたね。イギリス人とオーストラリアに送られたイギリス人の皮膚がんの比率を昔調べたことある。確か27倍なんですよ。イギリスの太陽の中の紫外線の量と、オーストラリアの紫外線の量は違いますからね。だからイギリス人の皮膚はもちろんイギリスの風土に合ってるわけですね。
で、添加物とか食料の話に行きますと、やはり日本人の体が日本から取れる食料でできてた、つまり米、味噌汁、魚、こういったもの。野菜の煮物の場合は茎。野菜の煮物を思い出したら分かりますよね、ニンジンとかごぼうとか蓮とかしいたけとか、そういうもんで煮ますよね。葉っぱはほとんど入ってないですよ。日本人は葉っぱを生で食べるという習慣無いんですね。やっぱり日本人は葉っぱの生は少し危ないんですよ。ですからほうれん草をお浸しにして露を絞る。それから白菜も漬物にして露を絞るということをするんですね。これ全部ちゃんとした理屈があるんですね。
江戸時代の本を読みますとね、日本人はなぜ豚肉が食べられないのかをずいぶん議論しておりまして、これは宗教上の理由なのか消化の問題なのか、なんて議論をしてますよ。それから室町時代に発明された天ぷらも、江戸時代は食べられなかったんですね。日本人は植物油が弱いんですよ。植物を食べるためには動物を食べなきゃいけないですね。ですから豚肉、牛肉が消化できるようになってから、天ぷらも食べられるようになったわけですね。だからまあ大雑把に言うと、日本人はやっぱりパンとか肉とか、それからもちろん牛乳とかヨーグルトとか、そういうものは注意しなきゃいけないですね。それは当たり前で、僕はね、ずっと栄養の勉強をしておりましてね。まあ8割ぐらいは日本人は日本食だろうなと思いますね。あまり極端なことしてはいけませんが、毎朝洋食でパン食べるのはちょっと行き過ぎで、コーヒーの飲みすぎもちょっと問題かなとは思いますね。
ヨーグルトなんかはですね、これはもう歴史的によく分かっておりまして、飛鳥時代ぐらいから鎌倉の前期まで、日本の政府はヨーグルトをすごく推奨したんですよ。各国府に牛を飼いましてね、ヨーグルトを生産したわけです。これはもう古文書にきちっと載ってるんですね。私のファンの人に一連の古文書を送ってもらいまして、私それ読みました。そしたらやっぱり、いくら朝廷が中心となって日本人にヨーグルトを飲ませよう、つまり発酵食品だし栄養価も高いんで飲ませようとしても定着せずに、ついに鎌倉時代の初期に、日本人にヨーグルトを勧めるのはやめちゃったんですね、日本政府は。だから、これを今言うのはね、はばかられるのは、ヨーグルトのメーカーがあるからなんですけど。メーカーの皆さんにね、これはぜひ私言いたいんですけど、メーカーこそが日本人の健康を考えて、ヨーグルトはあまり日本人に合いませんからというべきです。絶対そうです。それがなければ職業人と言えません。しかしそれは5割かもしれない。お酒もそうなんですね。ここも、もう一つの問題なんですね。日本人はお酒弱い。弱いけども、飲んでいい人が5割はいるんですよ。だから5割がまずくて5割がいいんです。ここなんですよね問題は。これをいつも間違って、酒を飲めない人に強制的にお酒を飲ませたら倒れたと。だからお酒は毒である。これダメなんですよ。お酒に適さない人が多いって、必ずこういう表現作らなきゃいけないですね。
ですから、いろいろ添加物についても過敏な人もいますけども、外来のものであれば調子が悪くなる人が半分いてもいいかなと。3割はいるだろうと。それを頭の中によく入れておくことですね。日本人は日本の食料でできてるから、8割は日本のものがいい。だけど、日本人でお酒が飲める人がいるって事は、どういうこと言ってるかったら、日本人でパンを食べられる人もいれば、肉を食べても平気な人がいて、中には牛乳でも平気な人もいるんですよ。だけども給食に、パンとか牛乳出しちゃいけないってことです。進駐軍が、日本がね、戦争終わって食べ物が無くなった時に、アメリカ人が小学校の給食にパンと牛乳は良かったですよ。それはいいと思いますよ。それは生きるか死ぬかですから。だけど今でもまだ、米があるのに小学校の給食が米と味噌汁じゃなくて、パンと牛乳であるという点については、小学校関係者は深く深く反省してほしいですね。
子供のことを考えてやってください。それが日本というものを良くするその一番大切なことだと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
日本人の食事は「日本食8割」がベスト【武田邦彦の科学教室 21】
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2022年10月15日
「今だけ金だけ自分だけ」から「縄文文化」へ
宗教家はなぜ温かいか。
我々に欠陥がある、苦しんで人生を送る人がいる。欠陥が何もなくても、運悪く、早く子供に死なれたり、堪えがたい苦痛を味わう方もおられる。その人が正しいとか正しくないとか、そういうことではない。どんな人でも辛い思いをしないように生きる。それが望みだと宗教家は言われるわけですね。宗教家は心が温かい。そう思うんですね。
人間社会を構成する、そこの中でうまくやっていくには、一番大切なことはやっぱり、「礼」だ。相手を尊重することだ。これについての一番の名言は、私は、「君と僕」という言葉であり、「君」というのは君主を意味している。相手は君主である、「僕」は下僕であると。まぁこの程度にこう自分というものを考えるんですね、やはり礼節を守ることができる。これは吉田松陰の作った言葉ですが、やっぱ素晴らしいですね。
それから見ますとね、現代の社会、世界といってもいいんですけど、本当にひどい社会だと思いますね。ヨーロッパとか中東とか中国とか、もう昔からですね、実は力ずくの社会なんですね。お金のある人が偉い、力のある人は偉い、知恵のある人は偉いということで、神様ですら例えばギリシャ時代のジュピターっていうのは、ジュピターっての一番上の神様なんですが、素晴らしい肉体を持ち、筋肉を持ち、刀を持って、それでえらいということになるわけですね。ですから古代ギリシャ、いくらソクラテス、プラトン、アリストテレスがいるとしてもですよ、日本の知識人で古代ギリシャを尊敬してる人って多いんですけど、私は全く尊敬できませんね。力ずくの社会ですよ。スパルタでもアテネでもですね、戦争して相手を力ずくでやっつけて、そして奴隷を連れてきて、市民はたった5%、あとの90%が奴隷だと。奴隷に働かせて、自分はブラブラと街頭に出て。やることないですからね。そしてギリシャ哲学というものができた。だからギリシャ哲学がどんなに素晴らしくても、私はやはり尊敬することはできません。日本の文化人の偉い人、私が尊敬するような人は、ギリシャ哲学を賛美してる人が多いんですけど、私はできませんね。奴隷の90%に働かせて。
そういう風に言うと私はね、ある矛盾にぶち当たるんですよ。私は絵も好きですしね、絵画ですね。それから音楽も好きなんですけども、ヨーロッパのクラシック音楽とかベートーベンとかね、絵画なんか大好きなんですけども、あれもなぜ成立したかっていうと、やっぱりヨーロッパ人がですね、力に物を言わせてアジアを植民地にして、一番ひどいのはイギリスが中国にアヘンを売りつけて、銀を取ろうということでやり続けてアヘン戦争になった。アヘン戦争なんて、本当に人間としてはやるべきじゃない。醜悪な戦争ですよね。金がある方が偉い、力がある方が偉い、知恵がある方が偉いっていうのは、僕は人間社会とは言えないと思うんですね。野獣の社会ですよ。私そう思いますね。
だけどちょっと心配なのが、この頃小学校でもね、君の取り柄は何かとか書かせてるんですけど、それを見ますとね、成績がいい、運動会が早い、ピアノが弾ける、みんな力づくなんですよ。いや人間っていうのは成績がいいとかね、運動会で早く走れるとか、ピアノが弾けるとか、絵が上手いとかじゃないですよね。その人が人間社会の中で、周りの人からいい人だなと思われるということですよね。かけがえのない人、それを小学校の先生も、取り柄という風に言ってほしいと私は思うんですよね。そういう点では簡単に言えば、西洋社会は、一括りに言うというのは危険性あるんですけどね、ヨーロッパ社会は力があればいい、金があればいい、偉い、知恵があれば偉いという社会なんです。日本は違うんですね。日本は違うって言い方も本当は良くないんですね。いい社会は違う、といった方がいいですよね。いい社会は違う。それはかけがえのない人が一番偉い。だから僕に言わせれば、おそらくお母さんが一番偉い。お母さんが子供を産まなければ、100年も経ったら地球上には人間はいなくなる。だからお母さんが子供を産んでくれるということは一番大切だ。しかもそのお母さんはおっぱいをやり、お尻を拭いてくれる。偉いと。本当にかけがえのない人ですね。それから今はちょっと体制が違いますが、昔の天皇陛下、日本のね。どんなに貧乏であるとか、金がないとか、軍隊がいないとか、知恵はどうだか分かりませんが、それと関係なく、国民は天皇陛下を一番偉いとして国がまとまってくる。だから日本国がまとまるためには、かけがえのない人は、天皇陛下だったんですね。ですから兵隊が戦地で命を落とす時に思い出すのは、天皇陛下万歳と、お母さんありがとうだ。これこそが人間社会というものだと思うんですね。だから私は今本当にね、私もまあ知識人の一人だと思うんですよね。と言うのは恥ずかしいけど、知識人の一人だと思うんですけども。
日本の知識人がヨーロッパの学者の名前をよく使う、英語の言葉をよく使う、中には相手が英語をよく分からないと思って、特に英語の単語を使うんですね。それからアメリカとかヨーロッパでやってることがいいと思う、ドイツがリサイクルやってるからリサイクルはいい、アメリカの大学教育はドクターコースに進む人が多いから、日本にもドクターコースを増やすべきだ、すべてそうですよね。私はね、文化という点では日本の方が上だと思うんですよ。技術とか科学とかいう意味じゃ、ヨーロッパの上ですね。まさに和魂洋才、ちょっと古い言葉になりますからね、魂はやはり日本が一番優れてるでしょうね。ただ戦争をするとか、科学技術が進むという点では、ヨーロッパ流の論理がいいですよね。
佐久間象山でしたかね。西洋のことを学ぶのはいいと、だけども西洋の人は行動の原理がお金である。儲かったらいい。佐久間象山は利益と言ってましたかね。そういう言葉を使ってた気がしますが、利益が来るのが良いことだ、善だ。ヨーロッパの善というのは力が強いこと、金を儲けることが善なんですね。佐久間象山は、日本の善は、正しいことなんだと言ってるわけですね。じゃあ正しいことっていうのは難しいから、やっぱりこれは決めとかなきゃいけないというので、佐久間象山は佐久間象山なりの正しいということを言っておりますけどね。そういうことだと私は思うんですね。
ただ、今日本はですね、私もこれこの前覚えた言葉なんですが、「だけの社会」らしいんですよ。今だけ、金だけ、自分だけ。これ自由民主党を見てると分かりますよね。それから今の文化人、残念ながら学者、医者、さらに最近は芸術家とかそういう人まで、「だけ人間」になりましたね。今だけ、金だけ、自分だけ。例えば私のところから言いますとね、私も昔ノーベル賞を取りたいなとか思ってた時あります。今は全く違います。それは今の方がノーベル賞に近いと思いますけどね、自分としては。だけども学問っていうのはそれ自体が人間の知恵というのを生かして、人間の社会に貢献しなくてもいいですけどね。何か影響を与えるということが、科学なんですよ。学問なんです。それ自体で美しいものであり、なんか賞をもらったから美しくなるわけじゃないんですよ、全然。芸術もそうですね。ピアノ自体は本当に美しいですよ。人を感激させますね。だからショパン・ピアノコンクールなんて聞くとね、僕なんか、嫌な気持ちがするんですよ。それから芸術とかね、絵画とか、それからいろんなそういう武道もそうですね。それ自体が美しい。料理もそうですね。料理もそうです。それ自体が美しいのに、人間のその美しさというのが出るのに、それにね、何万部売れましたとか、この人は人気のある人ですとか、何でそんなことを言わなきゃいけないのかっていうのが、僕はちょっと残念なんですよね。だって人間っていうのには、本当にこう人間というものを素晴らしさ、それはですね、ビジネスでも、あるいはそうかもしれません。金だけを目指したビジネスじゃなくて、ビジネスというものを通じて、この世の中で生活する人が、より楽に、より安心して生活できるようにするというのを、まあ美しいですよ。
その意味じゃあ今ね、報道というのが一番醜いですね。報道というのは、事実をできるだけ、できるだけです、もちろん、限界があります、解釈もあります、そんなことは山ほども知ってますが、できるだけ正確に伝え、そして情報に接した人が、より自分の人生を送れる、楽しく送れる、そういうのが報道なんですよね。報道自身も美しいと思うんですよ。美しいものが大切なんですね。ところが金を儲けようと思って、小保方さんの時も、ひどい報道をしましたね。持ち上げて落とす。それでついに関係者が一人、命を絶つようなところまで追い込む。佐村河内さんのいかがわしい音楽もそうでしたね。音楽自体は美しいのに、それから正体、佐村河内さんという人が嘘の人であるってこと知っていながら、それを報道した。それから現在のウクライナ戦争もそうですね。何を目指してアメリカとかヨーロッパが動いてるのか、全く報道しない。私が若い頃騙された、石油ショックもそうでした。しかし、そういうことをやって、今だけ、金だけ、自分だけというズル社会の中に、自分の人生を送らなきゃなんないってことは非常に辛いことであり、ぜひ私は自分の発信力も使ってですね、なんとかこのズル社会から脱皮してですね、日本人1人1人が日本人として日本列島で楽しい人生を送るようなことを、何分の1でも。もちろん僕の世代だけではできません。何世代もかかるでしょうけど、何世代もかかって、何万人と必要でしょうけど、そういう社会に戻したい。縄文文化に戻すといってもいい。皆さんが分かりやすければ、縄文文化に戻すと言ってもいいと思いますね。税金もない、軍隊もいない、そういう中で平和に楽しく過ごしていく。いやそれはすぐこの現代社会を、そうするのは難しいと思いますよ。何アホなこと言ってんの、って言われるかも知れないけど、やっぱり人間が一人一人が楽しい人生を送るような社会に向いて行くっていうのは、別に誰がそんなこと文句言うんですかね。奴隷的社会よりか、戦争が打ち続く社会よりか、今だけ、金だけ、自分だけ、という社会から脱皮することが、誰が反対するんでしょうか。
僕は頑張りたいと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
今だけ金だけ自分だけ〜「だけ社会」になってしまった日本【武田邦彦の逆転講座N】
https://youtu.be/LDvLoG1qG80
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2022年10月14日
地球温暖化反対を唱える人々
このひばりクラブではですね、まあ地球温暖化の問題っていうのは再々やっているわけですが、多くの人がコンセンサスが同じくなるっていうことが難しいんですね。その難しいのは、この地球温暖化ということ自体がかなり政府の説明もですね、特に小池都知事なんかになりますと、むちゃくちゃの説明をしてますので、どうしても意見が一致しない、もしくは意見は一致しなくていいんですけどね、考えること自体が一致しない。そういう意味で、私NHKなんかに反省を促してるわけですね。NHKなんか見てますと、地球温暖化は悪で、我々は心を合わせてCO2の排出を止めなきゃいけないというような思想に凝り固まって、情報を国民に提供しているように思うんですけど、私はNHKにそういうことを頼むために、我々はNHKを作ってんじゃないと思うんですよね。NHKの中に非常に強固な、地球温暖化を非常に恐れている女性のなんかプロデューサーさんみたいな人がいるらしいんですが、その人に考え直してほしいんですよ。その自分の考えはまあ置いてですね、もっと情報を均等に提供するという意味でやってほしいと思いますね。
今日はここで、地球温暖化が怖いとか怖くないじゃなくて、CO2というのがどういうことで国から出てるかということを中心に、お話をしたいと思ってるんですね。
石油ショックがちょうど終わった時の1973年の世界のCO2の排出はアメリカが一番多くて、日本も4%ぐらい出してて、そして全体は160億トンという量でした。これは2017年ぐらいの統計で、もう少し進んでますから、2020年とか22年、現在22年ですが、ぐらいをちょっと念頭において説明しますと、だいたい中国が全世界の3分の1ぐらい、次にアメリカ。アメリカは同じような量を出してるんですけども、比率としては少し下がっているということですね。しかし全体量はちょうど2倍の330億トンということですね。で現在ではインドがですね、相当経済発展が進んできましたので、インドも相当な排出量になりつつあります。
一方日本はですね、かつて高度成長のさなかには世界の10%を出してたっていう時代もあるんですけど、現在では3%を切って、今年あたり2.9%とかそういった状態になってるわけですね。これはまあ、とりもなおさず現在国民のですね、所得って言いますか、生活程度を上げようとすると、どうしてもCO2が出ちゃうんですよ。これはもうしょうがないんですね。いろんなウソが積み重なってますけども、結局はエネルギーを得るためには、石油、石炭、天然ガスを使わざるを得ないんですよ。原子力発電所もそうなんですね。またこの原子力発電所にウソがついてるので、もうウソを退治するのも科学の話をする私なんか嫌なんですけどね。
原子力発電所はCO2を出さないって日本政府が言ってますよ。それから電気自動車なんかになると、もっとウソばかり言いますんでね。もう言えないぐらいのウソが積み重なってるわけですね。
原子力発電所はCO2を出さないと日本政府が言ってるのは、これは完全なウソで、原子力発電所はコンクリートとか鉄をものすごく使うわけですね。コンクリートを作るときは、ロータリーキルンっていうんで石炭をガンガン燃やしますし、それから鉄を作る時も皆さんご存知のように高炉ではコークスを使いますから、CO2はうんと出るんですよ。しかし日本政府はそれをですね、鉄鋼産業で計算したり、セメント工業で計算して、電気を作るときにはCO2は出ないよっていう説明をしてるんですね。これは政治ですからそういうインチキをするのは当然だとは言いますけど、それはインチキ政治の時だと僕は思うんですよね。
まともな政治でしたらね、発電の時に出るCO2、これは天然ガス火力なんかと原子力っていうのは、ほとんど変わらないですね。ほとんど同じと言っていいでしょう。だから今のところ電気を使うとか、エネルギーを使うっていうと、やっぱりそれに比例して、CO2温暖化ガスが出る、こういうふうに考えているわけですね。それを小手先でごまかして、NHKなんかもごまかしてるんですけども、ごまかした報道とか政治とかいうのは、僕はあんまり好きじゃないんですね。
問題が複雑ですから、それを理解するには、やっぱりウソが入ってますとね、人間はあんまり理解できないものなんですよ。1973年に160億トンのものが、それから50年経ちまして330億トンとなったのは、それは主には中国とかインドが発展したかったんですね。つまり中国とかインドの人たちも日本人とかアメリカ人と同じように、イギリス人とかね同じような生活をしたいと思ったら、一人当たりのCO2の出し方ってのは、だいたい同じになってきますから。ですから世界全体は50年で2倍になるというわけですね、じゃあ今後もですね、50年間で中国と同じように他の国が発展しますよね。もちろんインドも発展するでしょうし、それからブラジルだとか、最初アジアの国が発展するでしょうね。それを追っかけて南アメリカとか、それからアフリカの国もまた発展するでしょう。で、このよその中国が発展するっていうのを抑制するっていうことは、人種差別とかいう点で言えばですね、日本人はおそらく嫌だと思うんですね。ヨーロッパ人、白人は人種差別が普通ですから、我々白人は裕福な生活をしてもいいけども、イエロー、黄色の人とか黒い人が俺たちと同じ生活をするのはもう許せないというふうな気持ちなんで、それが現在のCO2の地球温暖化の問題を非常に複雑にしてるし、また世界ではそういう力の強い白人の国がね、非常に力を持ってますので、そういう点では国際的な力になっているということになるわけですね。それで日本の温暖化防止を声高に叫んでるNHKとかいろんな人たちはですね、小池都知事とか言う人たちは、人種差別があるんですよね。白人はいいよと。だけどこれからはCO2を出しちゃいけないよって言ったら、どういうことになるかというと。中国のように発展する国は、これから作らないということになりますので、自動的にインドとかブラジルとか、それからアジア、アフリカの諸国の発展は、抑制されるって事になりますね。それが多分国際的に、地球温暖化を政治的に取り扱っている一つのポイントだと思うんですね、私は。国際政治っていうのは、そういうもんですからね。自国が損をして他国を利するようなことをするというのは、普通は国際政治はしないんです。これをしてるのは日本ぐらいのもんなんですね。日本の政治家って面白いですよ。面白いというか残念ですね。
要するに、地球温暖化を防止しろと言ったら、日本は損して中国が得すると。いや中国の、私ね中国に何も恨みはないんで、中国の人が発展するのは喜ばしいことなんですよ。だから大いに発展してください。発展すれば温暖化ガスは、このグラフのようにものすごく出すことになりますからね。だから地球が温暖化するっていう人から見れば、地球温暖化するでしょうね。その犠牲は日本もかぶるかもしれませんよ。しかしだからといって、中国の人が発展しちゃいけないって
いうのは、自分たちはもう使っちゃってるわけですから。日本人が。だけど僕はね、日本の政治家がよく分からない。特に小池都知事なんか全然分からないのは、中国を非難しないですよ。日本国民にだけ呼びかけてますよ。特にひどいのは、僕なんかもね、小池さんと一緒にテレビに出たことがあるんですけど、僕なんかのような日本人を非難してるんですよ。あなたは何だ、って言ってね。で僕は反撃したことあるんですよ。小池さん、中国にもの言わないんですか?黙っちゃうんですよね。つまりこう僕は中国がね、日本に友好的であるのは構わないんですよ。非常にいいことですよ、友好的なのはね。
日中友好50年だけど、友好ですかね、今。だって日本はね、中国に対してあまり酷いこと言ってないですよ。これみたいに中国はCO2出してんだからもっと抑制しなきゃダメじゃないかと。地球温暖化温暖化っていうんだったら、自らやんなきゃいけないじゃないかとかいうことも日本は言ってないんですよ。しかし中国は核ミサイルを日本に向けてるんですよ、現実に。それから喋ることつったらね、もう何からかにからね、日本の悪口ばっか言ってるんですよ。あれだけ日本を罵倒して、なんで日中友好50年なんですかね。だから話にならないんですけども、日中友好協会議連会長が林外務大臣だったかな、今。だからこの前の国葬の時も台湾の待遇が悪かったですよね。もちろん中国国内問題として台湾と中国が争うってことはあるでしょう。しかし一つの中国っていう今の中共ですね、中国共産党の意見は中国共産党の意見であって、もしも中国が一つの中国なら日本は日中友好するならですね、台湾とそれから中国本土、同じように待遇しなきゃいけませんし、やはり日本は今、チベット、ウイグル、内モンゴル、満州と占領している中国の状態は、やはりちょっと気をつけなきゃいけませんねと、言わなきゃいけませんね。それがやっぱり友好であり、対等な関係であって、中国だけが日本を非難してっていうのはないですよね。
日本と中国の関係ってね、日本の政治家が、これお金が動いてるかどうかと私が解析することじゃなくて、あの警察とか警察なんですかね、中国からもし日本の政治家がお金をもらってるとしたら、それを調べるのは警察なんですかね、ちょっと分かりませんけど。そういう国際的な犯罪を、犯罪かどうかもよく分かんないし。まあだけど変ですよね。中国人は日本の土地をいくらでも買える。しかし日本人は中国の土地を買えない。中国の人は日本の水源、水をかなり抑えてますが、日本人は中国の水は全然抑えてない。日本はミサイルを中国に向けてないけども、中国は日本にミサイルを向けている。中国の主席がどこに行ったとか言って日本は内政干渉をしませんが、中国は日本の首相が靖国神社に行ったとか行かないとか言って非難をするっていう風に、ものすごく偏ってるんですよ。なんだかちょっと考えられないんですよ。対等な国と国との付き合いとしてはね、少し度が行き過ぎてるって感じがするんですね。
それでこの地球温暖化に戻しますと、今後やっぱり日本のですね、地球温暖化防止が大切だと言ってる人たちは、やっぱり正直にものを言ってほしいんですよ。今後、発展途上国が中国のように発展することはもう許さないと。それよりか地球温暖化の防止が重要である。もしくはですね、今言ってるように、CO2の排出をゼロにすると、排出をゼロにするつったら、まだ中国みたいな国はですね、人口としては40億人以上いるんですよ。40億人以上いるってことは、少なく見積もって40億人以上いるんです。そうすると3倍ですよ、中国のね。だからこれから50年間でその国が中国と同じように発展したらですね、CO2の排出量というのは500億トンを超えるんですよ。
ですから今言っている、CO2の排出量を現在から変えないっていうのは、何が目的で言ってるんでしょうかね。本当に地球の温暖化を防止しなきゃいけないと強く思ってんだったらば、現在アメリカにまず言うべきですよね。それをヨーロッパに言い、日本自身も生活を悪くして、CO2を後退させる。電気自動車とか原子力発電所って何のCO2削減にもなりませんからね。原子力発電所にしたらね、セメントとか鉄鋼で出てくるCO2が増えるだけで、日本全体で増えるCO2は変わりませんからね。ですからそういうそのトリックじみたことをやるんではなくて、我々はこの難しい問題ですね、CO2が増えれば地球が温暖化して、温暖化すると地球がひどいことになるのであれば、NHKのその女性のプロデューサーが固く信じてるらしいんですけど、そしたらあなたはね、NHKってあの1000万から1800万ぐらい年俸らしいですけども、あなたどうするんですかと。あなた自分の人生矛盾してませんかと言いたいですね。やっぱり日本人はもっと誠実で誠のある仕事をしたいというふうに思いますね。
武田邦彦 ヒバリクラブ
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2022年10月13日
風力発電は、実は自然に優しくないんです。
太陽光発電をやれば、これは一番ひどいことになります。太陽の光を人間を含めた全生物で分け合って使ってますんで。
水力発電もずいぶん失敗しました。川の流れるエネルギーを人間が横取りするとどうなるか。これはもう実績がありまして、最近では、本当に自然を大切にしようという人は、水力発電なんてこと発言しないんですが、今でもじゃあマイクロ水力発電はどうだって、色々、まあごまかしにかかってるわけじゃないんですよね。要するに水力発電を作ったら、どういう自然に影響があるかということを、ちゃんと国も扱わないし、学会も扱わない。割合素人の人がこういうアイディアがいいんじゃないかっていうんですけど。エネルギーはね、あの毛沢東が一時人民製鉄と言って、大きな製鉄所を作らなくていい、ちっちゃいものをいっぱい作ればいいんだっていうんで、ものすごく多くの人が中国共産党のもとでやって讃嘆たることになりましたね。大規模な工業っていうのはやっぱり大規模にやらないとダメなんですが、大規模にやって自然が壊れるっていうのは、ダメなんですね。今日はその3番目で、風力発電をやります。
風力発電っていうのは、風を利用して電気を起こすものですから、皆さん風が無駄に吹いてると思うんですよね。それで風を使ってるのは人間だけぐらいのもんだろうと、こう考えるわけですけど、風は太陽エネルギーの変形で、太陽エネルギーとかそういう熱エネルギーが偏在するっていうんですけど、こっちは強くてこっちは弱いとかね、気圧の谷なんか出来まして、ひどい時には台風みたいなものが起こるんですね。台風みたいな膨大なエネルギーを持ってて、かつ人間が使いものにならないというものを使うんだったらいいんですけど、いつもいつも風が吹いているというようなところでですね、風力発電をやるっていうのは最初はスタンダードなことを考えなきゃいけないですね。こういうところならできるって言うんじゃなくて、まず普通のところに風力発電を作ると、どのくらいの規模の方が、10万kWなら10万kWの風力発電所を作ると、どのくらい付近の自然が痛むかということを最初に計算とか、そう優しいものをやっといて、それがこういうその台風を利用すればどうかとかいう話になるならいいんですけど、最初からどうも逆のことをやりそうなんですね。もちろん風を自然は大いに利用しております。一番利用しているのは木ですね。
木は葉の表面から水が蒸発しますね。これはあのお花の生け花なんかやってる人がよく知ってますけど、生け花って、水が減ってきますよ。それはなぜかったら木とか花の表面からね、水が蒸発して、それで樹木とか草木っていうのは体を冷やしてるわけですね。どんな生物でも活動するためには体を冷やさないいけません。これは熱力学の原理で決まってるわけですね。人間の場合は体温が37度で、周りが26度ぐらいですと11度の温度差がありますからね、そこで放熱するわけです。それと同じように木みたいな動かないものはですね、体温もそんな高くありません。高く保つことができませんからね。ですから風は非常に有力で、簡単に言えば風のエネルギーが半分になったら樹木の生育は半分になる。まあそういう簡単にもまずは考えていいでしょうね。
私がここで太陽光発電とか水力発電とか風力発電って言ってるのは、自然エネルギーが自然にいいという変な仮定があるわけですね。自然エネルギーを使うってことは、人間が自然エネルギーを横取りすると、まずこう言わなきゃいけませんね。水力発電だったらそれまで川に流れてるのをですね、砂利の運搬に使い、魚とか苔が生え、そして川の両側に染み込んでいく水ですね、これ染み込んでいくのも染み込んでいくエネルギーがいりますからね。染み込んでいく水を利用した木が生え、そして木に鳥が群れると、こういう風になってるわけですね。
風力発電の場合はまずは木の数が減る。それから地面が湿気ってきますね。風が少ないと土の水が蒸発しませんからね。それからもちろん鳥が飛ぶためには風が必要ですし、タンポポの種が飛ぶためにも風が必要だと、こういうことになりますね。だから風もやはり特別な風でなければなかなか利用できない。しかし風っていうのはかなり強くなったり、弱くなったりしますんでね。強くなった時のための強度を保つために風車を作ると、今度は風車が重たくなって、回るのが重たくなってですね、それでなかなかうまく回らないと、そういうことになりますね。そういうのをうまく風力センサーなんか使ってコントロールしてやるってことはできますが、そういう計算もなされていない、ということですね。ですから風力発電は何も影響がないだろうと思われますけども、やはり相当な影響を及ぼす。これは現在日本人がエネルギーを非常に使ってるからということになるわけですね。
こういうことを全体的に考えなきゃいけないっていうのが環境学です。日本の環境学があまり発達してないわけじゃないんですけど、国からのお金がすごく流れますので。自然エネルギーに国策でやったりですね、小池都知事かなんかが旗振ってる。計算は全くやらないよというようなことでですね、計算っていうか20世紀におけるその地球のね、環境の破壊っていうのは何が原因だったかというと、エネルギーだけ得ようとか、そういう風に都合よく考えた。
やっぱり地球の中で生きてるわけだから、自然も考えて、全体を考えて、ちゃんとやらなきゃいけないっていうのが、我々が主に1970年から2000年の間に勉強したことなわけですね。しかし喉元過ぎれば熱さ忘れるというか、最近の風潮の、今だけ金だけ自分だけという、そのことを考える。この場合は、自然エネルギーを使っても自然は傷まないという、自分だけ人間だけのことを考えてるって事ですね。
ですから風も非常に自然破壊になるということは確かであります。というかむしろですね、自然エネルギーを考えるもう少し国際的に筋が通ったという意味ではですね、人口密度の高い国は不利なんですね。自然エネルギーを利用するには。それは当たり前ですね。自然がものすごく豊かにあって、人間は少ないと言うんだったらいいんですね。それともエネルギーを使わないということか、なんですね。人間社会を見てみれば分かりますよ。アメリカみたいにものすごくエネルギーを人が使うところは都市部が発達しますね。そこで集中してエネルギーを使います。
誰もいないサハラ砂漠みたいなところで太陽光発電やる。これはまあいいわけですね。そこでは自然なエネルギーが溢れてて、それを利用する生物が、砂漠でもあったりして利用できない。例えば太陽光は十分であるけども、水がないとかですね、まあそういうようなことですが、高さがなくて川が流れないとかですね。まあそういうところは自然があるものに変していて人間が余ってるものを使うということはできますが。
日本くらいですね、とにかく37万平方キロメートルに1億2500万も住んでいるというようなところではですね、世界の中で自然エネルギーは一番利用が難しいわけですね。それに対して例えば日本は周りが海に囲まれてますから、だからCO2を出してもCO2が海に吸収されて温暖化にならないというそういう利点もあるわけですね。それから地熱エネルギーなんていうのもよく言われますね。日本は火山国だから、地熱のエネルギーが得られるって言いますけども、地熱をものすごく大規模にやって冷却水を大量に海岸から組み上げてくるというようなシステムでしたら別なんですが、温泉が湧くからとかいう程度でボウリングして、そこに地熱発電所を作りますと、日本人の使うエネルギーが相当なものですから。5万kWくらいの地熱発電所までは、まあ可能であるとも言えますね。ただかなり自然は破壊します。地下の温水を使っているものは随分いますからね。それが全部痛むんですが、それでは少し可能だと思います。ただやはり日本の電力を賄う中心的な存在、例えば10%、20%の電気を賄おうとすると、やっぱり大きな自然破壊になりますね。
1回、国の委員会に私が出てる時に、地熱発電を一所懸命主張してる先生がおられましたので、私が2、3質問しました。例えば冷却はどうするんですかと。熱があることは分かるけど、それから地下の水脈ですね。温水水脈っていうのはずいぶんいろいろに利用されているわけですね。もちろん温泉もそうですけど、それ以外にも利用されてますが、それとはどういう関係ですかと。発電するっていうのは高い温度と低い温度がいりますんでね。低い温度の方をどうするかということをご質問したら、その先生は非常に元気よくそれまで説明されてたんだけども、そういう検討しておりませんということで、その会議をそこで終わりになるというような事態もありまして、とてもダメなんですね。
自然エネルギーが悪いと私言うんじゃないんですね。自然エネルギーを利用するときには、20世紀の教訓を生かして、まず太陽光を利用しても付近の生物、特に希少生物なんかが絶滅しないか、それから太陽エネルギーのうち、人間が使うのはどのくらいか、それで環境破壊の影響はどうかということを考えてみる必要ありますね。まあ私が直感的に考えますと、石油とか石炭なんかを使って環境が破壊する分に比べれば、比べればですよ、人間が何かやって全然何も残さないってことはできないんですが、比べれば自然エネルギーの利用っていうのはものすごく大きく自然を破壊するということはほぼ間違いないだろうと思いますね。
石油とか石炭はですね、間接的にCO2を出して温暖化すると言ってる方もおられますが、それは非常に部分的なことなんですね。それに対して自然エネルギーを使うと、直接的に自然エネルギーが使えますから、それだけ自然が痛むってことですね。もちろんその結果としてはコストが高くなるわけですね。だからドイツは電気代が、昔10米ドル/kWぐらいだったんですが、今は3倍、40米ドル/kWぐらいになってますね。イギリスも結構寒いもんですから、電気を使うので、ちょっと大きな一般家庭ではもう、1年の電気代の消耗が100万を超えるという家庭も出てきて四苦八苦してますね。こういうのはやはり科学的合理性を欠いて、ただ感覚だけで水力発電だからいいだろう、水力発電でとことこと水車なんか回ってるといいように思いますが、それは人間が見た景色がいいんであって、そこに住んでる生物にとって、それがいいのかどうかってことをよく考える必要があると思いますね。
風力発電でどういう生物が傷むのかということを、1回ご自分で考えてみるということも大切ですね。木が少なくなるというのはいいにしてですね、トンビも飛ばなくなる、スズメが一体何で飛んでるんだろうか、スズメの役割とはどういうんだろうか、タンポポも蝶々も。それから洗濯物が乾かない、もしくは地面が乾かないということは、どういうことをもたらすんだろうか。我々はみんなそんなのはすごく少ないよなんつってるんです。少ないというのは一体どういうことなのかってことですね。これについては、なかなか今難しい状況にある。
例えばよくこの頃豪雨で雨がひどいと、1日で1ヶ月分の雨が降りましたなんてよく気象庁がテレビでありますけども、もともと雨というのは時々しか降らない。1ヶ月に降る雨を連続的に降るとすると、だいたい3日分しか降らないんですよ。3日しか降らないんですね。大体皆さんも分かるでしょうけども、雨の日ってのはトータルで時間で10分の1ぐらいしかないんです。たまには雨が降るんですね。それからまあ3日に1回とか5日に1回雨が降ってもですね、1日中降るって事はそれほど多くありません。まあ2時間、3時間ざあっと降ったら、あとはしとしと雨が降るぐらいのことはあるんですけどね。まあそういうことで、非常に自然に対して間違った表現を、最近テレビで出しますからね。普通の時には1ヶ月に3日が雨というぐらいですが、それが今度は3倍で1日で降りましたって言ったらよく分かるんですが、気象予報士が気象によく知ったような感じをしてですね、この1日で1ヶ月分の雨が降ったんですと。へーって解説者が驚いて、1日で1ヶ月分も降ったんですか。こういう相槌を打つということで、我々は本当に自然に対してどういう態度で臨めばいいかってことを冷静に考えることすらできなくなった。それが現代であります。
私たちは、20世紀に一度環境が壊れかかりましたが、それを押しとどめていろんな改正をしてきたんですけど、またこれからやることも、何も考えずにやるということの間違いを繰り返さないようにしなきゃいけないと思います。
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