2023年07月31日
腐敗した日本の報道が、腐敗した日本を作る
先日のヒバリクラブでお話しましたように、現在のアメリカってすごく腐敗しているように思えるんですね。
例えばトランプ大統領が落選した時の前回の大統領選挙の不正事件とかですね。それから現在でも、この前このヒバリクラブでお話したように、回転ドアと言われるような、政権にいるときに戦争をして、自分の政権の力で戦争をしたり長引かせたり、他国に軍事物資を売ったりして、それで政権が終わると、この自分が政権時代にやったことでメリットを受けた会社に役員として行って、そこでものすごく高い給料をもらう。しばらく経つとまた政権が変わると。また政権の方に入って、それでいろんな政策をやる。それで国民の税金を使う。そしてその国の税金を、特定の企業が非常に儲かるので、そこに行って、今度はまたそこで会社で儲けるという風に、まるで回転ドアみたいにこう回りながらですね、政権→会社の役員→政権→会社の役員って膨大な利益を得るということが、主に現在ではですね、現在ではですが、前のオバマ政権の時の高級官僚が、その手口を使って、グルグルやってるわけですね。
アメリカというのは、もともとが、銀行の頭取が財務長官になったりしてもいい国なんで、そういうことで、それが利権の非常に元になってる。それから現在では、バイデン大統領自身、もしくはバイデン大統領の息子の、これはまあちょっとあまりタチの良くないって言われてるハンター・バイデンという人なんですね。脱税やらいろんなものがですね、暴かれておりましてね。まあそういう報道が私のところに伝わってきます。そういうことによって、僕はある程度アメリカの正しい姿が見れるような気がするんですね。
もちろんあのニューヨークタイムズとか、ワシントンポストとか、Newsweekとかですね、CNN。それからアメリカの国内の主要メディア、テレビですね、は、どちらかというと政権寄りなんですけども、それ以外にまあいろんなところで、いわゆる昔ね、ジャーナリズム、つまり反骨精神を持ってですね、政権の悪を暴くというのがある程度成功してるもんですから、いろんなデータを見ますとね、報道を見ますと、ある程度正しいアメリカの情報っていうのが分かるわけですね。分かるように思います、少なくとも。
まあ例えば日本ですと、ウクライナ戦争の報道はアメリカ一本槍なんですけども、アメリカの報道は、戦争が長引いてるのは、アメリカの軍需産業が応援してるからだと。適当にウクライナの人を使って、ウクライナの人が死んでいくんですけど、ウクライナ人を使ってですね、戦争を長引かせてるのは、実はアメリカだというな報道もずいぶんあるんで、そういう目でもまた、ウクライナ戦争というものを見ることができるんですね。
日本のウクライナ戦争の報道を見てますと、プーチンはちょっと頭おかしくなったんじゃないかなんていう結論に達するんですけど、全然違うんですね。そういう点ではアメリカの民主主義とかアメリカの社会がすごく乱れてるように思いますけれども、私は日本もある程度同じようなもんじゃないかっていう感じはするんですよね。
この前書いたのは天下りですね。自分が官僚の間に、東大出て、高級の公務員試験通って、そして立派な役人になる。昔の武士はね、昔の武士は役人みたいなんですけど、武士道っていうのがあって、倫理でこうある程度抑えられてたわけですね。武士はもともとどうするべきであるなんていうね、話で抑えられてたんですけども、今その倫理がないもんですから、倫理が崩れているとですね、人間は何でもしたくなるですね。ですから心の中で、天下りするのは正しいはずだと。世間的に天下りって言えないけども、我々は東大を出てまあトップの方で公務員試験を通って、中央官庁に勤めて、日本のために一所懸命やってんだから、だから55歳とか60歳ぐらいでね、退職して、あと無職というのは社会のバランスからいっておかしいと本人はそう思うわけですね。で、天下りすると。ここは別に間違ってないように思います。私はね。
ところがだんだんその天下りが、偶然であればいいし、自分のかつて官庁にいる時の課長とか、局長にいる時の役職と関係ないところに行くんだったらいいんですけども、そうすると役に立たないので、結局関係のあるところに行く。そうすると今度はどうなるかって言ったら、じゃあ最初からそこに行こうと狙いをつけて、自分の力のある時に政策を組んだらいいじゃないかっていうことで、非常に多いのが環境関係とかですね。それから医療関係。これ非常に多いわけですね。
例えばリサイクルが大切だって言って、リサイクル関係に天下りする。いっぱい人を具体的に知ってるんですけども、なんか財団みたいなところに移る。まあいうふうなことが環境関係でいくらでも行われてるので、全然環境に関係ない、特に例えば温暖化なんかは、日本は温暖化ってのも大したことないですね。今暑いんでみんなが温暖化と思ってますけども、これは温暖化じゃないんですね。温暖化って大陸国に起こるんで、アメリカなんか起こればいいんですけど、アメリカの西海岸のロサンゼルスなんか、日本が32℃、ロサンゼルス17℃というような具合でですね。実は違うところに原因があるわけです。ですけども世界中が温暖化って言ってるから、それで温暖化で儲けることができますね。温暖化の関連の会社とか、まあ温暖化で融資した銀行とか、そういうところにだーっと天下りをする。
それから厚労省もそうですね。300万人しかいない日本の高血圧患者を、自分が課長の時に血圧の基準を下げて、下げたらみんなの悪いんですよ。日本人の健康には悪いんだけど下げて、そしてものすごい量の血圧降下剤を売って、現在では6,700万人を患者さんにしてですね、そして自分はそういう製薬会社に天下りする。もちろんこれは日本だけではありません。
アメリカなんかでも、医療業界ではですね、なんつったって役人は絶対どんなことでも聞いてくれるよ、ほとんどがみんな製薬会社が天下り行くんだから、と言われてるぐらいですから、これは世界共通した現象ではありますが、日本でもそうなわけですね。だから厚生業界は、例えば今、血圧だとかコレステロール、コレステロールもですね、日本人がより病気をしやすい方に基準が決まってる。スタチンという薬を売りたいから、ということで、これはもうある意味じゃあ厚生労働省の中では大っぴらなんですよね。2009年に行われた、コレステロールに関する厚生省内の検討会ではですね、もうあまりにこの低いコレステロールの値をこんな風にしておくのおかしいじゃないかということを指摘した委員もいましたけど、それに対して病院を代表する委員がですね、そんなことしたらスタチンが売れなくなるから、君は病院のお金の計算はどうやって考えてんだっていう、お金のための医療という風な発言があったぐらいなんですね。そのくらい日本の政府もおかしいんですね。
この前の橋桁落下事故なんかもですね、まあ私なんか見ますと、こういう風な初歩的なミスが起こる理由は何かということなんですが、やっぱり私はそこに正しいジャーナリズムがあったら、もしかするとね、あれはね、何か落札の時に細工があったかもしれませんね。 まあそういうふうに私たちの安全、あれはたまたま作業員の方は2人亡くなりましてね、ベテランの。かわいそうなことしましたよ。すぐ横に民家があったんですけど、民家に到達しないところに橋桁は落ちたもんですから、あの民家の人はもうゾッとしたでしょうね。まあそういう風にまあ日本の報道がない。日本には報道がないっていう感じがするんですよね。
僕らはNHKというのを作ったんですが、これは国民が受信料払って支えるって事なんですけど、このNHKが完全に政府寄りっていうか、政府そのままなんですね。そうしますと、余計これは一般のテレビよりか悪い影響を与えますね。っていうのは一般のテレビは、やっぱりコマーシャルなんかありますから、我々が見る時に、まあコマーシャルあるんだからね、コマーシャル出す会社の影響もあるだろうなと一応思いますよね。ところがNHKは国民から受信料を取ってるんだから、国民側で放送してくれると、こう思っちゃうんですよね。それは普通ですよね。国営放送じゃありませんからね。ところがNHKはNHKの会長が発言したように、政府が右といえば右、左と言えば左、他にその放送のしようがあるのかね、なんていう話に1回なったことあるんですよね。本音を述べたい方がおられたんですね。その人はそう言った。まさに今そうで、ウクライナについてもインドなんかの状態についてもですね。
この前私テレビでね、インドでこういう放送が行われてますが、どう解釈したらいいでしょうかという質問がありましたけど、その方がもしですね、NHKがインドとかロシアとかああいう方面のことで起こってることに対して正しい報道をしてれば、それこそジャーナリストとして恥ずかしくな、心に聞いても恥ずかしくない報道をしてれば、そういう質問自体がなかったと思うんですね。私しょうもないから解説しましたけれども、本来はNHKがちゃんとした報道をしてくれればですね。どっちかによるじゃないんですよ。やっぱり日本人が知る、例えば政府が今のウクライナの戦争をですね、自由主義国でやってるということはいいにしても、それは政府の考え方ですから。国民は政府を選ぶ立場になります。政府よりか上にあるのが国民ですね。その国民に、政府によらずに正しいあの状況をね、まああの自由主義を守るため、民主主義を守るため、ウクライナ側に付くっていう考えもないじゃありません。しかし、ウクライナがなぜ戦争してるのか。なぜミンスク合意をウクライナが守らなかったのか。なぜウクライナはウクライナ領内のロシア人を殺したのか。こういうこともね、同時並行的に報道する必要があると私は思いますね。
それがないので、ある意味ではアメリカの政治が腐敗してるけれども、日本の政治も、もしかすると腐敗してるかもしれない。しかし日本の悲劇は、日本に報道機関がないということによるということになりますのでね。これはやっぱりトピックスとして、ちょっと皆さんが何かを見るときに、参考にしていただかなきゃいけないと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
トピックス 「腐敗したアメリカだが、日本も報道と言うのがあるのか?」 令和5年7月17日
https://youtu.be/fZcjAqHlMag
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