2022年10月16日
日本人の食事
知は力なりという言葉を、僕は前から使ってるんですね。
ライオンはものすごく強い筋肉と牙と、類(たぐい)まれなる体力を持ってるけれども、現在は人間によって檻かなんかに入れられて、見世物になってるわけですね。ライオンから見れば残念でしょうがないと思いますが、なぜ人間のようなひ弱な動物が、ライオンを檻に入れてるかって言ったらですね、やっぱりこれは知恵なんですよね。人間は知恵が増大するとともに長寿になってますし、健康になってますね。したがって、人間の体というものをよくするにも、やっぱり知恵がいるということなんですね。
この前確か幸せ砂時計関係のインタビューかなんかで、添加物とか、パンとか、外来種っていうか外来から来た食べ物に対して、あまり危険じゃありませんよってことを言ったもんですから、色々反響があったわけですが。健康を守るための知っていうのはですね、例えばトランス脂肪酸が危険であるとか、亜硝酸塩が危険であるとか、そういうように覚えない方がいいんですよね。そこは厚生政策とか、それを信頼できるようにするために立派な政治家を選ぶと。もちろん官僚ですけど、官僚を監視してるのは政治家ですから、やっぱり総選挙の時にいい人を選ばなきゃダメなんですよ。金もらったりですね、見るからに人格がダメだとかね。ある程度年を取ってるのにどうも顔がもう一つ立派じゃないとかね、そういう人を選ぶと、それはつまり添加物が危険になるんですよ。みんなそうですね。だから知は力ですから、その知を有効に使わなきゃいけないってことですね。
で、この前添加物全体については、例えばそのトランス脂肪酸だとかそういった具体的なことについてお話をしましたが、その元になる考え方ですね。これはヒバリクラブでお話をしたいと。ヒバリクラブのものを読んでおられたらですね、健康になり幸福になるというのが僕の希望です。希望ですね。希望通りいくかどうか分かりませんが、心理的ストレスも少ないということを目指しておりまして。
世界のアルコールの分解酵素ALDH2というですね、アルコールの分解酵素が不活性であったり、非常に活動が弱いというかね、酵素が足りないっていうか、そういう人の割合を整理したんですけども、とにかく注目しなきゃなんないのはヨーロッパですね。ほとんど全部が全領域が0%、つまりアルコール分解酵素が不活性であるという人の割合っていうのが0%、ほとんどの人がアルコール分解酵素が活性があるということですね。それに対してアジア型ですね、日本と中国がそうなんですが、日本が世界で一番不活性率が高い44%。生まれつきですね。ですから日本人は生まれた時に、アルコールが飲めない人が44%、飲める人は56%。これものすごく重要ですね。アメリカは基本的にはヨーロッパなんですが、移民が多いんでね。アメリカはだいたい5%ぐらいがアルコール分解酵素がないという人がいるんですね。それをまず頭に入れてもらって。
この考え方ですね、後半この考え方をじっくりとお話ししますが、日本の人のうち半分がアルコールはあまり苦手であるってことですね。もちろんアルコール分解酵素は少しずつ後天的に獲得ができますので、他のデータを見ますとですね、亡くなる時にアルコール分解酵素を全く持ってないか不可欠性であるとの人は、だいたい2割ぐらいしか20%ぐらいしかいないということで、日常的にやはりなんとなく酒を飲む機会もありますのでね、少しずつ体が対応してきて20%ぐらいが飲めない。まあこれだんだんだんだんと1000年か1万年経ちますとね、日本人もアルコールが飲めるようになるんじゃないかと思うんですね。
問題なのはヨーロッパが0%で、日本が44%であるということと、添加物との関係なんですよ。これと添加物は何関係あるの、なんていう人はね、まだちょっともう一つ訓練が必要かと思いますね。
これは何を言ってるかっていうと、民族によって食べるものは違うんだってことですね。アルコール、もちろん肉もパンもヨーグルトも牛乳も、みんなそうです。向こうの人から言えば、魚もお米も味噌も、それから極端に言えば、ヨーロッパの人は海藻が、例えば昆布とかわかめとかね、こういう海藻を分解できないんですよ。海藻の分解酵素を持ってないんですね。それからごぼうも食べられないんですよ。ごぼうもダメなんですね。ですから、もちろんお互いにそうなんです。海藻が食べられないのって日本でびっくりしますよね。いや消化できませんって向こうの人は言うわけですね。ですからそれは日本人にとっては海藻は非常に美味しいし、よく消化できると。まあだけど日本人も若干ね、消化しにくいところがありますので、便秘の解消なんかに海藻を食べるといいなんて言われたりもしますけどね。だけど基本的には栄養として取れるわけですね。
ですからヨーロッパ人の海藻とかごぼうに相当するものが、日本人のお酒、牛乳、ヨーグルト、パン、肉。当然ですよ。だって我々の体っていうのはですね、我々の食べ物とか気候によって決まってるわけですね。
気候についてはそのうちまたヒバリクラブでやりますが、イギリスがオーストラリアを占領して植民地にして、イギリス人のうちの囚人をオーストラリアに送りましたね。イギリス人とオーストラリアに送られたイギリス人の皮膚がんの比率を昔調べたことある。確か27倍なんですよ。イギリスの太陽の中の紫外線の量と、オーストラリアの紫外線の量は違いますからね。だからイギリス人の皮膚はもちろんイギリスの風土に合ってるわけですね。
で、添加物とか食料の話に行きますと、やはり日本人の体が日本から取れる食料でできてた、つまり米、味噌汁、魚、こういったもの。野菜の煮物の場合は茎。野菜の煮物を思い出したら分かりますよね、ニンジンとかごぼうとか蓮とかしいたけとか、そういうもんで煮ますよね。葉っぱはほとんど入ってないですよ。日本人は葉っぱを生で食べるという習慣無いんですね。やっぱり日本人は葉っぱの生は少し危ないんですよ。ですからほうれん草をお浸しにして露を絞る。それから白菜も漬物にして露を絞るということをするんですね。これ全部ちゃんとした理屈があるんですね。
江戸時代の本を読みますとね、日本人はなぜ豚肉が食べられないのかをずいぶん議論しておりまして、これは宗教上の理由なのか消化の問題なのか、なんて議論をしてますよ。それから室町時代に発明された天ぷらも、江戸時代は食べられなかったんですね。日本人は植物油が弱いんですよ。植物を食べるためには動物を食べなきゃいけないですね。ですから豚肉、牛肉が消化できるようになってから、天ぷらも食べられるようになったわけですね。だからまあ大雑把に言うと、日本人はやっぱりパンとか肉とか、それからもちろん牛乳とかヨーグルトとか、そういうものは注意しなきゃいけないですね。それは当たり前で、僕はね、ずっと栄養の勉強をしておりましてね。まあ8割ぐらいは日本人は日本食だろうなと思いますね。あまり極端なことしてはいけませんが、毎朝洋食でパン食べるのはちょっと行き過ぎで、コーヒーの飲みすぎもちょっと問題かなとは思いますね。
ヨーグルトなんかはですね、これはもう歴史的によく分かっておりまして、飛鳥時代ぐらいから鎌倉の前期まで、日本の政府はヨーグルトをすごく推奨したんですよ。各国府に牛を飼いましてね、ヨーグルトを生産したわけです。これはもう古文書にきちっと載ってるんですね。私のファンの人に一連の古文書を送ってもらいまして、私それ読みました。そしたらやっぱり、いくら朝廷が中心となって日本人にヨーグルトを飲ませよう、つまり発酵食品だし栄養価も高いんで飲ませようとしても定着せずに、ついに鎌倉時代の初期に、日本人にヨーグルトを勧めるのはやめちゃったんですね、日本政府は。だから、これを今言うのはね、はばかられるのは、ヨーグルトのメーカーがあるからなんですけど。メーカーの皆さんにね、これはぜひ私言いたいんですけど、メーカーこそが日本人の健康を考えて、ヨーグルトはあまり日本人に合いませんからというべきです。絶対そうです。それがなければ職業人と言えません。しかしそれは5割かもしれない。お酒もそうなんですね。ここも、もう一つの問題なんですね。日本人はお酒弱い。弱いけども、飲んでいい人が5割はいるんですよ。だから5割がまずくて5割がいいんです。ここなんですよね問題は。これをいつも間違って、酒を飲めない人に強制的にお酒を飲ませたら倒れたと。だからお酒は毒である。これダメなんですよ。お酒に適さない人が多いって、必ずこういう表現作らなきゃいけないですね。
ですから、いろいろ添加物についても過敏な人もいますけども、外来のものであれば調子が悪くなる人が半分いてもいいかなと。3割はいるだろうと。それを頭の中によく入れておくことですね。日本人は日本の食料でできてるから、8割は日本のものがいい。だけど、日本人でお酒が飲める人がいるって事は、どういうこと言ってるかったら、日本人でパンを食べられる人もいれば、肉を食べても平気な人がいて、中には牛乳でも平気な人もいるんですよ。だけども給食に、パンとか牛乳出しちゃいけないってことです。進駐軍が、日本がね、戦争終わって食べ物が無くなった時に、アメリカ人が小学校の給食にパンと牛乳は良かったですよ。それはいいと思いますよ。それは生きるか死ぬかですから。だけど今でもまだ、米があるのに小学校の給食が米と味噌汁じゃなくて、パンと牛乳であるという点については、小学校関係者は深く深く反省してほしいですね。
子供のことを考えてやってください。それが日本というものを良くするその一番大切なことだと思います。
武田邦彦 ヒバリクラブ
日本人の食事は「日本食8割」がベスト【武田邦彦の科学教室 21】
https://youtu.be/Gqgm7yXAWNc
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