2021年04月03日
Windows10 Home パソコンの共有フォルダにアクセスできるようにする
前回記事「会社や自宅のネットワークに表示されないパソコンがあるときの対処法」で、Windows10 Home パソコンが、社内の他のパソコンのエクスプローラーでネットワークに表示されないのは、表示されるようにできました。
ところが、表示された Windows10 Home パソコンのアイコンをクリックしても、ネットワークエラーになって共有フォルダを開くことができません。
(コンピューター名)にアクセスできません
(コンピューター名)に対するアクセス許可がありません。ネットワーク管理者にアクセス許可を要求してください。
社内の Windows10 Pro パソコンでは問題なく共有フォルダを開けるのに、Windows10 Home パソコンではどういうわけか、簡単には開けないのです。
この状態から、いろいろ試してみて何とか共有フォルダを開けるようになったので、その方法・設定を書いておくことにします。
ただし、ネットワーク設定とか共有とかは、あまり得意じゃないので、必要のない手順やいい加減な部分も含まれているかもしれません。
また、本来は共有フォルダを開けるユーザーを、特定のユーザーに限定したいところですが、社内ネットワーク上のすべてのユーザー(パソコン)から開けるようにしています。
説明を分かりやすくするために、パソコンに名前を付けます。
パソコンA:共有フォルダを設けるパソコン(Windows10 Home)
パソコンB:その共有フォルダを開こうとする別のパソコン
つまり、パソコンBから、パソコンAの共有フォルダを開くということになります。
【1】パソコンAに共有フォルダを作る
1)パソコンAに共有するためのフォルダを作ります。
ドキュメント フォルダの中でもいいですが、今回の説明では、そのフォルダにたくさんのファイルを入れる予定がある関係で、OneDrive のバックアップ対象になっていない Cドライブの直下にフォルダを作っています。
すでにあるフォルダを共有する場合は、新しくフォルダを作る必要はないので、次の2)に進みます。
2)共有するフォルダを右クリックして、メニューの中の[プロパティ]を開きます。
3)[共有]タブを表示して、[共有]ボタンをクリックします。
4)共有する相手を選ぶため[D]をクリックして「Guest」を選択します。
5)共有する相手に「Guest」が表示されていることを確認して、[追加]ボタンをクリックします。
6)下の一覧に「Guest」が入ったのを確認して、[共有]ボタンをクリックします。
7)「ユーザーのフォルダは共有されています。」と表示され、下の枠内にそのフォルダが入っているはずです。
[終了]ボタンをクリックします。
これで、共通フォルダの作成は完了です。
ただし、パソコンによってはこの手順のとおりに共有設定ができない場合があるようです。
そのときは、【4】【5】で説明する方法で共有してみてください。
a.上の3)で[共有]ボタンがクリックできない
b.上の4)で「Guest」が選択肢にない
c.上の6)で一覧に入った「Guest」のアイコンが薄く表示されている
【2】パソコンBのネットワークにパソコンAを表示させる
エクプローラーでネットワークを表示したとき、共有フォルダがあるパソコンAが表示されないことがあります。
というか、パソコンAが Windows10 Home の場合は、おそらく表示されません。
なので、↓ こちらの記事を参考にして、ネットワークにパソコンAが表示されるようにしてください。
会社や自宅のネットワークに表示されないパソコンがあるときの対処法
【3】パスワード保護共有を有効にする
【2】でネットワークにパソコンAが表示されたら、その後で「パスワード保護共有を有効にする」に変更してください。
手順は、【A】共有詳細設定を確認する を参考にして、その手順の3)で「パスワード保護共有を有効にする」を選択します。
【2】でネットワークにパソコンAが表示させるために「パスワード保護共有を無効にする」を選択しないとダメみたいなのですが、ネットワークに表示されたパソコンAの共有フォルダにアクセスするためには、「パスワード保護共有を有効にする」に変更しないと、冒頭に書いた「ネットワーク エラー」になってしまいます。
【4】フォルダの共有設定がうまくいかないときの方法
【1】の手順でフォルダの共有設定がうまくいかないときは、この手順を試してみてください。
1)共有するフォルダを右クリックして、メニューの中の[プロパティ]を開きます。
2)[共有]タブを表示して、[詳細な共有]ボタンをクリックします。
3)「このフォルダを共有する」にチェックを入れて、[アクセス許可]ボタンをクリックします。
4)「グループ名またはユーザー名」にEveryoneがあったら、それを選択して[削除]ボタンをクリックします。
これは、現在の Windows10 では、Everyone があると共有できないという情報があったためです。
ただし、私が試したパソコンでは、Everyone じゃないと共有できないものもありました。
そのときの対処法は別に書きますので、とりあえずここでは Everyone を削除します。
5)Everyone を削除したら、[追加]ボタンをクリックします。
8)「検索結果」の一覧から Guest を選んで、[OK]ボタンをクリックします。
9)「選択するオブジェクト名を入力してください」に Guest が入っていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
10)「グループ名またはユーザー名」に Guest が入っていることを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
11)「詳細な共有」の画面に戻るので、[OK]ボタンをクリックします。
12)[セキュリティ]タブを表示して[編集]ボタンをクリックします。
(下の画像ではすでにGuestが一覧にありますが、本来はないはずなので、追加するために[編集]ボタンをクリックします)
13)以降の手順は5)〜10)と同じです。
Guestが追加できたら、開いている画面の[OK]ボタンをクリックして、画面を閉じてください。
ここでは、[共有]タブと[セキュリティ]タブの両方でGuestを追加しましたが、【1】の手順でフォルダの共有設定をした場合は、1回で両方のタブに Guest が追加できるようになっています。
その【1】の手順ができないときは、ここで書いた手順で同じことができるというわけです。
これで【6】に飛んで、パソコンAの共有フォルダにアクセスできるか試してみることになりますが、やはりネットワーク エラーになる場合があります。
そのときは、次の【5】を試してみてください。
【5】Guest がダメなときは Everyone にしてみる
共有フォルダの設定で Guest を追加して、パソコンAの共有フォルダにアクセスできないときは、Guest が有効になっていないようです。
確認してみると、次のようになっています。
1)共有フォルダ右クリック → [プロパティ]→[共有]タブ →[共有]ボタンクリックで見てみると、Guest のアイコンが薄く表示されています。
2)共有フォルダ右クリック → [プロパティ]→[共有]タブ →[詳細な共有]ボタン →[アクセス許可]ボタンクリックで見てみると、Guest のアイコンに赤い×が表示されています。
このようになった場合は、【1】と【4】で設定した Guest を削除して、すべて Everyone を追加してみてください。
Everyone を追加する手順は、【4】の2)〜13)の手順で Guest を Everyone に読み替えたものになります。
【6】パソコンBのネットワークでパソコンAをクリックしてみる
パソコンBでエクスプローラーを起動し、左側のフォルダ一覧の「ネットワーク」を表示して、パソコンAをクリックしてみます。
それで、下の画像のように「ネットワーク資格情報の入力」が表示されたら、おそらくパソコンAの共有フォルダにアクセスできる状態ができています。
ユーザー名とパスワードは、パソコンBにログインするときに使っているものを入力します。
「資格情報を記憶する」にチェックを入れておくと、次回から「ネットワーク資格情報の入力」を省略できます。
[OK]ボタンをクリックすると、パソコンAの共有フォルダが表示され、その中のファイルが見えるはずです。
私が試したパソコンの1台で、「ネットワーク資格情報の入力」が表示されたときに、同時に、冒頭に書いたネットワーク エラーが一緒に表示されましたが、構わず「ネットワーク資格情報の入力」画面でユーザー名とパスワードを入力して[OK]ボタンを押すと、共有フォルダが表示されました。
同じような状態になった場合は、試しに「ネットワーク資格情報の入力」画面でユーザー名とパスワードを入力して[OK]ボタンを押してみてください。
【7】パソコンAとBの両方を再起動してみる
ネットワークでパソコンAをクリックしたとき、やはり「ネットワーク資格情報の入力」画面が表示されず、ネットワーク エラーになってしまうときは、パソコンAとBの両方を一旦終了させて、再度起動してみてください。
私が試したパソコンの1台は、どうしてもネットワーク エラーになってしまい、パソコンAとBの再起動も試してみましたがやはりダメで、一旦あきらめた後、翌日パソコンを起動して、そのまま設定などを変えないで試してみたらうまくいった、ということがありました。
なので、通常の再起動ではなく、終了させてから起動でうまくいくかもしれません。
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