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大腸菌(または肺炎桿菌)にマクロライド?!

まず、基礎知識として、

大腸菌(Escherichia coli)は、
グラム陰性の桿菌で通性嫌気性菌に属し、
環境中に存在するバクテリアの主要な種の一つである。
この菌は腸内細菌でもあり、温血動物(鳥類、哺乳類)の消化管内、特に大腸に生息する。

では、エリスロマイシンを始めとするマクロライド系の抗生物質の特徴は・・・

**
この系統の抗生物質は、医薬品としては、主にマイコプラズマ症の特効薬として重
要な意味を持つ。構造的には14員環、15員環、16員環のマクロライドがあり、主として細
菌の70Sリボソームの50Sサブユニットに結合し、ペプチド転移反応を抑制することにより
タンパク合成を阻害し、その結果、細菌の分裂及び増殖を阻害する(静菌作用)。抗菌スペク
トルは、グラム陽性の球菌・桿菌、マイコプラズマ、リケッチア及びクラミジア(オウム病
病原体等)までに及ぶが、グラム陰性菌に対してはカンピロバクター等以外には原則として
無効
である。
**

ちなみに、
尿路感染症(膀胱炎etc)の起炎菌の多くは尿道から進入してきた大腸菌なので
もし尿路感染症の第一選択薬にマクロライド(ジスロマックなど)を使っているお医者さんがいたら
ヤブ医者の恐れありなので注意しましょうw

※同様にクレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)も、グラム陰性の桿菌(日本では肺炎桿菌とも呼ばれる)ですが、
しばしば尿路感染症や呼吸器感染症を引き起こします。
従って、起炎菌がクレブシエラの場合もマクロライドは無効ですのでご注意ください。

第50回臨床検査技師国会試験

50回午前問題88

高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)で正しいのはどれか.

@ 液体培地の滅菌には使用できない. × できる
A 芽胞を有する細菌は死滅しない. × 死滅する
B 被滅菌物内部に空気が残留すると滅菌効果が低下する. ◯
C 同温度・同時間の乾熱滅菌よりも滅菌効果が弱い. ×圧力を加えるので強い
D 装置の温度を上げても滅菌に必要な時間は変わらない. ×変わる


【解説
@:滅菌できる.
A:死滅する.
B:空気が外気圧のまま残っていると,滅菌のための蒸気圧が上昇しない(滅菌効果が低下する).
C:乾熱滅菌の温度は 160〜180℃で持続時間が異なる.蒸気滅菌では,外気圧の 2 倍では 121.5℃である.
D:蒸気滅菌では,容器内の水蒸気圧力が上昇すると容器内の圧力は上昇し温度も上昇する.滅菌効果に要する時間も異なる.



第54回臨床検査技師国家試験

第54回臨床検査技師国家試験

午前 問題96

心電計で正しいのはどれか

エージングされた電極を用いる。 ◯
出力の安定化 に差動増幅器を用いる。 ×
記録計の標準感度は 10mV/mm である。 ×
記録計の高域遮断周波数に 50 Hz を用いる。 ×
基線動揺の抑制に高域遮断フイ ル夕を利用する ×

【解説】
エージングされた電極を用いると分極を生 じない。

・差動増幅器は生体信号を測定するときに、 同相信号を除去するため用いる。
・出力を安定化するためには負帰還をかける。


記録計の標準感度は 10mm/1 mVである。

高域遮断数としては特に定義されてない。

基線動揺の抑制に低域遮断フィルターを利用する。


超音波エコー(腹部)でよく使う略語・略号

臨床でよく使われる腹部エコーの略号の基本的なものをまとめてみました。
全部大事なものなので医療関係者はこれくらいは最低限覚えておきましょう!

Li 肝臓  liver
GB 胆嚢  gallbladder
Sp 脾臓  spleen
R-K 右腎 right kidney
St 胃 stomach
Eso 食道 esophagus
PaH 膵頭部 pancreas head
PaB 膵体部 pancreas body
PaT 膵尾部 pancreas tail
Ao  (腹部)大動脈 aorta
IVC 下大静脈 inferior Vena cava
 ※→右心房に流れ込みます。
Ce 腹控動脈 celiac artery
 ※→腹腔動脈(Ce)はすぐに左右に脾動脈と総肝動脈に分岐します。
PV 門脈 portal vein
RHV  右肝静脈 right hepatic vein
MHV 中肝静脈 middle hepatic vein
LHV 左肝静脈 left hepatic vein
CHD 総肝管 common hepatic duct
CD 胆嚢管 cystic duct
 ※→胆嚢からCBDまでをつなぐ短い管です。
CBD 総胆管 common bile duct
 ※→胆嚢と総肝管が合流してからファーター乳頭までがCBDです。
CHA 総肝動脈 common hepatic artery
 ※→肝固有動脈(PHA)と胃十二指腸動脈に分かれます。
PHA: 固有肝動脈 proper hepatic artery
SMA 上腸間膜動脈 superior mesenteric artery
 ※→小腸の栄養血管です、SMVとなって戻ってきます。
SMV 上腸間膜静脈 superior mesenteric Vein
 ※→上腸間膜静脈(SMV)は脾静脈と合流して門脈に流れ込みます。
SA 脾動脈 splenic artery
SV 脾静脈 splenic vein
 ※→脾静脈は、膵臓の真後を膵臓にくっつくように平行に走っています


超音波エコー検査でのアーチファクト

病院の生理機能検査室では
・心臓エコー、・腹部エコー、・甲状腺エコー、・乳腺エコー、・婦人科エコー、・頚動脈エコー
など、超音波エコーでの検査はかかせません。

超音波とは
20,000Hz以上の周波数の音波のことであり、検査・診断のエコーは
1〜20MHz程度の音波が使用されています。
超音波装置で発信された超音波は生体を伝播し、音響的に性質の異なる組織間で反射します。

その超音波検査で問題となってくるのがアーチファクトです。
そして、臨床上重要なアーチファクトとして次のようなものがあります。

1) サイドローブ (Side lobe)



ビームには中心軸上のメインローブと、それ以外の方向に発生するサイドローブがある。
画像は主にメインローブからの反射によって作られるが、サイドローブからの反射も受信してしまい、実像と重なってアーチファクト(虚像)として表示されてしまう。

※サイドローブの近傍には、強い反射源が存在する。
※特に胆嚢では胆泥(デブリエコー)と誤診されやすいので注意が必要となる

2) 多重反射 (Multiple reflection)

ビームが腹壁や筋膜などの反射面で反射を繰り返してしまうことで、線状あるいは層状にアーチファクトが出現する。



※胆嚢にけるコメット様エコー多重反射の一種で、胆嚢腺筋症における壁内嚢胞や壁内結石で起こった多重反射により、つらら状の高エコーが描出される。

3) 音響陰影 (Acoustic shadow)

骨や結石、空気など、超音波の減衰係数が大きい媒質が存在すると、それよりも後方にエコーが届かずに黒い影となってなってしまう現象を音響陰影 (Acoustic shadow)という。

4) 後方エコー増強、側方陰影
嚢胞性病変(通常、内部は液体で満たされている)は、エコーの減衰がほとんど起きないため
エコーは嚢胞を通過し、その後方からの反射エコーが相対的に周囲よりも強くなる。そのため、プローブへの反射エネルギーは強く受信され、輝度の高い帯状のアーチファクトして描出される。
また、腫瘤内など、音速が早い場合などに超音波が屈折してしまうことで、それよりも深部側方が黒くされてしまうことがあり、両側の陰影を側方陰影という。

5) ミラーイメージ
横隔膜近傍に病変があるとき、横隔膜で反射して病変に向かった超音波は、同様の経路でプローブに戻る。このとき横隔膜を挟んで病変と反対側に虚像が描出されることがあり、これをミラーイメージという。

6) レンズ効果
腹部超音波検査において、腹直筋によって超音波の屈折が起こることがある。これにより、腹部大動脈などがダブって見えることがあり、これをレンズ効果という。


試験前の勉強にはエスタロンモカ錠☆


さぁ、受験シーズン真っ盛りですね。

ところで試験前ってやたら眠たくなりますよね・・(笑)

ブッラクコーヒー一気飲み!なんて方も多いのではないでしょうか。

でもでも、もっといい眠気を取る方法がありますよ。

答えは簡単「エスタロンモカ錠」です。

1錠に100mgのカフェインが入っていて値段も安いです。

しかも身体を元気にしてくれるビタミンB1入り!

コーヒーの1.5杯分のカフェイン。あるいは栄養ドリンク2本分のカフェインが

1錠で気軽にパクっと☆

頭スッキリ,眠気(−)

しかし、これだけではなくさらにお勧めしたい飲み方があります

栄養ドリンクでエスタロンモカ錠を飲むのですw


市販の栄養ドリンク(リポビタン、チオビタ、エスカップ・・・etc)
には

必ずカフェインが50mgほど含有されています。

なぜならカフェインには眠気の除去だけでなく、

頭重や頭痛を取り払い、頭をスッキリさせるような作用が

あるからです。

しかし、この方法は心臓がバクバクしますので

身体の弱い方は止めておきましょう。

また1日に何回も乱用するとカフェイン中毒になってしまう恐れがあることも頭に入れておきましょう。

私はこれで1日12時間は机に向かえます^^

胃が弱い方には栄養ドリンクとの併用はオススメできませんが・・・・



保健所の業務

保健所は次の14の事業を中心に行っている。

1)地域保健に関する思想の普及と向上
2)人口動態統計などの統計業務
3)栄養改善、食品衛生
4)環境衛生
5)医事・薬事
6)保健師に関する事項
7)公共医療の向上・増進
8)母性・乳幼児・老人の保健
9)歯科保健
10)精神保健
11)長期療養を必要とする者の保健
12)エイズ・結核・性病・伝染病などの予防
13)衛生上の試験および検査
14)地域住民の健康の保持・増進

注意

※母子健康手帳の交付(これは保健所ではなく市町村が発行する)
※身体障害者手帳の交付(これは市町村の障害福祉の窓口の業務)
※医療保険に関する事項(これは医療保険機関が行う。)


はやってません!!


【ゴロ】二相性(二形性)真菌の覚え方【語呂】

二相性真菌とは異なる培養環境によって酵母型と菌糸型の2つの集落性状を呈することを意味する。二形性真菌はサブロー寒天培地のような真菌培養用培地上では菌糸型の集落を形成する。一方、ヒト体内やブレインハートインフュージョン培地などの高栄養価培地上では酵母型の発育形態を示す。二形性を示す真菌には、多くの輸入真菌やSporothrixがある。

ということで、イイ語呂があります・・・(笑)

行きますよ!!

ニッソーの人、スポーツブラで国試に受かる!


ニッソー・・・二相性真菌
人・・・ヒストプラズマ
スポ・・・スポロスリックス・シェンキー
ブラ・・・ブラストミセス
国試・・・コクシジオイデス


簡単ですね!!

ちなみに、ニッソーという会社はアクアリウムの会社なんですが、アクアリウムやらない人は知らないですよね^^;
だから、ニッソーだとピンとこない人は「ニーソ」の女子高生がスポーツブラを付けている姿でも想像してもらえればいいのではないでしょうか・・汗

(参考)
Sporothrix schenkii とははスポロトリコーシスの原因真菌であり、二相性真菌である。分離培養では糸状菌の形態であるが、温度や培地によっては糸状菌の形態をとる。また、感染臓器では酵母様の形態を示す。




【ゴロ】生ワクチンの覚え方【語呂】

ワクチン・・・

ちょっとエロい響きですよね(笑)

ってことで、ちょっと下ネタで覚えましょう!!

生ワクチンの覚え方はコレです。行きますよ・・

政治家マリオ、とうとう決心!

そうです、政治家のマリオさんがついに
子作りを決心したのです(笑)

では、語呂の解説

政治家・・・生菌ワクチンの「せい」、流行性耳下腺炎の「じか」
マリオ・・・麻疹の「ま」、ポリオの「りお」の合体verです
とうとう・・・水痘の「とう」
生・・・生のワクチン
決心・・・結核の「けっ」、風疹の「しん」


これで試験も完璧ですね!!



(もう少し真面目に・・・)

予防接種(ワクチン)には不活化ワクチン、生ワクチン、トキソイド、遺伝子組み換えによる抗原蛋白がある。出題の生ワクチンは生きた微生物をヒトに接種するため、その病気に軽く罹った状態になることがある。代表的な生ワクチンには、BCGワクチン、ポリオワクチン、麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチン、風疹ワクチン、水痘ワクチンがある。

他方、生ワクチン以外のワクチンは体の中で微生物が増殖することがないため、抗体をつくるためには複数回の接種が必要である。不活化ワクチンには百日咳ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、DTPワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風の三種混合ワクチン)がある。トキソイドは細菌の出す毒素を無毒化したものなので、不活化ワクチンと同じく複数回の接種が必要である。トキソイドには、ジフテリアワクチン、破傷風ワクチンなどがある。遺伝子組み換え抗原蛋白にはB型肝炎ワクチンがある。




抗MRSA薬

MRSAとは
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicillin-resistant Staphylococcus aureus、MRSA)のことで
病院では「Mが出た」というくらいである。
現在、日本国で承認されている抗MRSA治療薬は

バンコマイシン、テイコプラニン、アルベカシン、リネゾリド、ダプトマイシン

がある。
以下、参考として
http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ict/koukinyaku/antiMRSAdrugs.htm より。

a. 塩酸バンコマイシン(VCM)

グリコペプチド系の殺菌的に作用する抗MRSA薬で、豊富な実績があり且つ各臓器への移行性も良好である。髄液へ移行するのは本薬剤とリネゾリドのみである(ただし移行性は高くはない)。腎機能障害者への投与は慎重に行う必要があるが、しっかりしたTDMを行えば投与は十分可能である。筋肉など皮下組織への移行はテイコプラニン、リネゾリドに劣る。腎障害、聴神経障害の可能性が高くなるため、アミノグリコシド系薬との併用は避ける。また、急速なワンショット静注や短時間での点滴静注を行うと、レッドネック症候群、血圧低下等の副作用が発現することがあるので、60分以上かけて点滴静注する。

b. テイコプラニン(TEIC)

 グリコペプチド系の殺菌的に作用する抗MRSA薬で、心臓・肺組織・骨への移行が良好である。特に筋肉など皮下組織への移行はリネゾリドと並んで高い。ただし髄液への移行は良くない。一般に血液透析で除去されないのでしっかりしたTDMは必須である。VCMとTEICの効果および安全性に関するメタ解析によると、治療効果はほぼ同等であるが、TEICの方が有意に腎障害、レッドネック症候群の発現率が低いことが示されている。一方、肝障害についてはTEICの方が発現しやすい傾向にある。

c. 硫酸アルベカシン(ABK)

 アミノグリコシド系の殺菌的に作用する抗MRSA薬で、唯一グラム陰性菌にも効果があり、他の抗MRSA薬との交差耐性が少ない。しかし、当院では唯一耐性菌が検出されている抗MRSA薬でもある。その耐性率(MIC>8)は、2010年は7%である。胸水・腹水・心嚢液・滑膜液への移行は良好であるが髄液・皮下組織・骨への移行は良くない。神経筋接合部に作用するので重症筋無力症患者では慎重投与。

d. リネゾリド(LZD)

 オキサゾリジノン系の抗MRSA・抗VRE薬で、抗MRSA薬の中では唯一静菌的に作用し他の抗MRSA薬と交差耐性が少ない。保険適応があるのはMRSA感染症及びVRE感染症のみである。筋肉などの皮下組織・骨・肺への移行が特に良好である。また、体重40kg未満、授乳婦などでは慎重に投与する必要がある。とくに副作用としては骨髄抑制(血小板減少など)に注意が必要である。本薬剤とキヌプリスチン・ダルホプリスチンだけが、国内で承認された抗VRE薬であるため、その使用に当たっては、しっかりした根拠が必要である。

血小板減少は添付文書では14日を越えて投与される場合には注意が必要とされている。さらに、腎機能障害患者では腎機能正常患者に比べ、LZD投与により有意に血小板を減少させることが報告されている。腎機能障害患者に投与する際は、血小板減少のリスクが高くなることを考慮する必要がある。当院の平成19年8月現在の実績では、20例中11例(55%)に血小板減少の副作用が認められ、使用前の末梢血血小板数が正常であった場合の投与開始から血小板減少出現までの期間は13.7±8.3日、使用前の末梢血血小板数がすでに正常値以下だった場合は4.0±4.8日であった。有効例11例中2例(18.2%)は血小板減少が原因で治癒前に本薬剤の投与が中止された。他疾患などで死亡した症例を除き、血小板減少を示した8例中7例(87.5%)の血小板数は血小板輸血無しに回復し、その期間は血小板減少発生日から15.3±11.9日であった。

e. ダプトマイシン(DAP)

 環状リポペプチド系の殺菌的に作用する抗MRSA薬であり、敗血症、感染性心内膜炎、皮膚軟部組織感染症に使用される。一方、肺サーファクタントに結合し、不活化されるため肺炎には使用しない。濃度依存的に効果を示す薬剤であり、1日1回投与が推奨されるが、腎排泄型の薬剤であるため、クレアチニンクリアランスが30 mL/min未満の場合は、2日に1回投与する。また、1日2回以上投与した場合、血中クレアチンキナーゼ(CK)値の上昇が認められ、さらに、トラフ濃度が24.3 μg/mL以上でCK上昇が示されているので、DAP投与中は定期的なCK値の確認が必要である。
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