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超音波エコー検査でのアーチファクト

病院の生理機能検査室では
・心臓エコー、・腹部エコー、・甲状腺エコー、・乳腺エコー、・婦人科エコー、・頚動脈エコー
など、超音波エコーでの検査はかかせません。

超音波とは
20,000Hz以上の周波数の音波のことであり、検査・診断のエコーは
1〜20MHz程度の音波が使用されています。
超音波装置で発信された超音波は生体を伝播し、音響的に性質の異なる組織間で反射します。

その超音波検査で問題となってくるのがアーチファクトです。
そして、臨床上重要なアーチファクトとして次のようなものがあります。

1) サイドローブ (Side lobe)



ビームには中心軸上のメインローブと、それ以外の方向に発生するサイドローブがある。
画像は主にメインローブからの反射によって作られるが、サイドローブからの反射も受信してしまい、実像と重なってアーチファクト(虚像)として表示されてしまう。

※サイドローブの近傍には、強い反射源が存在する。
※特に胆嚢では胆泥(デブリエコー)と誤診されやすいので注意が必要となる

2) 多重反射 (Multiple reflection)

ビームが腹壁や筋膜などの反射面で反射を繰り返してしまうことで、線状あるいは層状にアーチファクトが出現する。



※胆嚢にけるコメット様エコー多重反射の一種で、胆嚢腺筋症における壁内嚢胞や壁内結石で起こった多重反射により、つらら状の高エコーが描出される。

3) 音響陰影 (Acoustic shadow)

骨や結石、空気など、超音波の減衰係数が大きい媒質が存在すると、それよりも後方にエコーが届かずに黒い影となってなってしまう現象を音響陰影 (Acoustic shadow)という。

4) 後方エコー増強、側方陰影
嚢胞性病変(通常、内部は液体で満たされている)は、エコーの減衰がほとんど起きないため
エコーは嚢胞を通過し、その後方からの反射エコーが相対的に周囲よりも強くなる。そのため、プローブへの反射エネルギーは強く受信され、輝度の高い帯状のアーチファクトして描出される。
また、腫瘤内など、音速が早い場合などに超音波が屈折してしまうことで、それよりも深部側方が黒くされてしまうことがあり、両側の陰影を側方陰影という。

5) ミラーイメージ
横隔膜近傍に病変があるとき、横隔膜で反射して病変に向かった超音波は、同様の経路でプローブに戻る。このとき横隔膜を挟んで病変と反対側に虚像が描出されることがあり、これをミラーイメージという。

6) レンズ効果
腹部超音波検査において、腹直筋によって超音波の屈折が起こることがある。これにより、腹部大動脈などがダブって見えることがあり、これをレンズ効果という。



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