2013年03月07日
臨床検査技師国家試験に関する知識~心臓~
半月弁とは?
→3枚の弁膜を有している、心室と肺動脈、心室と大動脈の境界の弁の総称。
つまり、大動脈弁と肺動脈弁を合わせて言うときの言葉である。
(正文)「Ⅱ音は半月弁の閉鎖時に発生する。」◯
心音
Ⅰ音・・・僧帽弁の閉鎖時に発生するもの
Ⅱ音・・・大動脈弁の閉鎖時に発生するもの (※Ⅰ音もⅡ音もどちらも閉鎖時!)
OS・・・・僧帽弁開放音のこと
Ⅳ音・・・・心房音 ◯ (←53回の午前6に出題されました)
肺動脈圧
収縮期・・・・15~30mmHg
平均値では9~16mmHgなので混同しないようにしよう
・一回心拍出量は50~100mLであり、平均的な値として約70mLと覚えよう
・大動脈拡張期圧はいわゆる「下の血圧」だから、70~90mmHgと高めです。
(※拡張期という言葉があるけど大動脈なのでその点注意。)
心係数とは?
心係数=心拍出量/体表面積であるが、心係数≒心拍出量みたいなものと
知っておけばOK
房室結節の位置は?
国家試験で、心室中隔とひっかけてくることがある。(そしてひっかかる人が多いですが)
心室中隔ではなく、三尖弁の上のあたりにあります。
アドレナリンによって「最大血圧は上がるが、最小血圧は下がる」◯。
心電図の波形
標準肢誘導(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)の波形は、Ⅱの波形=Ⅰ+Ⅲとなることを知っておこう。
(正文)「標準肢誘導は、前額の心起電力を表す。」◯
・V1~V6の誘導は胸部誘導であり、不関電極(=負電極)がウィルソンの結合電極である。
・ゴールドバーガー誘導は四肢誘導に用いる誘導である。
(四肢誘導→aVL、aVR、aVFの誘導)
心電図の計測では25mm/秒で記録用紙に記録する。
そのため、5mm×5目盛りの25mm=1秒。すなわち1mmは0.04秒に相当するので注意
(たまに1mm=0.05秒と計算してしまう人がいますが大きな誤り)
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