2019年01月28日
カルシトニンは、進化の名残り?!
■カルシトニンの構造と生理作用
・カルシトニンは甲状腺のC細胞(傍濾胞細胞)から分泌されるアミノ酸32個からなるペプチドホルモンである。
・カルシトニンは、破骨細胞に直接作用して、骨吸収を抑制する。
・カルシトニンは、尿細管でのCa再吸収を抑制することによって血中カルシウムを低下させる。
※「カル下に。。。」と覚える
・ヒトの場合は血中Caは主にパラトルモンによって調整されており、ヒトカルシトニンの生理的意義は
不明である。(ヒトのカルシトニンは、進化の名残りかもしれないというタイトルにつながる)
・一方、海水という高Ca環境下で生息する魚類においては、Ca排泄機構は極めて重要であり、サケのカルシトニンは
ヒトのカルシトニンの40〜100倍の生理活性ももつ
⇒このため高カルシウム血症の治療にはサケカルシトニンが用いられる。
※一般的に、魚類に比べてヒトのカルシトニンは生理活性は約1/40である
・骨粗しょう症の治療薬で有名なエルカトニンは、合成ウナギカルシトニン誘導体で、疼痛抑制系のセロトニン神経系を介した鎮痛作用があり、医薬品として用いられれる
・ヒトとウナギのカルシトニンの相同性は50%である
・ウナギカルシトニンとサケカルシトニンの間には生理活性に大きな違いはない
(アミノ酸配列としては26番目のアミノ酸が1個異なるのみである)
・カルシトニンは甲状腺のC細胞(傍濾胞細胞)から分泌されるアミノ酸32個からなるペプチドホルモンである。
・カルシトニンは、破骨細胞に直接作用して、骨吸収を抑制する。
・カルシトニンは、尿細管でのCa再吸収を抑制することによって血中カルシウムを低下させる。
※「カル下に。。。」と覚える
・ヒトの場合は血中Caは主にパラトルモンによって調整されており、ヒトカルシトニンの生理的意義は
不明である。(ヒトのカルシトニンは、進化の名残りかもしれないというタイトルにつながる)
・一方、海水という高Ca環境下で生息する魚類においては、Ca排泄機構は極めて重要であり、サケのカルシトニンは
ヒトのカルシトニンの40〜100倍の生理活性ももつ
⇒このため高カルシウム血症の治療にはサケカルシトニンが用いられる。
※一般的に、魚類に比べてヒトのカルシトニンは生理活性は約1/40である
・骨粗しょう症の治療薬で有名なエルカトニンは、合成ウナギカルシトニン誘導体で、疼痛抑制系のセロトニン神経系を介した鎮痛作用があり、医薬品として用いられれる
・ヒトとウナギのカルシトニンの相同性は50%である
・ウナギカルシトニンとサケカルシトニンの間には生理活性に大きな違いはない
(アミノ酸配列としては26番目のアミノ酸が1個異なるのみである)
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