2020年01月24日
とある科学の超電磁砲T 2話感想 動きと声が堪能できる、原作に忠実な映像化
2話 大覇星祭
※原作未読の方はコメントオフでの視聴を強くオススメします。
あらすじ
大覇星祭が開始され、二人三脚では美琴・婚后ペアが勝利する。
美琴が汚れた体操服を着替える間に、ミサカ妹が美琴と勘違いされて競技に参加することになる。
一方、祭の裏では統括理事会指揮下の暗部組織が蠢動(しゅんどう)する。
感想
アバンはオリジナル描写で、黒子が怪我をした経緯の説明。禁書未読の人向けの措置として好印象である。このメガネの女性は【固法美偉(このり みい)】で風紀委員での黒子の先輩。さらに研修時の指導係だったので黒子が頭が上がらない数少ない人物。レベル3の透視能力を持つ。原作初期では名前もなかったがアニメでレギュラー化したので原作にも定着したキャラ。
「すべて根性で乗り切ることを誓うぜっ!!」
後ろのカラフルな煙はアニメ的演出ではなく実際に起こっていることである。軍覇の能力は謎が多く、端的に言うと「根性でなんでもできる能力」らしい。削板軍覇、善良そうではあるが空気を読む気とかが一切なさそう。原作で美琴が唯一まともなレベル5と言われるのもむべなるかな、である。
大覇星祭の概要と都市伝説・不在金属(シャドウメタル)の解説をする佐天さん。1分近くの長台詞でCV伊藤かな恵さんのウッキウキな感じの演技がかわいい。そこからの黒子の怪演に笑う。ちなみに大覇星祭編から黒子→佐天さんへの呼称が呼び捨てに変わっている。
二人三脚、特に後半はアクションが大きいシーンなのでぜひアニメーションで見てみたかったところである。敵校チームコースアウトからの救助シーンは原作のイメージを補完してくれる見事なクオリティ。ストーリーはここからシリアスになっていくのだが、「常盤台の風神・雷神」チームの競技上での活躍をもっと見ていたい気持ちになる。黒子には悪いが美琴と婚后さんが仲良くしてるシーン、いいよね……。
「あ゛〜〜ッ!婚゛后゛光゛子゛ッ!!カブってお姉さまが見゛え゛ま゛せ゛ん゛わ゛よ゛ッ!!!」
怪演再び。いやもう大好き。CV新井里美さんは相当数のアニメや洋画に出演されているのだが自分が見る作品と被らないのでしばらくぶりに怪演を堪能できる喜び。まあ黒子ほど濃いキャラはなかなかいないだろうが。
【ショチトル】登場。佐天さんを見て動揺した理由を知るには、アニメ禁書1期の円盤特典である原作者小説を読まなければいけないなかなかハイコンテクストなキャラクター。初出は禁書。SとTの間の時期にとあるイベントで佐天さんと出会い交流した経緯があり、それさえ知っておけば超電磁砲Tを楽しむ分には問題ない。(参考:とあるプロジェクトポータル)佐天さんが気づかないのは姿を変えているため。そのせいで見た目に対し声が幼い。
「パーツパーツに御坂さんの面影が……胸以外。」
年齢差もレベル差も気にせずだんだん美琴に遠慮がなくなっていく佐天さんがいい。ちなみに佐天さんはアニメではとても中1に見えない胸部パーツをお持ちだったがTでは縮んでいるような……このへんも原作に寄せてきたのだろうか。
「わたくし、ケンカどころか怒った経験もないもので……。」
原作では矛盾のないセリフだが、アニメではSのオリジナルパートで大量のパワードスーツを相手にしたのはケンカどころか戦闘の域だったような……。まあ団体戦で無人機相手、婚后さんのところに誘導する役割で怒ってはいなかった。湾内さんの性格的にケンカに該当しないのはわからなくもない。
「えと……こ、こ……こらぁー!」
はいかわいい。この二人は必ずセットで登場し性格も似ているが、湾内さんのほうが天然力が高そうである。
「声が小さいですわよっ!ワンモア!」「お〜!」
後ろの3人は原作の婚后さん登場エピソードにおいて、彼女に反感を持ちささやかな嫌がらせを仕掛けた経緯がある。そこからわずかな期間で好感度が低かった3人を従えている(?)婚后さんのマイペースな人間力が伺えるシーンである。ちなみに一番左の人物がクレジットにある切斑芽美(きりふめぐみ)さん。次回予告にも登場している。
「むしろ胸部に余裕があります」
ミサカ妹と美琴を勘違いする湾内さん達。ミサカ妹は禁書では目にハイライトのないデザインになっているが、超電磁砲では茶色のハイライトがあるのでほぼ同じ顔である。しかし原作ならさておきアニメでは湾内泡浮ペアもかなり美琴と交流しているので別人と気づいてもよさそうなものだが。
【馬場】くん!ちゃんとした出番のあるキャラで唯一OPからハブられた馬場くんじゃないか!!こちらも初出は禁書のキャラである。
EDは岸田教団&THE明星ロケッツ。寡聞にして知らずファンの方には申し訳ない。これまでの作品を確認する限りでは全てアニメタイアップ曲であり、タイトルから察するに作品世界観を大事にしてくれるアーティストのようで、今回の「nameless story」もストーリーを反映した歌詞となっている。
画のほうも日常を切り抜いたカットが目まぐるしく移り変わる演出が大変ドラマチックである。特に原作ではぼっち属性を持っていた婚后さんがいつもの4人に混ざって自撮りに収まっているところが非常にエモい。
2話は細かい変更はあったものの原作をかなり忠実に映像化していた印象。ストーリーはそのままに原作にない音や声、動きを堪能できるメディアミックスがどれだけ幸せか。近年ではジョジョ5部に匹敵するクオリティを期待できそうなので、このまま最後まで走り抜けて欲しい。
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