2018年03月03日
覇穹封神演義 7話感想 細かい歪みと積み重ね不足は感じるも、忠実で丁寧なペース
7話 仙界大戦、開幕!!
7話配信(Abemaビデオ)
あらすじ
聞仲は金鰲島ごと崑崙山へと侵攻し、二つの仙人界の全面対決が開始される。
太公望はデータの古さで敵の主砲の射程を読み誤り、崑崙山は甚大な被害を受ける。
金鰲のバリアにも悩まされる太公望は、変化で金鰲に潜入した楊ゼンにバリアの解除を託す。
潜入した楊ゼンは十天君・張天君と遭遇し、砂の空間宝貝・黄砂陣に入り込む。
張天君は楊ゼンの正体を見抜き翻身を促すが、楊ゼンは拒絶し、秘していた力を顕そうとする。
感想
仙界大戦ついに開幕。…ついに?「早くも」と言うべきか。司令官やってる聞仲様マジかっこいい。全体的にキャラクターの動きはあまりないものの作画自体はよく、特に背景は美しい。3DCGを駆使してのロボット物テイストの戦闘シーンも見応えがある。通天砲直撃時の3アングル映しはよくある演出だがなかなかの迫力。BGMもアップテンポで雰囲気が出ているように思う。
竜吉公主登場。美しい…。CVは早見沙織さん。清澄・高貴というイメージの声ならこの人、という鉄板のキャスティングである。声自体はぴったりに思うがちょっと元気すぎる気も。しかしアニメでは初登場なのにさも既存キャラのように登場するのはどうか。もう少し印象的なカットであるべきと思う。
楊ゼンさん、部分変化はいいんですけどその羽根は誰のものなんですかね。初見の人には雷震子の部分変化であることが伝わらないため、今回のエピソードの肝を待たずにすでに妖怪っぽく見えるのでは。花狐貂で暴れる部分をカットしたのであれば、飛ぶのは哮天犬に乗るとかそっちもケアしてほしかったように思う。
お兄様って書いてある……。趙公明(花)と方弼&方相。どちらも出番がカットされたキャラクターである。このへんは散々記事にしてきた「カット部分を縫合してないミス」とはちょっと違って、正直意図を測りかねる演出だが、原作ファン向けのサービスカットみたいな感じなのだろうか。
正体の片鱗を見せた楊ゼンの声色変化が印象的。CVの中村悠一さんはいわゆる「一枚目」のイケメンを演じることが多いので、線が細い典型的な「二枚目」の楊ゼン役は合わないのではという意見も見かけたが、人間と妖怪の表裏を意識したキャスティングだとすればばっちりハマっているように思う。また、仙界大戦の序盤はまさしく楊ゼンが「一枚目」とも言えるストーリーである。
楊ゼンが妖怪だった、という真相で衝撃を与えるには、妖怪仙人がいかなるものかをしっかり書く必要があるのだが、陳桐戦・王貴人戦を省き、魔家四将・趙公明一党との戦いも描いていない状態では衝撃がかなり減衰してしまっている。楊ゼンの初登場回で心情描写を入れたのはそれを補うためだろうが、やはり少なくとも最序盤で王貴人戦はやっておくべきだったように思う。
太公望と聞仲の口論や部分変化の解説などはこれまでのペースであればカットされていた部分だろう。また十二仙たちのやりとりなども原作にかなり忠実に行われているので、尺の余裕が感じられる。辻褄合わせの部分に相変わらず不安はあるが、仙界大戦部分の表現においてはかなり期待できそうな感じである。
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