2018年01月29日
覇穹封神演義 3話感想 序盤屈指の名エピソードをうまく再現
3話 楊ゼン
3話配信(Abemaビデオ)
あらすじ
太公望の前に妲己が出現するも、その正体は変化の術を得手とする天才道士・楊ゼンだった。楊ゼンは太公望が協力するにふさわしい人物かを試そうとする。
近くの関所では、殷を脱出しようとする民衆がせき止められていた。
太公望は楊ゼンを利用し民衆を西へと逃がす。感服した楊ゼンは今後の協力を約束し一旦別れる。
一方、朝歌では武成王・黄飛虎の妻と妹が妲己の策略により死亡し、黄飛虎は殷を離反する。
聞仲は黄飛虎が西岐に合流することの武名効果を恐れ、彼に追っ手を差し向ける。
感想
2話までと比較するとほぼ原作どおり。
薪売りくんとのやりとり等カット部分はたくさんあるけど、改変は楊ゼンの心理描写が追加されたことくらい。
楊ゼンが最初から依存体質に見えてしまうという批判もあるようだけど、後半への布石として置いておくことの期待感効果もあるので一長一短かなと思う。
原作では陳桐・王貴人・哪吒戦でもちゃっかりと悪知恵を働かせてきた太公望だが、今回は楊ゼンという実力派を欺き利用した上で難民を逃し、テストにきっちり合格。序盤では最高の冴えを見せ、さらに太公望の自己犠牲を厭わない人柄もわかる屈指の名エピソード。
アニメ初見組はここでほぼはじめて策士らしい太公望を見たのでは。
妲己姿の楊ゼンの演技過剰ぶりが実にうまい。微妙にテンション高めで別人と納得できる。声優さん(日笠陽子さん)さすが。
声優ネタで続けると、妻を心配する武成王(細谷佳正さん)の声色がすさまじい色気。
ついでに紂王(浪川大輔さん)の昏君(フンチュン=バカ殿)演技もすごい。アルスラーン戦記のナルサスと同じ人とは思えない。
ンドヴァズピプォー!
フジリューの狂気を体現する擬音。
キラキラヴァヴァーンはやってくれるのだろうか…え?趙公明は出ない?そんなあ…
「腰が抜けたっス…」
ん?
「妲己は人にやらせて何もしないタイプっス」
んん?
「妲己は(略)スープーちゃんと呼ぶのだよ!!」
アニメで呼んだことないでしょ!!
アニメでスープーは妲己に初対面で即魅了されたので彼女のタイプや恐ろしさを感じる暇もなかったはず。
まーこういう凡ミスはどうでもいいと言えばどうでもいいんだけど、尺不足と違って簡単に解決できる部分なので、脚本家同士の連携に不安を感じてしまう。作画や声優さんの演技はいいのにもったいない。
ただ3話単体で見たら特に見づらいところはなかったので、初見の人にも優しかったと思う。今後に期待。
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