2016年09月23日
老後に備えるマーケティング手法(第二回)
第二回
さて、数回に渡って、「マーケティング手法」を掲載しています。
ブログやサイトの運営者は、集客(PV数、UU数など読者数)を気にしていると思います。
個人商売でも、ネット商売でも、マーケティングが重要です。
是非、先人の知恵から、何か少しでも得るものがあれば、学びましょう♪
では、前回の続きです。
マーケティングミックスとは
マーケティングミックス(Marketing mix)は、いわゆる「4P」と呼ばれ、エドモンド・ジェローム・マッカーシーという経済学者が1960年代にフレームワークとして提唱しました。
以下、4つの言葉の頭文字をとって4Pとなります。
・製品(Product) → 製品開発
・価格(Price) → 価格決定
・流通(Place) → ルート(顧客に製品を届ける最適な方法)
・販促(Promotion) → 広報やPR
現在、このマーケティングミックス4Pは、「売り手側の視点」とされていますが、当時1960年代以降、その教育的効果が高く評価されたとされています。
製品開発は、モノ作りの技術点はもとより、無駄なものを作らない。つまり、顧客が求めていない製品を作っても意味が無いので、顧客のニーズを踏まえてのこととなります。
価格決定に関しても、販売者側の利益ばかりではなく、顧客の意見に沿うものでない限り売れません。
「良い製品だと思うけど、高いな・・・」というのは、常に消費者は思うところですよね。
流通も同様で、直販で売るか、代理店を通して売るか、訪問販売で売るか、オンライン通販で売るか、など、お客様のことを考えます。
「いくら直販でも、東京の製品が沖縄に届くのはいつなんだろう・・・」となれば、沖縄の代理店、支店から早く手に入るのであれば、同じ品質、同じ価格であれば嬉しいですよね。
4Pは売りて側の支点かといえば、一概にそうではない
マーケティングミックス4Pは、「売り手側の視点」とされてしまっていますが、一概にそうではありません。
ただ、おそらく、4Pを追求して考えない企業は、自分の会社の利益ばかり追求してしまうので、「売り手側の視点」とされてしまうのでしょう。
たしかに、売りて側というのは、ついついそうなってしまうのも分かります。
会社の存続のため、社員にお給料を支払うため、製品を作ると、工場とか、下請けの会社に原料代や技術料を支払うためには、売れないと困ってしまうからです。
そういう企業はこんな4Pとなるでしょう。
駄目な考えの4P
・製品(Product) → 顧客のニーズを無視し、自分勝手な大量生産
・価格(Price) → 売り手側の利益を考えて製品価値が無いのに高い
・流通(Place) → 届けばいいので輸送コストは安くすませる
・販促(Promotion) → 良い製品だよと宣伝するも、品質が悪く中身が無い。
これは一例ですが、輸送コストなんかは良い例ですが、大手の宅配便などではなく、いくら安いからといって、個人の、信用もない、遅くて、乱雑な輸送業者を使っては、せっかく届いても、製品が輸送途中に壊れていたら意味がありませんね。
輸送費をケチったから、「大切なお客様への信頼が失われてしまった」という結果となります。
結果的に売れて、輸送コストを押さえられても、その場しのぎの利益だけで、次回は売れないこととなります。
「あんな会社の製品、二度と買わない!!!!!」
そう消費者に思わせてしまったら、いくら製品の宣伝やPRをしても、
「うちの製品は、雑で品質悪くて、お客を大切にしないよ」とお金をかけて宣伝しているようなものですね。
せっかくテレビCMで、莫大な宣伝費をかけても、企業の間抜けさを宣伝しているようなもの。裸の王様となります。
悪い商品を購入したお客様は、テレビCMを見るたびに不快に思い、周囲に口コミで、「あの企業のあの商品は、買わないほうがいいよ」と広まってしまいます。
今の時代なら、ネットやSNSですぐに拡散され、テレビCMよりも、早く広く伝わってしまうかもしれません。
マーケティング・ミックスの進化
マーケティングミックス4Pを売り手側の企業が間違って解釈しないように、ロバート・ローターボーンによって、1993年、買い手側の視点による「4C」というものが提唱されました。マーケティングミックスの進化です。
次回は、マーケティングミックス4Cをご説明します。
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posted by 老後に備えるパソコン活用 at 21:00
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