2016年10月17日
家庭のPCはクライアントPCになる未来
これからのパーソナルコンピュータ、家庭のPCの未来
前回までは、プログラミング言語について書きました。
今回は、これからのPCについてちょっと書きます。
現在はパーソナルコンピュータ時代のようにみえて、実はもうクラウドコンピュータ時代ですね。
クラウドコンピュータは、クラウド(雲の上、ネットの世界)を意味し、クラウドコンピューティングとも言われます。
具体的には、ネットにつながった状態でサービスを受け、ファイルを保存し、プログラムの動作もネット上で行ってしまうという技術です。
すでにスマートフォンはそのシステムを積極的に採用しています。
それは、スマートフォンは、「持ち運び」を主体にしているため、ハードディスクの容量が最小であり、データを貯めこむことができません。
その代わりに、ネット上に保存できる仕組みを積極的に採用しています。
でも、このクラウドコンピューティングは、良いも悪いもあるのです。
メリット
メリットとしては、パソコン、スマホ、タブレットPC、ネットカフェなど、今の時代は、色々な端末機器を使います。
クラウドコンピューティングの仕組みであれば、自分のデータは、ネット上に置くことができるので、どこでも取り出せます。
昔は、メモ帳に重要な内容をメモ書きしたら、そのメモ帳を忘れたら大変!!自宅まで取りに行くことになります。
しかし、クラウドコンピューティングであれば、データは、ネット上にあるので、IDとPWさえ記憶しておけば、どこからでも情報を得られます。
デメリット
しかし、デメリットとしては、セキュリティの問題です。IDやPWを誰かに盗まれたら情報を取られてしまいます。
また、ウイルス感染などでも情報漏洩します。便利な分、セキュリティの勉強をかかすことができませんね。
そしてさらに、大きな問題は、これからの未来に起こります。
クラウドコンピューティングの問題
クラウドコンピューティングは、いわば、初期のコンピューターシステムに似ています。
コンピューターの黎明期では、パソコン(パーソナルコンピュータ)つまり、ご家庭でも使えるパーソナルなものではなく、企業のオフィスで、ワンフロワーを全部使うくらいの大きなシステムでした。
それを、皆、電話線を引っ張ってきて、各階のビルのフロアで使っていました。これがクライアントPCです。
つまり、メインのコンピュータがあり、それを遠隔操作で、各フロアで、クライアントPCをおいて、使っていました。
データはすべて、メインで管理され、各フロアのクライアントPCは、キーボードやマウス、ディスプレイくらいしかなかったのです。
それが、ネットに変わっていって、今の時代のPCとなっています。
今の時代、ネットに繋がらないと、スマートフォンやPCを持っていても意味がないくらい、ネットは重要です。
クラウドコンピューティングが中心になる時代は、いわば、クラウドコンピュータに管理された時代になるということです。
各ご家庭のパソコンは、文字や表計算くらいしか出来ないこととなり、それ以外のすべては、全部ネットにある。そういう時代になっていきます。もう既にそうなっています。
それにより、ハードウェアも、そんなに進化しなくてよくなります。OSという重いプログラムを動かさなくてもよくなりますので。
もちろん、グラフィックボードや、音声、ディスプレイ表示、ネットのスピードアップのために、多少進化はしていきます。
ですが、昔の時代のようなハードウェアの開発スピードは無くなり、その代わりに、クラウドコンピューティングがどんどん発達していくこととなるでしょう。
クライアントPC(ご家庭のPC)は、そんなにスペックがいらなくなるということとなります。
世界中のご家庭のコンピュータが一元管理されていく。ここが問題なのです。
マイクロソフトもWindowsの開発を進化させていない
マイクロソフトやアップルコンピュータが、いわば、パーソナルコンピュータを普及させてきました。
特にマイクロソフトは、OSを販売し、一躍大企業になりました。
しかし、今の時代、もうOSは売れません。
マイクロソフトは、Windows10以降はバージョンを上げないというお話しもあります。
また、スマートフォンでは、GoogleのAndroidはほぼ無料で配布していますし、マックのiOSもUNIX系のものを改良していますので、開発をしなくなりました。
あれだけ普及したマイクロソフトのOSですが、今では、LinuxというUNIX系統ライクなOSがほとんどになっています。 現在のスマートフォンはほとんどがLinuxライクのOSです。
つまり、パーソナルコンピュータには、もうOSはいらないということですね。
全部、クラウドコンピューティングで一元管理となれば、クラウドコンピューティングの会社がクラウド上、つまりサーバー上に巨大なOSを置くことで、パソコンは、クライアントPCになるのですから、簡単な操作ができれば良いこととなります。
クラウドコンピューティングは、Googleが一歩リードですが、マイクロソフトも追従するでしょう。
一般的に販売するようなOSではなく、大企業で、サーバー上にOSがあれば、あとはネットに繋ぐだけで、すべてのソフトやサービスが動くようになります。
こうなると、止まりませんね。パソコンだけに限らず、スマートフォン、自動車、各企業のサーバー、店舗の在庫管理やレジなど、どんどん管理されます。これから普及するというIoT(物のインターネット革命)に普及し、すべてが、一元管理となるわけです。
もちろん、これがすべて管理になるには、まだ30年〜100年くらいになると思いますが、もう始まっています。
ゲームなども、インストールしなくても、ブラウザ上でゲームが出来てしまうのは、すべてクラウドコンピューティング時代だからとなります。
なので、以前は、新ゲームが発売されると、店頭にならんで、箱に入ったソフトを購入していました。
でも、これからは、認証キー(ID、PW)を購入することで、その認証キーを使うことでログインし、ゲームを楽しむということが主流となっていくでしょう。
何でもかんでも、IDとPW。もしくは、指紋認証などで、購入が完了し、実態の無い商品となっていきます。
クラウドコンピューティングは非常に便利な反面、一元管理されていくという未来が予想されます。
そうなれば、自由なネット社会というのは、もう終わりになっていくのかもしれませんね。
ちょっと寂しいお話しでしたが、今のネット時代は、自由であり、いろいろ出来る。しかしそのうち、一元管理時代がくるお話しでした。
ですので、今の時代のネットをもっともっと楽しみましょう!!
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posted by 老後に備えるパソコン活用 at 04:00
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