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2016年07月27日

あなたの売りは何?


そのお店の売り(特徴)


色々な商売をしている人にお話を聞くと、「その店の売りは何か?」に行き着きます。

問屋で仕入れた同じデザインの洋服をA店、B店、C店で売っても、原価は同じなので、

売り方の問題になります。



A店は、「送料無料で配達するよ」

B店は、何もせず、お店に置いておくだけ。

C店は、「他のお店よりも値段を一番安く売るよ」


とした場合、


A店の売りは、「送料無料」が売りになり、

B店の売りは、「近所の常連さんだけが買えばいい」が売りとなり、

C店の売りは、「格安」が売りになります。


別のもので例えれば、

夜の女性が接待してくれるお店であれば「売れっ子美人」が売りであり、

日本料理屋で本格派であれば、「味」が売りになります。


ネットの商売も、仕入先が同じであれば、他社との「違い」「特徴」を出して売ることになります。

商品だけはなく、芸能を目指す人、音楽を目指す人も、他には無い個性や特徴が売りになるでしょう。


売りとニーズ



いくら売りに特徴があっても、お客様が欲しいというニーズがなければトンチンカンです。

私はこの例でよく例えますが、

頑固親父のラーメン屋を例にすると、

「うちのラーメンは、特別な出汁をとっているから、スープまで全部飲まないと良さがわからない」と言い、お客様にスープまで全部飲ませるところがあります。

仮に美味しいラーメンだとしても、ダイエットしている女性や、今の時代は健康ブームですので、スープまでは勘弁してよと思うお客様もいますが、そういう食べ方をすると、

「うちは、スープを全部飲めない奴は帰りな!!」なんて商売もあります。

それはお店側の勝手な売り込みであって、気分を悪くして帰るお客さんもいるでしょう。


何でもお客様の言うことを聞くわけにはいきませんが、お客様の意見も大事にしないとなりません。

最近は、このような頑固親父のお店は減りました。また、一見さんお断りも減りました。


もちろん、よほどのポリシーを持っていて、「俺の味だけわかってくれる常連だけくればいいんだ」のスタイルで営業していけるのであれば別です。

おそらく、そのお店には、他にも「売り」があるかもしれません。

味もよく、親父の説教も心に響き、騒がしお客がいたら、直ぐに外へつまみ出してくれる。そんな親父のスタイルで統制が取れているなら、そのお店が好きとなり、それもある意味「売り」なのでしょう。


最近、大手のお店やコンビニ、カフェが増え、「大量生産による安さ」だけが売りという商売が多いので、個人のお店やネット商売は、「個性ある売り」を大事にしたいものです。

オーダーメイドや、手工芸など、ネット商売もかなり、個性が出てきています。

「そこでしか買えない売り」があると、商売として強みになると思います。


頑固親父のお店でも、たまに見せる、親父の笑顔があれば、その笑顔が「売り」になるかもしれません。

ネット商売で原価が同じで競うなら、やはり「あなたの売りは何?」を追求したいものですね。







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