2021年01月09日
こくしかんさつじんじけん外伝 :再掲載
こくしかんさつじんじけん外伝・・・再掲載
<てんそく村のマグロさん>
タマちゃんは、今朝から、自分のしゃべり方が変になっている事が気にかかっていた。
そこで、ニャンぎゅう先生に相談にいった。
「ニャンぎゅう先生、こんにちはです」
「よう、タマちゃん。どうしたの?」
「朝から、言葉が変にゃんです。どうすればいいですかです。おしえてくださいです」
「昨日、何か特別なことをしたか?」
「とくにありませんにゃんです。きのうはです。てんそく村のです。マグロ様のお祭りにいったにゃんです。」
「そのとき、捧げ物をしたか?」
「いいえ、まんじゅうを持っていったのですがです。なたを振りかざした、レイナちゃんに脅されたです。とりあげられたのです。だから、巨ムへの供物をしてないです」
「祟りじゃ。祟りじゃ。それはマグロ様の祟りなのじゃ。やっぱりマグロ様の祟りは本当だったのじゃ」
タマちゃんは、昨日、てんそく村へ遠足に行った。
てんそく村のてんそく神社のご神体は、大きな真っ黒なしゃれこうべなのだ。
みんなはそれを「どくろ・まぐろ」と呼んでいる。
昨日はそのてんそく神社のお祭りで「どぐろ・まぐろ」通称「マグロ様」の神事があったのだ。
そのとき、てんそく神社の地下、つまりそれは、近くにある「こくしかん」という館と地下堂でつながっているのだが、その地下聖堂には、巨大な「ム」の字の形をした石が足っている。
その石つまり「巨ム」石に、捧げ物(なんでもよいが通常はまんじゅう)をするのが慣わしなのだが、タマちゃんは、巨ムへの供物をしなかったのだ。
午前の参拝は、人がいっぱいだったので、タマちゃんの参拝は、午後からになった。
参拝者は参拝者名簿に記名してから、参拝する。
午後一番に参拝しようと、ずっとまっていたタマちゃんは、巨ムへの供物がないので、列に並んだとき、午後一の「供物のあるとき」「無いとき」で午後一の供物の無いときの名簿に記名したのだった。
「タマちゃん。君は巨ムへの供物をしなかった、どくろ・まぐろ様のたたりで語尾が変になったのじゃ。名簿に名前を書かれた者には祟りがあるのじゃ。このままだと、ワームホールに放り込まれて、ゴビ砂漠へ行ってしまうぞ」
「そんなのいやですにゃんです。レイナちゃんがわるいにゃんです。どうすればいいのなんです?」
「ワームホールも悪くないぞ。この顛末を映画化して「2017年宇宙のゴビ」なんちゃんって。とにかく、すぐに、まんじゅうと綿飴をもって、てんそく神社へ行くのじゃ。そして、まんじゅうと綿飴を捧げて、今度ある綿飴流しの参加を申し込んで、急いで名簿の名前を消すのじゃ」
「「2017年宇宙のゴビ」はひどいですにゃんです。わかったにゃんです。でも、名簿はよく似たのがいっぱいありましたです。どの名簿かわからないですにゃんです」
「しんぱいするな。みればすぐわかる。とにかく、サッと一冊撮ってすぐに名前を消せ。われをしんぜよ」
タマちゃんは、再びてんそく神社へ行きました。そして、昨日の分と綿飴流しの分の巨ムへの供物をしました。
そして、名前を消そうと名簿を探しました。
でも、名簿は20冊くらいありました。
でもその中で、タマちゃんはためらわずに、その中から一冊の名簿ノートを選んで、名前を探し出し、消すことができました。
そして、タマちゃんの語尾は正常に戻ったのです。
タマちゃんが選んだノートの表紙には「ですノート」と書かれていました。おそろしや。
おしまい。
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<てんそく村のマグロさん>
タマちゃんは、今朝から、自分のしゃべり方が変になっている事が気にかかっていた。
そこで、ニャンぎゅう先生に相談にいった。
「ニャンぎゅう先生、こんにちはです」
「よう、タマちゃん。どうしたの?」
「朝から、言葉が変にゃんです。どうすればいいですかです。おしえてくださいです」
「昨日、何か特別なことをしたか?」
「とくにありませんにゃんです。きのうはです。てんそく村のです。マグロ様のお祭りにいったにゃんです。」
「そのとき、捧げ物をしたか?」
「いいえ、まんじゅうを持っていったのですがです。なたを振りかざした、レイナちゃんに脅されたです。とりあげられたのです。だから、巨ムへの供物をしてないです」
「祟りじゃ。祟りじゃ。それはマグロ様の祟りなのじゃ。やっぱりマグロ様の祟りは本当だったのじゃ」
タマちゃんは、昨日、てんそく村へ遠足に行った。
てんそく村のてんそく神社のご神体は、大きな真っ黒なしゃれこうべなのだ。
みんなはそれを「どくろ・まぐろ」と呼んでいる。
昨日はそのてんそく神社のお祭りで「どぐろ・まぐろ」通称「マグロ様」の神事があったのだ。
そのとき、てんそく神社の地下、つまりそれは、近くにある「こくしかん」という館と地下堂でつながっているのだが、その地下聖堂には、巨大な「ム」の字の形をした石が足っている。
その石つまり「巨ム」石に、捧げ物(なんでもよいが通常はまんじゅう)をするのが慣わしなのだが、タマちゃんは、巨ムへの供物をしなかったのだ。
午前の参拝は、人がいっぱいだったので、タマちゃんの参拝は、午後からになった。
参拝者は参拝者名簿に記名してから、参拝する。
午後一番に参拝しようと、ずっとまっていたタマちゃんは、巨ムへの供物がないので、列に並んだとき、午後一の「供物のあるとき」「無いとき」で午後一の供物の無いときの名簿に記名したのだった。
「タマちゃん。君は巨ムへの供物をしなかった、どくろ・まぐろ様のたたりで語尾が変になったのじゃ。名簿に名前を書かれた者には祟りがあるのじゃ。このままだと、ワームホールに放り込まれて、ゴビ砂漠へ行ってしまうぞ」
「そんなのいやですにゃんです。レイナちゃんがわるいにゃんです。どうすればいいのなんです?」
「ワームホールも悪くないぞ。この顛末を映画化して「2017年宇宙のゴビ」なんちゃんって。とにかく、すぐに、まんじゅうと綿飴をもって、てんそく神社へ行くのじゃ。そして、まんじゅうと綿飴を捧げて、今度ある綿飴流しの参加を申し込んで、急いで名簿の名前を消すのじゃ」
「「2017年宇宙のゴビ」はひどいですにゃんです。わかったにゃんです。でも、名簿はよく似たのがいっぱいありましたです。どの名簿かわからないですにゃんです」
「しんぱいするな。みればすぐわかる。とにかく、サッと一冊撮ってすぐに名前を消せ。われをしんぜよ」
タマちゃんは、再びてんそく神社へ行きました。そして、昨日の分と綿飴流しの分の巨ムへの供物をしました。
そして、名前を消そうと名簿を探しました。
でも、名簿は20冊くらいありました。
でもその中で、タマちゃんはためらわずに、その中から一冊の名簿ノートを選んで、名前を探し出し、消すことができました。
そして、タマちゃんの語尾は正常に戻ったのです。
タマちゃんが選んだノートの表紙には「ですノート」と書かれていました。おそろしや。
おしまい。
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