ペトロニウスの何やかんや

こどものころシマリスを飼っていた。

親戚が、大学の研究所で飼われていたのを、母が貰ってきたのだ。

めちゃくちゃかわいいのだけれど、実験用動物だからか、全然なつかない。

そのシマリスを祖父はメリーと名付けて毎日餌をやっていた。

問題は、シマリスはひとつがいだから2匹いるのだが、名前はメリーだけなのだ。

だから、祖父やわたしが「メリーおいで」とよんで来た方がメリーとなる。

2匹同時にくることはなかった。不思議だ。

あるひ、メリーのうち1匹の調子が悪そうだ、食べた物をはいたというような感じだ。

わたしは、これは胃腸が悪くなったに違いないと直感した。

そして、わりばしの先に常備薬のクレオソート錠を潰して塗りつけ、メリーのほっぺたを挟んで口を開けさせて、そのわりばしをメリーの口に突っ込んだ。

いやいやながらもメリーは薬を飲んだ。

そして、回復した。　その後、メリーとわたしは仲良しになった。

しかし、親にはこっぴどく叱られた。

クレオソート錠はシマリスにも効いたのだと思う。でも、自信はないから、よい子はまねしないで欲しい。

当時はよくわからんかったが、歯が痛いときも歯に塗りたくられた記憶があるそのクレオソート錠は今でも手に入る。

せいろがんというらしい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい。
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いまとなってはだらにすけがんもおすすめにゃん。

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