ペトロニウスの何やかんや

Pのひげき(その1)

今は昔、わたしが小学6年生の時、うちに帰って、水ようかんを食べようと思った。

お中元でもらった水ようかんがあったはずだ。

冷蔵庫を開けると、水ようかんはなく、そのかわりプリンがあった。

そのプリンは陶器の入れ物に入った高級品で、1年に1回お目に掛かることができるかどうかと言う高級品なのだ。

3つもあったから、そのときは、他に家に誰もいなかったが、1個ぐらい食べてもよいだろうとおもって食べることにした。

黒蜜があったので、プリンの上にかけた。

なぜなら、プリンのそこにはシロップが入っているのだろうが、ひっくり返してさらに載せるのが難しい。

陶器製で、プッチンプリンではないのだ。

そして、この際だから3つとも食べてやろうかと思い始め、スプーンをプリンに差し込んで、すくい上げた。

そして、もったいをつけて、口にはこぶ。

とろけるような、甘さとまろやかさ。

しかし、何だこれは！！！

そう、それは茶碗蒸しだったのだ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい。
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