パウリの排他率律で有名です。
排他律を排他率と書いてしまいがち
ですが排他律です。
またはパウリの原理と呼ばれています。
1945年にアインシュタインの推薦で
ノーベル物理学賞を受けています。
ミドルネールのエルンストは
パウリが尊敬するマッハに由来します。
父方はユダヤ人で有名な出版社を
経営していたようです。
さて、
排他律の具体的な内容に関してですが、
ナトリウムの分光実験から話が始まります。
再現性の高い事実として磁場付加時の分光は
電子の自転に由来するという仮説を立て、
後にそれをスピンと呼ばれます。
新しい量子的自由度です。
後に行列力学を基盤とした定式化
を行い数学的に表現します。
個人的に興味を引くのはミュンヘン大学でパウリがゾンマーフェルト_の師事を受けている点です。私が薫陶を受けた先生がゾンマーフェルト_を研究していてマッハの名前もその先生から教えてもらいました。そして、マッハ・ゾンマーフェルト・パウリとつながったのです。
私の頭の中での奇妙な三角関係はさておき、パウリは人間的にも面白いところがあります。博士号を習得した直後、パウリはゾンマーフェルトに独逸語での百科事典の記事執筆を依頼されます。内容は相対性理論で二か月ほどをつかって完成させました。結果はアインシュタインの査読にかなう見事なもので今日においても読み応えのあるものとなっているそうです。
更に妙な繋がりは心理学者C・G・ユングとの関連です。パウリは離婚後に精神を病んでいた時期がありました。今や、夢分析の世界で有名なユングに完璧主義者のパウリが出合ったのです。先生と生徒という関係を築き、生徒としてユングにパウリは科学的な批評を加えます。互いに有益な関係だったのでしょう。
そして、パウリは最後まで愛したものを愛し続けました。戦争での苦難の時代の後に帰国して、病床でも完璧主義者として見舞客と議論を続けました。その中で語り継がれている話ですが、
もし、パウリが神に謁見したら、
神に微細定数 1/137.036...の
理論的根拠を尋ねたとしたら、
神様は物凄い速度で計算式を
書き連ねるだろう。その後、
きっとパウリは「違う!」
と唱え話し続けるであろう。
よもや、神様さえも「あ!」
と唱えるのではないか、
と不遜にも想像してしまいました。
以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
時間がかかるかもしれませんが
必ず返信・改定をします。
nowkouji226@gmail.com
【舞台別のご紹介】
2020/09/19_初稿投稿
2021/01/05_改定投稿
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image