(和達三樹の名は教科書でおなじみなのではないでしょうか)
和達清夫は地球科学に足跡を残し、特に気象学や地震学で
有名です。いわゆる「マグニチュード」の概念は和達清夫の研究が
ヒントとなったと言われています。個々の地点で感じられる(観測される)
「震度」に対して地震そのものの大きさ(震源地での大きさ)を表す
マグニチュードの概念は、その後は地震が起きるたびに活用されて
非常に重宝な概念として使われています。あたり前に使われています。
先進的な研究を続けて震源の深さから範囲も考えてマグニチュード
の概念に至ります。
そもそも和達清夫の博士論文は
「Shallow and deep earthquakes」
でした。
和達清夫の経歴を振り返れば、東京帝國大学理学部物理学科を卒業後に中央気象台勤務していきます。気象台では第6代の気象台長を務めました。和達清夫の時代から物理が実学として活用されていきます。地球物理学を実務に適用していったのです。和達清夫は気象観測の黎明期において指導的な役割を果たしました。
1960年には(第5代)日本学術会議議長、(第17代)日本学士院院長、埼玉大学学長、日本環境協会会長などを歴任しました。和達清夫は1985年には文化勲章を受勲しています。92歳で亡くなっています。
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