新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2017年11月26日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.14-1
書き始めるのにこんなに気が重い回はなかったですね・・・苦しい〜〜
〜ep.13-2のつづきから〜
ジホにメッセージを送りながら外に探しに出てきたセヒ。酔い覚ましに車の外に出て伸びをするジョンミン。ジホが絡まなきゃ出会わなかったかもしれない2人が出会ってしまった。
顔を合わせて立ち止まり、固まったセヒとジョンミン。ジホはその2人の様子を見て、何かを感じたよう。
伸びをしたまま真顔でぎこちなく「アンニョン」と先に挨拶したジョンミン。「おう、アンニョン」と答えたセヒ。なんていうか・・・静かな再会。ジホは柱の陰に思わず隠れた。
「ここに住んでるの?この近所に?」「うん、お前はここにどうして」「わ、私は通りかかったから」柱の陰から2人を覗くジホ。会話は聞こえてないだろうけど・・・何かがある雰囲気は絶対に分かるよね〜
あまりの驚きに伸びをしたままのジョンミンの腕をチラリとセヒが見るとサッと下ろし、ジョンミンは名刺を出しながら今度お茶でもしようとセヒに言った。セヒは車の中を見て、男性(理事)がいることを見て「うん、そうしよう」と答える。車の中に戻るジョンミン。セヒも今来た道を戻って行った。その一部始終をずっと見ていたジホ。
ジホが車に戻るとすっかり酔いが覚めてしまったジョンミン。もちろんジホも。挨拶をして帰ろうとするジホにジョンミンは車で家まで送ると言った。ジホがすぐ近くだし酔い覚ましに歩いて帰ると言うと、「旦那さんが迎えに来るのね。私が空気が読めなくて」と笑う。←それがたった今、あなたが会った人です!!
お辞儀をして歩き始めたジホ。セヒはマンションのエントランス前で今もらったジョンミンの名刺を見ている。ジホから見せてもらったのと同じってこと分かったよね!
名刺をポケットにしまい、またジホに電話をかけるとやっとジホが電話に出た。「もしもし」
「ジホさん、どこですか」「ここです」後ろを振り返るとジホの姿。どうして電話に出ないんだと言うセヒに取れなかったと謝ったジホ。一緒に部屋に戻るんだけどジョンミンのことがなければジホは嬉しがって仲良く歩いただろうに!
ジホがシャワー中にセヒはジホのために柚子茶を水筒に用意している。朝のオムライスといい、好きな人にはまず食物を取り揃えてあげるスタイル!? ジホはバスルームから出て今日はお酒をよく飲んだ、久しぶりだったからかな?と世間話をするようにセヒに言った。
「一緒に飲んだんですか?その制作会社・・・」「はい、代表もお酒をよく飲まれる方でした」←お互い、ジョンミンを念頭にしているからか、すごい緊張感のある会話。
その間にジホが水を飲もうとすると、作った柚子茶を差し出すセヒ。お酒をたくさん飲んできたジホを心配してくれている。ジホもその心が分かって嬉しくも思う。「温かいですね。ありがとうございます」
水筒を持ってセヒと猫に挨拶して部屋に入ろうとするジホに、セヒが声を掛けた。「今日も一緒に寝ますか?」でもジホは断るんだよ〜〜「いえ、今日はちょっと」
セヒが気まずくなって謝ると、ジホは今日は疲れたし、そういう日はもっとイビキをかいてしまうと言い訳をして部屋に入って行った。
ジホは部屋の中で、今までのセヒの言葉と今日聞いたジョンミンの過去を繋いでいる。セヒがなぜ非婚で周りとかかわらない人生を選択したのか、ジョンミンが経験した子供のこと、セヒの家との軋轢。重すぎる〜〜。 カタツムリを抱いて考え込むジホ。
セヒはまたジョンミンの名刺を見ている。ジホがジョンミンのことを良い印象を持って自分に話していたことも、同時に思い出している。
ジホの電話が鳴った。相手はセヒ。セヒはジホにまた文を書くことになったことへお祝いを言った。「また始められて、本当によかったです」
“この人は、悩んでいる。怖がっている。不安がっている” ジホはセヒの気持ちがすごく分かっている。
「ありがとうございます」「おやすみなさい、ジホさん」「はい。セヒさんも」←この何でもない会話の中に、お互いの心のもやもやが凝縮されているようです!
美容院に来たホラン。いつも通りでいいかと訊く美容師に「いいえ」と答えた。
コーヒーショップにいるマ代表。外を歩くホランの姿を認め、いたたまれない顔つきになる。ホランがマ代表を呼び出したのだ。急に連絡をして呼び出したことを謝るホランに、会社の代表は忙しくない、忙しいのは社員だけだとわざと軽口を言った。ばっさりとボブカットになったホランに似合うと言ったマ代表。ホランは気分転換を兼ねて、と言い、本題に入る。
「ウォンソクですけど、本心でしょう?」口ごもるマ代表に、最後に気持ちのけりをつけたいから話してくださいと言うホラン。「マ代表の他にお尋ねできる人がいなくて」
「現在のところは、そのようです」マ代表が答えた。「では、私が縋りついても戻らないでしょうね?」
「ウォンソクは自分がホランさんを不幸にすると思ってるようなんです。だから放してやらなきゃならないと決めたようなんです」ホランを思って注意深く話してあげるマ代表が素敵です〜。
「自分が放したいからではなくてですか?」「よく分かりませんが、愛する人をずっと大変にするだけだと思うと、自分自身が嫌になるみたいです。惨めだったり」
「ええ、ただ私たちがここまでだったということでしょう」とホランは言った。ウォンソクが自分を嫌がったのではないということは分かったようだ。
マ代表とホランは店を出て歩いていた。するとマ代表に声を掛けてきた一人の男。「ああ、シン代理」会社での財務ミーティグがあって立ち寄ったらしい。お互いに挨拶を交わしているとシン代理はホランに目を留め、「紹介してくれないんですか?もしかしてマ代表の・・・」
慌てて否定するマ代表。一番親しい弟の彼女…ではなく、自分の彼女の親友だと紹介した。シン代理はホランに名刺を出して、マ代表の会社の財務を担当しているシン・ヨンヒョと明るく挨拶をした。ホランはシン代理に頭を下げ、マ代表に失礼しますと言いそこを後にした。シン代理はなんとなくホランに初めから好意があるっぽい素振り。
ホランはバス停でドリンク剤を飲んでいる。ご飯食べれてないんだろうなー。こっちが心配しちゃうよ!ドラマの中の人だけど(笑)
そんなホランの前に車で乗り付けてきたさっきのシン代理。マ代表に聞いたがホランの行先はバスがなかなか来ないから、送りますと言ってくれる。ホランが遠慮すると僕は悪い人じゃない、マ代表と付き合いも長いし、と結構グイグイくるシン代理。
結局乗っけてもらったホラン。家がこの辺ですか?とシン代理が訊くと、ただ荷物を持っていかなくてはならないと強張った顔でホランは答えた。
「そうなんですね。で、ホランさん。僕を誰だか分からないんですか?」こっちはやたらご機嫌なシン代理。「えっ?」と訊き返すと「『結婚したいです』。キョルマルエでチャットしたじゃないですか〜」←ホランとウォンソクの別れを間接的に演出した男だった〜
「実はさっきすごくびっくりしたんです。僕、ホランさんを一目で分かりました」ハイテンションのシン代理。アプリに加入して初めて話したのがホランだったのに、あれから返事もなく自分を除けたんだと思ったと笑いながら言う。それに対してホランはただ特に考えもなく返事をしただけ、と元気も無く言った。
シン代理は「今、線を引いたみたい。認定?」と子供の言い方でおどける。
家の前まで送ってもらい、お礼を言ってさっさと車を降りるホラン。シン代理に口を挟ませる隙も与えない。車の中から「お気をつけて」とホランに言うシン代理。
家に戻ったホランは屋上のひとつひとつを目に焼き付けるように見て回る。そしてピンクソファーの前に立ち、じっと見つめる。このソファーからちょっとずつズレていった感じだったよね。
ホランは家に入り、2人の写真を貼ったボードを見つめ、そして1枚ずつ外し始めた。外し終わると次は自分の服を詰め始める。洋服をキャリーに詰めている自分の手の指輪が目に入った。それを外してポケットに入れた時、ウォンソクが家に入ってきて鉢合わせになった。
あの時ホランが「自分の気持ちに正直になってみようかと」と言ったのは、マ代表を通してウォンソクの気持ちを知った上でだったんだね〜
荷物を下に降ろしたホランをシン代理はまだ待っていた。帰らなかったのかと訊くホランに、荷物を取りに行くと言ったからすぐにいらっしゃると思ってと言うシン代理。体調が悪そうだったから送ります、と荷物を受け取ろうとするシン代理に「そういうことをされると負担です」とはっきり言うホラン。シン代理はまた子供っぽい言葉を言いながら、倒れそうなのを放って行けないと言う。ホランは自分をウォンソクが見ていることを十分分かっていながら荷物をシン代理に任せた。わざと見せつけるっていうより、ウォンソクの願いをきいてあげるという意味だったのかな〜
ウォンソクは車で去って行くホランをじっと見て、ホランも車の中からウォンソクをじっと見ていた。
ジホはジョンミンンの事務所を訪れていた。助監督への告訴状を用意してくれていたジョンミンは、ジホに調査の過程で被害者聞き取りがあるが大丈夫かと心配してくれる。助監督とのメールや通話は残っているから幸いだが、マスコミへリークすると少しうるさくなると説明したジョンミン。ジホは覚悟を決めていた。ジョンミンは予定通り進行するとジホに言った。
そしてもう一つ取り出した紙はジホとの契約書。戸惑うジホに、今ここでサインをする必要はない、家に持ち帰りよく見て修正があれば言ってほしいと言う。
ジホは契約の金額に少し驚いた。ジョンミンはジホが不足と思っていると早合点して、もう少し合議が必要かと尋ねたが、そうではなかった。思ったことを隠さず言うジホにジョンミンは忠告する。
「驚いても一人で出て行ってから知られずに驚かないと」契約をするのに敵軍に自分の手の内を全て見せてどうするのかと。ジホも正直者ならジョンミンも明け透けに言ってくれるいい人。
「代表は・・・敵軍ではないじゃないですか」と真っ直ぐにジョンミンを見て言うジホ。笑いながら「そうでもないです」と言うジョンミン。自分たちの会社はこんな風に作家との契約をあまりすることはないが、その代わり一度すれば正当にする、長い間一緒にやっていくと思った人ならば、と要するに駆け引きしないで本当にさっぱりとしてるんだよね〜
そんなジョンミンに、「代表、今日ご飯食べましょうか?私たち」とジホは言った。
セヒは会社でジョンミンの会社が携わったものを検索していた。そして代表インタビューの記事も見つけた。元々は作家になりたかったらしいジョンミン。セヒは一つの質問に注目した。それは“お金に対する欲はないのか”という質問だった。
「いいえ。たくさんある(笑)この仕事を始めることになったきっかけも『お金』が直ちに急を要した」
「『世界中でお金ですることが一番簡単で軽い』ということだ」
セヒはジョンミンの名刺と電話を持って席を立った。
ジホとジョンミンは個室で向かい合ってご飯を食べている。ジョンミンが二日酔いを心配するとジホは柚子茶を飲ませてくれて大丈夫だったと暗に夫の存在を出した。
「あ〜、旦那さんがしてくれたの?」「はい、夫が・・・してくれました」
「契約の前に、気になることがあります」ジホの真剣な顔にジョンミンはスプーンを置いた。
「前にお話しになったあの方、結婚するところだった方。また会ったとしたら、どうされますか?」ジョンミンも真顔になる。
「また会っても愛すると思いますか?」ジホの質問にジョンミンは当然当惑した顔になる。
「それ、契約に関連する質問ですか?」「はい、契約と関連する重要な質問です」ジホの真っ直ぐな眼差しにジョンミンは率直に口を開いた。
「実は、会いました。その人と。ユン作家の近所に行った日。あの日、偶然に。それで今はユン作家の質問が、とても・・・妙に感じますね」見つめ合うジョンミンとジホ。
「私もその日、迎えにきました。セヒさんが」
スジは運転をしながら、あの夜にマ代表から言われた言葉を思い出している。世の中と向き合ったことが無いと言われたこと。一度くらい世の中を捕まえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと言われたこと。そしてそれを始めたら横でマ代表が支えてくれると言ってくれたこと。
オフィスに戻り、パク代理を捕まえてタバコに誘ったスジ。
パク代理はいつもの様子でないスジを察したのか、タバコを断った。スジは一人で火を点けた。「言うことは何だ」
2015年度にチームに入ったスジ。パク代理と仕事をして3年目だ。日に直すと800日。時間では7200時間。その長い時間が自身にとって概ねひどかったとスジは言った。宴席でのセクハラにどうやって笑おうか、休日の翌日は彼氏とどこに行ったかの質問にどう答えるか、体調が悪い日には「またあの日か?」と言われるかと思い辛い素振りもできなかった。
そうやってパク代理を思い出すとひどくて辛い記憶しかないと言うスジ。「7200時間を共に仕事した同僚として悲しくないですか?」「それで言いたいことは何だ」
「私がこの間、受けた傷に対して謝罪してください。私達のチームが全員いる席で公式に謝罪してください。私、本当にパク代理とのこのひどい関係を、もう終わらせたいんです。今日、私が本心をこめてお話ししたので、パク代理も真心を見せてください。では、お待ちしています」きっぱりと言った後、パク代理に丁寧に頭を下げてその場を去るスジ。頑張ったね!!
漢江沿いのベンチでマ代表は枯葉と戯れている。そこにスジがやって来た!立ち上がって手を上げたマ代表のところに駆け寄って抱き着くスジ。「スジ、どうした?何かあったのか?」←すぐ気付いてあげるマ代表。
「ううん、嬉しくて」とスジは満面の笑顔だ〜。パク代理に言うこと言えてスッキリしたんだよね〜。
「マ代表の言葉は合ってた」スジは言った。パク代理を避けて悪口だけ言って対話をしたことが無かったと。「あの人も誰かの息子で、ある家庭の家長だから」だからパク代理に機会を与えたんだね!
「うちのスジは本当にカッコいい」褒められて嬉しいスジ。でもマ代表はスジのほっぺをまるで子供にやるように伸ばす(笑)また冗談で終わるパターン。
会社に戻ったマ代表。廊下に出ているセヒの後ろにそーっと忍び寄り、イタズラでもするのかと思いきや、セヒがじっと見ている名刺の名前を見て思わず声に出してしまう。「コ・ジョンミン?」「うわーーーっ!!!」思いっきり驚くセヒ。前にもジホに家でこうやって驚いた時があったような・・・後ろの攻撃に弱いのか!?
「ジョンミンか?」マ代表だって名刺の名前があんまり意外で驚いちゃってる。
外のベンチで話す2人。マ代表はセヒとジョンミンが出会ったことに驚きを隠せない。ジホが知っているのかと訊くとセヒは横に首を振った。(←知ってます!!気づいてます!!)それにしても、マ代表がジホのことを『義妹』から『ジホさん』に呼び換えたのが悲しい・・・
ジホとジョンミンが一緒に仕事をすることになるのかと訊くマ代表に、「多分」と答えるセヒ。
「お前が先に話をしないといけないんじゃないか?時々仕事をする間柄ということでもないんだから」マ代表は制作会社の代表と作家なら四六時中顔を合わせることを懸念してるんだね。
「どうやって言わなくちゃならないか?」セヒは言った。「どこからどこまで話をしなくてはいけないか。前に付き合ってた仲だったと、でなけりゃ俺の傲慢と幼さ(?)でまだらになっていた時期だったと、どう言っても傷つくだろう。ジホさんは透き通った人だから」ジホの名前が出るとマ代表が意外な顔で振り向いた。セヒは構わず続ける。
「その透明さに俺の染みをつけるのは・・・嫌だ」
「俺、ジホさんの話じゃなかったんだけど」マ代表は言った。「ジョンミンの話をしたんだよ。ジョンミンにジホさんをどうやって説明するのか、それを訊いたのに。お前、ジョンミンを忘れられなかったんじゃなかったのか?だから、結婚もこうやって契約して」セヒはマ代表に言われて気づいたね!自分がジホのことを一番初めに考えたことを!
「どうせジホさんはただの契約関係じゃないか。お前にとってただの下宿人じゃなかったのか?」セヒは黙って答えない。
マ代表はため息をついて言った。「ジョンミンの心配じゃなかったんだな」そしてセヒの肩を叩いて戻って行った。
“ひょっとしたら暮していれば一度くらいは会えるのではないかと思っていた。練習もしていた。『元気か?』『久しぶりだね』”
“だけど、会った瞬間から俺が心配だったのは、たった一人。一体、いつからだったのか?俺の人生に残っているのはもう乾ききった枯葉だけだと思っていたのに。残った時間はこの枯葉が落ちてくることだけを待ちながら、一人静かに生きていけばそれだけだと思っていたのに”
セヒは退勤途中にブックカフェに寄り、一冊の本を買った。
“誰かの人生を決めるようなことはこれ以上したくなかったのに。誰かを泣かせることはもうこれ以上、無いと思っていたのに”
エントランスに入ると、警備のおじさんから呼び止められたセヒ。401号室に訪ねてきた人がいた。それは・・・あの助監督、ケ・ヨンソク。セヒを怪訝そうに見ているが、セヒもこの男のことを知らない。
キョルマルエではウォンソクがプログラムを打ち込んでいる。その画面を見たボミはウォンソクの手を掴み、キーボードから外した。「元カノのせいで会社のプログラムを全部ダメにする考えですか?」ウォンソクは気もそぞろで仕事していたようだ。「すみません」と謝り、急いで直し始める。
「でも、それをどうやって分かったんです?」とウォンソクが心底不思議そうに訊くと、顔に書いてあると答えたボミ。
「恋愛するならいつかは別れるものじゃない。顔に全部書いてあります。1、2度したわけじゃあるまいし」とグッサリ言う。
ウォンソクが恋愛は1度しかしてないと言うと「それじゃ『あれも』初めてだったみたいですね」と意味ありげに言うボミ。全くピンとこないウォンソク。ボミは案外大人の女なのね〜(笑)知らんぷりの顔で「何って、失恋です」と言い放ち、自分の席に着いたボミ姐さん。
ホランは仕事が終わり、退勤するところだった。アプリからはシン代理からの怒涛のメッセージ。「お忙しいみたいですね」「あの日はきちんとお帰りになりましたか?」「今日、忙しくなければ一緒に夕食をどうですか?」ホランは意を決した表情で返信を打った。
外に出て歩道で待つホランをピックしにきたシン代理は満面の笑顔。一方、無表情のホランは無言で車に乗り込む。
メッセージを見て飛んできたシン代理。ご飯はどうしますか?と言う問いにホランは「ご飯はいいから簡単にビールでも飲みましょう」と言った。このシン代理、ものの言い方が特徴がある。わざとか、ちょっと子供っぽい言い方をするからホランがその都度とまどうんだよね〜。そして“簡単にビール”とは、本当に簡単に川っぺりで缶ビール!(笑)
シン代理が乾杯しようとするのも構わず、いきなり飲み始めるホラン。「ずいぶん喉が渇いていたみたいですね」とか言ってるけど、ホランが合わせる気がまるで無いからね。
「私、7年付き合った彼氏がいたんだけどこの前別れたんです」突然前振りも無く言いだすホラン。「実は送ってもらった日も二人で一緒に住んでいた家から荷物を取りに行ったんです」これで自分を追わなくなると思ったのかな?
なのに、シン代理は変なところが気になった!「だけど、どうしてそんなに荷物が無いんです?」予想外の反応にホランはビールを吹き出しそうになる(笑)
シン代理は自分も前の彼女は7年付き合ったとホランに言った。結婚のことでたくさんケンカをして別れたと。彼女は恋愛と結婚がとても違っていたんです、と苦笑しながら話すシン代理。どこかで聞いたような原因。
少し気まずくなった空気を変えるためか、シン代理はどうやって失恋を克服したかをホランに話し始めた。時間が薬だと言うホランに時間はただ時間だと言い、人は切実に願うことは口に出してこそ叶うと。朝昼晩、鏡を見ながら言う言葉は「俺は忘れることができる」「俺は失恋を克服する」「○○精神で影幀閣を脱走して○○(←○○は何だか分かりませんw)を奪取するんだ!」最後は戦隊ヒーローみたいなジェスチャー付きでやっぱり子供っぽいシン代理。
「私の前で辞典の言葉?みたいなのを使わないでください。私、無学なので理解できません」とホランが冷たく言うと、シン代理はきまり悪そうにこれは『給食体』だと言った。つまり、給食を食べる年ごろの子が使う流行り言葉や略語だから、ホランは分からなかったんだね!(私も分かりません!○○のところは、全く聞いたことのない言葉で見当がつかなかったことをお詫びしますm(__)m)
ホランは初めて笑って、「何でそんな言葉を使うんです?」といつもの感じに戻って尋ねた。逆にシン代理はちょっと恥ずかしそうに「気分が良くなるじゃないですか、若くなったようでもあるし」と茶目っ気を出して言う。ホランもつられて笑ってるし。
やっと初めてこの2人の会話がかみ合ったみたい!!
つづきます〜
にほんブログ村
〜ep.13-2のつづきから〜
ジホにメッセージを送りながら外に探しに出てきたセヒ。酔い覚ましに車の外に出て伸びをするジョンミン。ジホが絡まなきゃ出会わなかったかもしれない2人が出会ってしまった。
顔を合わせて立ち止まり、固まったセヒとジョンミン。ジホはその2人の様子を見て、何かを感じたよう。
伸びをしたまま真顔でぎこちなく「アンニョン」と先に挨拶したジョンミン。「おう、アンニョン」と答えたセヒ。なんていうか・・・静かな再会。ジホは柱の陰に思わず隠れた。
「ここに住んでるの?この近所に?」「うん、お前はここにどうして」「わ、私は通りかかったから」柱の陰から2人を覗くジホ。会話は聞こえてないだろうけど・・・何かがある雰囲気は絶対に分かるよね〜
あまりの驚きに伸びをしたままのジョンミンの腕をチラリとセヒが見るとサッと下ろし、ジョンミンは名刺を出しながら今度お茶でもしようとセヒに言った。セヒは車の中を見て、男性(理事)がいることを見て「うん、そうしよう」と答える。車の中に戻るジョンミン。セヒも今来た道を戻って行った。その一部始終をずっと見ていたジホ。
ジホが車に戻るとすっかり酔いが覚めてしまったジョンミン。もちろんジホも。挨拶をして帰ろうとするジホにジョンミンは車で家まで送ると言った。ジホがすぐ近くだし酔い覚ましに歩いて帰ると言うと、「旦那さんが迎えに来るのね。私が空気が読めなくて」と笑う。←それがたった今、あなたが会った人です!!
お辞儀をして歩き始めたジホ。セヒはマンションのエントランス前で今もらったジョンミンの名刺を見ている。ジホから見せてもらったのと同じってこと分かったよね!
名刺をポケットにしまい、またジホに電話をかけるとやっとジホが電話に出た。「もしもし」
「ジホさん、どこですか」「ここです」後ろを振り返るとジホの姿。どうして電話に出ないんだと言うセヒに取れなかったと謝ったジホ。一緒に部屋に戻るんだけどジョンミンのことがなければジホは嬉しがって仲良く歩いただろうに!
ジホがシャワー中にセヒはジホのために柚子茶を水筒に用意している。朝のオムライスといい、好きな人にはまず食物を取り揃えてあげるスタイル!? ジホはバスルームから出て今日はお酒をよく飲んだ、久しぶりだったからかな?と世間話をするようにセヒに言った。
「一緒に飲んだんですか?その制作会社・・・」「はい、代表もお酒をよく飲まれる方でした」←お互い、ジョンミンを念頭にしているからか、すごい緊張感のある会話。
その間にジホが水を飲もうとすると、作った柚子茶を差し出すセヒ。お酒をたくさん飲んできたジホを心配してくれている。ジホもその心が分かって嬉しくも思う。「温かいですね。ありがとうございます」
水筒を持ってセヒと猫に挨拶して部屋に入ろうとするジホに、セヒが声を掛けた。「今日も一緒に寝ますか?」でもジホは断るんだよ〜〜「いえ、今日はちょっと」
セヒが気まずくなって謝ると、ジホは今日は疲れたし、そういう日はもっとイビキをかいてしまうと言い訳をして部屋に入って行った。
ジホは部屋の中で、今までのセヒの言葉と今日聞いたジョンミンの過去を繋いでいる。セヒがなぜ非婚で周りとかかわらない人生を選択したのか、ジョンミンが経験した子供のこと、セヒの家との軋轢。重すぎる〜〜。 カタツムリを抱いて考え込むジホ。
セヒはまたジョンミンの名刺を見ている。ジホがジョンミンのことを良い印象を持って自分に話していたことも、同時に思い出している。
ジホの電話が鳴った。相手はセヒ。セヒはジホにまた文を書くことになったことへお祝いを言った。「また始められて、本当によかったです」
“この人は、悩んでいる。怖がっている。不安がっている” ジホはセヒの気持ちがすごく分かっている。
「ありがとうございます」「おやすみなさい、ジホさん」「はい。セヒさんも」←この何でもない会話の中に、お互いの心のもやもやが凝縮されているようです!
美容院に来たホラン。いつも通りでいいかと訊く美容師に「いいえ」と答えた。
コーヒーショップにいるマ代表。外を歩くホランの姿を認め、いたたまれない顔つきになる。ホランがマ代表を呼び出したのだ。急に連絡をして呼び出したことを謝るホランに、会社の代表は忙しくない、忙しいのは社員だけだとわざと軽口を言った。ばっさりとボブカットになったホランに似合うと言ったマ代表。ホランは気分転換を兼ねて、と言い、本題に入る。
「ウォンソクですけど、本心でしょう?」口ごもるマ代表に、最後に気持ちのけりをつけたいから話してくださいと言うホラン。「マ代表の他にお尋ねできる人がいなくて」
「現在のところは、そのようです」マ代表が答えた。「では、私が縋りついても戻らないでしょうね?」
「ウォンソクは自分がホランさんを不幸にすると思ってるようなんです。だから放してやらなきゃならないと決めたようなんです」ホランを思って注意深く話してあげるマ代表が素敵です〜。
「自分が放したいからではなくてですか?」「よく分かりませんが、愛する人をずっと大変にするだけだと思うと、自分自身が嫌になるみたいです。惨めだったり」
「ええ、ただ私たちがここまでだったということでしょう」とホランは言った。ウォンソクが自分を嫌がったのではないということは分かったようだ。
マ代表とホランは店を出て歩いていた。するとマ代表に声を掛けてきた一人の男。「ああ、シン代理」会社での財務ミーティグがあって立ち寄ったらしい。お互いに挨拶を交わしているとシン代理はホランに目を留め、「紹介してくれないんですか?もしかしてマ代表の・・・」
慌てて否定するマ代表。一番親しい弟の彼女…ではなく、自分の彼女の親友だと紹介した。シン代理はホランに名刺を出して、マ代表の会社の財務を担当しているシン・ヨンヒョと明るく挨拶をした。ホランはシン代理に頭を下げ、マ代表に失礼しますと言いそこを後にした。シン代理はなんとなくホランに初めから好意があるっぽい素振り。
ホランはバス停でドリンク剤を飲んでいる。ご飯食べれてないんだろうなー。こっちが心配しちゃうよ!ドラマの中の人だけど(笑)
そんなホランの前に車で乗り付けてきたさっきのシン代理。マ代表に聞いたがホランの行先はバスがなかなか来ないから、送りますと言ってくれる。ホランが遠慮すると僕は悪い人じゃない、マ代表と付き合いも長いし、と結構グイグイくるシン代理。
結局乗っけてもらったホラン。家がこの辺ですか?とシン代理が訊くと、ただ荷物を持っていかなくてはならないと強張った顔でホランは答えた。
「そうなんですね。で、ホランさん。僕を誰だか分からないんですか?」こっちはやたらご機嫌なシン代理。「えっ?」と訊き返すと「『結婚したいです』。キョルマルエでチャットしたじゃないですか〜」←ホランとウォンソクの別れを間接的に演出した男だった〜
「実はさっきすごくびっくりしたんです。僕、ホランさんを一目で分かりました」ハイテンションのシン代理。アプリに加入して初めて話したのがホランだったのに、あれから返事もなく自分を除けたんだと思ったと笑いながら言う。それに対してホランはただ特に考えもなく返事をしただけ、と元気も無く言った。
シン代理は「今、線を引いたみたい。認定?」と子供の言い方でおどける。
家の前まで送ってもらい、お礼を言ってさっさと車を降りるホラン。シン代理に口を挟ませる隙も与えない。車の中から「お気をつけて」とホランに言うシン代理。
家に戻ったホランは屋上のひとつひとつを目に焼き付けるように見て回る。そしてピンクソファーの前に立ち、じっと見つめる。このソファーからちょっとずつズレていった感じだったよね。
ホランは家に入り、2人の写真を貼ったボードを見つめ、そして1枚ずつ外し始めた。外し終わると次は自分の服を詰め始める。洋服をキャリーに詰めている自分の手の指輪が目に入った。それを外してポケットに入れた時、ウォンソクが家に入ってきて鉢合わせになった。
あの時ホランが「自分の気持ちに正直になってみようかと」と言ったのは、マ代表を通してウォンソクの気持ちを知った上でだったんだね〜
荷物を下に降ろしたホランをシン代理はまだ待っていた。帰らなかったのかと訊くホランに、荷物を取りに行くと言ったからすぐにいらっしゃると思ってと言うシン代理。体調が悪そうだったから送ります、と荷物を受け取ろうとするシン代理に「そういうことをされると負担です」とはっきり言うホラン。シン代理はまた子供っぽい言葉を言いながら、倒れそうなのを放って行けないと言う。ホランは自分をウォンソクが見ていることを十分分かっていながら荷物をシン代理に任せた。わざと見せつけるっていうより、ウォンソクの願いをきいてあげるという意味だったのかな〜
ウォンソクは車で去って行くホランをじっと見て、ホランも車の中からウォンソクをじっと見ていた。
ジホはジョンミンンの事務所を訪れていた。助監督への告訴状を用意してくれていたジョンミンは、ジホに調査の過程で被害者聞き取りがあるが大丈夫かと心配してくれる。助監督とのメールや通話は残っているから幸いだが、マスコミへリークすると少しうるさくなると説明したジョンミン。ジホは覚悟を決めていた。ジョンミンは予定通り進行するとジホに言った。
そしてもう一つ取り出した紙はジホとの契約書。戸惑うジホに、今ここでサインをする必要はない、家に持ち帰りよく見て修正があれば言ってほしいと言う。
ジホは契約の金額に少し驚いた。ジョンミンはジホが不足と思っていると早合点して、もう少し合議が必要かと尋ねたが、そうではなかった。思ったことを隠さず言うジホにジョンミンは忠告する。
「驚いても一人で出て行ってから知られずに驚かないと」契約をするのに敵軍に自分の手の内を全て見せてどうするのかと。ジホも正直者ならジョンミンも明け透けに言ってくれるいい人。
「代表は・・・敵軍ではないじゃないですか」と真っ直ぐにジョンミンを見て言うジホ。笑いながら「そうでもないです」と言うジョンミン。自分たちの会社はこんな風に作家との契約をあまりすることはないが、その代わり一度すれば正当にする、長い間一緒にやっていくと思った人ならば、と要するに駆け引きしないで本当にさっぱりとしてるんだよね〜
そんなジョンミンに、「代表、今日ご飯食べましょうか?私たち」とジホは言った。
セヒは会社でジョンミンの会社が携わったものを検索していた。そして代表インタビューの記事も見つけた。元々は作家になりたかったらしいジョンミン。セヒは一つの質問に注目した。それは“お金に対する欲はないのか”という質問だった。
「いいえ。たくさんある(笑)この仕事を始めることになったきっかけも『お金』が直ちに急を要した」
「『世界中でお金ですることが一番簡単で軽い』ということだ」
セヒはジョンミンの名刺と電話を持って席を立った。
ジホとジョンミンは個室で向かい合ってご飯を食べている。ジョンミンが二日酔いを心配するとジホは柚子茶を飲ませてくれて大丈夫だったと暗に夫の存在を出した。
「あ〜、旦那さんがしてくれたの?」「はい、夫が・・・してくれました」
「契約の前に、気になることがあります」ジホの真剣な顔にジョンミンはスプーンを置いた。
「前にお話しになったあの方、結婚するところだった方。また会ったとしたら、どうされますか?」ジョンミンも真顔になる。
「また会っても愛すると思いますか?」ジホの質問にジョンミンは当然当惑した顔になる。
「それ、契約に関連する質問ですか?」「はい、契約と関連する重要な質問です」ジホの真っ直ぐな眼差しにジョンミンは率直に口を開いた。
「実は、会いました。その人と。ユン作家の近所に行った日。あの日、偶然に。それで今はユン作家の質問が、とても・・・妙に感じますね」見つめ合うジョンミンとジホ。
「私もその日、迎えにきました。セヒさんが」
スジは運転をしながら、あの夜にマ代表から言われた言葉を思い出している。世の中と向き合ったことが無いと言われたこと。一度くらい世の中を捕まえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと言われたこと。そしてそれを始めたら横でマ代表が支えてくれると言ってくれたこと。
オフィスに戻り、パク代理を捕まえてタバコに誘ったスジ。
パク代理はいつもの様子でないスジを察したのか、タバコを断った。スジは一人で火を点けた。「言うことは何だ」
2015年度にチームに入ったスジ。パク代理と仕事をして3年目だ。日に直すと800日。時間では7200時間。その長い時間が自身にとって概ねひどかったとスジは言った。宴席でのセクハラにどうやって笑おうか、休日の翌日は彼氏とどこに行ったかの質問にどう答えるか、体調が悪い日には「またあの日か?」と言われるかと思い辛い素振りもできなかった。
そうやってパク代理を思い出すとひどくて辛い記憶しかないと言うスジ。「7200時間を共に仕事した同僚として悲しくないですか?」「それで言いたいことは何だ」
「私がこの間、受けた傷に対して謝罪してください。私達のチームが全員いる席で公式に謝罪してください。私、本当にパク代理とのこのひどい関係を、もう終わらせたいんです。今日、私が本心をこめてお話ししたので、パク代理も真心を見せてください。では、お待ちしています」きっぱりと言った後、パク代理に丁寧に頭を下げてその場を去るスジ。頑張ったね!!
漢江沿いのベンチでマ代表は枯葉と戯れている。そこにスジがやって来た!立ち上がって手を上げたマ代表のところに駆け寄って抱き着くスジ。「スジ、どうした?何かあったのか?」←すぐ気付いてあげるマ代表。
「ううん、嬉しくて」とスジは満面の笑顔だ〜。パク代理に言うこと言えてスッキリしたんだよね〜。
「マ代表の言葉は合ってた」スジは言った。パク代理を避けて悪口だけ言って対話をしたことが無かったと。「あの人も誰かの息子で、ある家庭の家長だから」だからパク代理に機会を与えたんだね!
「うちのスジは本当にカッコいい」褒められて嬉しいスジ。でもマ代表はスジのほっぺをまるで子供にやるように伸ばす(笑)また冗談で終わるパターン。
会社に戻ったマ代表。廊下に出ているセヒの後ろにそーっと忍び寄り、イタズラでもするのかと思いきや、セヒがじっと見ている名刺の名前を見て思わず声に出してしまう。「コ・ジョンミン?」「うわーーーっ!!!」思いっきり驚くセヒ。前にもジホに家でこうやって驚いた時があったような・・・後ろの攻撃に弱いのか!?
「ジョンミンか?」マ代表だって名刺の名前があんまり意外で驚いちゃってる。
外のベンチで話す2人。マ代表はセヒとジョンミンが出会ったことに驚きを隠せない。ジホが知っているのかと訊くとセヒは横に首を振った。(←知ってます!!気づいてます!!)それにしても、マ代表がジホのことを『義妹』から『ジホさん』に呼び換えたのが悲しい・・・
ジホとジョンミンが一緒に仕事をすることになるのかと訊くマ代表に、「多分」と答えるセヒ。
「お前が先に話をしないといけないんじゃないか?時々仕事をする間柄ということでもないんだから」マ代表は制作会社の代表と作家なら四六時中顔を合わせることを懸念してるんだね。
「どうやって言わなくちゃならないか?」セヒは言った。「どこからどこまで話をしなくてはいけないか。前に付き合ってた仲だったと、でなけりゃ俺の傲慢と幼さ(?)でまだらになっていた時期だったと、どう言っても傷つくだろう。ジホさんは透き通った人だから」ジホの名前が出るとマ代表が意外な顔で振り向いた。セヒは構わず続ける。
「その透明さに俺の染みをつけるのは・・・嫌だ」
「俺、ジホさんの話じゃなかったんだけど」マ代表は言った。「ジョンミンの話をしたんだよ。ジョンミンにジホさんをどうやって説明するのか、それを訊いたのに。お前、ジョンミンを忘れられなかったんじゃなかったのか?だから、結婚もこうやって契約して」セヒはマ代表に言われて気づいたね!自分がジホのことを一番初めに考えたことを!
「どうせジホさんはただの契約関係じゃないか。お前にとってただの下宿人じゃなかったのか?」セヒは黙って答えない。
マ代表はため息をついて言った。「ジョンミンの心配じゃなかったんだな」そしてセヒの肩を叩いて戻って行った。
“ひょっとしたら暮していれば一度くらいは会えるのではないかと思っていた。練習もしていた。『元気か?』『久しぶりだね』”
“だけど、会った瞬間から俺が心配だったのは、たった一人。一体、いつからだったのか?俺の人生に残っているのはもう乾ききった枯葉だけだと思っていたのに。残った時間はこの枯葉が落ちてくることだけを待ちながら、一人静かに生きていけばそれだけだと思っていたのに”
セヒは退勤途中にブックカフェに寄り、一冊の本を買った。
“誰かの人生を決めるようなことはこれ以上したくなかったのに。誰かを泣かせることはもうこれ以上、無いと思っていたのに”
エントランスに入ると、警備のおじさんから呼び止められたセヒ。401号室に訪ねてきた人がいた。それは・・・あの助監督、ケ・ヨンソク。セヒを怪訝そうに見ているが、セヒもこの男のことを知らない。
キョルマルエではウォンソクがプログラムを打ち込んでいる。その画面を見たボミはウォンソクの手を掴み、キーボードから外した。「元カノのせいで会社のプログラムを全部ダメにする考えですか?」ウォンソクは気もそぞろで仕事していたようだ。「すみません」と謝り、急いで直し始める。
「でも、それをどうやって分かったんです?」とウォンソクが心底不思議そうに訊くと、顔に書いてあると答えたボミ。
「恋愛するならいつかは別れるものじゃない。顔に全部書いてあります。1、2度したわけじゃあるまいし」とグッサリ言う。
ウォンソクが恋愛は1度しかしてないと言うと「それじゃ『あれも』初めてだったみたいですね」と意味ありげに言うボミ。全くピンとこないウォンソク。ボミは案外大人の女なのね〜(笑)知らんぷりの顔で「何って、失恋です」と言い放ち、自分の席に着いたボミ姐さん。
ホランは仕事が終わり、退勤するところだった。アプリからはシン代理からの怒涛のメッセージ。「お忙しいみたいですね」「あの日はきちんとお帰りになりましたか?」「今日、忙しくなければ一緒に夕食をどうですか?」ホランは意を決した表情で返信を打った。
外に出て歩道で待つホランをピックしにきたシン代理は満面の笑顔。一方、無表情のホランは無言で車に乗り込む。
メッセージを見て飛んできたシン代理。ご飯はどうしますか?と言う問いにホランは「ご飯はいいから簡単にビールでも飲みましょう」と言った。このシン代理、ものの言い方が特徴がある。わざとか、ちょっと子供っぽい言い方をするからホランがその都度とまどうんだよね〜。そして“簡単にビール”とは、本当に簡単に川っぺりで缶ビール!(笑)
シン代理が乾杯しようとするのも構わず、いきなり飲み始めるホラン。「ずいぶん喉が渇いていたみたいですね」とか言ってるけど、ホランが合わせる気がまるで無いからね。
「私、7年付き合った彼氏がいたんだけどこの前別れたんです」突然前振りも無く言いだすホラン。「実は送ってもらった日も二人で一緒に住んでいた家から荷物を取りに行ったんです」これで自分を追わなくなると思ったのかな?
なのに、シン代理は変なところが気になった!「だけど、どうしてそんなに荷物が無いんです?」予想外の反応にホランはビールを吹き出しそうになる(笑)
シン代理は自分も前の彼女は7年付き合ったとホランに言った。結婚のことでたくさんケンカをして別れたと。彼女は恋愛と結婚がとても違っていたんです、と苦笑しながら話すシン代理。どこかで聞いたような原因。
少し気まずくなった空気を変えるためか、シン代理はどうやって失恋を克服したかをホランに話し始めた。時間が薬だと言うホランに時間はただ時間だと言い、人は切実に願うことは口に出してこそ叶うと。朝昼晩、鏡を見ながら言う言葉は「俺は忘れることができる」「俺は失恋を克服する」「○○精神で影幀閣を脱走して○○(←○○は何だか分かりませんw)を奪取するんだ!」最後は戦隊ヒーローみたいなジェスチャー付きでやっぱり子供っぽいシン代理。
「私の前で辞典の言葉?みたいなのを使わないでください。私、無学なので理解できません」とホランが冷たく言うと、シン代理はきまり悪そうにこれは『給食体』だと言った。つまり、給食を食べる年ごろの子が使う流行り言葉や略語だから、ホランは分からなかったんだね!(私も分かりません!○○のところは、全く聞いたことのない言葉で見当がつかなかったことをお詫びしますm(__)m)
ホランは初めて笑って、「何でそんな言葉を使うんです?」といつもの感じに戻って尋ねた。逆にシン代理はちょっと恥ずかしそうに「気分が良くなるじゃないですか、若くなったようでもあるし」と茶目っ気を出して言う。ホランもつられて笑ってるし。
やっと初めてこの2人の会話がかみ合ったみたい!!
つづきます〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月24日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.13-2
〜ep.13-1のつづきから〜
ホランは公園のベンチでウォンソクを待っていた。ウォンソクが後から来て隣のベンチに座る。姿を見ただけで涙が出そうになり、鼻をすするホランに「そうやって泣くなら後でまた話をしよう」と言うウォンソク。急いで涙を拭いたホラン。
「考え、整理できた?」とウォンソクが尋ねた。ホランはウォンソクに謝る。ホランはやり直したいんだね。
「私が間違ってた。叫んで、怒って、あなたが大変な思いで買ったソファーに腹だけ立てて、それから、結婚しようってプレッシャーをかけて、それから・・・」
「だからまた付き合うと何が変わるわけ?また付き合ったら結婚しようって言わないの?」「あなたが嫌なら言わない」
「今、そういう問題じゃないじゃないか!お前はただ結婚したいじゃないか、どうして俺の為にしたい事を隠すんだよ!」「隠すんじゃなくて、私はあなたと結婚したいから・・」「俺としたいって?本当か?心に誓って自信あるか?」「何言ってるの、どうして?」
ウォンソクはとうとう劇場で見た「結婚したいです」とのトークの話をホランに言ったよー。「見たんだ、うちの会社のアプリのチャットしてたのを」
ホランは本当にそんな気はなく、ただの興味でしていたことだけど、ウォンソクはショックだったろうな〜
ただやってみただけ、ウォンソクの会社だからしてみたんだけど、向こうから連絡が来て、と弁解するホラン。「どっちにしろ連絡してたじゃないか」と言うウォンソクに特別な意味も無くただしただけと言うホラン。
結婚したい女(ホラン)と結婚する女を探している男が連絡して、何の意味も無いと言うのか?とウォンソクが訊くと「私の気持ちはそうじゃなくて」と泣きながらホランは弁解をする。(うーん、苦しい。別れ話の翻訳・・・)
「気持ちも結局は事実関係だ。この何か月、俺たちどうだった?お前は口を開けば結婚、俺は目を開ければ逃げるのに忙しかった。お前はいつも俺に負担を与え、俺はお前を満たせなかった。それが俺たちのファクトで気持ちだ。それとお前がその男に答えたこともお前の心の一部だ。お前ももう自分の気持ちに正直になればいい」ホランは泣きながらウォンソクの話を聞いている。
ウォンソクは立ち上がり、「もうこれで整理しよう。俺も疲れた」と別れを告げた。荷物はホランがいない時に取りに行くからと言い、歩いていくウォンソク。ホランも立ち上がってウォンソクの後姿に駆け寄り、抱き着いた。「行かないで。あなたがいなくてどうやって生きていくの」とすがる。「あなたがいなければ死んじゃう」
ウォンソクも涙がこぼれているが、ホランの腕をほどき、背中を見せたまま「俺がいなくても死なないよ。すぐに大丈夫になるさ」と、泣き顔を見せないように振り返らずに行ってしまった。
嫌いじゃないんだけど気持ちがすれ違って別れるってこういうことだよね〜。ふぅ〜
ジホとセヒはバスの中。セヒがジホに今日も何事もなかったかと尋ねている。こんな質問、自分を思ってくれるみたいで嬉しいよね〜。「ええ、いつも通り、平和に。セヒさんは?」「私も、普段通り何事もありませんでした」
ジホはその返事を聞いて「私、実は、ちょっとあったんです」と、ジョンミンの名刺をセヒに見せた。セヒが名刺を見る。
「ある制作会社の代表が尋ねて来られました」「制作会社ですか?」「ええ、ドラマです。一緒に仕事をしたいと訪ねて来られました」
「では、また仕事を?」「いいえ、そういうことではなくて。自分の気持ちがよく分からないんです、まだ」
セヒは名刺の名前を見つめる。「男性の名前のようでしょう?」とジホは言った。「女性の方ですか?」「ええ」
ジホはジョンミンの印象をセヒに伝えた。とてもしっかりしていて、そのしっかりさで周りに害を与えるのではなく、抱えてくれそうな、ざらにはいないような女性だったと。
「名前はありふれてますけど」とジホが言うと「そうですね。ありきたりの名前です」と言うセヒ。きっと自分の知ってるコ・ジョンミンではないと思いたかったんだろうな〜
その時、ジホに電話が入った。「え、本当?」スジからの呼び出しのようだ。
急いで屋上部屋に来たジホ。ホランが毛布にくるまって外に出ている。その横にはスジ。公園のベンチからホランを連れ帰ってきたと言う。ジホが心配そうに「中に入って横になろう」と言うと、「入れそうにない」と答えるホラン。思い出が多すぎる家だからね〜。ジホとスジは目くばせをするが、ホランに寄り添ってあげることしかできない。
セヒはウォンソクとマ代表が飲んでいる居酒屋にやって来た。若干驚くマ代表。まずこういう席に来るキャラじゃないもんね。すでに酔っぱらっているウォンソクは「あ、セヒ兄さんだ、ナム・セヒだ!」と嬉しがる。
ウォンソクはセヒを自分のメンターと呼んで焼酎を注ぐ。「もう兄さん(マ代表)ではなくて、セヒ兄さんが僕のメンターです」とマ代表に宣言するウォンソク。こいつに何を言ったんだと訊くマ代表。
「セヒ兄さんは、正直にならなければと言ったんです」←屋上での会話のことだね!そして主語が全て自分本位なのを指摘したことも。
「それで、一度主語を変えてみたんです。」とウォンソクは続ける。
「ホランは僕のせいで笑った」→劇場で芝居を見ながら涙を流していたホラン。
「ホランは僕のせいで幸せだ」→結婚を待ってほしいと言った時の、当惑するホラン。
「そしてホランは僕がいなくては生きていけない」→ウォンソクの知らないところで他の男と連絡していたホラン。
「そうやって主語を相手に変えてみたところ、答えは意外と簡単だったんですよ」とウォンソクは言った。
「答えを導き出す公式が間違っていたんですよ。7年間、僕はただ自分が幸せな道だけを選択していたんですね」盃が止まらないウォンソク。前に座る兄二人は何もかける言葉がない。
ホランは結局部屋に入れないまま、外の台の上で寝てしまった。「人生は長い。見れないこともたくさん見るわ」と言うスジ。ジホは同調しながら、制作会社の代表が自分を訪ねてきたことを打ち明けた。
「だけど、私が・・文を書かないのかという質問に“結婚しました”って答えたの。私、どうしてそうしたのかな?」とスジに訊く。
「それは…説明が面倒でそうしたんじゃない?結婚って社会での良い盾になる時があるじゃない」と世間を悟っているスジ。「だけど、一瞬自分が卑怯だと思った」とジホ。ジホはものすごく物事を真っ直ぐに考える性格だから。
「卑怯だなんて。他人に隠していきたいときもあるよ。人生、たまには片足に寄りかかって立つことも必要だから」そういったスジに、そういう時があるのかとジホは尋ねた。「(その片足は)どこ?マ代表?」
「私の足はすでに3本だから。そんな必要はないの」不思議がるジホにスジは言った。「うちのお母さんの足が私の足だから」
こちらも寝てしまったウォンソクを見て、マ代表はセヒを責める。「なんであいつに余計な話をしたんだ」
セヒは淡々と答えた。「これは俺が言った言葉じゃないけど。お前が言った言葉じゃないか、俺に。12年前」
12年前、ジョンミンと別れ悲しみに暮れて酒をあおるセヒに、セヒがジョンミンといることが良くて、セヒがジョンミンを幸せにしてあげたくて、セヒがジョンミンがいなければ生きられないというのはお前の欲だと。だけどジョンミンは違う。だからセヒから離れて行った。そうやってジョンミンを諦めさせようとした12年前のマ代表。(しかし26才というにはかなり無理が・・・w)
あの時、話をしたのもこの店だった。時間は早く過ぎ去るとマ代表は感嘆した。そしてあの時、他にも何かあったのかとセヒに訊く。
あの当時、突然2人して休学して、ジョンミンは学校に戻らず消えてしまい、今考えると何かあったようだと思うマ代表。
セヒはそれには答えず、「お前、もしかしてあの時以降、消息を聞いたか?」と尋ねた。突然友達とも連絡を絶ったジョンミン。「無いだろ」と初めは断言したマ代表だが、アメリカに行ったと聞いた、とセヒに言ったところでウォンソクが目覚めた。トイレについて行ってあげる面倒見のよいマ代表だよー。セヒは何を思うか、盃を一人であける。ずっと心に引っかかってたジョンミンの名前が目の前に出てきて心中は穏やかじゃないはず。ジホから渡されてそのままになったジョンミンの名刺を見ている。
スジはホランを自分の家に連れてきた。車を降りて部屋に向かおうとすると駐車場に現れたマ代表。ホランは先に部屋に行っていると言い、マ代表にお辞儀をして駐車場を出て行った。忘れてたけど、こちらもこじれたままだった!顔を合わせても気まずい2人。
車でまた出かけ、陸橋の上で停車したスジ。ウォンソクは?と尋ねると自分が連れて行ったと言うマ代表。
マ代表は本題に入る。お母さんのメッセを見て他の男かと疑いを抱いて階段を上がって行ったことをスジに告白した。
「お前の言葉通り、俺はお前の世界を知らなかったようだ。俺は平凡に、円満に育った。だから、実はお前が難儀だ。お前の尖ったところが手に余る時がある。だけどさ、俺、お前がとても好きみたいだ」何回目の告白ですかー??マ代表ーー!
マ代表は、スジの尖った槍で自分を打っても、それが痛くても、自分を刺すことでその槍がダメになればそれで幸いだと思ったとスジに言う。そしてもう突然今日のように家に立ち寄らないし、スジの世界を知ったかぶりもしない、と優しく言った。スジは聞きながら涙がポロリと零れ落ちてるよ〜。
「だけどお前も、世の中の前でもう少しまともに立ってみろ」スジを真っ直ぐに見て言うと、スジも顔を向けた。
「俺が見るところ、お前はまともに世の中に向かい合ったことが無い。いつも逃げて、でなければ喧嘩して、会社を言い訳に、お母さんを盾に、そうやって世の中を非難だけして生きてきた。一回ぐらい、世の中をつかまえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと思う」スジはきっとこういう風に誰かにストレートに言われたことなかったんだろうなー。ジホたちの間でもお姉さん的立場だったし。
「そしてお前が始めたなら、俺はお前の横で支える準備ができている。分かったか?」←カッコいいよ〜、マ代表!!
しかしその直後、自分自身をカリスマが凄いと自画自賛(笑)1日に2回も絞られるのは怖いからとおどけてスジの車を降りて行った。「世界でスジが一番怖い!」と言いながら(笑)最後は冗談に持っていくいつものパターン。走りながら自分の車に向かうマ代表をバックミラーで見るとハートのポーズそして手を合わせてごめんねのポーズも。後部座席を振り返ると、定位置のスジの娘がリンゴを抱いている!ゴメンの2連発で笑顔になったスジ。
“すべての人には自分だけの『19号室』がある。いくら近くても、他人に見つかりたくない、そんな部屋”
ジホとセヒは居間でサッカーを見ながらビールを飲んでいる。セヒはソファー、ジホは床。ふとセヒが気づいてジホに尋ねた。「どうしてこの前から床に座るんですか?」ジホは思いもよらなかったよう。
「あ、元々床に座るのが慣れているので、これが楽なんです」「だけどどうしてずっとソファーに座っていたんですか?」ジホは少し言いづらそうに「あの時、ああしたのは、この家がちょっと・・心地悪くて。セヒさんも」
「心地、悪かったでしょう?」とセヒも言った。ジホは頷く。でも、もうこういうことも2人は言えるようになった。ビールを飲みながらジホは思う。
“いくら楽になっても、招待できない、そんな部屋”
寝る時間になって今日も2人は向かい合う。「おやすみなさい」と言い合った後、セヒは持ったままになっていたジョンミンの名刺をジホに返した。そしてジホに言う。
「あの、ジホさん。ドラマというものが私はよく分からないのですが、この結婚のせいで躊躇しているということはないでしょう?」いきなりのセヒの言葉に戸惑うジホ。「もしもこの結婚がジホさんの未来の邪魔になるなら、そうでなかったらと思うので。お約束した通り、私はジホさんの迷惑になりたくないんです」
「はい。何をおっしゃっているのか分かりました」とジホは答えた。セヒが自室に入るのを見送ったジホ。
“今日はあの人も私も、なぜか自分だけの19号室で休まなくてはならない日のようだ”
自室でジョンミンの名刺を見ているジホ。突然パソコンを開け、以前の台本のファイルを眺める。
翌朝、スジはスジの娘を胸に抱いて目が覚めた。ベッドにいたはずのホランはもういない。
ウォンソクが家に入るとホランが自分の荷物を片付けていた。ホランの髪はバッサリとボブカットになっていた。
思わず会ってしまって気まずいウォンソクとホラン。荷物をまとめに来たというホランにウォンソクは俺が出ていかないと、と言うと、「考えてみたら私が出るのがいいみたい。あなたがここにいて」と言うホラン。家の保証金もホランが出したのに、とウォンソクが言うと、あとでこの家が満期になったら入金してとホランは答えた。うーん、寂しい会話。
キャリーバッグとボストンバッグを持ってホランは家を出た。「ホラン」ウォンソクが呼び止めた。「大丈夫だろ?」
「うん。もうだいぶ大丈夫になってきた」「そう、よかった」「行くね」と最後の挨拶を交わした後、ホランはウォンソクに向き直り、「あなたの言ったこと合ってる。私、もう自分の気持ちに正直になってみようかと」と言った。ウォンソクは何も言えない。
ホランは階段を下りていき、ウォンソクは部屋に入ろうとするんだけど、、、やっぱり気になるんだよねー。そりゃあそうだよね!嫌いじゃないもんね!それで振り返ってホランを見ると一人の男性が車でホランを迎えに来ていたよ〜。荷物をトランクに入れる男性。その姿を見ているウォンソク。自分がしてやれないこと。ホランは車に乗って去って行った。そしてあの男性は・・・?
ジホは「マイ・エンターテイメント」を訪れていた。“私自身の気持ちに正直になる時間”
社内を通り、代表室に案内されたジホ。ジョンミンが待っていた。
「文を書きたいです」ジホは言った。「良い文を書きたいんです。代表がお考えの方向が何かはまだよく分かりませんが・・・私ができるいい話をやりたいんです」
ジョンミンはそれが自分の方向だと言った。ジホがしたい話をすることが。ジホはその前に解決しなくてはならないことがあると言った。ジョンミンは他との契約問題かと尋ねたが・・・
補助作家を辞めた経緯を話すジホ。「一緒に仕事をしていた助監督に性暴力を受けるところでした」意外な告白に驚くジョンミン。そこから解決して文を書きたいと言うジホにジョンミンは気さくに受けてくれた。ジョンミンのさっぱりしていて頼りがいのある性格がよく分かります!
どんな方法で解決したいかを尋ねるジョンミンに、どうしていいか分からずそこから相談したいと言うジホ。
「2つの方法がありますよね」と言うジョンミン。法的な問題にするか、簡単に消してしまうか。消すという言葉に驚くジホ。
真に受けてどうやるのかと訊くと、驚かせて殺すとか笑わせて殺すとか憤怒で殺すとか物騒なジョンミン代表にジホは黙ってしまう。
イタズラ顔になり「冗談ですよ。ご飯でも食べて話をしますか?」と言ったジョンミン。「はい」とジホは一旦答えて・・「冗談、本当にお上手ではないですね」とハッキリと言った(笑)
「それが魅力だと・・・言われるんですが」とジョンミン。ジホもすっかりリラックス。
ジョンミンの行きつけの店に来た2人。メニューがないこの店で、ジョンミンが適当に見繕って注文してくれた。
「それからマッコリ3人前」「3人前ですか?」とジホが驚くと、「あ〜、ごめんなさい。おじさん、4人前!」と男らしくお酒を注文するジョンミン(笑)。
取りあえず乾杯をし、1杯目をワンショットの2人。いい飲みっぷり。久しぶりだからか美味しいと言うジホに、ジョンミンは旦那さんとは飲まないのかと尋ねた。旦那という言葉に笑いが出るジホ。サッカーを見ながらビール専門だと答える。今のところ、お互い知らずに話してるから〜なんか怖い!!
「変わった人なんです」とセヒのことを話し始めたジホ。「酔ったところも一度も見たことがないし」
夫婦でも互いに気をつけているみたいだとジョンミンは言った。ジホはそれを認め、自分とセヒには各自の19号室があると言った。お互い越えない領域のことを19号室と呼ぶジホ。ジョンミンはそういう間柄はいいですね、と賛同してくれる。夫婦でもそういうのは必要だと。
ジホはちょっと改まってジョンミンが結婚しないわけを尋ねた。自分が結婚したから気になるのか、もしかして失礼な質問でしたか?と言うジホに自分も昔は結婚しない年上の女性を不思議に思っていたと言うジョンミン。結婚は当然するものだと思っていたから、と。
「したことがあるんです、一度。結婚みたいなこと」とジョンミンはあっさりと答えた。学生の時、学内で付き合っていた彼氏と一緒に住んだと。
「付き合って、子供ができたんです。それで結婚しようってなって、一緒に暮らしたんですよ」いきなりの告白にジホは黙る。「その後が、気になるでしょう?」「はい、正直」
「赤ちゃんがだめになって別れました。向こうの家に反対もされて」ジホがいたたまれない顔をすると、なんでもないように「ユン作家がとても透き通った人だから私まで明け透けになったみたい」とジョンミンは言った。
失礼な質問を詫びるジホ。それでもジョンミンは「一年一年、年をとるのも特権でしょう、辛いことも今は全て思い出だから」とさっぱりと微笑みながら言うのだった。ジョンミン!!辛かったね〜〜
“ひょっとしたら、その時私は分かっていたかもしれない。この人が彼の19号室だということを”
すっかり気が合った二人はマッコリの乾杯をして碗を飲み干す。
“そして彼も分かっていたかもしれない。いつかその部屋に向き合わなくてはならないことを”
セヒはジホの帰りが遅くて心配で電話をかけるが繋がらず、留守番電話になってしまう。履歴ではすでに6回もかけている。心配で外まで出たセヒ。ジホの電話は相変わらず繋がらないまま。
その時、ジホはジョンミンと一緒に理事の車で送ってもらっている途中だった。気分よく、相当酔っている2人は車内でじゃれあっている。「代表は私のタイプです」「ユン作家がそう言ってくれると気分がいいわ」
そしてジョンミンはsome男のことも請合ってくれた。奴を罵るジョンミンを見て、嬉しくてジョンミンをバシバシ叩くジホ。
いつの間にか、家の近所まで来ていた車。大きな建物(学校?)の前で降ろしてもらった。ここでいいのかと訊くジョンミンに、トイレが我慢できないと走って行ってしまったジホ。
トイレを済ましたジホは呟く。「本当に良い人だ」そして車の中で待つジョンミンも、車を運転している理事に言う。「本当に良い人みたいでしょ?」「はい」ジホとジョンミンはお互いにお互いを気に入ったようだ。
“なぜ良い人たちはいっぺんに来るのだろうか”
ジョンミンは車を出て、歩道で両手を上げ大きく伸びをした。その時、ジホが建物から出てきて電話を見ながら歩道をを歩いてくるセヒを見つけた。笑顔になるジホ。そして、歩道でジョンミンとセヒは顔を合わせてしまった。お互い固まってしまった2人をジホが遠目で見ている。ジホの顔から笑顔が消えた。
“どうして縁はいつも予想もできず悲しいのか”
とうとう顔を合わせたセヒとジョンミン!ジホは作家の道を再び歩き始める決心をした。その所属社になろうかという会社の代表がセヒの元カノとは〜〜。しかもいい人〜〜
にほんブログ村
ホランは公園のベンチでウォンソクを待っていた。ウォンソクが後から来て隣のベンチに座る。姿を見ただけで涙が出そうになり、鼻をすするホランに「そうやって泣くなら後でまた話をしよう」と言うウォンソク。急いで涙を拭いたホラン。
「考え、整理できた?」とウォンソクが尋ねた。ホランはウォンソクに謝る。ホランはやり直したいんだね。
「私が間違ってた。叫んで、怒って、あなたが大変な思いで買ったソファーに腹だけ立てて、それから、結婚しようってプレッシャーをかけて、それから・・・」
「だからまた付き合うと何が変わるわけ?また付き合ったら結婚しようって言わないの?」「あなたが嫌なら言わない」
「今、そういう問題じゃないじゃないか!お前はただ結婚したいじゃないか、どうして俺の為にしたい事を隠すんだよ!」「隠すんじゃなくて、私はあなたと結婚したいから・・」「俺としたいって?本当か?心に誓って自信あるか?」「何言ってるの、どうして?」
ウォンソクはとうとう劇場で見た「結婚したいです」とのトークの話をホランに言ったよー。「見たんだ、うちの会社のアプリのチャットしてたのを」
ホランは本当にそんな気はなく、ただの興味でしていたことだけど、ウォンソクはショックだったろうな〜
ただやってみただけ、ウォンソクの会社だからしてみたんだけど、向こうから連絡が来て、と弁解するホラン。「どっちにしろ連絡してたじゃないか」と言うウォンソクに特別な意味も無くただしただけと言うホラン。
結婚したい女(ホラン)と結婚する女を探している男が連絡して、何の意味も無いと言うのか?とウォンソクが訊くと「私の気持ちはそうじゃなくて」と泣きながらホランは弁解をする。(うーん、苦しい。別れ話の翻訳・・・)
「気持ちも結局は事実関係だ。この何か月、俺たちどうだった?お前は口を開けば結婚、俺は目を開ければ逃げるのに忙しかった。お前はいつも俺に負担を与え、俺はお前を満たせなかった。それが俺たちのファクトで気持ちだ。それとお前がその男に答えたこともお前の心の一部だ。お前ももう自分の気持ちに正直になればいい」ホランは泣きながらウォンソクの話を聞いている。
ウォンソクは立ち上がり、「もうこれで整理しよう。俺も疲れた」と別れを告げた。荷物はホランがいない時に取りに行くからと言い、歩いていくウォンソク。ホランも立ち上がってウォンソクの後姿に駆け寄り、抱き着いた。「行かないで。あなたがいなくてどうやって生きていくの」とすがる。「あなたがいなければ死んじゃう」
ウォンソクも涙がこぼれているが、ホランの腕をほどき、背中を見せたまま「俺がいなくても死なないよ。すぐに大丈夫になるさ」と、泣き顔を見せないように振り返らずに行ってしまった。
嫌いじゃないんだけど気持ちがすれ違って別れるってこういうことだよね〜。ふぅ〜
ジホとセヒはバスの中。セヒがジホに今日も何事もなかったかと尋ねている。こんな質問、自分を思ってくれるみたいで嬉しいよね〜。「ええ、いつも通り、平和に。セヒさんは?」「私も、普段通り何事もありませんでした」
ジホはその返事を聞いて「私、実は、ちょっとあったんです」と、ジョンミンの名刺をセヒに見せた。セヒが名刺を見る。
「ある制作会社の代表が尋ねて来られました」「制作会社ですか?」「ええ、ドラマです。一緒に仕事をしたいと訪ねて来られました」
「では、また仕事を?」「いいえ、そういうことではなくて。自分の気持ちがよく分からないんです、まだ」
セヒは名刺の名前を見つめる。「男性の名前のようでしょう?」とジホは言った。「女性の方ですか?」「ええ」
ジホはジョンミンの印象をセヒに伝えた。とてもしっかりしていて、そのしっかりさで周りに害を与えるのではなく、抱えてくれそうな、ざらにはいないような女性だったと。
「名前はありふれてますけど」とジホが言うと「そうですね。ありきたりの名前です」と言うセヒ。きっと自分の知ってるコ・ジョンミンではないと思いたかったんだろうな〜
その時、ジホに電話が入った。「え、本当?」スジからの呼び出しのようだ。
急いで屋上部屋に来たジホ。ホランが毛布にくるまって外に出ている。その横にはスジ。公園のベンチからホランを連れ帰ってきたと言う。ジホが心配そうに「中に入って横になろう」と言うと、「入れそうにない」と答えるホラン。思い出が多すぎる家だからね〜。ジホとスジは目くばせをするが、ホランに寄り添ってあげることしかできない。
セヒはウォンソクとマ代表が飲んでいる居酒屋にやって来た。若干驚くマ代表。まずこういう席に来るキャラじゃないもんね。すでに酔っぱらっているウォンソクは「あ、セヒ兄さんだ、ナム・セヒだ!」と嬉しがる。
ウォンソクはセヒを自分のメンターと呼んで焼酎を注ぐ。「もう兄さん(マ代表)ではなくて、セヒ兄さんが僕のメンターです」とマ代表に宣言するウォンソク。こいつに何を言ったんだと訊くマ代表。
「セヒ兄さんは、正直にならなければと言ったんです」←屋上での会話のことだね!そして主語が全て自分本位なのを指摘したことも。
「それで、一度主語を変えてみたんです。」とウォンソクは続ける。
「ホランは僕のせいで笑った」→劇場で芝居を見ながら涙を流していたホラン。
「ホランは僕のせいで幸せだ」→結婚を待ってほしいと言った時の、当惑するホラン。
「そしてホランは僕がいなくては生きていけない」→ウォンソクの知らないところで他の男と連絡していたホラン。
「そうやって主語を相手に変えてみたところ、答えは意外と簡単だったんですよ」とウォンソクは言った。
「答えを導き出す公式が間違っていたんですよ。7年間、僕はただ自分が幸せな道だけを選択していたんですね」盃が止まらないウォンソク。前に座る兄二人は何もかける言葉がない。
ホランは結局部屋に入れないまま、外の台の上で寝てしまった。「人生は長い。見れないこともたくさん見るわ」と言うスジ。ジホは同調しながら、制作会社の代表が自分を訪ねてきたことを打ち明けた。
「だけど、私が・・文を書かないのかという質問に“結婚しました”って答えたの。私、どうしてそうしたのかな?」とスジに訊く。
「それは…説明が面倒でそうしたんじゃない?結婚って社会での良い盾になる時があるじゃない」と世間を悟っているスジ。「だけど、一瞬自分が卑怯だと思った」とジホ。ジホはものすごく物事を真っ直ぐに考える性格だから。
「卑怯だなんて。他人に隠していきたいときもあるよ。人生、たまには片足に寄りかかって立つことも必要だから」そういったスジに、そういう時があるのかとジホは尋ねた。「(その片足は)どこ?マ代表?」
「私の足はすでに3本だから。そんな必要はないの」不思議がるジホにスジは言った。「うちのお母さんの足が私の足だから」
こちらも寝てしまったウォンソクを見て、マ代表はセヒを責める。「なんであいつに余計な話をしたんだ」
セヒは淡々と答えた。「これは俺が言った言葉じゃないけど。お前が言った言葉じゃないか、俺に。12年前」
12年前、ジョンミンと別れ悲しみに暮れて酒をあおるセヒに、セヒがジョンミンといることが良くて、セヒがジョンミンを幸せにしてあげたくて、セヒがジョンミンがいなければ生きられないというのはお前の欲だと。だけどジョンミンは違う。だからセヒから離れて行った。そうやってジョンミンを諦めさせようとした12年前のマ代表。(しかし26才というにはかなり無理が・・・w)
あの時、話をしたのもこの店だった。時間は早く過ぎ去るとマ代表は感嘆した。そしてあの時、他にも何かあったのかとセヒに訊く。
あの当時、突然2人して休学して、ジョンミンは学校に戻らず消えてしまい、今考えると何かあったようだと思うマ代表。
セヒはそれには答えず、「お前、もしかしてあの時以降、消息を聞いたか?」と尋ねた。突然友達とも連絡を絶ったジョンミン。「無いだろ」と初めは断言したマ代表だが、アメリカに行ったと聞いた、とセヒに言ったところでウォンソクが目覚めた。トイレについて行ってあげる面倒見のよいマ代表だよー。セヒは何を思うか、盃を一人であける。ずっと心に引っかかってたジョンミンの名前が目の前に出てきて心中は穏やかじゃないはず。ジホから渡されてそのままになったジョンミンの名刺を見ている。
スジはホランを自分の家に連れてきた。車を降りて部屋に向かおうとすると駐車場に現れたマ代表。ホランは先に部屋に行っていると言い、マ代表にお辞儀をして駐車場を出て行った。忘れてたけど、こちらもこじれたままだった!顔を合わせても気まずい2人。
車でまた出かけ、陸橋の上で停車したスジ。ウォンソクは?と尋ねると自分が連れて行ったと言うマ代表。
マ代表は本題に入る。お母さんのメッセを見て他の男かと疑いを抱いて階段を上がって行ったことをスジに告白した。
「お前の言葉通り、俺はお前の世界を知らなかったようだ。俺は平凡に、円満に育った。だから、実はお前が難儀だ。お前の尖ったところが手に余る時がある。だけどさ、俺、お前がとても好きみたいだ」何回目の告白ですかー??マ代表ーー!
マ代表は、スジの尖った槍で自分を打っても、それが痛くても、自分を刺すことでその槍がダメになればそれで幸いだと思ったとスジに言う。そしてもう突然今日のように家に立ち寄らないし、スジの世界を知ったかぶりもしない、と優しく言った。スジは聞きながら涙がポロリと零れ落ちてるよ〜。
「だけどお前も、世の中の前でもう少しまともに立ってみろ」スジを真っ直ぐに見て言うと、スジも顔を向けた。
「俺が見るところ、お前はまともに世の中に向かい合ったことが無い。いつも逃げて、でなければ喧嘩して、会社を言い訳に、お母さんを盾に、そうやって世の中を非難だけして生きてきた。一回ぐらい、世の中をつかまえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと思う」スジはきっとこういう風に誰かにストレートに言われたことなかったんだろうなー。ジホたちの間でもお姉さん的立場だったし。
「そしてお前が始めたなら、俺はお前の横で支える準備ができている。分かったか?」←カッコいいよ〜、マ代表!!
しかしその直後、自分自身をカリスマが凄いと自画自賛(笑)1日に2回も絞られるのは怖いからとおどけてスジの車を降りて行った。「世界でスジが一番怖い!」と言いながら(笑)最後は冗談に持っていくいつものパターン。走りながら自分の車に向かうマ代表をバックミラーで見るとハートのポーズそして手を合わせてごめんねのポーズも。後部座席を振り返ると、定位置のスジの娘がリンゴを抱いている!ゴメンの2連発で笑顔になったスジ。
“すべての人には自分だけの『19号室』がある。いくら近くても、他人に見つかりたくない、そんな部屋”
ジホとセヒは居間でサッカーを見ながらビールを飲んでいる。セヒはソファー、ジホは床。ふとセヒが気づいてジホに尋ねた。「どうしてこの前から床に座るんですか?」ジホは思いもよらなかったよう。
「あ、元々床に座るのが慣れているので、これが楽なんです」「だけどどうしてずっとソファーに座っていたんですか?」ジホは少し言いづらそうに「あの時、ああしたのは、この家がちょっと・・心地悪くて。セヒさんも」
「心地、悪かったでしょう?」とセヒも言った。ジホは頷く。でも、もうこういうことも2人は言えるようになった。ビールを飲みながらジホは思う。
“いくら楽になっても、招待できない、そんな部屋”
寝る時間になって今日も2人は向かい合う。「おやすみなさい」と言い合った後、セヒは持ったままになっていたジョンミンの名刺をジホに返した。そしてジホに言う。
「あの、ジホさん。ドラマというものが私はよく分からないのですが、この結婚のせいで躊躇しているということはないでしょう?」いきなりのセヒの言葉に戸惑うジホ。「もしもこの結婚がジホさんの未来の邪魔になるなら、そうでなかったらと思うので。お約束した通り、私はジホさんの迷惑になりたくないんです」
「はい。何をおっしゃっているのか分かりました」とジホは答えた。セヒが自室に入るのを見送ったジホ。
“今日はあの人も私も、なぜか自分だけの19号室で休まなくてはならない日のようだ”
自室でジョンミンの名刺を見ているジホ。突然パソコンを開け、以前の台本のファイルを眺める。
翌朝、スジはスジの娘を胸に抱いて目が覚めた。ベッドにいたはずのホランはもういない。
ウォンソクが家に入るとホランが自分の荷物を片付けていた。ホランの髪はバッサリとボブカットになっていた。
思わず会ってしまって気まずいウォンソクとホラン。荷物をまとめに来たというホランにウォンソクは俺が出ていかないと、と言うと、「考えてみたら私が出るのがいいみたい。あなたがここにいて」と言うホラン。家の保証金もホランが出したのに、とウォンソクが言うと、あとでこの家が満期になったら入金してとホランは答えた。うーん、寂しい会話。
キャリーバッグとボストンバッグを持ってホランは家を出た。「ホラン」ウォンソクが呼び止めた。「大丈夫だろ?」
「うん。もうだいぶ大丈夫になってきた」「そう、よかった」「行くね」と最後の挨拶を交わした後、ホランはウォンソクに向き直り、「あなたの言ったこと合ってる。私、もう自分の気持ちに正直になってみようかと」と言った。ウォンソクは何も言えない。
ホランは階段を下りていき、ウォンソクは部屋に入ろうとするんだけど、、、やっぱり気になるんだよねー。そりゃあそうだよね!嫌いじゃないもんね!それで振り返ってホランを見ると一人の男性が車でホランを迎えに来ていたよ〜。荷物をトランクに入れる男性。その姿を見ているウォンソク。自分がしてやれないこと。ホランは車に乗って去って行った。そしてあの男性は・・・?
ジホは「マイ・エンターテイメント」を訪れていた。“私自身の気持ちに正直になる時間”
社内を通り、代表室に案内されたジホ。ジョンミンが待っていた。
「文を書きたいです」ジホは言った。「良い文を書きたいんです。代表がお考えの方向が何かはまだよく分かりませんが・・・私ができるいい話をやりたいんです」
ジョンミンはそれが自分の方向だと言った。ジホがしたい話をすることが。ジホはその前に解決しなくてはならないことがあると言った。ジョンミンは他との契約問題かと尋ねたが・・・
補助作家を辞めた経緯を話すジホ。「一緒に仕事をしていた助監督に性暴力を受けるところでした」意外な告白に驚くジョンミン。そこから解決して文を書きたいと言うジホにジョンミンは気さくに受けてくれた。ジョンミンのさっぱりしていて頼りがいのある性格がよく分かります!
どんな方法で解決したいかを尋ねるジョンミンに、どうしていいか分からずそこから相談したいと言うジホ。
「2つの方法がありますよね」と言うジョンミン。法的な問題にするか、簡単に消してしまうか。消すという言葉に驚くジホ。
真に受けてどうやるのかと訊くと、驚かせて殺すとか笑わせて殺すとか憤怒で殺すとか物騒なジョンミン代表にジホは黙ってしまう。
イタズラ顔になり「冗談ですよ。ご飯でも食べて話をしますか?」と言ったジョンミン。「はい」とジホは一旦答えて・・「冗談、本当にお上手ではないですね」とハッキリと言った(笑)
「それが魅力だと・・・言われるんですが」とジョンミン。ジホもすっかりリラックス。
ジョンミンの行きつけの店に来た2人。メニューがないこの店で、ジョンミンが適当に見繕って注文してくれた。
「それからマッコリ3人前」「3人前ですか?」とジホが驚くと、「あ〜、ごめんなさい。おじさん、4人前!」と男らしくお酒を注文するジョンミン(笑)。
取りあえず乾杯をし、1杯目をワンショットの2人。いい飲みっぷり。久しぶりだからか美味しいと言うジホに、ジョンミンは旦那さんとは飲まないのかと尋ねた。旦那という言葉に笑いが出るジホ。サッカーを見ながらビール専門だと答える。今のところ、お互い知らずに話してるから〜なんか怖い!!
「変わった人なんです」とセヒのことを話し始めたジホ。「酔ったところも一度も見たことがないし」
夫婦でも互いに気をつけているみたいだとジョンミンは言った。ジホはそれを認め、自分とセヒには各自の19号室があると言った。お互い越えない領域のことを19号室と呼ぶジホ。ジョンミンはそういう間柄はいいですね、と賛同してくれる。夫婦でもそういうのは必要だと。
ジホはちょっと改まってジョンミンが結婚しないわけを尋ねた。自分が結婚したから気になるのか、もしかして失礼な質問でしたか?と言うジホに自分も昔は結婚しない年上の女性を不思議に思っていたと言うジョンミン。結婚は当然するものだと思っていたから、と。
「したことがあるんです、一度。結婚みたいなこと」とジョンミンはあっさりと答えた。学生の時、学内で付き合っていた彼氏と一緒に住んだと。
「付き合って、子供ができたんです。それで結婚しようってなって、一緒に暮らしたんですよ」いきなりの告白にジホは黙る。「その後が、気になるでしょう?」「はい、正直」
「赤ちゃんがだめになって別れました。向こうの家に反対もされて」ジホがいたたまれない顔をすると、なんでもないように「ユン作家がとても透き通った人だから私まで明け透けになったみたい」とジョンミンは言った。
失礼な質問を詫びるジホ。それでもジョンミンは「一年一年、年をとるのも特権でしょう、辛いことも今は全て思い出だから」とさっぱりと微笑みながら言うのだった。ジョンミン!!辛かったね〜〜
“ひょっとしたら、その時私は分かっていたかもしれない。この人が彼の19号室だということを”
すっかり気が合った二人はマッコリの乾杯をして碗を飲み干す。
“そして彼も分かっていたかもしれない。いつかその部屋に向き合わなくてはならないことを”
セヒはジホの帰りが遅くて心配で電話をかけるが繋がらず、留守番電話になってしまう。履歴ではすでに6回もかけている。心配で外まで出たセヒ。ジホの電話は相変わらず繋がらないまま。
その時、ジホはジョンミンと一緒に理事の車で送ってもらっている途中だった。気分よく、相当酔っている2人は車内でじゃれあっている。「代表は私のタイプです」「ユン作家がそう言ってくれると気分がいいわ」
そしてジョンミンはsome男のことも請合ってくれた。奴を罵るジョンミンを見て、嬉しくてジョンミンをバシバシ叩くジホ。
いつの間にか、家の近所まで来ていた車。大きな建物(学校?)の前で降ろしてもらった。ここでいいのかと訊くジョンミンに、トイレが我慢できないと走って行ってしまったジホ。
トイレを済ましたジホは呟く。「本当に良い人だ」そして車の中で待つジョンミンも、車を運転している理事に言う。「本当に良い人みたいでしょ?」「はい」ジホとジョンミンはお互いにお互いを気に入ったようだ。
“なぜ良い人たちはいっぺんに来るのだろうか”
ジョンミンは車を出て、歩道で両手を上げ大きく伸びをした。その時、ジホが建物から出てきて電話を見ながら歩道をを歩いてくるセヒを見つけた。笑顔になるジホ。そして、歩道でジョンミンとセヒは顔を合わせてしまった。お互い固まってしまった2人をジホが遠目で見ている。ジホの顔から笑顔が消えた。
“どうして縁はいつも予想もできず悲しいのか”
とうとう顔を合わせたセヒとジョンミン!ジホは作家の道を再び歩き始める決心をした。その所属社になろうかという会社の代表がセヒの元カノとは〜〜。しかもいい人〜〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月23日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.13-1
他人との関係を深くするということは、自分の胸の奥をさらけ出さないといけないということ。辛くても、そうしなければ何も進まないのです!
〜ep.12-2のつづきから〜
ジホが部屋に入ってドアが閉まる直前に、セヒが部屋に入ってきた。
「今日、一緒に寝ますか?」ジホは呟くように答える。「・・・はい」
ホランはウォンソクに「別れよう」と言われても意外に冷静だった。こうなる予感がありながら実際に聞くと現実味がなかったのかも。「俺たち別れよう。別れようって言ったんだ」と言われて「どうして」と尋ねる。
「お前を幸せにしてやる自信がないんだ」とウォンソクがホランの方を見ずに淡々と言う。ホランは呆れた様子になるが、ウォンソクは真面目な顔でホランの方に向き直り「本心だ」と言った。「もう終わらせたくなった。だから、真面目に考えて連絡をくれ。当分の間、サング兄さんのところに行くから」
一人で出て行こうとするウォンソクにホランは大きな声を出す。「7年恋愛して足りずに5年待てって言いながら!それで今になって自信が無い?」
「だから待つな!!」ウォンソクはホランのお母さんからもらったネクタイを床に叩きつけた。「お前だけ7年恋愛したのか?俺もお前と同じ7年間恋愛したんだ!なんでいつも被害者みたいに、いつもお前だけが待ってるみたいに言うんだよ!俺もこんな結婚なんかのせいで自分がしたいことを引っ込めて、夢を全部あきらめて!毎日息が詰まって死にそうなんだよ!シャツとネクタイが息苦しいんだ、分かるか?」とうとうお互い胸につっかえてたことを正直に全部言ったね。でもそれは取り返しがつかない言葉。
マ代表は自分の疑心が拭えずスジの後を追い、非常階段を登った。そこで見たのはスジとお母さんの姿だった。罪悪感と安堵が同時に押し寄せる。
セヒはジホの部屋に通されて落ち着かない。そこにジホがミカンを持って入ってきた。並んで座ってもぎこちなくて、見てるこっちが息詰まります(笑)
結婚してからジホの部屋に初めて入ったと言うセヒに来るのが分かっていたら片付けていたのにと言うジホ。「いえ、ジホさんらしくてジホさんの匂いがして」とセヒの顔が優しい感じだよ!でもジホはセヒが言った「匂い」が気になっちゃう。好きな人に「匂いがする」と言われたらそりゃー気になるよね!なんか気まずくなっちゃった2人(笑)
話題転換のためか、セヒは机にあった本を手に取る。それは『19号室へ行く』という小説。ジホが大学生の時に好きだった小説で、最近また思い出して読んでいると言う。セヒが本の内容を聞く。「ある夫婦がいるんです。完璧な夫婦」
誰の目から見ても不足なところがなく、自分たちも生活に満足していて幸せで睦まじい夫婦。妻がある時自分の場所が欲しいと言い、夫は2階に妻の部屋を作ってやった。「お母さんの部屋」と名をつけて。だがいつの間にか子供や家族が出入りして第2の居間となってしまった。妻は家から遠く離れた安ホテルを探して家族に内緒で時々過ごすようになった。何もせず、ただ部屋にいて幸せを感じながら。
「その部屋は完璧に一人で自分だけの空間だから」とセヒが言った。結婚は自分の時間と空間がなくなるということだから他人がいないということだけでも幸せになり得る、十分に理解できる、と。
いい話だと言うセヒにジホは「悲しい話でもあるでしょう」と言った。この本を読みながらセヒを思ったと言うジホ。人生で責任を負うことができるのはこの家と猫、そして自分自身だけ。それで結婚しないと前に言ったこと。「あの時、あの言葉が胸にきました。私もこの部屋ひとつをやっと責任を負ってる状態で」
「だけど、そうやって生きるのは寂しくないんですか?そういう風に思ったことはないんですか?」とジホは訊いた。
「どうかな。寂しいということさえ考えずに暮らしていたみたいです。他人と暮らしてぶつかられるよりは一人の方がましだと、そうやって考えながら暮らしていたから」とセヒは答える。
“訊きたかった。その一度の愛はすでに過ぎたことなのかと。そして過ぎたのなら、あなたにもう愛が再び始まりうることはないのかと”
「これくらいで寝ますか?遅くなったので」とセヒが言い、枕を自室に取りに行く。うーん、緊張感がものすごい!
セヒが一旦去った後、ジホはさっきの「匂い」の言葉が気になり、自分を嗅いだり部屋にスプレーを撒いたり(笑)可愛いジホ!
意を決したジホはベッドに入って半分を空けてセヒを待つ。「そうよ、私だってそうやって考えてた」急に酒の力を借りたくなったジホ。「大人らしく、正々堂々と、成熟したように」カタツムリに自分の決意を一生懸命述べてるよーー
セヒが部屋をノックするとカタツムリを放り投げて寝た振りしている(笑)
枕を抱えてきたセヒ。ジホが寝た振りしてるのは一目瞭然。電気を消してそっと空いてる片側に入る。「ジホさん、寝ましたか?」「はい・・・」寝た振りしながら答えるジホ。目を閉じながらも、ものすごい緊張している顔。
ジホが目を開けると目の前にセヒの顔。セヒがジホの顔をじっと見てたんだね!「ジホさん、僕が抱きしめてもいいですか?」と注意深く訊くセヒ。「はい・・」ジホが言うとすぐに手を伸ばして胸にぎゅっと抱きしめた。
「ジホさんの匂いがしますね」←また言う(笑)「私、匂いがしますか?」と気にするジホ。セヒは笑って「正確には体臭ですかね、あるいは香りというか」ジホの匂いが好きだから何回も言ってるんだよね〜。ジホも一旦ホッとしたよう。
「ジホさん、作家をやめてよかったです」と突然言い出すセヒ。ジホが向き直ると「冗談だけど」ジホが言葉を汲めないのをセヒなりにからかったのかな?
“まだ愛してないかもしれない。愛でなくてもいい”
ジホが黙ってしまって、自分には冗談の素質がないと言い訳しながら「怒ったんですか?」と優しく訊くセヒ。ジホはそれに答えず、「キスしてもいいですか?」と言って自分からセヒにキスしたよーー
“今日はこの人が私の部屋に来た初めての日。それで十分だ”
朝、枕を抱えてそっとジホの部屋から出たセヒ。ジホは・・・イビキをかいて熟睡中(笑)セヒはドアの外でそれを聞きながら何事か頷く。
そして食卓でパソコンに何かを打ち込んでいるがそれは・・・ジホの行動記録日記!なぜ!?(笑)「11/12 イビキをかく」
そして次に「オムライスの作り方」を検索!真剣に読み、冷蔵庫の中をスキャンし材料を取り出す。目にも鮮やかな包丁さばき(?)で野菜を刻み、卵を割り、フライパンに火をつけて。そして完成したジホのためのオムライス。メッセージを書いた付箋も一緒につけて、会社に出勤して行ったよ〜。セヒがずいぶん変わりました!それともこれが素のセヒなのかな?
スジは昨晩泊まったお母さんと一緒に家の外に出てきた。お母さんをひとつひとつ気遣い、もっと泊まっていけばいいのにと言う。でもお母さんはさっぱりしてる。「私も仕事してるの」それを聞いたスジはお母さんに家を買ったから、来年ソウルに来て一緒に暮らそうと提案する。おお、スジ!すごいね!!
お母さんは一緒に暮らしたいなら南海に来いと冗談半分で言う。いつまでソウルと南海を行ったり来たりするんだとお母さんを心配するスジにお母さんは歩いてくるんじゃあるまいしバスで来るんだからと意に介さない。
車まで来ると自分の荷物をスジから取り返し、会社に行けというお母さん。スジは当然お母さんをバスターミナルまで送るつもりなのに自分は地下鉄で行くから早く出勤しろというお母さんと車の前で言い合うと。
「私がお送りいたします」と颯爽と出てきたマ代表!お母さんに「おはようございます。私、ウ・スジさんとお付き合いをしているマ・サングと申します」と正式に挨拶した!!スジは呆然としている。そりゃそうだ、隠してたんだもんね、私生活を。
「お付き合いしてる?知らなかったわ」と言うお母さん。「この子が寡黙なもので。私が先にお母様にご挨拶を差し上げなくてはならないかと思い、こうやってお訪ねいたしました」マ代表はスジの意向もきかずに強行突破しちゃったんだね!お母さんは背が高いマ代表をとりあえず気に入った様子。マ代表がスジの代わりにお送りしますと車に案内しようとすると冷たく言い放つスジ。「結構です。私が送ります」ちょっと当惑、というか怒ってる感じだよね、やっぱり。
でもお母さんはマ代表の車の方へ歩き出した。どうしようもできないスジ。
車の中でお母さんはマ代表を品定めするような目つき。マ代表がお母さんとスジが似ていると言ったり美人だと言ったり和気藹々な車内。そしてお母さんの質問が始まる!娘に合う男かどうかはやはり外せない。「何の仕事をしているんです?」
マ代表が自分の会社を説明するんだけど、お母さん世代にはやはり難しいようで、「ジホさんの旦那さんをご存知でしょう?その会社の代表です。一番親しい友達で」と言うとやっとピンと来たお母さん。「じゃ、80年生まれ?思ったよりいってるわね」と急に顔が険しくなるが「私より若ければいいか!」と明るく言ってくれてマ代表もホッと一息。「もしかして、お母さん私よりお若くないですよね?」なんて見え透いたおべっかが営業経験からか、板についてます!(笑)
ジホは自分のイビキに気づいて目が覚めたのかな?すでにベッドにセヒはいず、その場所には代わりに猫が。そこで思い出した昨晩の続き。キスをしてからセヒが「ちょっと待ってて」と言ってキッチンに行った後に、ひとりでに出る微笑み。「なんて美しい夜」
セヒもそれなりに緊張してるんだよね。冷蔵庫の前でビールを一口飲んで一息ついて、ジホの分も部屋に運んであげる。と、すでに寝入って大イビキをかいてるジホ!!(笑)でも、その寝姿を見てセヒは笑ってる。朝まで部屋にいた訳だし、ジホのどんなことも受け入れてるんだと思いまーす。
前日は夜明けにバスで帰ってきて、いっぱい働いてその後デートで動き回ったんだもん、眠かったよね〜〜
しかし、そんなことを知らないジホは絶望感でいっぱい(笑)「私、そのまま寝ただけ?これ実話?このまたとない機会に・・・どうして自殺点を入れたのよ〜〜」と嘆く。
起きてキッチンに行くとテーブルの上にお皿を見つけた。付箋のメッセージは「先に出勤します。朝食…召し上がってください」
カバー代わりのお皿を取ると、卵にケチャップでニッコリマークが描いてあるセヒお手製のオムライス!幸せだね〜。一口食べてみると「ガリッ」卵をめくると具の野菜は大きいし、玉ねぎは生焼け。そう言えばセヒはリンゴもろくに剥けない男だったっけ〜
それでもバスを待つ間、記念に撮ったオムライスの写真を見て微笑むジホ。小さな幸せ。ふと辺りを見回すと、バス停の壁に大きく出ている広告が目に入った。それは新しく始まるドラマ「ご飯しましょう」だった。スタッフをチェックするジホ。脚本はファン作家(なんとファン作家の名前もセヒだった!)、監督はあのsome男、ケ・ヨンソク。その名前を目にして一気に表情が固まるジホ。
バスに乗り込んだ後、ジホは着席している人が見ているスマホの画面に目が留まる。それはさっきのドラマの制作発表会の写真。この前まで自分がいた世界があった。
カフェに着いたジホはボンナムから一枚の名刺を渡された。名前は「コ・ジョンミン」。ジホが退勤した後に預かったと言う。見せてくれれば分かると。
「男?女?」とジホが訊くと男だったと言うボンナム。心当たりは無いながら、裏を返すと会社名は「マイ・エンターテイメント」。だいたいの見当はついたみたいだけど、表情は固いジホ。
ホランはレストランで仕事中。いつも通りに接客をしているがホランが下がった後に不審な顔をする客。後輩たちに指示を出し休憩室に行くホラン。後輩たちはホランが風邪でも引いてるのかと心配している。鼻水は出てるわ、目も赤いと。
休憩室では涙にくれるホランがいた。ウォンソクにメッセージを送っても一向に返ってこない。最初は威勢がいい文言だったのがだんだん懇願に変わっている。既読になっている画面を見て泣き崩れるホラン。
ウォンソクは会社で一人の男性会員を見ていた。ハンドル名?は「結婚したいです」。
観劇して別れ話をしたあの日。ホランが化粧室に行った後、座席に置いてあったホランの携帯にメッセが届いた。思わず手に取って確認するウォンソク。「結婚したいです」からのメッセだった。
履歴を見るとホランといくつかやり取りをしていたことが分かった。お互い印象を褒め合っている大したことのない内容だけど、これは見られちゃいけないやつだ〜。相手の男性のプロフィールを見ると立派な雰囲気に「軽い恋愛でなく、今は結婚できる女性と付き合いたいです」との一言。それで唐突な別れの言葉が出たのか?
その時、ホランから新しいメッセージが入った。「分かったから、話を少しして。終わる時、終わると言っても顔を見て終わらせて」
「それなら退勤して毎日会ってた所で会う」と返信したウォンソク。
お店のボードを書き換えていたジホ。ポケットにさっきの名刺の感触があり、取り出して見つめると作家をやめるきっかけになったあの夜、助監督に襲われそうになった夜を思い出すジホ。作家の仕事とこの記憶が繋がっているんだね。そして和解の席を強制的に持たされたこと、ここでドラマをもうしないと宣言したことも。ジホの心に引っかかっていたんだよね。
嫌なことを思い出しながら名刺を丸めてゴミ箱に捨てたジホ。そこに後ろから女性の客が入ってきてその名刺を拾った。その女性は昨日ジホのピアスをしてくれた人、コ・ジョンミン。ジホに会いにきたのだった。
コーヒーを出して向かい側に座ったジホ。昨日の偶然の出会いをお互い驚く。「縁なのかな」と言うジョンミン。名前とボンナムの情報から名刺の人物が男性だと思っていたジホに、昨日来たのは会社の理事だとジョンミンは言った。理事がジホにメールを何度も送ったのに返事がなくてとちょっと恨めしい顔をする。
ここに来た訳を尋ねたジホに、理事がカフェに電話したところボンナムが出て、今ここで仕事していると教えてくれたと。ジホがボンナムを振り返るとボンナムは無邪気にファイティンポーズ!←いい子だ〜〜
ジョンミンは新たに名刺を出し、ジホに正式に挨拶をする。パク監督(some男の上司)と仕事をした時、偶然にジホの処女作「亀の考試院」を見てやって来たのだった。「どんな方か、一度お会いしてみたかったんです。いえ、もう少し正確に言えば一緒に仕事がしたいんです、ユン作家と」とストレートに話をするジョンミン。
しかしジホは「もうドラマはしないんです」とあっさりと断る。「補助作家を辞めたんですか?文を書くことを辞めたんですか?私はあなたの文が必要で来ました」とまっすぐな眼差しのジョンミンの顔を見返せないジホ。
マ代表が歩いていると停車中の車の中にスジがいた。何かを言いたい顔つきを察して車に乗り込むマ代表。「アンニョン、スジ」「ベルトして」車は走り出した。
断られても諦めずにもう文を書かないのかとジホに尋ねるジョンミン。「すみません。文ももう書きません」とジホは言った。理由を訊いたジョンミンに「結婚したんです。結婚して仕事も整理して、ここのアルバイトは家だけにいると退屈なのでしてるんです」と明るい表情を作って言うジホ。「あ、結婚されたんですね」さすがに少し気落ちしたようなジョンミンにもう一度謝り、ジホは「では、召し上がって行ってください」と席を立った。
「ですが、ユン作家。どうして私の耳には悲しい言い訳のように聞こえるんでしょう?」思わず顔を背けるジホ。ジョンミンは何か言い出せないことがあると見抜いたっぽい。「もし言い訳でなく本心を言いたくなったらいつでも連絡をください。一緒に仕事をしなくてもお酒を一緒に飲むこともできるじゃないですか」と言って店を出て行ったジョンミン。←こっちもいい人だ〜〜
漢江の遊歩道にスジの車が停まった。何も言わず降りるスジ。川を眺めている姿を見て後から降りたマ代表。今朝のことについて話さなければならない。スジの手を握りながら「どうしてそんなに怒ってるんだ」と言うマ代表。手を振りほどいてどういうつもりかと問うスジにマ代表は忙しい彼女の代わりにお母さんを送って差し上げたんじゃないかと落ち着いて言った。
「マ代表が話してた恋愛がこれ?見せたくない他人の私生活にずかずか入ってくること?それで人を惨めにすること?」「惨め?愛するもの同士、家族をお互い会わせてお互いの事情を知って、そういう平凡な過程がどうして惨めなんだ。ん?」
「私は惨めなの!」スジは叫んだ。「平凡?それが私にどれだけむごいって知ってる?」両親の仕事、両親の消息、そんな平凡な質問がスジには一番惨めなんだと。捻くれていると言われるかもしれない、でもそういうことを訊いてくる人は大勢いる。そんな世界に生きるのがどんなだか分かるのか、と。
「だから一緒に生きようって。その世界に俺が横にいてやるって!」マ代表が真剣な眼差しで言う。
「横に?どうやって?結婚だって言ったらうちの母さんと一緒に住める?」一瞬言葉に詰まるマ代表。「答えてよ!(母さんに)仕えて暮らせるのかって」
「すればいいじゃないか、どうしてできないんだ?」「そう、ご両親には何て言うの?“父親は誰かも分からない、体が不自由な母親を助けて暮らさなければならない女と結婚するんです”こうやって私を紹介するの?」言葉を失ったマ代表。理想と現実の差異、家族を切り離して結婚はできない。親を失望させるかもしれない、という考えに一瞬捕らわれてしまったんだね。
スジはお母さんがあの体で食堂をしながら一人で育ててくれたと言った。幸い頭が良く、月給が良い大企業に入り、今やっと助けられると。
マ代表の家のように平凡な幸せを知らないスジ。お母さんにはスジしかいない。それがスジの生きる世界だ。
「だから私に虚しい望みを抱かせないで。あなたがそうやってあたたかく振舞えば私が他の世界を望んでしまうじゃない」涙を見せまいとマ代表に背を向けるスジ。マ代表はその後ろから肩に手を置こうとするが・・・手をそのまま下ろした。
“『19号室へ行く』という小説のヒロインは、結局内緒で得た部屋を夫に見つかった。そして女性は夫に嘘をついた。不倫をしていたと”
本の表紙を見てため息をつきながらバスを待つジホ。二十歳の頃の、スジとの会話を思い出す。
“当時二十歳だった私はヒロインに理解ができなかった。不倫という大きな嘘をする程、その部屋を見つけられないことがもっと大事なのか?と”
「私は理解できるけど」と二十歳のスジは言った。「その部屋は他人が知った瞬間、何の意味もなくなる部屋だから」
「だからって浮気してるって嘘ついたって?」幼いジホは理解できない。スジは本を取り上げて一節を朗読し始めた。
『この1年間、私は非常に雑然としたホテルの部屋で昼間の全てを過ごしました。そこにいると幸せでした。私は実際、そこ無しでは存在しないのです。自身がそんな風に言う時に、夫がどれだけ恐ろしがるか彼女は覚った』
「分からない?理解できないことを説明することより、おかしい女になるのが簡単だから。実際、世間はそうすればもっと気楽になる時が多いの。窮屈な女よりおかしい女のほうがましだもの」それを聞いて分かったような、分からないようなジホ。
“私はさっきあの代表に、どうして、あんな風に答えたのか?もう文を書かないのかという問いに、どうして結婚したからと答えたのだろうか”
そこまで考えた時、バスはやって来た。いつもの席からジホを探すセヒ。ジホもセヒを見上げる。お互いを見つけてにっこりする2人。
つづきます〜
にほんブログ村
〜ep.12-2のつづきから〜
ジホが部屋に入ってドアが閉まる直前に、セヒが部屋に入ってきた。
「今日、一緒に寝ますか?」ジホは呟くように答える。「・・・はい」
ホランはウォンソクに「別れよう」と言われても意外に冷静だった。こうなる予感がありながら実際に聞くと現実味がなかったのかも。「俺たち別れよう。別れようって言ったんだ」と言われて「どうして」と尋ねる。
「お前を幸せにしてやる自信がないんだ」とウォンソクがホランの方を見ずに淡々と言う。ホランは呆れた様子になるが、ウォンソクは真面目な顔でホランの方に向き直り「本心だ」と言った。「もう終わらせたくなった。だから、真面目に考えて連絡をくれ。当分の間、サング兄さんのところに行くから」
一人で出て行こうとするウォンソクにホランは大きな声を出す。「7年恋愛して足りずに5年待てって言いながら!それで今になって自信が無い?」
「だから待つな!!」ウォンソクはホランのお母さんからもらったネクタイを床に叩きつけた。「お前だけ7年恋愛したのか?俺もお前と同じ7年間恋愛したんだ!なんでいつも被害者みたいに、いつもお前だけが待ってるみたいに言うんだよ!俺もこんな結婚なんかのせいで自分がしたいことを引っ込めて、夢を全部あきらめて!毎日息が詰まって死にそうなんだよ!シャツとネクタイが息苦しいんだ、分かるか?」とうとうお互い胸につっかえてたことを正直に全部言ったね。でもそれは取り返しがつかない言葉。
マ代表は自分の疑心が拭えずスジの後を追い、非常階段を登った。そこで見たのはスジとお母さんの姿だった。罪悪感と安堵が同時に押し寄せる。
セヒはジホの部屋に通されて落ち着かない。そこにジホがミカンを持って入ってきた。並んで座ってもぎこちなくて、見てるこっちが息詰まります(笑)
結婚してからジホの部屋に初めて入ったと言うセヒに来るのが分かっていたら片付けていたのにと言うジホ。「いえ、ジホさんらしくてジホさんの匂いがして」とセヒの顔が優しい感じだよ!でもジホはセヒが言った「匂い」が気になっちゃう。好きな人に「匂いがする」と言われたらそりゃー気になるよね!なんか気まずくなっちゃった2人(笑)
話題転換のためか、セヒは机にあった本を手に取る。それは『19号室へ行く』という小説。ジホが大学生の時に好きだった小説で、最近また思い出して読んでいると言う。セヒが本の内容を聞く。「ある夫婦がいるんです。完璧な夫婦」
誰の目から見ても不足なところがなく、自分たちも生活に満足していて幸せで睦まじい夫婦。妻がある時自分の場所が欲しいと言い、夫は2階に妻の部屋を作ってやった。「お母さんの部屋」と名をつけて。だがいつの間にか子供や家族が出入りして第2の居間となってしまった。妻は家から遠く離れた安ホテルを探して家族に内緒で時々過ごすようになった。何もせず、ただ部屋にいて幸せを感じながら。
「その部屋は完璧に一人で自分だけの空間だから」とセヒが言った。結婚は自分の時間と空間がなくなるということだから他人がいないということだけでも幸せになり得る、十分に理解できる、と。
いい話だと言うセヒにジホは「悲しい話でもあるでしょう」と言った。この本を読みながらセヒを思ったと言うジホ。人生で責任を負うことができるのはこの家と猫、そして自分自身だけ。それで結婚しないと前に言ったこと。「あの時、あの言葉が胸にきました。私もこの部屋ひとつをやっと責任を負ってる状態で」
「だけど、そうやって生きるのは寂しくないんですか?そういう風に思ったことはないんですか?」とジホは訊いた。
「どうかな。寂しいということさえ考えずに暮らしていたみたいです。他人と暮らしてぶつかられるよりは一人の方がましだと、そうやって考えながら暮らしていたから」とセヒは答える。
“訊きたかった。その一度の愛はすでに過ぎたことなのかと。そして過ぎたのなら、あなたにもう愛が再び始まりうることはないのかと”
「これくらいで寝ますか?遅くなったので」とセヒが言い、枕を自室に取りに行く。うーん、緊張感がものすごい!
セヒが一旦去った後、ジホはさっきの「匂い」の言葉が気になり、自分を嗅いだり部屋にスプレーを撒いたり(笑)可愛いジホ!
意を決したジホはベッドに入って半分を空けてセヒを待つ。「そうよ、私だってそうやって考えてた」急に酒の力を借りたくなったジホ。「大人らしく、正々堂々と、成熟したように」カタツムリに自分の決意を一生懸命述べてるよーー
セヒが部屋をノックするとカタツムリを放り投げて寝た振りしている(笑)
枕を抱えてきたセヒ。ジホが寝た振りしてるのは一目瞭然。電気を消してそっと空いてる片側に入る。「ジホさん、寝ましたか?」「はい・・・」寝た振りしながら答えるジホ。目を閉じながらも、ものすごい緊張している顔。
ジホが目を開けると目の前にセヒの顔。セヒがジホの顔をじっと見てたんだね!「ジホさん、僕が抱きしめてもいいですか?」と注意深く訊くセヒ。「はい・・」ジホが言うとすぐに手を伸ばして胸にぎゅっと抱きしめた。
「ジホさんの匂いがしますね」←また言う(笑)「私、匂いがしますか?」と気にするジホ。セヒは笑って「正確には体臭ですかね、あるいは香りというか」ジホの匂いが好きだから何回も言ってるんだよね〜。ジホも一旦ホッとしたよう。
「ジホさん、作家をやめてよかったです」と突然言い出すセヒ。ジホが向き直ると「冗談だけど」ジホが言葉を汲めないのをセヒなりにからかったのかな?
“まだ愛してないかもしれない。愛でなくてもいい”
ジホが黙ってしまって、自分には冗談の素質がないと言い訳しながら「怒ったんですか?」と優しく訊くセヒ。ジホはそれに答えず、「キスしてもいいですか?」と言って自分からセヒにキスしたよーー
“今日はこの人が私の部屋に来た初めての日。それで十分だ”
朝、枕を抱えてそっとジホの部屋から出たセヒ。ジホは・・・イビキをかいて熟睡中(笑)セヒはドアの外でそれを聞きながら何事か頷く。
そして食卓でパソコンに何かを打ち込んでいるがそれは・・・ジホの行動記録日記!なぜ!?(笑)「11/12 イビキをかく」
そして次に「オムライスの作り方」を検索!真剣に読み、冷蔵庫の中をスキャンし材料を取り出す。目にも鮮やかな包丁さばき(?)で野菜を刻み、卵を割り、フライパンに火をつけて。そして完成したジホのためのオムライス。メッセージを書いた付箋も一緒につけて、会社に出勤して行ったよ〜。セヒがずいぶん変わりました!それともこれが素のセヒなのかな?
スジは昨晩泊まったお母さんと一緒に家の外に出てきた。お母さんをひとつひとつ気遣い、もっと泊まっていけばいいのにと言う。でもお母さんはさっぱりしてる。「私も仕事してるの」それを聞いたスジはお母さんに家を買ったから、来年ソウルに来て一緒に暮らそうと提案する。おお、スジ!すごいね!!
お母さんは一緒に暮らしたいなら南海に来いと冗談半分で言う。いつまでソウルと南海を行ったり来たりするんだとお母さんを心配するスジにお母さんは歩いてくるんじゃあるまいしバスで来るんだからと意に介さない。
車まで来ると自分の荷物をスジから取り返し、会社に行けというお母さん。スジは当然お母さんをバスターミナルまで送るつもりなのに自分は地下鉄で行くから早く出勤しろというお母さんと車の前で言い合うと。
「私がお送りいたします」と颯爽と出てきたマ代表!お母さんに「おはようございます。私、ウ・スジさんとお付き合いをしているマ・サングと申します」と正式に挨拶した!!スジは呆然としている。そりゃそうだ、隠してたんだもんね、私生活を。
「お付き合いしてる?知らなかったわ」と言うお母さん。「この子が寡黙なもので。私が先にお母様にご挨拶を差し上げなくてはならないかと思い、こうやってお訪ねいたしました」マ代表はスジの意向もきかずに強行突破しちゃったんだね!お母さんは背が高いマ代表をとりあえず気に入った様子。マ代表がスジの代わりにお送りしますと車に案内しようとすると冷たく言い放つスジ。「結構です。私が送ります」ちょっと当惑、というか怒ってる感じだよね、やっぱり。
でもお母さんはマ代表の車の方へ歩き出した。どうしようもできないスジ。
車の中でお母さんはマ代表を品定めするような目つき。マ代表がお母さんとスジが似ていると言ったり美人だと言ったり和気藹々な車内。そしてお母さんの質問が始まる!娘に合う男かどうかはやはり外せない。「何の仕事をしているんです?」
マ代表が自分の会社を説明するんだけど、お母さん世代にはやはり難しいようで、「ジホさんの旦那さんをご存知でしょう?その会社の代表です。一番親しい友達で」と言うとやっとピンと来たお母さん。「じゃ、80年生まれ?思ったよりいってるわね」と急に顔が険しくなるが「私より若ければいいか!」と明るく言ってくれてマ代表もホッと一息。「もしかして、お母さん私よりお若くないですよね?」なんて見え透いたおべっかが営業経験からか、板についてます!(笑)
ジホは自分のイビキに気づいて目が覚めたのかな?すでにベッドにセヒはいず、その場所には代わりに猫が。そこで思い出した昨晩の続き。キスをしてからセヒが「ちょっと待ってて」と言ってキッチンに行った後に、ひとりでに出る微笑み。「なんて美しい夜」
セヒもそれなりに緊張してるんだよね。冷蔵庫の前でビールを一口飲んで一息ついて、ジホの分も部屋に運んであげる。と、すでに寝入って大イビキをかいてるジホ!!(笑)でも、その寝姿を見てセヒは笑ってる。朝まで部屋にいた訳だし、ジホのどんなことも受け入れてるんだと思いまーす。
前日は夜明けにバスで帰ってきて、いっぱい働いてその後デートで動き回ったんだもん、眠かったよね〜〜
しかし、そんなことを知らないジホは絶望感でいっぱい(笑)「私、そのまま寝ただけ?これ実話?このまたとない機会に・・・どうして自殺点を入れたのよ〜〜」と嘆く。
起きてキッチンに行くとテーブルの上にお皿を見つけた。付箋のメッセージは「先に出勤します。朝食…召し上がってください」
カバー代わりのお皿を取ると、卵にケチャップでニッコリマークが描いてあるセヒお手製のオムライス!幸せだね〜。一口食べてみると「ガリッ」卵をめくると具の野菜は大きいし、玉ねぎは生焼け。そう言えばセヒはリンゴもろくに剥けない男だったっけ〜
それでもバスを待つ間、記念に撮ったオムライスの写真を見て微笑むジホ。小さな幸せ。ふと辺りを見回すと、バス停の壁に大きく出ている広告が目に入った。それは新しく始まるドラマ「ご飯しましょう」だった。スタッフをチェックするジホ。脚本はファン作家(なんとファン作家の名前もセヒだった!)、監督はあのsome男、ケ・ヨンソク。その名前を目にして一気に表情が固まるジホ。
バスに乗り込んだ後、ジホは着席している人が見ているスマホの画面に目が留まる。それはさっきのドラマの制作発表会の写真。この前まで自分がいた世界があった。
カフェに着いたジホはボンナムから一枚の名刺を渡された。名前は「コ・ジョンミン」。ジホが退勤した後に預かったと言う。見せてくれれば分かると。
「男?女?」とジホが訊くと男だったと言うボンナム。心当たりは無いながら、裏を返すと会社名は「マイ・エンターテイメント」。だいたいの見当はついたみたいだけど、表情は固いジホ。
ホランはレストランで仕事中。いつも通りに接客をしているがホランが下がった後に不審な顔をする客。後輩たちに指示を出し休憩室に行くホラン。後輩たちはホランが風邪でも引いてるのかと心配している。鼻水は出てるわ、目も赤いと。
休憩室では涙にくれるホランがいた。ウォンソクにメッセージを送っても一向に返ってこない。最初は威勢がいい文言だったのがだんだん懇願に変わっている。既読になっている画面を見て泣き崩れるホラン。
ウォンソクは会社で一人の男性会員を見ていた。ハンドル名?は「結婚したいです」。
観劇して別れ話をしたあの日。ホランが化粧室に行った後、座席に置いてあったホランの携帯にメッセが届いた。思わず手に取って確認するウォンソク。「結婚したいです」からのメッセだった。
履歴を見るとホランといくつかやり取りをしていたことが分かった。お互い印象を褒め合っている大したことのない内容だけど、これは見られちゃいけないやつだ〜。相手の男性のプロフィールを見ると立派な雰囲気に「軽い恋愛でなく、今は結婚できる女性と付き合いたいです」との一言。それで唐突な別れの言葉が出たのか?
その時、ホランから新しいメッセージが入った。「分かったから、話を少しして。終わる時、終わると言っても顔を見て終わらせて」
「それなら退勤して毎日会ってた所で会う」と返信したウォンソク。
お店のボードを書き換えていたジホ。ポケットにさっきの名刺の感触があり、取り出して見つめると作家をやめるきっかけになったあの夜、助監督に襲われそうになった夜を思い出すジホ。作家の仕事とこの記憶が繋がっているんだね。そして和解の席を強制的に持たされたこと、ここでドラマをもうしないと宣言したことも。ジホの心に引っかかっていたんだよね。
嫌なことを思い出しながら名刺を丸めてゴミ箱に捨てたジホ。そこに後ろから女性の客が入ってきてその名刺を拾った。その女性は昨日ジホのピアスをしてくれた人、コ・ジョンミン。ジホに会いにきたのだった。
コーヒーを出して向かい側に座ったジホ。昨日の偶然の出会いをお互い驚く。「縁なのかな」と言うジョンミン。名前とボンナムの情報から名刺の人物が男性だと思っていたジホに、昨日来たのは会社の理事だとジョンミンは言った。理事がジホにメールを何度も送ったのに返事がなくてとちょっと恨めしい顔をする。
ここに来た訳を尋ねたジホに、理事がカフェに電話したところボンナムが出て、今ここで仕事していると教えてくれたと。ジホがボンナムを振り返るとボンナムは無邪気にファイティンポーズ!←いい子だ〜〜
ジョンミンは新たに名刺を出し、ジホに正式に挨拶をする。パク監督(some男の上司)と仕事をした時、偶然にジホの処女作「亀の考試院」を見てやって来たのだった。「どんな方か、一度お会いしてみたかったんです。いえ、もう少し正確に言えば一緒に仕事がしたいんです、ユン作家と」とストレートに話をするジョンミン。
しかしジホは「もうドラマはしないんです」とあっさりと断る。「補助作家を辞めたんですか?文を書くことを辞めたんですか?私はあなたの文が必要で来ました」とまっすぐな眼差しのジョンミンの顔を見返せないジホ。
マ代表が歩いていると停車中の車の中にスジがいた。何かを言いたい顔つきを察して車に乗り込むマ代表。「アンニョン、スジ」「ベルトして」車は走り出した。
断られても諦めずにもう文を書かないのかとジホに尋ねるジョンミン。「すみません。文ももう書きません」とジホは言った。理由を訊いたジョンミンに「結婚したんです。結婚して仕事も整理して、ここのアルバイトは家だけにいると退屈なのでしてるんです」と明るい表情を作って言うジホ。「あ、結婚されたんですね」さすがに少し気落ちしたようなジョンミンにもう一度謝り、ジホは「では、召し上がって行ってください」と席を立った。
「ですが、ユン作家。どうして私の耳には悲しい言い訳のように聞こえるんでしょう?」思わず顔を背けるジホ。ジョンミンは何か言い出せないことがあると見抜いたっぽい。「もし言い訳でなく本心を言いたくなったらいつでも連絡をください。一緒に仕事をしなくてもお酒を一緒に飲むこともできるじゃないですか」と言って店を出て行ったジョンミン。←こっちもいい人だ〜〜
漢江の遊歩道にスジの車が停まった。何も言わず降りるスジ。川を眺めている姿を見て後から降りたマ代表。今朝のことについて話さなければならない。スジの手を握りながら「どうしてそんなに怒ってるんだ」と言うマ代表。手を振りほどいてどういうつもりかと問うスジにマ代表は忙しい彼女の代わりにお母さんを送って差し上げたんじゃないかと落ち着いて言った。
「マ代表が話してた恋愛がこれ?見せたくない他人の私生活にずかずか入ってくること?それで人を惨めにすること?」「惨め?愛するもの同士、家族をお互い会わせてお互いの事情を知って、そういう平凡な過程がどうして惨めなんだ。ん?」
「私は惨めなの!」スジは叫んだ。「平凡?それが私にどれだけむごいって知ってる?」両親の仕事、両親の消息、そんな平凡な質問がスジには一番惨めなんだと。捻くれていると言われるかもしれない、でもそういうことを訊いてくる人は大勢いる。そんな世界に生きるのがどんなだか分かるのか、と。
「だから一緒に生きようって。その世界に俺が横にいてやるって!」マ代表が真剣な眼差しで言う。
「横に?どうやって?結婚だって言ったらうちの母さんと一緒に住める?」一瞬言葉に詰まるマ代表。「答えてよ!(母さんに)仕えて暮らせるのかって」
「すればいいじゃないか、どうしてできないんだ?」「そう、ご両親には何て言うの?“父親は誰かも分からない、体が不自由な母親を助けて暮らさなければならない女と結婚するんです”こうやって私を紹介するの?」言葉を失ったマ代表。理想と現実の差異、家族を切り離して結婚はできない。親を失望させるかもしれない、という考えに一瞬捕らわれてしまったんだね。
スジはお母さんがあの体で食堂をしながら一人で育ててくれたと言った。幸い頭が良く、月給が良い大企業に入り、今やっと助けられると。
マ代表の家のように平凡な幸せを知らないスジ。お母さんにはスジしかいない。それがスジの生きる世界だ。
「だから私に虚しい望みを抱かせないで。あなたがそうやってあたたかく振舞えば私が他の世界を望んでしまうじゃない」涙を見せまいとマ代表に背を向けるスジ。マ代表はその後ろから肩に手を置こうとするが・・・手をそのまま下ろした。
“『19号室へ行く』という小説のヒロインは、結局内緒で得た部屋を夫に見つかった。そして女性は夫に嘘をついた。不倫をしていたと”
本の表紙を見てため息をつきながらバスを待つジホ。二十歳の頃の、スジとの会話を思い出す。
“当時二十歳だった私はヒロインに理解ができなかった。不倫という大きな嘘をする程、その部屋を見つけられないことがもっと大事なのか?と”
「私は理解できるけど」と二十歳のスジは言った。「その部屋は他人が知った瞬間、何の意味もなくなる部屋だから」
「だからって浮気してるって嘘ついたって?」幼いジホは理解できない。スジは本を取り上げて一節を朗読し始めた。
『この1年間、私は非常に雑然としたホテルの部屋で昼間の全てを過ごしました。そこにいると幸せでした。私は実際、そこ無しでは存在しないのです。自身がそんな風に言う時に、夫がどれだけ恐ろしがるか彼女は覚った』
「分からない?理解できないことを説明することより、おかしい女になるのが簡単だから。実際、世間はそうすればもっと気楽になる時が多いの。窮屈な女よりおかしい女のほうがましだもの」それを聞いて分かったような、分からないようなジホ。
“私はさっきあの代表に、どうして、あんな風に答えたのか?もう文を書かないのかという問いに、どうして結婚したからと答えたのだろうか”
そこまで考えた時、バスはやって来た。いつもの席からジホを探すセヒ。ジホもセヒを見上げる。お互いを見つけてにっこりする2人。
つづきます〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月20日
チョン・ソミン、イ・ミンギ主演「この人生は初めてなので 11話 メイキング
南海のジホの実家でのキムジャンシーンと海辺のキスシーンのメイキングです!!
キムジャンをしている時のモンペが何回も破けるセヒ(笑)「下は撮ったらダメ」と言ってる時のセヒがカッコいいです(笑)
やっぱり背が高いから、あのモンペはサイズが合わないよね〜。あのファッションでカッコいいことが奇跡です!
ジホとセヒの海辺シーンのリハーサルでは横で「オンマミソ(엄마미소=お母さんのような微笑み)」をしている監督さん。キャストとスタッフがとても和気あいあいです。
監督の指示で酔いざましのドリンク剤を飲むことになったセヒ。「ジホは俺が酒を飲んでるのは知らないのに」←これ、放送中に私も思いました!なんで湿布だけじゃなくてドリンク剤持ってるんだろう?って。
一応、お父さんのために買ったことになってたのね。
そしてそれを一気飲みして盛大に吹き出すミンギさん・・・不味かったのかな?(笑)
休んでるときにソミンちゃんの顔を覗き込むように話しているミンギさん。←書き込みに「もしイ・ミンギがこうやって見つめてきたら負担だ」というのがいくつかありました。嫌だからではないですよ!(笑)ときめいてしまうからですって!!
キスシーンはあんなたくさんの人に見られながらで。。。大変でしょうね、さすがプロ!
最後にジホの盗撮(?)カットを撮るセヒ。←本人が撮ってたのね〜。スタッフでもよいでしょうにね
今日、13話放送です〜〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので メイキング
2017年11月19日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.12-2
〜ep.12-1のつづきから〜
銀杏並木で待っていたホランの許にウォンソクが来た。表面上はいつもと変わらないように並木道を歩き始める2人。その向こうに見える、ダーツが全く当らない男。それは・・・
「お?」ウォンソクとホランは同時に気付いた。投げるさまはめちゃくちゃカッコイイのに全く風船に当らないセヒ!周りのギャラリーも失笑し、さすがのジホも少し離れるほど(笑)
「ジホ!」ホランが声をかけてきた。らしくないことをしているセヒを不思議がるホラン。「私も分からないの。急にしようって」ジホの言葉を聞いたウォンソクはピンと来た。セヒにデートコースを訊かれたから、自分たちのを教えたと言う。
「デート?」セヒが自分とデートしようとしてくれていたことを知ったジホ。そして最後の1本も風船には当らなかった。
景品のぬいぐるみを見てもう1000円分をしようとするセヒ。ジホは新しいダーツの矢を横から取り、今度は自分がすると言った。果たして腕前は!?
いきなり1本目から当てるジホ!次々当てていくと見物人がやんややんやの大喝采。セヒもジホの腕前に感心して拍手をしてるよ!結局全部命中させてしまった。ジホちゃん、暗殺者になれるかもしれません・・・(笑)
スジは家で仕事中。パソコンでデータとにらめっこ。しかし、突然何かを思いついた様子!画面を切り替え、ブラジャーのデザインに没頭し始めた。ベッドの上ではマ代表専用電話がマナーモードで着信中〜。全く気付かずに熱中しているスジ。
結局ダーツで2000円も使ってしまったセヒ。ジホと手を繋ぎながら反対の手で大きなカタツムリのぬいぐるみを抱えている。「その人形、そんなに欲しかったんですか?」とジホが訊くと、「これ、ジホさんのだけど」と久しぶりの無表情セヒだ!
「私のだったんですか?」「ええ。だから猫ではなくカタツムリなんですけど」それを聞いて吹き出すジホ。ジホのだからとぬいぐるみをジホに持たせるセヒ。それともう一つ、小さな箱をポケットから出してこれもジホのだからと手に押し付け、さっさと前を歩いて行ってしまった。この無表情は照れ隠しだったのね〜。(無表情判定士の個人的な見解です)
いつもの部屋でスジを待つマ代表。いくら電話をかけても留守電につながる。「なんで電話を取らないんだよ〜」耐えるマ代表。そこに駆け込んできたスジ!「ごめん、ごめん。いっぱい待った?」と謝る。マ代表は電話がつながらないことを質すと家に置いて来てしまったと悪気のないスジ。マ代表はいつも家を避けるスジがもどかしく感じるんだよね。家まで行くって言ってるのにいつもホテルで待ち合わせ。ぶつぶつ文句を言うマ代表にバックハグをして甘えて謝る小悪魔スジ。こうなるともうこれ以上は怒れないよね〜。
一戦交えたあと(?)、シャワーを浴びて髪を乾かし始めたスジ。自宅からわざわざ持って来たドライヤーを使うスジに呆れるマ代表は家で会えば持ってこなくて済むのにと、また家で会いたいオーラを出す。お互い好きな気持ちはあって、最後はふざけて終わるんだけど、根本的なところが合ってないような!?
喫茶店でさっきもらった小さい箱を開けるジホ。中には星のモチーフが下がるスワロフスキーのピアスが。セヒがジホをチラッと見て反応を窺ってるような表情だよ!「綺麗です」とジホが言うと、密かに嬉しそうなセヒ。「とても綺麗です」と、ピアスから目を離せないジホ。大げさに喜ばなくても、本当に気に入ったことが分かる顔。
どうして急にこんなプレゼントをくれたことを尋ねたジホ。セヒは前から結婚指輪もなかったことが気にかかってたんだね〜。ジホに一度くらいは何かプレゼントをしたかったと言ってくれた。たかが知れてるつまらないものでも他の人のように。
ジホは「それで他の人たちみたいにこういうデートをしたんですか?今日。ウォンソクにさっき聞きました」と訊いた。セヒは当惑しながら「考えてみたら、ジホさんと私は世代がずいぶん違うので何をしたらいいのかよく分からなくて」と答える。セヒが38歳、ジホは30歳。
「考えてみたらすごくオジサンなんですね」←直球過ぎるジホ(笑)私が小学校に入った時は中学生で、中学の時は軍人のおじさん?と歳の差を数えると、ちょっと気分を害したセヒ?「軍人のおじさんまでは・・・ただの軍人です」と訂正(笑)
ジホもマ代表に80年生まれとデートするならどこがいいかいつの間にか訊いていたらしい。今いる喫茶店は学生時代のセヒがよく来ていたところだと。(ちょっとセヒには辛い思い出があるところだけど〜〜)
ジホは化粧室に行くと言い、ピアスもつけてくると言って一緒に持って行った。すごく、ささやかな幸せの時間だね〜
トイレの鏡の前でひとりでに笑いが出てくるジホ。「可愛くてこまっちゃう」
ピアスをしている時にキャッチが落っこちた!サッと拾ってくれた美しい女性にお礼を言い、耳に通そうとするがなかなか入らない。その様子を見ていた女性が「私がしてあげる」と言ってジホの耳にピアスを通してくれた。お礼を言うジホ。「綺麗ですよ」と笑いかけ、その女性は颯爽と出て行った。
トイレから出てくると、さっきまでいた席に先ほどの美女が座って外を見ている。セヒも注文をした後、トイレに行ったらしい。
当惑したジホが立っていると女性が気付き、「ごめんなさい。この席から空が一番よく見えるんです」と言い「失礼しました」と席を立って行った。ジホは何故か呼び止め、「さようなら(안녕히 가세요)」と挨拶をして見送った。そう、この美しい女性はお察しの通り、セヒの元カノだーーー!(まだジホは知らないけどね)
そこにセヒが入れ違いで席に戻って来た。危ねーー。ピアスをつけたジホを見て「よくお似合いです」と言ってくれた。ジホは嬉しそうに「そうでしょ」と笑いながら答えた。
ホランとウォンソクも別のレストランで食事をしている。話題はさっき会ったジホたちのこと。微笑ましく初々しい2人の話をしながら、久しぶりに俺たちも風船ダーツするか?とウォンソクが訊いてもお金がもったいないとホラン。人形が荷物になるしとウォンソク。長く付き合ったカップルはもうその時期は過ぎた。
ウォンソクが、今日しているネクタイはホランのお母さんが就職祝いに買ってくれたものだとホランに言った。ホランはお母さんが何だって?と訊いてくる。「お母さんは…」と言いかけたウォンソクの頭にさっきセヒから言われた“正直になる必要がある”という助言が甦る。
「ホラン」と真剣な顔で話し始める。「俺たちの結婚だけど・・・もう少し待つことできるか?」どのくらい待てばいいかと問うホランに5年くらいと言うウォンソク。当惑するホランにそのぐらいかかりそうだと淡々と言う。「5年したら、私35だよ。恋愛を12年しようってこと?」お互い気まずく視線を外した。
劇場に入ってきたホランたち。疲れたなら家に帰ろうかと訊くウォンソクに予約したんだから見ないとと言うホラン。そこでホランは気づいた。見たかったお芝居と看板の題名が微妙に違うことを。ウォンソクが切符を買って戻ってくると、ホランが「これ何?」と訊く。そこで初めてウォンソクは覚え間違いをしていたことに気づき、ホランは大きなため息をついた。でもウォンソクに文句は言わないんだよねー。ウォンソクは取り消して見たい方を見ようと言うんだけど、ホランはもうこっちでいいからと諦めた感じ。お互いの気持ちがすれ違って、亀裂が知らず知らずのうちに大きくなってることがよく分かる。一人でスタスタ劇場に入るホランとその場で大きくため息をつくウォンソク。
お芝居が始まった。芝居を見ながらお互いにお互いの結婚観に関してのズレを思い出す2人。芝居の台詞と自分たちがオーバーラップしてホランは涙を流し、ウォンソクも目を赤くしてネクタイを緩めた。隣にいるのに、すごく遠くにいるみたいに見えるよー。
家に帰って来たジホとセヒ。ソファーに座って何気なく言ったセヒの一言にジホは仰天。「先にシャワーしてください」←セヒは昨日は自分が先にシャワーを使ったから、今日はジホに譲っただけの意味なんだよね〜(笑)
「あ、あ〜。そういう意味ですよね」と言うジホ。怪訝そうに窺うセヒに慌てて他の意味なんてないとごまかす。「先に使ってください。今日は化粧を落とさなくてはいけないので」と言うジホの顔をじっと見て「化粧をしていないと思っていました。洗った顔といつも同じなので」と真面目に言うセヒ。ジホは嬉しくてセヒを叩き、「してますよ〜、お化粧」と言いながらカタツムリを抱いて部屋に引っ込んでしまった。
自室でメイクを落としながら「何よ〜。変な所でドキドキさせて」とニヤけるジホ。「でもいつまでドキドキだけさせるの?愛はプラトニックだけじゃないじゃない、この80年生まれおじさん〜」と真顔で鏡に向かってセヒに話しかける(笑)
鏡越しに見えたピアスを外したジホは喫茶店のトイレで美女に耳を触られピアスをつけてもらったことを思い出した。その触られた感触が甦ったんだね。女性の手にまで反応する自分のことを淫乱か!?と呆れるジホ。
ホテルからスジの車まで戻る道すがら、マ代表の家まで送ると言うスジに断固としてスジの家まで送ってそこから帰ると譲らないマ代表。家も私生活も見せてくれないスジに寂しく思ってるんだよね。「うちのウ・スジさんは結婚のお考えはないんですか?」とややおどけて訊くも、「全く」とバッサリ言われる。マ代表は、一緒にご飯を食べたり買い物をしたり、ケンカやいろいろあっても生活を共有することも悪くないと言う。それが嫌だと言うスジ。そんなつまらない生活を共にする人とどうやってセックスするのか、幻想が砕ける、と。結婚は男女関係の墓場だと言うスジ。普通の人はそうやって暮らしてるとマ代表が言うと、他の人がしてることはしたくない、自分の人生も手に余るのに他人の人生を台無しにする考えはないと頑なに人を寄せ付けないスジの言葉。マ代表は黙ってしまう。
自室にて、真剣な顔でスマホを見ているジホ。何かと思えば『セックスレス、あなたの健康が危ない!』という記事(笑)内容に心当たりのある様子。『第1:不眠症、第2:鋭敏な感覚、第3:無力感と頭痛』(←これホント??)
「明らかに欲求不満状態だ」と自分を見つめ直したジホ(笑)。「危険だ」
セヒがシャワー中に詩集を戻しにジホはセヒの部屋に入った。元の位置に戻し、「ちゃんと読みました。思い出だと知らなくて借りました。ごめんなさい」と本に謝った。
駐車場に着いても降りようとしないマ代表。仕事がなければ送るのにと言うスジに、「本当にそんなに名残惜しければコーヒー1杯でも出してくれるのか?」とどうしても部屋に行きたいんだね。自分の彼女の何もかもが知りたいマ代表にスジは「理解できないね」と言い「(家で)仕事しなくちゃならないの」と鉄壁を立てる。「ジホの家のキムチあげるね」とスジが言うと「キムチは止めた」と拗ねちゃったよ〜。スジがトランクからキムチを出しに外に出た時、スジの携帯にメッセが入った。気になって思わずポップアップを見てしまったマ代表。
『どこにいる?家に着いたよ、早く来て〜』という内容に、表示名は『私の愛(내 사랑)』
「何してるの?行こう」と言うスジに不信感がどんどん湧いてきてしまう。
エレベーターの前でお別れをする2人。「着いたらメールしてね」と言いエレベーターに乗り込むスジ。一旦閉まった扉をもう一度開け、「スジ。家に友達でも来てるのか?」とマ代表は訊いた。「ううん」と否定するスジ。「私疲れたの。家で一人で休みたい」と言われて「そうか」と言いたいことをぐっと飲み込んだマ代表。扉が閉まり、エレベーターが上がっていく。我慢ができなくなったマ代表は非常階段を登りはじめた!これまで付き合う前の会話を思い出して、スジのことを信じきれなくなったんだね〜。家に他の男がいるんじゃないかと。
スジの部屋の階に出たマ代表はスジを見つけた。「出ていたの?」とスジが声を掛けたその人は。
シャワーから出て自室に入ったセヒ。クローゼットを開けるとジホが戻した詩集が目に入り、手に取った。めくっていくと、付箋が貼ってある『訪問客』のページで手が止まる。じっとジョンミンからの付箋のメッセージを見るセヒ。
マ代表は遠目でスジを追っている。「寒いのになんで出てるのよ」と声を掛けたその相手はスジのお母さんだった。足を引きずって歩くお母さんの手を取って歩くスジ。マ代表は茫然と見ている。自分の疑心が全く別方向だったことに衝撃を受けているような表情。
“人が来るということは実はとてつもないことだ。彼女は彼女の過去と現在と、そして、彼女の未来とともにくるためだ”
ホランは化粧室で涙を拭きとる。泣いたことを分からなくするかのように。お芝居が終わり、他の客はもう劇場を出ている。ウォンソクだけが座席に残っていた。
「行こう」と席に戻ったホランが言うと、座ったままのウォンソクは前を向いたまま静かに言った。
「俺たち別れよう」
“一人の人生がくるためだ”
付箋をページから剥がしたセヒはあの日を思い出していた。この詩集をもらった日。あの喫茶店のあの席で。
硬い顔で婚姻届と詩集を差し出したジョンミン。「私のものは全部出したわ。あなたのものだけ片付ければいいから」セヒはジョンミンに懇願しているがジョンミンはもう気持ちが切れている様子だ。「私の前でお父さんの話はやめて。あなたの家族の話はしないで」
「俺たち、話をしよう」と真剣な眼差しでジョンミンに言うセヒ。「私の前で“俺たち(ウリ)”と言わないで。幸せにならないで」ジョンミンは席を立って去って行った。
残されたセヒは・・・涙をこらえて、声も出さずに泣いている。
“お前の言葉通り、幸せにはならなかった。お前の言葉通り、誰も愛さなかった。だけど今日、あの席で少しの間、幸せだった。少しの間、全てを忘れていた”
部屋を出ると居間でジホがテレビを見て笑っている。カタツムリの人形を抱いて。部屋を出たセヒに気づいて「一緒に見ますか?」とジホは言った。ソファに座り、ジホの後姿を見ながら心の中で思う。
“俺はこの女が、可愛い。その気持ちが可愛い、だけど・・・” セヒの方を振り返って恥ずかしそうに目を外すジホ。
寝る時間になってお互いの自室に入るのに名残惜しそうな素振りのジホ。「おやすみなさい」と言ってとぼとぼ部屋に向かう。セヒの顔を見ながらドアをゆっくりと閉めるジホを見ているセヒは思う。
“それと同時に怖い。自分が恐ろしい。また誰かを傷つけてしまうかと。だけど”
閉まり切る前のドアに手を入れてジホの部屋に入ってきたセヒ。ジホが驚いた顔で振り返る。
“もう俺も幸せになりたい”
「今日、一緒に・・・寝ますか」
セヒがジョンミンとの別れを消化してジホの方に本格的に近づいてきたよ〜。ジホは相変わらずセヒに真っ直ぐで可愛いその真っ直ぐなところがセヒの心を動かしたんではないかと思います〜〜
次回は、、、やはりジョンミンがキーパーソンでしょうね!!
イビキをかいて寝ているジホ(笑)ま、セヒはジホがイビキをかくことはもう知ってるから〜。これが現実の生活をともにするってことだもんね。何でも綺麗ごとじゃ済まないよ(笑)
しかし、セヒはジホの行動日記(?)をつけてたのかな?下宿人時代の名残り!?それもそれである意味怖い(笑)
ジョンミンとジホの接点は仕事ですね。制作会社代表のジョンミンとシナリオライターとして会ったジホ。
「私ができるいい話をやってみたいんです」仕事にも直球のジホかな?名刺を見たセヒはマ代表にジョンミンの近況を探りを入れてるよ〜
スジ&マ代表、ホラン&ウォンソクのところもこじれているし・・・気が抜けない13話と14話になりそうです!!
にほんブログ村
銀杏並木で待っていたホランの許にウォンソクが来た。表面上はいつもと変わらないように並木道を歩き始める2人。その向こうに見える、ダーツが全く当らない男。それは・・・
「お?」ウォンソクとホランは同時に気付いた。投げるさまはめちゃくちゃカッコイイのに全く風船に当らないセヒ!周りのギャラリーも失笑し、さすがのジホも少し離れるほど(笑)
「ジホ!」ホランが声をかけてきた。らしくないことをしているセヒを不思議がるホラン。「私も分からないの。急にしようって」ジホの言葉を聞いたウォンソクはピンと来た。セヒにデートコースを訊かれたから、自分たちのを教えたと言う。
「デート?」セヒが自分とデートしようとしてくれていたことを知ったジホ。そして最後の1本も風船には当らなかった。
景品のぬいぐるみを見てもう1000円分をしようとするセヒ。ジホは新しいダーツの矢を横から取り、今度は自分がすると言った。果たして腕前は!?
いきなり1本目から当てるジホ!次々当てていくと見物人がやんややんやの大喝采。セヒもジホの腕前に感心して拍手をしてるよ!結局全部命中させてしまった。ジホちゃん、暗殺者になれるかもしれません・・・(笑)
スジは家で仕事中。パソコンでデータとにらめっこ。しかし、突然何かを思いついた様子!画面を切り替え、ブラジャーのデザインに没頭し始めた。ベッドの上ではマ代表専用電話がマナーモードで着信中〜。全く気付かずに熱中しているスジ。
結局ダーツで2000円も使ってしまったセヒ。ジホと手を繋ぎながら反対の手で大きなカタツムリのぬいぐるみを抱えている。「その人形、そんなに欲しかったんですか?」とジホが訊くと、「これ、ジホさんのだけど」と久しぶりの無表情セヒだ!
「私のだったんですか?」「ええ。だから猫ではなくカタツムリなんですけど」それを聞いて吹き出すジホ。ジホのだからとぬいぐるみをジホに持たせるセヒ。それともう一つ、小さな箱をポケットから出してこれもジホのだからと手に押し付け、さっさと前を歩いて行ってしまった。この無表情は照れ隠しだったのね〜。(無表情判定士の個人的な見解です)
いつもの部屋でスジを待つマ代表。いくら電話をかけても留守電につながる。「なんで電話を取らないんだよ〜」耐えるマ代表。そこに駆け込んできたスジ!「ごめん、ごめん。いっぱい待った?」と謝る。マ代表は電話がつながらないことを質すと家に置いて来てしまったと悪気のないスジ。マ代表はいつも家を避けるスジがもどかしく感じるんだよね。家まで行くって言ってるのにいつもホテルで待ち合わせ。ぶつぶつ文句を言うマ代表にバックハグをして甘えて謝る小悪魔スジ。こうなるともうこれ以上は怒れないよね〜。
一戦交えたあと(?)、シャワーを浴びて髪を乾かし始めたスジ。自宅からわざわざ持って来たドライヤーを使うスジに呆れるマ代表は家で会えば持ってこなくて済むのにと、また家で会いたいオーラを出す。お互い好きな気持ちはあって、最後はふざけて終わるんだけど、根本的なところが合ってないような!?
喫茶店でさっきもらった小さい箱を開けるジホ。中には星のモチーフが下がるスワロフスキーのピアスが。セヒがジホをチラッと見て反応を窺ってるような表情だよ!「綺麗です」とジホが言うと、密かに嬉しそうなセヒ。「とても綺麗です」と、ピアスから目を離せないジホ。大げさに喜ばなくても、本当に気に入ったことが分かる顔。
どうして急にこんなプレゼントをくれたことを尋ねたジホ。セヒは前から結婚指輪もなかったことが気にかかってたんだね〜。ジホに一度くらいは何かプレゼントをしたかったと言ってくれた。たかが知れてるつまらないものでも他の人のように。
ジホは「それで他の人たちみたいにこういうデートをしたんですか?今日。ウォンソクにさっき聞きました」と訊いた。セヒは当惑しながら「考えてみたら、ジホさんと私は世代がずいぶん違うので何をしたらいいのかよく分からなくて」と答える。セヒが38歳、ジホは30歳。
「考えてみたらすごくオジサンなんですね」←直球過ぎるジホ(笑)私が小学校に入った時は中学生で、中学の時は軍人のおじさん?と歳の差を数えると、ちょっと気分を害したセヒ?「軍人のおじさんまでは・・・ただの軍人です」と訂正(笑)
ジホもマ代表に80年生まれとデートするならどこがいいかいつの間にか訊いていたらしい。今いる喫茶店は学生時代のセヒがよく来ていたところだと。(ちょっとセヒには辛い思い出があるところだけど〜〜)
ジホは化粧室に行くと言い、ピアスもつけてくると言って一緒に持って行った。すごく、ささやかな幸せの時間だね〜
トイレの鏡の前でひとりでに笑いが出てくるジホ。「可愛くてこまっちゃう」
ピアスをしている時にキャッチが落っこちた!サッと拾ってくれた美しい女性にお礼を言い、耳に通そうとするがなかなか入らない。その様子を見ていた女性が「私がしてあげる」と言ってジホの耳にピアスを通してくれた。お礼を言うジホ。「綺麗ですよ」と笑いかけ、その女性は颯爽と出て行った。
トイレから出てくると、さっきまでいた席に先ほどの美女が座って外を見ている。セヒも注文をした後、トイレに行ったらしい。
当惑したジホが立っていると女性が気付き、「ごめんなさい。この席から空が一番よく見えるんです」と言い「失礼しました」と席を立って行った。ジホは何故か呼び止め、「さようなら(안녕히 가세요)」と挨拶をして見送った。そう、この美しい女性はお察しの通り、セヒの元カノだーーー!(まだジホは知らないけどね)
そこにセヒが入れ違いで席に戻って来た。危ねーー。ピアスをつけたジホを見て「よくお似合いです」と言ってくれた。ジホは嬉しそうに「そうでしょ」と笑いながら答えた。
ホランとウォンソクも別のレストランで食事をしている。話題はさっき会ったジホたちのこと。微笑ましく初々しい2人の話をしながら、久しぶりに俺たちも風船ダーツするか?とウォンソクが訊いてもお金がもったいないとホラン。人形が荷物になるしとウォンソク。長く付き合ったカップルはもうその時期は過ぎた。
ウォンソクが、今日しているネクタイはホランのお母さんが就職祝いに買ってくれたものだとホランに言った。ホランはお母さんが何だって?と訊いてくる。「お母さんは…」と言いかけたウォンソクの頭にさっきセヒから言われた“正直になる必要がある”という助言が甦る。
「ホラン」と真剣な顔で話し始める。「俺たちの結婚だけど・・・もう少し待つことできるか?」どのくらい待てばいいかと問うホランに5年くらいと言うウォンソク。当惑するホランにそのぐらいかかりそうだと淡々と言う。「5年したら、私35だよ。恋愛を12年しようってこと?」お互い気まずく視線を外した。
劇場に入ってきたホランたち。疲れたなら家に帰ろうかと訊くウォンソクに予約したんだから見ないとと言うホラン。そこでホランは気づいた。見たかったお芝居と看板の題名が微妙に違うことを。ウォンソクが切符を買って戻ってくると、ホランが「これ何?」と訊く。そこで初めてウォンソクは覚え間違いをしていたことに気づき、ホランは大きなため息をついた。でもウォンソクに文句は言わないんだよねー。ウォンソクは取り消して見たい方を見ようと言うんだけど、ホランはもうこっちでいいからと諦めた感じ。お互いの気持ちがすれ違って、亀裂が知らず知らずのうちに大きくなってることがよく分かる。一人でスタスタ劇場に入るホランとその場で大きくため息をつくウォンソク。
お芝居が始まった。芝居を見ながらお互いにお互いの結婚観に関してのズレを思い出す2人。芝居の台詞と自分たちがオーバーラップしてホランは涙を流し、ウォンソクも目を赤くしてネクタイを緩めた。隣にいるのに、すごく遠くにいるみたいに見えるよー。
家に帰って来たジホとセヒ。ソファーに座って何気なく言ったセヒの一言にジホは仰天。「先にシャワーしてください」←セヒは昨日は自分が先にシャワーを使ったから、今日はジホに譲っただけの意味なんだよね〜(笑)
「あ、あ〜。そういう意味ですよね」と言うジホ。怪訝そうに窺うセヒに慌てて他の意味なんてないとごまかす。「先に使ってください。今日は化粧を落とさなくてはいけないので」と言うジホの顔をじっと見て「化粧をしていないと思っていました。洗った顔といつも同じなので」と真面目に言うセヒ。ジホは嬉しくてセヒを叩き、「してますよ〜、お化粧」と言いながらカタツムリを抱いて部屋に引っ込んでしまった。
自室でメイクを落としながら「何よ〜。変な所でドキドキさせて」とニヤけるジホ。「でもいつまでドキドキだけさせるの?愛はプラトニックだけじゃないじゃない、この80年生まれおじさん〜」と真顔で鏡に向かってセヒに話しかける(笑)
鏡越しに見えたピアスを外したジホは喫茶店のトイレで美女に耳を触られピアスをつけてもらったことを思い出した。その触られた感触が甦ったんだね。女性の手にまで反応する自分のことを淫乱か!?と呆れるジホ。
ホテルからスジの車まで戻る道すがら、マ代表の家まで送ると言うスジに断固としてスジの家まで送ってそこから帰ると譲らないマ代表。家も私生活も見せてくれないスジに寂しく思ってるんだよね。「うちのウ・スジさんは結婚のお考えはないんですか?」とややおどけて訊くも、「全く」とバッサリ言われる。マ代表は、一緒にご飯を食べたり買い物をしたり、ケンカやいろいろあっても生活を共有することも悪くないと言う。それが嫌だと言うスジ。そんなつまらない生活を共にする人とどうやってセックスするのか、幻想が砕ける、と。結婚は男女関係の墓場だと言うスジ。普通の人はそうやって暮らしてるとマ代表が言うと、他の人がしてることはしたくない、自分の人生も手に余るのに他人の人生を台無しにする考えはないと頑なに人を寄せ付けないスジの言葉。マ代表は黙ってしまう。
自室にて、真剣な顔でスマホを見ているジホ。何かと思えば『セックスレス、あなたの健康が危ない!』という記事(笑)内容に心当たりのある様子。『第1:不眠症、第2:鋭敏な感覚、第3:無力感と頭痛』(←これホント??)
「明らかに欲求不満状態だ」と自分を見つめ直したジホ(笑)。「危険だ」
セヒがシャワー中に詩集を戻しにジホはセヒの部屋に入った。元の位置に戻し、「ちゃんと読みました。思い出だと知らなくて借りました。ごめんなさい」と本に謝った。
駐車場に着いても降りようとしないマ代表。仕事がなければ送るのにと言うスジに、「本当にそんなに名残惜しければコーヒー1杯でも出してくれるのか?」とどうしても部屋に行きたいんだね。自分の彼女の何もかもが知りたいマ代表にスジは「理解できないね」と言い「(家で)仕事しなくちゃならないの」と鉄壁を立てる。「ジホの家のキムチあげるね」とスジが言うと「キムチは止めた」と拗ねちゃったよ〜。スジがトランクからキムチを出しに外に出た時、スジの携帯にメッセが入った。気になって思わずポップアップを見てしまったマ代表。
『どこにいる?家に着いたよ、早く来て〜』という内容に、表示名は『私の愛(내 사랑)』
「何してるの?行こう」と言うスジに不信感がどんどん湧いてきてしまう。
エレベーターの前でお別れをする2人。「着いたらメールしてね」と言いエレベーターに乗り込むスジ。一旦閉まった扉をもう一度開け、「スジ。家に友達でも来てるのか?」とマ代表は訊いた。「ううん」と否定するスジ。「私疲れたの。家で一人で休みたい」と言われて「そうか」と言いたいことをぐっと飲み込んだマ代表。扉が閉まり、エレベーターが上がっていく。我慢ができなくなったマ代表は非常階段を登りはじめた!これまで付き合う前の会話を思い出して、スジのことを信じきれなくなったんだね〜。家に他の男がいるんじゃないかと。
スジの部屋の階に出たマ代表はスジを見つけた。「出ていたの?」とスジが声を掛けたその人は。
シャワーから出て自室に入ったセヒ。クローゼットを開けるとジホが戻した詩集が目に入り、手に取った。めくっていくと、付箋が貼ってある『訪問客』のページで手が止まる。じっとジョンミンからの付箋のメッセージを見るセヒ。
マ代表は遠目でスジを追っている。「寒いのになんで出てるのよ」と声を掛けたその相手はスジのお母さんだった。足を引きずって歩くお母さんの手を取って歩くスジ。マ代表は茫然と見ている。自分の疑心が全く別方向だったことに衝撃を受けているような表情。
“人が来るということは実はとてつもないことだ。彼女は彼女の過去と現在と、そして、彼女の未来とともにくるためだ”
ホランは化粧室で涙を拭きとる。泣いたことを分からなくするかのように。お芝居が終わり、他の客はもう劇場を出ている。ウォンソクだけが座席に残っていた。
「行こう」と席に戻ったホランが言うと、座ったままのウォンソクは前を向いたまま静かに言った。
「俺たち別れよう」
“一人の人生がくるためだ”
付箋をページから剥がしたセヒはあの日を思い出していた。この詩集をもらった日。あの喫茶店のあの席で。
硬い顔で婚姻届と詩集を差し出したジョンミン。「私のものは全部出したわ。あなたのものだけ片付ければいいから」セヒはジョンミンに懇願しているがジョンミンはもう気持ちが切れている様子だ。「私の前でお父さんの話はやめて。あなたの家族の話はしないで」
「俺たち、話をしよう」と真剣な眼差しでジョンミンに言うセヒ。「私の前で“俺たち(ウリ)”と言わないで。幸せにならないで」ジョンミンは席を立って去って行った。
残されたセヒは・・・涙をこらえて、声も出さずに泣いている。
“お前の言葉通り、幸せにはならなかった。お前の言葉通り、誰も愛さなかった。だけど今日、あの席で少しの間、幸せだった。少しの間、全てを忘れていた”
部屋を出ると居間でジホがテレビを見て笑っている。カタツムリの人形を抱いて。部屋を出たセヒに気づいて「一緒に見ますか?」とジホは言った。ソファに座り、ジホの後姿を見ながら心の中で思う。
“俺はこの女が、可愛い。その気持ちが可愛い、だけど・・・” セヒの方を振り返って恥ずかしそうに目を外すジホ。
寝る時間になってお互いの自室に入るのに名残惜しそうな素振りのジホ。「おやすみなさい」と言ってとぼとぼ部屋に向かう。セヒの顔を見ながらドアをゆっくりと閉めるジホを見ているセヒは思う。
“それと同時に怖い。自分が恐ろしい。また誰かを傷つけてしまうかと。だけど”
閉まり切る前のドアに手を入れてジホの部屋に入ってきたセヒ。ジホが驚いた顔で振り返る。
“もう俺も幸せになりたい”
「今日、一緒に・・・寝ますか」
セヒがジョンミンとの別れを消化してジホの方に本格的に近づいてきたよ〜。ジホは相変わらずセヒに真っ直ぐで可愛いその真っ直ぐなところがセヒの心を動かしたんではないかと思います〜〜
次回は、、、やはりジョンミンがキーパーソンでしょうね!!
イビキをかいて寝ているジホ(笑)ま、セヒはジホがイビキをかくことはもう知ってるから〜。これが現実の生活をともにするってことだもんね。何でも綺麗ごとじゃ済まないよ(笑)
しかし、セヒはジホの行動日記(?)をつけてたのかな?下宿人時代の名残り!?それもそれである意味怖い(笑)
ジョンミンとジホの接点は仕事ですね。制作会社代表のジョンミンとシナリオライターとして会ったジホ。
「私ができるいい話をやってみたいんです」仕事にも直球のジホかな?名刺を見たセヒはマ代表にジョンミンの近況を探りを入れてるよ〜
スジ&マ代表、ホラン&ウォンソクのところもこじれているし・・・気が抜けない13話と14話になりそうです!!
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月18日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.12-1
最初に結婚してから、そのあとに普通の恋人同士になったジホとセヒ!とうとう気になるあの人も登場します〜
〜ep.11-2のつづきから〜
夕陽の沈む海辺で心が通じ合い、ロマンチックにキスをするジホとセヒ。長い、長い口づけ。セヒにぶら下がって一生懸命ついてってるジホが可愛いよ〜〜な・の・に!どこからともなく聞こえてくる電話の着信音。セヒが先に気付いてジホに話しかける。キスしたまんまで!(笑)ジホはキスに没頭していて着信もセヒの声も聞こえてない。口をつけてるからモゴモゴしながら「電話が来てますけど」と言うセヒ。「ジホさん」「ジホさん」やっと我に帰って声と音が聞こえてきたジホ。ロマンチックと正反対のすごーく現実的なキスの終わり。ギャップがすごい(笑)
何となく気まずい空気のまま電話に出たジホ。「ああ、お母さん。何?」お母さんはなかなか戻らないジホたちを心配して電話をかけて来たのだ。うーん、タイミングがちょっと悪かったね、お母さん!「海で何してるって、海見てるのよ!」とお母さんと話してるジホの言葉を聞いて、急に海を見るセヒ(笑)
「帰り、ますか?」とセヒが聞くと「はい」と答えるジホ。全然キスの前と変わらない距離感が2人らしいと言えば2人らしいような。
歩いて帰る道すがら、セヒがジホにお母さんに怒っていたのかと訊くと、全然そんなつもりがなかったジホは驚きながらも、方言を使うと声が大きくなるのだと言った。セヒも今日の経験で少し方言を覚えたみたい。いくつか覚えた言葉をジホに言うとジホも嬉しそう。キムジャンをするために、言葉を聞き取れないといけなかったんだよね。「あ、可愛い(예쁘다)をイッピダ(이삐다)と表現してました」“可愛い”なんて言葉はキムジャンに必要がないのに。ジホはセヒがおばさんたちに言われたのか?と尋ねると、「いいえ。私にジホさんが可愛いかお尋ねになったので」←さっきのマッコリおじさんだね〜
ジホはセヒが何て答えたのか気になる。でも聞けない。「行きましょう、また電話がきます」とセヒが促して結局答えは曖昧なまま。
夜、ソウルへ帰る2人を見送りに出てきた家族たち。セヒが挨拶をするとお父さんが「何かあったらすぐに来いよ、すぐに!」と酔っ払ってセヒに言う。でも今日一日でセヒのことを随分気に入ったみたい。酔っ払いの戯言をぐだぐだと言うお父さんを制してもう行きなさいと言うお母さん。そこにさっきのマッコリおじさんが再び登場!またもセヒに一杯飲ませようと茶碗になみなみと注いでくる。セヒが断ると大声を出すおじさん。横で見ていたジホが茶碗を奪い取って一気飲み!
「これでいい?おじさん、もう一度うちの夫を煩わせたら私がお宅の婿さんを・・・酒がめに漬け込んでやるまでよ!分かった!?」と啖呵を切ったジホ!夫を守る姿がカッコイイ〜。ジホに怒られてタジタジになったおじさんがセヒを睨みつけると、サッとジホの後ろに隠れるセヒ(笑)「自分の家に帰りなさいよ!早く!」と言われ、すごすごと退散。セヒはその後ろ姿を見てにんまり。まるでお母さんに守られる息子のような。ジホは「行くわね」と普通に戻り、お父さんとお母さんに見送られてやっと出発した。ターミナルまでは弟夫婦が車で送ってくれる。
車の中で弟が、さっきのおじさんとジホの因縁を面白げに話し始めた。昔、ジホが近所の犬が好きで、その犬をあのおじさんが捕まえて食べようとしたことがあった。おじさんの耕運機を海辺へ持っていって犬を放さないと耕運機を水葬にすると脅かした(?弟の訛りが全開で…雰囲気です。。。)という逸話。
「うちの姉さんは一度気持ちをあげると最後まで行くんだ。一生足首掴まれましたよ、義兄さん!」と明るくセヒに言う弟。ジホは弟をたしなめてチラッとセヒを見たけど特に反応はない。
ターミナルに着いてお別れの挨拶をする2組の夫婦。振り返って歩き始めようとしたジホに、自転車が猛スピードで向かってきた。サッとジホの腕をとって自分の胸に抱くセヒ。見つめ合う2人の様子を見て何かを感じた弟嫁の勘。セヒが「では」と言い姉夫婦は去った。その後姿を不思議そうに見ている弟嫁は「あの2人、ちょっと変。なんか・・初々しい」新婚だから当然だろと言う弟に、新婚だからではなく、自分たちがsomeが始まった頃の雰囲気だと言う嫁。弟は「夫婦の間で何がsomeだ」とか言ってるけど。。。
「夫婦の間であんな顔が出てくるわけがないのに」←ズバリ見抜いてます!嫁!
帰りのバスは席が離れている2人。別々に取ったからだね。ジホは横の人に替わってもらおうかと提案するんだけど、セヒはこのまま座ろうと言う。大したことのないお願いでも断りづらいこともあるからと。「考えてみたらそうですね」とジホも納得して別々に座った。
“子供の頃に見たドラマや映画ではキスはいつもハッピーエンドの象徴だった。だけど、キスがエンディングでなくてはならなかった理由が今は分かった。真実はその後に始まるから”
ジホは詩集を取り出し『訪問客』のページを開け、別れの付箋をまた見た。
“そして人たちは真実を見たくないから。真実はとても辛いことも、暗澹とすることもあるから。キスも結婚も現実ではハッピーエンドでは、ない”
ジホがセヒを見ているときはセヒは横を向き、セヒがジホを見ているときはジホは前を向いている。
“あの男と私のドラマは、今やっと始まっただけ”
“そして、私の欲望も今やっと始まるだけ” ジホはさっきのキスの感触やセヒに抱きしめられた感触が甦ってきてどうしようもなくなる。「大変なことになったね」と独り言を言うジホ。
“私の中の全ての恋愛細胞が目覚めてしまった”
夜明け前にソウルの家へ戻った2人。猫が2人をお出迎え。早速猫に話しかけるジホ。セヒは久しぶりに実家に行ったのだから泊まってきたらよかったとジホに言う。ジホはボンナムが週末シフトを変わってくれて出勤しなくちゃならないから、と言った。少しでも寝ないと、とジホを気づかって言ってくれるセヒ。各自の部屋に入ろうとする2人だが、名残惜しくてなかなか動けず向き合ったまま。
「キムジャン、楽しかったです」とセヒが言った。「海辺でも」と付け加えると「ええ、私もです」と答えるジホ。うーん、もどかしい(笑)でもこの2人はこの一言でお互いの気持ちを再確認したんだね!
「先に、お入りください」とセヒ。「いいえ、お先に」とジホ。「いえ、入るのを見て」とセヒ。嬉しさを隠せない笑顔で「では・・・」と先に部屋に向かうジホ。(と言っても3歩くらいw)ドアをなかなか閉められず、ゆっくり閉めたかと思いきや、顔を出して恥ずかしそうにバイバイをする。ぎこちなく手をあげて頭を下げ、ジホに応えるセヒ。
やっとドアを閉めてジホはドアに寄りかかる。胸を押さえてるのはセヒにドキドキしているんだね、恋する乙女だ〜〜
寝る前に弟が送ってくれたセヒの写真を見ているジホ。スクロールすると、前にアリバイ用に撮った最初の2人のセルカも出てきた。「そう言えば、一緒にまともに撮った写真が一つも無いね」←結婚式の写真があるけどね(笑)
ジホはセヒにメッセを送った。
セヒもベッドの上で海辺で撮ったジホの写真を見ている。(←いつの間に!?) 海を見ているジホを拡大してみたり。そこにジホからのメッセ。「寝てますか?」
「いいえ、まだ」「私、お伺いしたいことがあるんですが・・」
ジホはベッドの上で悶絶している。「なんで訊いたの!?」←激しく後悔中(笑)
「おばさんたちが、私を可愛いかと尋ねたとき、何て…言いました?」←やっぱりすごく気になってたんだね〜
ベッドの上でのた打ち回っていたジホの許に返信が来た!恐る恐る電話を見るジホ。「可愛いと…言いました」その返事を見て電話を胸にあてて微笑む。一応、ジホちゃん、中学生ではなく30歳です!
セヒは淡々とした表情で枕元のライトを消した。それでも寝る前にもう一度ジホの写真を見てちょっと微笑む。
一方、なかなか寝付けないジホ。「はぁ、一緒に寝られればいいのに。一つのベッドで」と我知らず本心を吐露し、自分で驚いてベッドから飛び起きる(笑)「なに?どうしちゃったの、私?ゴミ・・・?」←絶望の独り言(笑)
翌朝、ウォンソクが目覚めるともうホランは出勤した後だった。お膳に朝食が置いてある。微妙な表情のウォンソク。
ホランはバスを待っていると、そこに幼稚園の遠足バスを待つ母子たちがいた。お迎えバスに乗る時にお母さんにポッポをして乗り込む子供たち。ホランの望んでいるものがそこにあった。
バスに乗り込むとウォンソクから電話がかかってきた。今日のデートの時間の確認だ。大学路で7時からのお芝居に合わせて待ち合わせる2人。「ホラン、愛してる」と言うウォンソクに「私も。愛してる」と答えるホラン。だが、電話を切った後のそれぞれの表情が…
スジは自宅でマ代表がプレゼントしてくれたブラジャーを試着しているが、着心地も見た目もしっくりくるものがない。でもマ代表の気持ちだけは嬉しいスジ。パソコンで「オーダーの下着」を検索して、早速その店に行ってみる。
採寸を終えてオーナーに相談すると、胸の形が他の人と違うと指摘された。そもそもその人ごとに胸は違う、サイズ、ボリューム、位置…興味深くオーナーの話を聞くスジ。「オーダーする方たちは結構いるようですね」とスジが尋ねるとオーナーは結婚して副業で始めたが、どうして知ったか訪ねてくると答える。オーダー帳は全て手書き。素材見本も手で貼りつけてある。
スジは「この資料をデータ化して胸の形に合わせてパターンを作ってみてはいかがですか?そのパターンを利用した下着をすぐにお勧めできますよね。そうすればこうやって来なくても、オンライン上でパターンを選択してすぐに購入できるじゃないですか」とオーナーに話した。←さすが、キャリアウーマンのスジならではの発案!
しかしオーナーはそういう知識は持ち合わせていないし、今までの自分の技術を使いたかっただけで、一人ずつと会って話しながら作るのが好きだと尻込みをする。これはこれで、納得のいく話であって。
良い話をしてくれたのに私が商売の素質がなくて、と言うオーナーに、ブラの価格を聞くと2万5千円と言われ、固まるスジ(笑)
週末の静かなキョルマルエにウォンソクは入ってきた。休憩室ではマッサージチェア堪能中のセヒ。昨日あれだけ頑張ったんだもんね!ウォンソクが声を掛けると眠りから覚め、湿布じゃ追いつかないのでマッサージを受けに来たと話すセヒ。ウォンソクはデートで出てきたが、仕事のためにちょっと寄ったと言った。「楽しいデートを」と言われたウォンソク。真面目な表情でセヒに訊いた。「セヒさんはジホをすごく愛しているんでしょう?」
つまらない質問をしましたと取り消してデスクに行こうとするウォンソクを呼びとめたセヒ。「コーヒー、飲みますか?」
屋上に出てコーヒーを一緒に飲む2人。「結婚がこじれているんですか?」とセヒはストレートに尋ねた。その問いに、結婚がこじれてるのか恋愛がこじれているのか、はたまた愛する心がこじれているのかがもう分からないと率直に話すウォンソク。前はあれだけ激しいケンカもしたのに、今はもうケンカもしなくなったと言う。お互い考えが違うと分かっていてもケンカをしない、ケンカをすれば・・・
「引っ込みがつかなくなるかと思って」セヒが言った。「そうです」きっとセヒは経験者なんだろうね。
「実は、ジホさんと私とお互い愛し合って結婚したのではないんです。ただ、全てのことがぴったり合って結婚しました」と正直にセヒは言った。「一緒に住んで心地悪いことがなくて」ウォンソクは何も言わないけど驚いたよう。
「だけど、そうしてから」「感情が生まれたんですか?」「ええ」セヒは頷く。「私自身がすごく楽になったから、心にも空間ができたということをこの結婚を通して分かるようになりました」
ウォンソクは前から愛と結婚がイコールかを疑問に思っていた。だから、今のセヒの話もそういうことかと受け取った。でも、セヒはそういう命題ではなく、お互いに正直になる必要があると助言した。
セヒは、人間は利己的な動物で結婚はその欲望が一番克明に表れる制度の一つだと言った。その『欲望』というワードにウォンソクが反応した。「僕はそういうのはないです」
「僕はただホランが笑うのが好きで、僕がホランを幸せにしてあげたくて、何よりホランがいなければ僕はダメです。生きていけない」お互いにそれを知っているのに、何をこれ以上正直になるのかとウォンソクが言う。
セヒは今ウォンソクが言ったことは全て『僕』が主語で相手が主語にはならなかったと指摘した。←僕が、僕がという利己の主張が欲望となることにウォンソクは気づいているのかな?考え込んでしまったウォンソク。
「それで、最近の子たちは主に何をするのですか?デートするとき」←今度はセヒがウォンソクにデートの相談を(笑)
ジホはボンナムの代わりに週末出勤中。テーブルを片付けていると、不意にセヒとのキスの感触が甦って頭の中をぐるぐる回る。ジホは頭を振り、煩悩を振り払うかのようにゴシゴシと机を拭く。可愛いわ〜ジホ。
頭をぶんぶん振って机を拭くジホの姿を見ながら心配そうに店に入ってきたスジ。「どうしたの?」
「汚い。テーブルがとっても汚い!」←ジホはそういう欲望の心が汚いものと思っているのかな〜?そんなことないのに!!
スジはオーダーブラの店の帰りに寄ったのだった。「ねぇ、ちょっと胸出してみてよ」とおもむろにジホに言い、バックヤードで採寸〜
スジはさっきのお店で思いついたオンライン受注のアイディアをジホに話した。会社には行かなくちゃならないから自分ではできないけど、面白そうだから趣味としてやってみると言うスジ。あのオーナーに(データを)あげてもいいし、と言うスジにこの機会に自分でやってみたらと勧めるジホ。スジの夢は昔から社長だったから。
スジは会社は辞められない、それに知っての通り人生が自分だけのものじゃないから、とジホに答えた。「あんたの姉さんはあんたと事情が違うのよ〜」と最後はちょっとおどけたように言うスジ。ジホはスジの目がキラキラ輝いていたからと言うと、スジはちょっと意外だったみたい。「あんたが大家さんの話をするときみたいに?」とからかう。
「私、本当に気になるんだけど」と前置きしてスジはストレートに訊いた。「したくないの?大家さんと」
必死にごまかしモードに入るジホだけど、さすが女友達は遠慮なく訊いてくる!好きな男と一緒に住んで隣の部屋にいるのに体が熱くならないの?とか(笑)必死に否定するジホ。スジは心底不思議そう。「処女だからそうなのかな?初めから何も知らないから」と言われたジホは微妙な表情(笑)
勤務が終わってバスを待つジホ。珍しく高校生の女子グループもいて、電話を見ながらキャッキャお喋りしている。ジホはさっきスジから言われた言葉を頭の中で思い出していた。「だけど気をつけなさいよ、一緒に寝る考えじゃないならスキンシップみたいなことは初めから考えないこと」スジは大学時代の自分の初カレのことを持ち出し、「最後まで行く気がないならスキンシップは最初からしないこと。最初の欲情が一番恐ろしいの。特にあんたみたいな処女は。パンドラの箱を開けることなのよ」
“そうだった、私はこの契約結婚でとても重要な事実を見過ごしていた。私は女子中、女子高を出て大学時代に一度も恋愛ができなかった処女という事実。そんな私が、好きな男と一つ屋根の下で暮らすことになるとは・・・それも私のパンドラの箱を開けた男と” ジホは急に憂鬱な表情になった。隣の女子高生たちは何の話をしているのか、「初心者が怖いんだよ、何にも知らないから」と騒いでいる。
「そうよ、ホント初心者が怖いのよ!あー、一日にキスのこと何回考えてるのよ〜、この処女が!!」←大声で頭を抱えて叫ぶジホ。女子高生たちはさわらぬ神にたたりなしと退散(笑)
そこにセヒがバス停にやってきたよ〜〜
「うわ〜ん」頭を抱えて起き上ったジホの目の前にセヒの顔。「頭が痛いんですか?」セヒが来たことにビックリしているジホ。「ちょっと会社に行ってたんですが来てみました。ジホさんが仕事終わる時間になったかと思って」ジホは嬉しくて、即、乙女モードに変わったよ!セヒは迎えにきてくれたんだね〜
「週末ですが、何かしたい事ないですか?」「したい事ですか?したい事・・・」ジホがしたい事とは・・・既にセヒの唇しか見えないジホ。幻覚まで見えてくる始末(笑)はっとして気づくといつものイケメンなセヒ。
「いえ。無いです、そんな事。ありません!そんな事!!」真顔で強力に否定するジホ。
「それなら私がしたい事、しに行きますか?」とセヒはジホに手を差し出した。ジホが指を掴むとギュッと繋ぎ直してくれるセヒ。ジホはすぐ嬉しそうな顔になり、セヒについて行く。普通の恋人同士のデートが始まった!
手を繋いで道を歩く2人。ジホはセヒから目が離せない。すると向こうにストリートで歌うミュージシャンが。そう、特別出演のMeloManceのお二人ですね〜。出番はここだったか〜。曲は『선물(ソンムル)』です。
「あれ、見に行きますか?」「はい」手を繋いだまま路上ライブを見物する2人。曲が盛り上がるところで皆が拍手をすると、セヒも手を放して拍手をした。“あ・・・”とでも言いたそうなジホの顔。手が離れて急につまらなそうな顔になる。分かりやすい(笑)でもすぐにライブを楽しんでいるようなセヒの様子を見てニッコリ。
銀杏並木を歩きながら、セヒはどうして自分が猫が好きなのかを熱弁中。猫は自分の重要な事だけを選んで記憶し、そうでないことは簡単に忘れる。「それが私が猫を好きだという理由です」
ジホは話に集中できず、セヒの手ばかりに集中。自分の指を伸ばしてみたり、引っ込めてみたり、手を繋ぎたいのに勇気が出ずに繋げない。
「ジホさんは?好きな動物…」と訊かれたジホ。好きな動物はカタツムリと答えた。一生、自分の家を持って暮らすから、と言うジホに新しい解析だと感心するセヒ。でもその間もジホは・・・指を出したり引っ込めたり(笑)
向こうの方から歓声が聞こえる。ダーツで風船を割って景品をもらう屋台が出ていたのだ。「あれ、しに行きますか?」と言うセヒ。
「え、どこに・・・」と手を繋ぎたくて気もそぞろなジホの手をまたギュッと握って「あそこです」と真剣な眼差し。急に機嫌が直ったジホは「ええ」と答えて2人は駆け出しながら屋台に向かった。
つづきます〜
にほんブログ村
〜ep.11-2のつづきから〜
夕陽の沈む海辺で心が通じ合い、ロマンチックにキスをするジホとセヒ。長い、長い口づけ。セヒにぶら下がって一生懸命ついてってるジホが可愛いよ〜〜な・の・に!どこからともなく聞こえてくる電話の着信音。セヒが先に気付いてジホに話しかける。キスしたまんまで!(笑)ジホはキスに没頭していて着信もセヒの声も聞こえてない。口をつけてるからモゴモゴしながら「電話が来てますけど」と言うセヒ。「ジホさん」「ジホさん」やっと我に帰って声と音が聞こえてきたジホ。ロマンチックと正反対のすごーく現実的なキスの終わり。ギャップがすごい(笑)
何となく気まずい空気のまま電話に出たジホ。「ああ、お母さん。何?」お母さんはなかなか戻らないジホたちを心配して電話をかけて来たのだ。うーん、タイミングがちょっと悪かったね、お母さん!「海で何してるって、海見てるのよ!」とお母さんと話してるジホの言葉を聞いて、急に海を見るセヒ(笑)
「帰り、ますか?」とセヒが聞くと「はい」と答えるジホ。全然キスの前と変わらない距離感が2人らしいと言えば2人らしいような。
歩いて帰る道すがら、セヒがジホにお母さんに怒っていたのかと訊くと、全然そんなつもりがなかったジホは驚きながらも、方言を使うと声が大きくなるのだと言った。セヒも今日の経験で少し方言を覚えたみたい。いくつか覚えた言葉をジホに言うとジホも嬉しそう。キムジャンをするために、言葉を聞き取れないといけなかったんだよね。「あ、可愛い(예쁘다)をイッピダ(이삐다)と表現してました」“可愛い”なんて言葉はキムジャンに必要がないのに。ジホはセヒがおばさんたちに言われたのか?と尋ねると、「いいえ。私にジホさんが可愛いかお尋ねになったので」←さっきのマッコリおじさんだね〜
ジホはセヒが何て答えたのか気になる。でも聞けない。「行きましょう、また電話がきます」とセヒが促して結局答えは曖昧なまま。
夜、ソウルへ帰る2人を見送りに出てきた家族たち。セヒが挨拶をするとお父さんが「何かあったらすぐに来いよ、すぐに!」と酔っ払ってセヒに言う。でも今日一日でセヒのことを随分気に入ったみたい。酔っ払いの戯言をぐだぐだと言うお父さんを制してもう行きなさいと言うお母さん。そこにさっきのマッコリおじさんが再び登場!またもセヒに一杯飲ませようと茶碗になみなみと注いでくる。セヒが断ると大声を出すおじさん。横で見ていたジホが茶碗を奪い取って一気飲み!
「これでいい?おじさん、もう一度うちの夫を煩わせたら私がお宅の婿さんを・・・酒がめに漬け込んでやるまでよ!分かった!?」と啖呵を切ったジホ!夫を守る姿がカッコイイ〜。ジホに怒られてタジタジになったおじさんがセヒを睨みつけると、サッとジホの後ろに隠れるセヒ(笑)「自分の家に帰りなさいよ!早く!」と言われ、すごすごと退散。セヒはその後ろ姿を見てにんまり。まるでお母さんに守られる息子のような。ジホは「行くわね」と普通に戻り、お父さんとお母さんに見送られてやっと出発した。ターミナルまでは弟夫婦が車で送ってくれる。
車の中で弟が、さっきのおじさんとジホの因縁を面白げに話し始めた。昔、ジホが近所の犬が好きで、その犬をあのおじさんが捕まえて食べようとしたことがあった。おじさんの耕運機を海辺へ持っていって犬を放さないと耕運機を水葬にすると脅かした(?弟の訛りが全開で…雰囲気です。。。)という逸話。
「うちの姉さんは一度気持ちをあげると最後まで行くんだ。一生足首掴まれましたよ、義兄さん!」と明るくセヒに言う弟。ジホは弟をたしなめてチラッとセヒを見たけど特に反応はない。
ターミナルに着いてお別れの挨拶をする2組の夫婦。振り返って歩き始めようとしたジホに、自転車が猛スピードで向かってきた。サッとジホの腕をとって自分の胸に抱くセヒ。見つめ合う2人の様子を見て何かを感じた弟嫁の勘。セヒが「では」と言い姉夫婦は去った。その後姿を不思議そうに見ている弟嫁は「あの2人、ちょっと変。なんか・・初々しい」新婚だから当然だろと言う弟に、新婚だからではなく、自分たちがsomeが始まった頃の雰囲気だと言う嫁。弟は「夫婦の間で何がsomeだ」とか言ってるけど。。。
「夫婦の間であんな顔が出てくるわけがないのに」←ズバリ見抜いてます!嫁!
帰りのバスは席が離れている2人。別々に取ったからだね。ジホは横の人に替わってもらおうかと提案するんだけど、セヒはこのまま座ろうと言う。大したことのないお願いでも断りづらいこともあるからと。「考えてみたらそうですね」とジホも納得して別々に座った。
“子供の頃に見たドラマや映画ではキスはいつもハッピーエンドの象徴だった。だけど、キスがエンディングでなくてはならなかった理由が今は分かった。真実はその後に始まるから”
ジホは詩集を取り出し『訪問客』のページを開け、別れの付箋をまた見た。
“そして人たちは真実を見たくないから。真実はとても辛いことも、暗澹とすることもあるから。キスも結婚も現実ではハッピーエンドでは、ない”
ジホがセヒを見ているときはセヒは横を向き、セヒがジホを見ているときはジホは前を向いている。
“あの男と私のドラマは、今やっと始まっただけ”
“そして、私の欲望も今やっと始まるだけ” ジホはさっきのキスの感触やセヒに抱きしめられた感触が甦ってきてどうしようもなくなる。「大変なことになったね」と独り言を言うジホ。
“私の中の全ての恋愛細胞が目覚めてしまった”
夜明け前にソウルの家へ戻った2人。猫が2人をお出迎え。早速猫に話しかけるジホ。セヒは久しぶりに実家に行ったのだから泊まってきたらよかったとジホに言う。ジホはボンナムが週末シフトを変わってくれて出勤しなくちゃならないから、と言った。少しでも寝ないと、とジホを気づかって言ってくれるセヒ。各自の部屋に入ろうとする2人だが、名残惜しくてなかなか動けず向き合ったまま。
「キムジャン、楽しかったです」とセヒが言った。「海辺でも」と付け加えると「ええ、私もです」と答えるジホ。うーん、もどかしい(笑)でもこの2人はこの一言でお互いの気持ちを再確認したんだね!
「先に、お入りください」とセヒ。「いいえ、お先に」とジホ。「いえ、入るのを見て」とセヒ。嬉しさを隠せない笑顔で「では・・・」と先に部屋に向かうジホ。(と言っても3歩くらいw)ドアをなかなか閉められず、ゆっくり閉めたかと思いきや、顔を出して恥ずかしそうにバイバイをする。ぎこちなく手をあげて頭を下げ、ジホに応えるセヒ。
やっとドアを閉めてジホはドアに寄りかかる。胸を押さえてるのはセヒにドキドキしているんだね、恋する乙女だ〜〜
寝る前に弟が送ってくれたセヒの写真を見ているジホ。スクロールすると、前にアリバイ用に撮った最初の2人のセルカも出てきた。「そう言えば、一緒にまともに撮った写真が一つも無いね」←結婚式の写真があるけどね(笑)
ジホはセヒにメッセを送った。
セヒもベッドの上で海辺で撮ったジホの写真を見ている。(←いつの間に!?) 海を見ているジホを拡大してみたり。そこにジホからのメッセ。「寝てますか?」
「いいえ、まだ」「私、お伺いしたいことがあるんですが・・」
ジホはベッドの上で悶絶している。「なんで訊いたの!?」←激しく後悔中(笑)
「おばさんたちが、私を可愛いかと尋ねたとき、何て…言いました?」←やっぱりすごく気になってたんだね〜
ベッドの上でのた打ち回っていたジホの許に返信が来た!恐る恐る電話を見るジホ。「可愛いと…言いました」その返事を見て電話を胸にあてて微笑む。一応、ジホちゃん、中学生ではなく30歳です!
セヒは淡々とした表情で枕元のライトを消した。それでも寝る前にもう一度ジホの写真を見てちょっと微笑む。
一方、なかなか寝付けないジホ。「はぁ、一緒に寝られればいいのに。一つのベッドで」と我知らず本心を吐露し、自分で驚いてベッドから飛び起きる(笑)「なに?どうしちゃったの、私?ゴミ・・・?」←絶望の独り言(笑)
翌朝、ウォンソクが目覚めるともうホランは出勤した後だった。お膳に朝食が置いてある。微妙な表情のウォンソク。
ホランはバスを待っていると、そこに幼稚園の遠足バスを待つ母子たちがいた。お迎えバスに乗る時にお母さんにポッポをして乗り込む子供たち。ホランの望んでいるものがそこにあった。
バスに乗り込むとウォンソクから電話がかかってきた。今日のデートの時間の確認だ。大学路で7時からのお芝居に合わせて待ち合わせる2人。「ホラン、愛してる」と言うウォンソクに「私も。愛してる」と答えるホラン。だが、電話を切った後のそれぞれの表情が…
スジは自宅でマ代表がプレゼントしてくれたブラジャーを試着しているが、着心地も見た目もしっくりくるものがない。でもマ代表の気持ちだけは嬉しいスジ。パソコンで「オーダーの下着」を検索して、早速その店に行ってみる。
採寸を終えてオーナーに相談すると、胸の形が他の人と違うと指摘された。そもそもその人ごとに胸は違う、サイズ、ボリューム、位置…興味深くオーナーの話を聞くスジ。「オーダーする方たちは結構いるようですね」とスジが尋ねるとオーナーは結婚して副業で始めたが、どうして知ったか訪ねてくると答える。オーダー帳は全て手書き。素材見本も手で貼りつけてある。
スジは「この資料をデータ化して胸の形に合わせてパターンを作ってみてはいかがですか?そのパターンを利用した下着をすぐにお勧めできますよね。そうすればこうやって来なくても、オンライン上でパターンを選択してすぐに購入できるじゃないですか」とオーナーに話した。←さすが、キャリアウーマンのスジならではの発案!
しかしオーナーはそういう知識は持ち合わせていないし、今までの自分の技術を使いたかっただけで、一人ずつと会って話しながら作るのが好きだと尻込みをする。これはこれで、納得のいく話であって。
良い話をしてくれたのに私が商売の素質がなくて、と言うオーナーに、ブラの価格を聞くと2万5千円と言われ、固まるスジ(笑)
週末の静かなキョルマルエにウォンソクは入ってきた。休憩室ではマッサージチェア堪能中のセヒ。昨日あれだけ頑張ったんだもんね!ウォンソクが声を掛けると眠りから覚め、湿布じゃ追いつかないのでマッサージを受けに来たと話すセヒ。ウォンソクはデートで出てきたが、仕事のためにちょっと寄ったと言った。「楽しいデートを」と言われたウォンソク。真面目な表情でセヒに訊いた。「セヒさんはジホをすごく愛しているんでしょう?」
つまらない質問をしましたと取り消してデスクに行こうとするウォンソクを呼びとめたセヒ。「コーヒー、飲みますか?」
屋上に出てコーヒーを一緒に飲む2人。「結婚がこじれているんですか?」とセヒはストレートに尋ねた。その問いに、結婚がこじれてるのか恋愛がこじれているのか、はたまた愛する心がこじれているのかがもう分からないと率直に話すウォンソク。前はあれだけ激しいケンカもしたのに、今はもうケンカもしなくなったと言う。お互い考えが違うと分かっていてもケンカをしない、ケンカをすれば・・・
「引っ込みがつかなくなるかと思って」セヒが言った。「そうです」きっとセヒは経験者なんだろうね。
「実は、ジホさんと私とお互い愛し合って結婚したのではないんです。ただ、全てのことがぴったり合って結婚しました」と正直にセヒは言った。「一緒に住んで心地悪いことがなくて」ウォンソクは何も言わないけど驚いたよう。
「だけど、そうしてから」「感情が生まれたんですか?」「ええ」セヒは頷く。「私自身がすごく楽になったから、心にも空間ができたということをこの結婚を通して分かるようになりました」
ウォンソクは前から愛と結婚がイコールかを疑問に思っていた。だから、今のセヒの話もそういうことかと受け取った。でも、セヒはそういう命題ではなく、お互いに正直になる必要があると助言した。
セヒは、人間は利己的な動物で結婚はその欲望が一番克明に表れる制度の一つだと言った。その『欲望』というワードにウォンソクが反応した。「僕はそういうのはないです」
「僕はただホランが笑うのが好きで、僕がホランを幸せにしてあげたくて、何よりホランがいなければ僕はダメです。生きていけない」お互いにそれを知っているのに、何をこれ以上正直になるのかとウォンソクが言う。
セヒは今ウォンソクが言ったことは全て『僕』が主語で相手が主語にはならなかったと指摘した。←僕が、僕がという利己の主張が欲望となることにウォンソクは気づいているのかな?考え込んでしまったウォンソク。
「それで、最近の子たちは主に何をするのですか?デートするとき」←今度はセヒがウォンソクにデートの相談を(笑)
ジホはボンナムの代わりに週末出勤中。テーブルを片付けていると、不意にセヒとのキスの感触が甦って頭の中をぐるぐる回る。ジホは頭を振り、煩悩を振り払うかのようにゴシゴシと机を拭く。可愛いわ〜ジホ。
頭をぶんぶん振って机を拭くジホの姿を見ながら心配そうに店に入ってきたスジ。「どうしたの?」
「汚い。テーブルがとっても汚い!」←ジホはそういう欲望の心が汚いものと思っているのかな〜?そんなことないのに!!
スジはオーダーブラの店の帰りに寄ったのだった。「ねぇ、ちょっと胸出してみてよ」とおもむろにジホに言い、バックヤードで採寸〜
スジはさっきのお店で思いついたオンライン受注のアイディアをジホに話した。会社には行かなくちゃならないから自分ではできないけど、面白そうだから趣味としてやってみると言うスジ。あのオーナーに(データを)あげてもいいし、と言うスジにこの機会に自分でやってみたらと勧めるジホ。スジの夢は昔から社長だったから。
スジは会社は辞められない、それに知っての通り人生が自分だけのものじゃないから、とジホに答えた。「あんたの姉さんはあんたと事情が違うのよ〜」と最後はちょっとおどけたように言うスジ。ジホはスジの目がキラキラ輝いていたからと言うと、スジはちょっと意外だったみたい。「あんたが大家さんの話をするときみたいに?」とからかう。
「私、本当に気になるんだけど」と前置きしてスジはストレートに訊いた。「したくないの?大家さんと」
必死にごまかしモードに入るジホだけど、さすが女友達は遠慮なく訊いてくる!好きな男と一緒に住んで隣の部屋にいるのに体が熱くならないの?とか(笑)必死に否定するジホ。スジは心底不思議そう。「処女だからそうなのかな?初めから何も知らないから」と言われたジホは微妙な表情(笑)
勤務が終わってバスを待つジホ。珍しく高校生の女子グループもいて、電話を見ながらキャッキャお喋りしている。ジホはさっきスジから言われた言葉を頭の中で思い出していた。「だけど気をつけなさいよ、一緒に寝る考えじゃないならスキンシップみたいなことは初めから考えないこと」スジは大学時代の自分の初カレのことを持ち出し、「最後まで行く気がないならスキンシップは最初からしないこと。最初の欲情が一番恐ろしいの。特にあんたみたいな処女は。パンドラの箱を開けることなのよ」
“そうだった、私はこの契約結婚でとても重要な事実を見過ごしていた。私は女子中、女子高を出て大学時代に一度も恋愛ができなかった処女という事実。そんな私が、好きな男と一つ屋根の下で暮らすことになるとは・・・それも私のパンドラの箱を開けた男と” ジホは急に憂鬱な表情になった。隣の女子高生たちは何の話をしているのか、「初心者が怖いんだよ、何にも知らないから」と騒いでいる。
「そうよ、ホント初心者が怖いのよ!あー、一日にキスのこと何回考えてるのよ〜、この処女が!!」←大声で頭を抱えて叫ぶジホ。女子高生たちはさわらぬ神にたたりなしと退散(笑)
そこにセヒがバス停にやってきたよ〜〜
「うわ〜ん」頭を抱えて起き上ったジホの目の前にセヒの顔。「頭が痛いんですか?」セヒが来たことにビックリしているジホ。「ちょっと会社に行ってたんですが来てみました。ジホさんが仕事終わる時間になったかと思って」ジホは嬉しくて、即、乙女モードに変わったよ!セヒは迎えにきてくれたんだね〜
「週末ですが、何かしたい事ないですか?」「したい事ですか?したい事・・・」ジホがしたい事とは・・・既にセヒの唇しか見えないジホ。幻覚まで見えてくる始末(笑)はっとして気づくといつものイケメンなセヒ。
「いえ。無いです、そんな事。ありません!そんな事!!」真顔で強力に否定するジホ。
「それなら私がしたい事、しに行きますか?」とセヒはジホに手を差し出した。ジホが指を掴むとギュッと繋ぎ直してくれるセヒ。ジホはすぐ嬉しそうな顔になり、セヒについて行く。普通の恋人同士のデートが始まった!
手を繋いで道を歩く2人。ジホはセヒから目が離せない。すると向こうにストリートで歌うミュージシャンが。そう、特別出演のMeloManceのお二人ですね〜。出番はここだったか〜。曲は『선물(ソンムル)』です。
「あれ、見に行きますか?」「はい」手を繋いだまま路上ライブを見物する2人。曲が盛り上がるところで皆が拍手をすると、セヒも手を放して拍手をした。“あ・・・”とでも言いたそうなジホの顔。手が離れて急につまらなそうな顔になる。分かりやすい(笑)でもすぐにライブを楽しんでいるようなセヒの様子を見てニッコリ。
銀杏並木を歩きながら、セヒはどうして自分が猫が好きなのかを熱弁中。猫は自分の重要な事だけを選んで記憶し、そうでないことは簡単に忘れる。「それが私が猫を好きだという理由です」
ジホは話に集中できず、セヒの手ばかりに集中。自分の指を伸ばしてみたり、引っ込めてみたり、手を繋ぎたいのに勇気が出ずに繋げない。
「ジホさんは?好きな動物…」と訊かれたジホ。好きな動物はカタツムリと答えた。一生、自分の家を持って暮らすから、と言うジホに新しい解析だと感心するセヒ。でもその間もジホは・・・指を出したり引っ込めたり(笑)
向こうの方から歓声が聞こえる。ダーツで風船を割って景品をもらう屋台が出ていたのだ。「あれ、しに行きますか?」と言うセヒ。
「え、どこに・・・」と手を繋ぎたくて気もそぞろなジホの手をまたギュッと握って「あそこです」と真剣な眼差し。急に機嫌が直ったジホは「ええ」と答えて2人は駆け出しながら屋台に向かった。
つづきます〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月17日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.11-2
〜ep.11-1のつづきから〜
キムジャンの日。南海の家にてジホ父さんはジホの弟と電話中。方言でなんだかよく分かりませんが、多分マッコリをたくさん持って来い的なことを言ってます。電話を切ったお父さんはお母さんに弟と嫁さんがもう少しで来ると伝えると、お母さんは嫁さんは体が重いのに(妊娠中)、来いなんて、みたいな?(すみません、雰囲気で書いております)
ジホはいつ来るのかと言うお父さんにソウルで忙しくしてるのに来る時間が無いと言うお母さん。嫁に行ってもキムジャンには実家に帰らなきゃだろう全く、とうるさく言うだけ言ってお父さんは家に入った。そこにジホからお母さんに着信!自分は行けないけど、もうすぐ着くからと言うジホ。「誰が来るって言うの?」
海辺を走るバス。中にはサングラスをかけたチャドナム(차도남=クールな都会の男)のセヒが!バスを降りて坂を登り、田舎道をてくてく歩き、ナビを頼りに迷いながらもジホの実家に向かう。ジホの家ではもう近所のおばさんたちや弟夫婦も来てキムジャンの下準備中。白菜100株も買って来てしまって人手が足らないんじゃないかと言うおばさんに、ジホ母さんは旦那どもがポッサムを食べに来る前に終わるから心配するなと言う。ジホは来ないの?と訊かれ、ジホの代わりに誰かが来るってと答えるお母さん。そこにセヒがやっと到着したよ〜
「あのー。こんにちは」礼儀正しく挨拶するセヒに驚くお母さん。「あら〜、セヒさんが」慌ててセヒをナムソバンと呼びかえると、それでおばさんたちはセヒがジホの夫だということを分かった様子。「ハンサムだね」「ほんと、ハンサムだ」「ワハハ」早速おばさんたちの話のタネにされるセヒ。
キムジャンを手伝いに来たと言うセヒに、さっきのジホの電話の意味が分かったお母さん。話の途中にお父さんが喜び勇んでセヒを呼びに来たよ!「おお〜、うちの婿!」お父さんの熱い出迎え(笑)どうしたんだと訊くお父さんにもキムジャンをしに来たとセヒは言った。ジホと同じ、お目目まんまるで驚くお父さん。男の人がそんなことをする文化じゃないからね〜ジホの家は。
セヒを家の中に入れ、早速ポッサム食べようと言うお父さんに「ポッサムを食べに来たのではなく、キムジャンをしに来ました」と律儀なセヒ。「必ずしなくてはなりません」
あっけにとられたお父さんに、ジホに自分の家のチェサ準備を手伝ってもらったので相応の労働をすると説明するも、嫁なら当たり前だろ!座って酒を飲もうと言うお父さん。傍で聞いていたお母さんは、するなら着替えなくちゃ、私の服をあげようか?と淡々←でも嬉しそうな表情も見え隠れ。お母さんについて行くセヒを唖然の表情で見送るお父さんと弟。この地域の男には理解不能なんだね〜
YOLOカフェでバイト中のジホの許にセヒから到着したとのメッセが入った。「なんかあった?」とボンナムに訊かれ、「なんでもない」とごまかすジホ。そこにスジが来店して着席した。
「あ、スジ姉さんだ」カウンターから手を振る2人。「今日も綺麗だね、あの姉さん。超タイプ」とデレッと言うボンナム。ジホは呆れて「変わるの早いね、好きなタイプ」と言うも、ボンナムに「姉さんはただちょっと可愛かったんだよ。もともとタイプじゃない」とはっきり言われてちょっとムッとする(笑)
休憩時間なのか、スジと一緒にお茶をするジホ。セヒが南海にキムジャンしに行ったことを聞いて驚くスジ。帰ってこれないんじゃないの?100株はさせられるのに、と言うスジに、うちは婿さんにはさせないよ、ポッサムでも食べて帰ってくると楽観視するジホ。お父さんの性格から考えればそうだもんね。
しかし!モンペに着替えて6時間のタイマーをセットするセヒ。いよいよ労働が始まるのだ!ゴム手袋をパシッと鳴らし、タライの方へ向かって水を汲む。そこからはおばさんたちの下男となり、用を言いつけられ、ひたすらに働く男と化した。
重い白菜のタライを運んだりしながら体が悲鳴をあげ、おばさんたちには笑われる。そんなセヒを微笑ましい顔で見ているジホ母さんに、次は白菜を水でゆすぐことを頼まれたセヒ。言葉もイマイチ分からず、やり方も分からず、とりあえずは教えてもらったように始めるが何だか要領がつかめない。おばさんたちに面と向かってからかわれるセヒ(しかも下ネタ的なw)。ジホ母さんが助け舟を出すもアウェイ感に苛まれる。おばちゃんパワー恐るべし!
忙しく働くジホの許に、弟から写真が送られてきた。セヒのキムジャン作業風景を見て驚くジホ。おばちゃんに背中を叩かれている瞬間もあるよ〜「何?人を叩いて!」訛り丸出しで怒りながら呟くジホ。弟に電話しようとしたとき、お客さんの注文で呼ばれた。
「僕が受けるから。行きな」と後ろから言ってくれたボンナム。ニッコリと「そんな風に旦那が心配なら早く行きな。代わりに週末出てよ」←この子はなんていい子なんでしょう!誰だよ、ストーカーと間違えたのは!(笑)
南海ではセヒが馬車馬のように労働中。途中で体を伸ばしたり、汗を拭いたり、とにかくひたすら働く、働く。さらには弟の嫁さんがニンニクのすり鉢をセヒの前に置いていく。ものすごい量のニンニクたちをすりつぶし始めるセヒ。ほぼ無の境地に達してます(笑)その後も薪で火を焚いて煙をかぶったり、火の番をしたり、うたた寝したり(笑)そんなキムジャンの様子を見ながらゆったりと男同士で酒を飲むジホ父さんと弟。「義兄さん、本当にキムジャンしに来たみたいだ」「本っ当に変わってるな」
ジホは一旦家に戻り、着替えて猫の餌を補充した。猫の居場所を探すとセヒの部屋から鳴き声が聞こえる。そっと部屋に入るとクローゼットの中にいた猫。「ここにいつ入ったの?」ふと見ると、猫が本の山を崩したようで、それをまた重ねると一冊の詩集を見つけた。「あ、これすごく読みたかったんだけど」猫に少し借りてもいいよね?と話しかけ、こっそり持ち出して南海に向かったジホ。その詩集は〜、この前〜、婚姻届と一緒にあったものだよーー!!
バスの中で詩集を取り出したジホ。表紙をめくるとセヒ宛てのメッセージが目に入った。“To 私の全部 私の愛をセヒに 2005年12月24日 あなたの全て”
「・・・あぁ、プレゼントでもらったものだったんだね」セヒの過去の恋を知ってしまったジホ。
セヒはすでに茫然自失状態でキムチの漬け込みをしている。精も根も尽き果てたセヒにお母さんが休んだらと声をかけるも「いいえ、まだ約束の時間が残っています」と断るセヒ。お母さんが大丈夫かと声を掛けた時・・・弟が声を上げた。「姉ちゃん!」
振り返ったセヒの目に映るジホの姿。思わず立ち上がって嬉しさと驚きを隠せないセヒ。アウェイだった自分にやっと味方が来たんだもんね!若干、目もハートだよ!こんな顔のセヒは初めてではないでしょうか〜
マ代表は仕事中のスジを外に呼び出した。何の用かと訊くスジに黙ったまま大きな紙袋を差し出す。スジが中を覗くとたくさんのブラジャーが入っている。商売でも始めるのかと言うスジに「下着のブランドで一番楽なものを全部買った。ダメならどうにかしてお前に楽なのをまた買うから」と答えたマ代表。その心が分かってちょっと嬉しそうなスジ。マ代表は強圧や干渉を感じさせてゴメン。徐々に治すから。とスジに謝った。スジも干渉と思ってごめんね、と素直に謝った。マ代表は自分の彼女の体を誰かが見て悪い考えをするかと思って心配して買って来てくれたんだね。とりあえず、仲直り!
「1時間だけ待ってて。一緒に夕飯食べよう」と言うスジ。この前からスジとご飯を一緒に食べたかったマ代表は、スジがそう言ってくれたことが嬉しい。スジは袋を持って職場に戻りかけたが、くるっとマ代表の元に戻ってきてほっぺにチューをして行った!またマ代表はスジにやられてるよ〜〜
実家のジホの部屋で休んでいるセヒ。高校までジホはこの部屋で育ったんだね〜。ジホがセヒにお茶を持って来た。セヒの体が心配なジホ。ひどくなる前に湿布を買いに行ってくると部屋を出ようとするジホにセヒが声を掛けた。「ジホさん、ここにどうして来たんですか?カフェの仕事は?」「支障なくちゃんと片付けて来ました。ご心配なさらなくて大丈夫です」
「私が、心配になっていらっしゃったのですか?」ストレートに訊くセヒに「はい」と頷くジホ。「そうなんですね。さっきは本当に嬉しかったです、いらっしゃって。ありがとうございます」とはっきり言ってくれたセヒに嬉しそうに頷くジホ。ジホはこんなこと言われたら実家に来た甲斐があったよね〜〜
薬局で薬を買った後、海の方へ歩いてきたジホ。岸辺に座って海を眺めながら詩集をリュックから取り出した。
『訪問客』という詩が目に入る。『人が来たということは実はとてつもないことだ。彼は、彼の過去と現在と、そして、彼の未来とともに来るためだ。ある一人の人生が来るためだ。たやすく壊れる、だから壊れたりもした心が来ることだ』
“あなたの心にはどんな道があるだろうか?私は気になっていた”
セヒはジホの部屋で高校時代のジホのことを知った。好きな本、部屋に貼った映画のポスター、スジとホランとの写真。高校時代の手帳を開くとプリクラが目に入った。微笑ましく笑うセヒ。
手帳には『2005年12月24日、クリスマス記念 将来の夢 願いを祈る。スジは…社長!ホランは…良妻賢母!私は…愛?ㅋㅋㅋ』と17才のジホが書いた言葉。
ジホは『訪問客』のページに挟んであった付箋を目にした。『元気で。帰って何事もなかったように暮らして。代わりにもう二度と愛というようなものはしないで。あなたはその資格がないから』
“そしてその道を知らされた瞬間、私の心がこんなに痛い理由は、嫉妬でも腹が立つためでもない。12年前の同じ日に、私は愛を夢見て、あなたはその愛を終えたという事実が、ただちょっと悲しかった”
キムジャンが終わり、男どもは本格的に飲みに入る。おばさんたちの旦那衆も入って酒盛りだ。注がれたマッコリを一気飲みするセヒ。ジホのお父さんはめっちゃご機嫌よろしく、おじさんたちに自分の婿を自慢しまくる。「キムジャンすると妻の実家に来る婿だ!」一人のおじさんがセヒに妻の尻に敷かれやがって的なことをセヒに言った。するとジホ母さんが食べ物を持って来ながら、妻が可愛ければ妻の実家でお辞儀をするんじゃないか、うちのジホが可愛いから来たんだと言った。お母さんが行ってしまったあと、酔ったおじさんは「そうなのか?可愛いから来たのか?答えろ!」と絡み始める。
「はい、可愛いから来ました」セヒも飲まされて相当酔っぱらってる様子。お父さんが超嬉しそう(笑)
おじさんはセヒに酒をどんどん飲ませようとする。セヒも努力して一生懸命杯を空けようとする。シワールドも大変だけど、男同士の世界も大変だ〜
「義兄さん〜、ちょっと!」ジホの弟が向こうから声を掛けた。「急ぎの用ですか!?」←下手な演技丸見えのセヒ(笑)弟がおじさんの一気飲み攻勢から助け出してくれたのだった!
家の裏では洗礼を受けてフラフラになったセヒを心配する弟と嫁。そこにさっきのおじさんがセヒを探しに来た!慌ててセヒの腕を引っ張る弟夫妻。海辺の方へ避難しながらセヒにおじさん対策をレクチャーする弟。おじさんがくれるままに飲むと死ぬとまで言われ、「そういう大事な話は予めしてくれないと」と言うセヒ。弟がここら辺を散歩してから来いと言い、嫁もお義姉さんに電話してデートしろと言って二人で仲良く帰って行った。早速電話をかけて歩き始めたセヒ。
マ代表とスジは初めて2人で夕飯をともにした。これから毎週3回以上はこうやって一緒にご飯を食べようとマ代表は言った。何故かと訊くスジに情を重ねていくのにはご飯が一番だと言うマ代表。スジもその言葉には同意して、「そうね。だからジホも恋に落ちたんだもの」とうっかり言ってしまった。「うん?義妹が何に落ちたって?」と訊かれてジホがセヒを好きなことをマ代表に打ち明けたスジ。「そっちの友達には言わないでよ。一人で片思いみたいだから」とジホを心配してスジが言うと、「果たしてそれ、片思いかな?」とご飯を食べながら話すマ代表。「セヒが果たして知らないかな?ジホさんが自分を好きだということ」←確かに態度にはだだ漏れだったしな〜、ジホ。
セヒはてくてくと歩いて海の方まで来た。ジホの後姿を見つけ声を掛ける。「ジホさん!」気づいたジホに大きく手を振ってジホの許まで走っていく。
「ジホが(セヒを)好きなこと?」とスジはマ代表に訊く。「それじゃセヒさんの心はどうなの?ジホへの」真剣にジホのことを心配して訊くスジに、マ代表は「ご飯がおいしい。新米みたいだ」と答えをはぐらかす。イラッとしたスジ。
「ジホは男と付き合ったことがないの!あの子は何にも知らないの!心配だから訊いたのに」と言うスジに、昔のセヒの恋を知っているマ代表は静かに「セヒは知ってるからもっと怖いだろう、愛が何かを知ってるからもっと怖いんじゃないか?」と答えた。
岸辺に座っているジホとセヒ。セヒはジホの買ってきた薬をグイッと飲んだ。セヒが心配なジホ。「適当に拒否されないと、マッコリ。普段は拒否がお上手な方がどうしてここでは・・・」と言うジホをじっと見ていたセヒは「こんな気分だったんですね」と言った。←セヒがどうしてチェサへ来たのか訊いた時のことだね!「こんな、寂しい気分だったんですね」期せずして同じ気分を共有した2人。お互い、好きな人の株をあげる為に自分が相手の実家でたくさん頑張ったんだよね。
「いいですね、海。久しぶりだ」「私も。初めてです、友達や家族以外の他の人と…男の人と来るのは初めてです」
意外にジホはしたことがないことが多いとセヒは言った。ジホもそれを認め、「したことがないことが多いです。知らないことも多いし」
「私が20代の時に好きだった詩があるんです」セヒがそらんじて言い出したその詩は、『訪問客』。「その詩が好きだったときはどういう言葉かよく分からなかったけど、分かった後では好きになれなかったんです。分かるとできないことが多いです、人生では。だから私は、ジホさんが羨ましい。知らないということは良いことだから」←セヒの傷ついた心とそれを引きずって生きてきたことが垣間見える一言です。「ですから、そんなに心配しないでください」
それに対してジホも言った。「セヒさんもです。前に見た海でも、今日この海は初めてじゃないですか。全部分かることも、したことがあることも、その瞬間、その人とは全部初めてのことじゃないですか。私たちの結婚のように。停留所のキスのように」セヒが顔をジホの方に向けた。
「その瞬間が過ぎた次のことたちは、その誰の間違いでもないと思います。ただ、そうなったんでしょう。その中で何かが流れて何かが壊れることのように。ただ、そうなるんです。ですから、セヒさんもそんなに心配しないでください。昨日を生きたからと、今日を全て分かるということではないから」←ジホのこの言葉でどんなにセヒが救われて癒されたか。本当に綺麗な言い方です!
“人が来たということは実はとてつもないことだ。一人の人生が来るためだ。たやすく壊れる、だから壊れたりもした心が来ることだ” 海をじっと見つめているジホの横顔を見ながら、『訪問客』の一節を思い出すセヒ。
停留所でのキス、結婚式で泣いていたジホ、高台に迎えに行った日、ジホとの出来事が思い返されそっと微笑む。
「人が気が重苦しいときに何故海に来るのか分かった気がします。ここでは自分の心に会うことが出来るんですね」
「えっ?」とジホは聞き返した。セヒはそれには答えず、「だけど私が、前から必ず正して差し上げたかったことがひとつあるんですが」と続けた。
「停留所でジホさんがしたことはキスではなく、ポッポです」←大真面目に言うセヒに面白くなさそうな顔をするジホ(笑)「あ。ええ。。」居心地の悪そうな返事。更に続けるセヒは“ポッポとさえ言えない、表面的な皮膚接触のための口づけ“と冷静に分析(?)し、ジホをきまり悪くさせる。立ち上がったジホは「ええ、分かりました」と答えた。「それはキスだと呼べません」とセヒも立ち上がりジホに向かい合い、「キスはそんな風にするのではないです」とジホに言った。ジホはつまらなそうに「分かりましたって。私が間違ってました」と答えた。
「ええ、そうです。キスはこうやってするんです」と言ってジホにキスしたセヒ!!夕暮れの海がきれいだよーー。唇を離し、「もう分かりましたか?そうじゃなければ、もっと分からなければならないようですか?」とセヒはジホに尋ねる。「もっと知りたいです」とセヒをじっと見て呟いたジホ。その返事を聞いて、にっこり笑ったセヒはまたジホに近づいた。お互いがお互いを抱きしめてキスをする2人。気持ちがあるのとないのとは全然違うよね〜
“たやすく壊れる、だから壊れたりもした彼の心が、私のところに来た”
ジホーー!!良かったね!ジホの強くて真っ直ぐな心がセヒに届いたよーー
<
にほんブログ村
キムジャンの日。南海の家にてジホ父さんはジホの弟と電話中。方言でなんだかよく分かりませんが、多分マッコリをたくさん持って来い的なことを言ってます。電話を切ったお父さんはお母さんに弟と嫁さんがもう少しで来ると伝えると、お母さんは嫁さんは体が重いのに(妊娠中)、来いなんて、みたいな?(すみません、雰囲気で書いております)
ジホはいつ来るのかと言うお父さんにソウルで忙しくしてるのに来る時間が無いと言うお母さん。嫁に行ってもキムジャンには実家に帰らなきゃだろう全く、とうるさく言うだけ言ってお父さんは家に入った。そこにジホからお母さんに着信!自分は行けないけど、もうすぐ着くからと言うジホ。「誰が来るって言うの?」
海辺を走るバス。中にはサングラスをかけたチャドナム(차도남=クールな都会の男)のセヒが!バスを降りて坂を登り、田舎道をてくてく歩き、ナビを頼りに迷いながらもジホの実家に向かう。ジホの家ではもう近所のおばさんたちや弟夫婦も来てキムジャンの下準備中。白菜100株も買って来てしまって人手が足らないんじゃないかと言うおばさんに、ジホ母さんは旦那どもがポッサムを食べに来る前に終わるから心配するなと言う。ジホは来ないの?と訊かれ、ジホの代わりに誰かが来るってと答えるお母さん。そこにセヒがやっと到着したよ〜
「あのー。こんにちは」礼儀正しく挨拶するセヒに驚くお母さん。「あら〜、セヒさんが」慌ててセヒをナムソバンと呼びかえると、それでおばさんたちはセヒがジホの夫だということを分かった様子。「ハンサムだね」「ほんと、ハンサムだ」「ワハハ」早速おばさんたちの話のタネにされるセヒ。
キムジャンを手伝いに来たと言うセヒに、さっきのジホの電話の意味が分かったお母さん。話の途中にお父さんが喜び勇んでセヒを呼びに来たよ!「おお〜、うちの婿!」お父さんの熱い出迎え(笑)どうしたんだと訊くお父さんにもキムジャンをしに来たとセヒは言った。ジホと同じ、お目目まんまるで驚くお父さん。男の人がそんなことをする文化じゃないからね〜ジホの家は。
セヒを家の中に入れ、早速ポッサム食べようと言うお父さんに「ポッサムを食べに来たのではなく、キムジャンをしに来ました」と律儀なセヒ。「必ずしなくてはなりません」
あっけにとられたお父さんに、ジホに自分の家のチェサ準備を手伝ってもらったので相応の労働をすると説明するも、嫁なら当たり前だろ!座って酒を飲もうと言うお父さん。傍で聞いていたお母さんは、するなら着替えなくちゃ、私の服をあげようか?と淡々←でも嬉しそうな表情も見え隠れ。お母さんについて行くセヒを唖然の表情で見送るお父さんと弟。この地域の男には理解不能なんだね〜
YOLOカフェでバイト中のジホの許にセヒから到着したとのメッセが入った。「なんかあった?」とボンナムに訊かれ、「なんでもない」とごまかすジホ。そこにスジが来店して着席した。
「あ、スジ姉さんだ」カウンターから手を振る2人。「今日も綺麗だね、あの姉さん。超タイプ」とデレッと言うボンナム。ジホは呆れて「変わるの早いね、好きなタイプ」と言うも、ボンナムに「姉さんはただちょっと可愛かったんだよ。もともとタイプじゃない」とはっきり言われてちょっとムッとする(笑)
休憩時間なのか、スジと一緒にお茶をするジホ。セヒが南海にキムジャンしに行ったことを聞いて驚くスジ。帰ってこれないんじゃないの?100株はさせられるのに、と言うスジに、うちは婿さんにはさせないよ、ポッサムでも食べて帰ってくると楽観視するジホ。お父さんの性格から考えればそうだもんね。
しかし!モンペに着替えて6時間のタイマーをセットするセヒ。いよいよ労働が始まるのだ!ゴム手袋をパシッと鳴らし、タライの方へ向かって水を汲む。そこからはおばさんたちの下男となり、用を言いつけられ、ひたすらに働く男と化した。
重い白菜のタライを運んだりしながら体が悲鳴をあげ、おばさんたちには笑われる。そんなセヒを微笑ましい顔で見ているジホ母さんに、次は白菜を水でゆすぐことを頼まれたセヒ。言葉もイマイチ分からず、やり方も分からず、とりあえずは教えてもらったように始めるが何だか要領がつかめない。おばさんたちに面と向かってからかわれるセヒ(しかも下ネタ的なw)。ジホ母さんが助け舟を出すもアウェイ感に苛まれる。おばちゃんパワー恐るべし!
忙しく働くジホの許に、弟から写真が送られてきた。セヒのキムジャン作業風景を見て驚くジホ。おばちゃんに背中を叩かれている瞬間もあるよ〜「何?人を叩いて!」訛り丸出しで怒りながら呟くジホ。弟に電話しようとしたとき、お客さんの注文で呼ばれた。
「僕が受けるから。行きな」と後ろから言ってくれたボンナム。ニッコリと「そんな風に旦那が心配なら早く行きな。代わりに週末出てよ」←この子はなんていい子なんでしょう!誰だよ、ストーカーと間違えたのは!(笑)
南海ではセヒが馬車馬のように労働中。途中で体を伸ばしたり、汗を拭いたり、とにかくひたすら働く、働く。さらには弟の嫁さんがニンニクのすり鉢をセヒの前に置いていく。ものすごい量のニンニクたちをすりつぶし始めるセヒ。ほぼ無の境地に達してます(笑)その後も薪で火を焚いて煙をかぶったり、火の番をしたり、うたた寝したり(笑)そんなキムジャンの様子を見ながらゆったりと男同士で酒を飲むジホ父さんと弟。「義兄さん、本当にキムジャンしに来たみたいだ」「本っ当に変わってるな」
ジホは一旦家に戻り、着替えて猫の餌を補充した。猫の居場所を探すとセヒの部屋から鳴き声が聞こえる。そっと部屋に入るとクローゼットの中にいた猫。「ここにいつ入ったの?」ふと見ると、猫が本の山を崩したようで、それをまた重ねると一冊の詩集を見つけた。「あ、これすごく読みたかったんだけど」猫に少し借りてもいいよね?と話しかけ、こっそり持ち出して南海に向かったジホ。その詩集は〜、この前〜、婚姻届と一緒にあったものだよーー!!
バスの中で詩集を取り出したジホ。表紙をめくるとセヒ宛てのメッセージが目に入った。“To 私の全部 私の愛をセヒに 2005年12月24日 あなたの全て”
「・・・あぁ、プレゼントでもらったものだったんだね」セヒの過去の恋を知ってしまったジホ。
セヒはすでに茫然自失状態でキムチの漬け込みをしている。精も根も尽き果てたセヒにお母さんが休んだらと声をかけるも「いいえ、まだ約束の時間が残っています」と断るセヒ。お母さんが大丈夫かと声を掛けた時・・・弟が声を上げた。「姉ちゃん!」
振り返ったセヒの目に映るジホの姿。思わず立ち上がって嬉しさと驚きを隠せないセヒ。アウェイだった自分にやっと味方が来たんだもんね!若干、目もハートだよ!こんな顔のセヒは初めてではないでしょうか〜
マ代表は仕事中のスジを外に呼び出した。何の用かと訊くスジに黙ったまま大きな紙袋を差し出す。スジが中を覗くとたくさんのブラジャーが入っている。商売でも始めるのかと言うスジに「下着のブランドで一番楽なものを全部買った。ダメならどうにかしてお前に楽なのをまた買うから」と答えたマ代表。その心が分かってちょっと嬉しそうなスジ。マ代表は強圧や干渉を感じさせてゴメン。徐々に治すから。とスジに謝った。スジも干渉と思ってごめんね、と素直に謝った。マ代表は自分の彼女の体を誰かが見て悪い考えをするかと思って心配して買って来てくれたんだね。とりあえず、仲直り!
「1時間だけ待ってて。一緒に夕飯食べよう」と言うスジ。この前からスジとご飯を一緒に食べたかったマ代表は、スジがそう言ってくれたことが嬉しい。スジは袋を持って職場に戻りかけたが、くるっとマ代表の元に戻ってきてほっぺにチューをして行った!またマ代表はスジにやられてるよ〜〜
実家のジホの部屋で休んでいるセヒ。高校までジホはこの部屋で育ったんだね〜。ジホがセヒにお茶を持って来た。セヒの体が心配なジホ。ひどくなる前に湿布を買いに行ってくると部屋を出ようとするジホにセヒが声を掛けた。「ジホさん、ここにどうして来たんですか?カフェの仕事は?」「支障なくちゃんと片付けて来ました。ご心配なさらなくて大丈夫です」
「私が、心配になっていらっしゃったのですか?」ストレートに訊くセヒに「はい」と頷くジホ。「そうなんですね。さっきは本当に嬉しかったです、いらっしゃって。ありがとうございます」とはっきり言ってくれたセヒに嬉しそうに頷くジホ。ジホはこんなこと言われたら実家に来た甲斐があったよね〜〜
薬局で薬を買った後、海の方へ歩いてきたジホ。岸辺に座って海を眺めながら詩集をリュックから取り出した。
『訪問客』という詩が目に入る。『人が来たということは実はとてつもないことだ。彼は、彼の過去と現在と、そして、彼の未来とともに来るためだ。ある一人の人生が来るためだ。たやすく壊れる、だから壊れたりもした心が来ることだ』
“あなたの心にはどんな道があるだろうか?私は気になっていた”
セヒはジホの部屋で高校時代のジホのことを知った。好きな本、部屋に貼った映画のポスター、スジとホランとの写真。高校時代の手帳を開くとプリクラが目に入った。微笑ましく笑うセヒ。
手帳には『2005年12月24日、クリスマス記念 将来の夢 願いを祈る。スジは…社長!ホランは…良妻賢母!私は…愛?ㅋㅋㅋ』と17才のジホが書いた言葉。
ジホは『訪問客』のページに挟んであった付箋を目にした。『元気で。帰って何事もなかったように暮らして。代わりにもう二度と愛というようなものはしないで。あなたはその資格がないから』
“そしてその道を知らされた瞬間、私の心がこんなに痛い理由は、嫉妬でも腹が立つためでもない。12年前の同じ日に、私は愛を夢見て、あなたはその愛を終えたという事実が、ただちょっと悲しかった”
キムジャンが終わり、男どもは本格的に飲みに入る。おばさんたちの旦那衆も入って酒盛りだ。注がれたマッコリを一気飲みするセヒ。ジホのお父さんはめっちゃご機嫌よろしく、おじさんたちに自分の婿を自慢しまくる。「キムジャンすると妻の実家に来る婿だ!」一人のおじさんがセヒに妻の尻に敷かれやがって的なことをセヒに言った。するとジホ母さんが食べ物を持って来ながら、妻が可愛ければ妻の実家でお辞儀をするんじゃないか、うちのジホが可愛いから来たんだと言った。お母さんが行ってしまったあと、酔ったおじさんは「そうなのか?可愛いから来たのか?答えろ!」と絡み始める。
「はい、可愛いから来ました」セヒも飲まされて相当酔っぱらってる様子。お父さんが超嬉しそう(笑)
おじさんはセヒに酒をどんどん飲ませようとする。セヒも努力して一生懸命杯を空けようとする。シワールドも大変だけど、男同士の世界も大変だ〜
「義兄さん〜、ちょっと!」ジホの弟が向こうから声を掛けた。「急ぎの用ですか!?」←下手な演技丸見えのセヒ(笑)弟がおじさんの一気飲み攻勢から助け出してくれたのだった!
家の裏では洗礼を受けてフラフラになったセヒを心配する弟と嫁。そこにさっきのおじさんがセヒを探しに来た!慌ててセヒの腕を引っ張る弟夫妻。海辺の方へ避難しながらセヒにおじさん対策をレクチャーする弟。おじさんがくれるままに飲むと死ぬとまで言われ、「そういう大事な話は予めしてくれないと」と言うセヒ。弟がここら辺を散歩してから来いと言い、嫁もお義姉さんに電話してデートしろと言って二人で仲良く帰って行った。早速電話をかけて歩き始めたセヒ。
マ代表とスジは初めて2人で夕飯をともにした。これから毎週3回以上はこうやって一緒にご飯を食べようとマ代表は言った。何故かと訊くスジに情を重ねていくのにはご飯が一番だと言うマ代表。スジもその言葉には同意して、「そうね。だからジホも恋に落ちたんだもの」とうっかり言ってしまった。「うん?義妹が何に落ちたって?」と訊かれてジホがセヒを好きなことをマ代表に打ち明けたスジ。「そっちの友達には言わないでよ。一人で片思いみたいだから」とジホを心配してスジが言うと、「果たしてそれ、片思いかな?」とご飯を食べながら話すマ代表。「セヒが果たして知らないかな?ジホさんが自分を好きだということ」←確かに態度にはだだ漏れだったしな〜、ジホ。
セヒはてくてくと歩いて海の方まで来た。ジホの後姿を見つけ声を掛ける。「ジホさん!」気づいたジホに大きく手を振ってジホの許まで走っていく。
「ジホが(セヒを)好きなこと?」とスジはマ代表に訊く。「それじゃセヒさんの心はどうなの?ジホへの」真剣にジホのことを心配して訊くスジに、マ代表は「ご飯がおいしい。新米みたいだ」と答えをはぐらかす。イラッとしたスジ。
「ジホは男と付き合ったことがないの!あの子は何にも知らないの!心配だから訊いたのに」と言うスジに、昔のセヒの恋を知っているマ代表は静かに「セヒは知ってるからもっと怖いだろう、愛が何かを知ってるからもっと怖いんじゃないか?」と答えた。
岸辺に座っているジホとセヒ。セヒはジホの買ってきた薬をグイッと飲んだ。セヒが心配なジホ。「適当に拒否されないと、マッコリ。普段は拒否がお上手な方がどうしてここでは・・・」と言うジホをじっと見ていたセヒは「こんな気分だったんですね」と言った。←セヒがどうしてチェサへ来たのか訊いた時のことだね!「こんな、寂しい気分だったんですね」期せずして同じ気分を共有した2人。お互い、好きな人の株をあげる為に自分が相手の実家でたくさん頑張ったんだよね。
「いいですね、海。久しぶりだ」「私も。初めてです、友達や家族以外の他の人と…男の人と来るのは初めてです」
意外にジホはしたことがないことが多いとセヒは言った。ジホもそれを認め、「したことがないことが多いです。知らないことも多いし」
「私が20代の時に好きだった詩があるんです」セヒがそらんじて言い出したその詩は、『訪問客』。「その詩が好きだったときはどういう言葉かよく分からなかったけど、分かった後では好きになれなかったんです。分かるとできないことが多いです、人生では。だから私は、ジホさんが羨ましい。知らないということは良いことだから」←セヒの傷ついた心とそれを引きずって生きてきたことが垣間見える一言です。「ですから、そんなに心配しないでください」
それに対してジホも言った。「セヒさんもです。前に見た海でも、今日この海は初めてじゃないですか。全部分かることも、したことがあることも、その瞬間、その人とは全部初めてのことじゃないですか。私たちの結婚のように。停留所のキスのように」セヒが顔をジホの方に向けた。
「その瞬間が過ぎた次のことたちは、その誰の間違いでもないと思います。ただ、そうなったんでしょう。その中で何かが流れて何かが壊れることのように。ただ、そうなるんです。ですから、セヒさんもそんなに心配しないでください。昨日を生きたからと、今日を全て分かるということではないから」←ジホのこの言葉でどんなにセヒが救われて癒されたか。本当に綺麗な言い方です!
“人が来たということは実はとてつもないことだ。一人の人生が来るためだ。たやすく壊れる、だから壊れたりもした心が来ることだ” 海をじっと見つめているジホの横顔を見ながら、『訪問客』の一節を思い出すセヒ。
停留所でのキス、結婚式で泣いていたジホ、高台に迎えに行った日、ジホとの出来事が思い返されそっと微笑む。
「人が気が重苦しいときに何故海に来るのか分かった気がします。ここでは自分の心に会うことが出来るんですね」
「えっ?」とジホは聞き返した。セヒはそれには答えず、「だけど私が、前から必ず正して差し上げたかったことがひとつあるんですが」と続けた。
「停留所でジホさんがしたことはキスではなく、ポッポです」←大真面目に言うセヒに面白くなさそうな顔をするジホ(笑)「あ。ええ。。」居心地の悪そうな返事。更に続けるセヒは“ポッポとさえ言えない、表面的な皮膚接触のための口づけ“と冷静に分析(?)し、ジホをきまり悪くさせる。立ち上がったジホは「ええ、分かりました」と答えた。「それはキスだと呼べません」とセヒも立ち上がりジホに向かい合い、「キスはそんな風にするのではないです」とジホに言った。ジホはつまらなそうに「分かりましたって。私が間違ってました」と答えた。
「ええ、そうです。キスはこうやってするんです」と言ってジホにキスしたセヒ!!夕暮れの海がきれいだよーー。唇を離し、「もう分かりましたか?そうじゃなければ、もっと分からなければならないようですか?」とセヒはジホに尋ねる。「もっと知りたいです」とセヒをじっと見て呟いたジホ。その返事を聞いて、にっこり笑ったセヒはまたジホに近づいた。お互いがお互いを抱きしめてキスをする2人。気持ちがあるのとないのとは全然違うよね〜
“たやすく壊れる、だから壊れたりもした彼の心が、私のところに来た”
ジホーー!!良かったね!ジホの強くて真っ直ぐな心がセヒに届いたよーー
<
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
2017年11月15日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.11-1
だんだんセヒの顔に表情が出てきましたよ〜
〜ep.10-2のつづきから〜
昨晩、ジホから実家のキムジャンを手伝う労働で返せと言われたセヒ。朝、目覚めてそのことを思い出してため息。
起きて居間に行くともうジホは身支度を終えて紅参のパウチをすすっている。(これ苦くて苦手〜)やはりまだ怒っている様子で、セヒがジホの紅参に興味を示すと「これは私のです」と冷たい。さらに「ボンナムと朝食食べようと思ってるんです。カフェで一緒に」と先に出ようとする。セヒのお母さんがこの前来た時に引き出しをあちこち開けてたから、カフェへ結婚契約書を持っていくというジホ。セヒがお母さんには(来るなと)言ったし、暗証番号も・・・と言いかけると、「ええ。母子間の話は私が知ったことではないです。念のため、大家様も会社に置くのがいいと思いますね。契約書、見つけられたりすると困りますから」「・・ええ」
「それでは」とジホは家を出た。「はぁ〜」一息ついてエレベーターを待ちながらジホは自分で自分を褒める。「よくやった、ユン・ジホ。完璧だった。ぜんっぜん動揺しなかった、ポーカーフェイス(ニヤリ)」←満足そうな顔。自分でセリフも書いたのかな!?
その時、セヒは台所で猫に「しっかり拗ねてたね、だろ?」と話しかけ、ジホをしかと見抜いていた(笑)
それでもセヒはジホの言うとおり、契約書を部屋のクローゼットに取りに行くのだった。
キョルマルエでは全体ミーティング中。どうやら競合のアプリが出たらしいのだが、『恋愛ではなく結婚しよう』という全く反対のコンセプトだ。しかもリリース1ヶ月でウェブストアのトップ順位を抜かされてしまったという。非常事態のキョルマルエ。
マ代表がセヒに見解を尋ねた。じっと黙って競合アプリを見つめていたセヒ。「デザインコンセプトが、素晴らしいですね」←全く空気を読まない男(笑)今はデザイナーとしての感想を話すところじゃないだろ!とオカンムリのマ代表。苦労するよね〜
ウォンソクがコンセプトを変えなければならないのでは?と提案した。恋愛市場と結婚市場が違うという前提自体が危ういと。アプリ名にも異を唱えた。「誰が名付けたんです?」→一斉に黙ってセヒを見つめるスタッフたち。さすがに雰囲気を察したセヒはタブレットを見ているふり。セヒだと察したウォンソク「そんな方が唯一結婚をされたんですね」←じっと睨むセヒ(笑)コンセプトを変更するかについては明日の会議に持ち越しとなった。
YOLOカフェでボンナムと朝食を黙々と食べているジホ。昨夜、帰りのバスの中でセヒに言われた言葉を頭の中で思い出してトーストを噛みちぎり、家でお金をもらった時のことを思い出してまた腹が立ち、「ハッ」と鼻で笑う。契約書を読んでいたボンナム、「何かあったの?大家さんと」←すぐ分かるこの子がすごいのか、分かりやす過ぎるジホがアホなのか(笑)
知らないうちに読まれていた契約書をボンナムの手から取り返したジホ。ボンナムは、これいいね、自分もあとで契約結婚するかと思って、なんて言ってる。ジホが家もバイクもあるくせに、と言うと、それがあっても家で一人は寂しいと言うボンナム。だけど姉さんは旦那といても、もっと寂しいんじゃないか?とグサッと刺さることを言う。←やはり恋愛の達人!?
ボンナムに「ねえ、旦那(남편)って何で旦那って言うと思う?他人(남)の味方(편)だから旦那って言うの」と毒づくジホ。さらに「昔からお粥のお皿は娘に洗わせて、ビビンパの皿(?)は嫁に洗わせるんだって。はぁ?娘みたいな嫁?」と姑までに攻撃は拡大。そんなジホを見ていたボンナムは口をぽっかり開けながら、ジホの顔が隣のオバサンの顔にそっくりだと言った。毎日旦那の文句を言ってるオバサンに目から表情までまるで同じだと、憐みの目でジホを見るボンナム。まさかオバサンの顔をジホに見るなんて、と結婚の夢が壊れた?ボンナムは「僕、しないでおくよ、結婚」と言って向こうに行った。ボンナムに鼻で笑われたジホはスマホを鏡にして自分の顔を確認するのだった。
休憩室でみんなで集まって討論中。ウォンソクが最初の設定値が間違っていたと口火を切った。“結婚ではなく恋愛”では情が無いし悲観的だと言うウォンソクに、車座になり頷くスタッフ一同。「ですから、うちのアプリも全面的に結婚を掲げるコンセプトに行くのが正しいでしょう!」と意気揚々のウォンソク。セヒは少し離れてお茶中。ボミはマッサージチェアに座って無言。(←怖い)
そこに空笑いで半ギレのマ代表がやって来た!この非常事態に、誰かが平日に有給休暇を申請したと発表したのだ。
「休暇申請書!所属!デザインチーム。氏名!ナム・セ・ヒ!ナム首席ですね」と皆の前で読み上げるマ代表。「私事があって致し方なく平日に」と言うセヒ。理由を訊かれたセヒは「キムジャン、しに行かなければなりません」とまたも空気を読まずに宣言(笑)
ウォンソクが有給休暇まで取ってどこにキムジャンをしに行くのかと尋ねると、「南海です。妻の家に。いえ、妻の実家に」と答えたセヒは、マ代表の方へ歩いて行き、「今年は有休とってないので。早い決裁、お願いします」と淡々と言い、休憩室を出て行った。
それを見ていたスタッフ一同、「うちのアプリは“結婚ではなく恋愛”がいいみたいだ」と口々に言いながら休憩室を後にし始めた。取り残されたウォンソクはボミに「結婚はこんな風に恐ろしいものですよ。ウォンソクさん」と言われたのだった。
ホランは勤務中に“結婚でなく恋愛”のアプリを開いた。後輩スタッフたちに彼氏が働いてるところのだから興味で入ってみた、と言うホラン。後輩たちもすぐに既婚者になるんですもんね、と納得する。結婚の日取りを訊かれたホランは見栄を張り、「まだ話し合い中なの」と言うのだが・・・
勤務中のウォンソクに電話が入った。相手はホランのお母さん。会社の前にいると言う。すぐに席を立って向かうウォンソク。をじっと見るボミ。
カフェでお茶をするお母さんとウォンソク。お母さんは南海に行くバスの時間まで少しあるから婿の顔を見に来たと言う。ホランの指輪を見て無理したんじゃないの?と訊くお母さんにウォンソクはこれくらいしなくては、と答えた。お母さんはホランの結婚が心配でウォンソクの様子を見にきたみたい。家事や内助は小さいころから覚えてきたから上手な子だと娘を褒めるお母さん。式はいつ頃を考えているのか、ウォンソクの親はどう言ってるのか、まだ屋上の部屋に住んでいるのか、次々と尋ねるお母さんに圧迫感を覚えるウォンソク。(しかもお母さんはホランがスジと2人でオフィステルに住んでると思っている!?)
ホランはウォンソク名義で積み立てた通帳の記帳に来た。2年以上、お互い5万円ずつ積み立ててきたから結婚資金がずいぶん溜まっているはずなのだ。期待に胸が膨らむホランだったが、出てきた通帳の残高を見てしばし固まった。
スジは会社のトイレでブラジャーをしようとしたが、バッグから見つからない。家に置いて来てしまったようだ。そこにパク代理から早く来いと催促の電話。今日はチームで昼ご飯を食べるのだ。「上を脱がなきゃいいでしょ」としょうがなくノーブラのまま向かう。
コートを着ながら大汗をかきながらご飯を食べるスジ。パク代理がわざとスジに食べ物をぶつけた!わざとらしく、ごめんごめんと言いながらスジが脱いだコートを拭くパク代理。コートを脱いだスジの体をチラチラ見る後輩の男たち。スジはその視線に気づいた。
食事が終わり、店の外でタバコを吸うスジの耳にパク代理の声が聞こえてきた。「言っただろ?出せ、出せ、5000円ずつ」
男どもがスジの噂話をしている。ブラをしない女が多いのかとか、Bカップだとか、Aカップだとか、見ればわかるとか、下品な会話。「俺が結婚してなければ、ウ代理と…」←こいつが一番バカなパク代理。通常運転中。
その男どもの前まで行ったスジ。焦るパク代理に「火、くれる?」←タメ口、そして顔に煙を吹きかける!「たくさん勝ちました?私のノーブラで賭けをして」そして「パク代理も同じサイズのようですが、運動して痩せるお考えがなければ仰ってください。私のをお貸ししますから」と言ってのけた!そしてタバコをパク代理のコーヒーにポイッ。クールに去っていくスジ。本当にいつでもどこでもムカつく男、パク代理。なぜこいつに奥さんが!?
退社するためにエレベーターに乗っているマ代表とセヒ。「見るな。意図を明らかにしないその視線を俺が嫌ってるのを知りながら」とセヒがじろりとマ代表に一言。マ代表はセヒの変わり様に驚いている。結婚でセヒの世界に入り込んできたキムジャンと有休。シワールドが始まり、取引として同じ労働で返す予定だとセヒは言った。先にジホがセヒの実家にチェサで呼ばれて行ったと聞いたマ代表は納得。「I got it」
名節の後には1ヶ月間妻のアフターケアをしなくてはならないと友達から聞いたマ代表。親の前では家長の振る舞いをしながら。それが全く理解できないという独身男のマ代表なのだ。
セヒは「それはまさに韓国の親たちが作り出した社会の病弊だ」と言い始め、結婚は、他人の子を家族の名で肉体労働を搾取し精神労働を強要し、自分の子の夫婦喧嘩、別居、離婚で返ってくる。正気のある合理的な人間なら絶対に選択しない制度だと一気に続けた。
「だけど、お前みたいのがどうして結婚を選択したのか?」とマ代表に訊かれたセヒ。←ブーメラン(笑)思わず目がきょどる(笑)セヒをよく知ってるからこそ、なぜセヒが結婚したか不思議なんだよね。
「可愛いんだ」←この一言で決着しようとしたセヒ。しかし、マ代表は乗らない。「いくら可愛いからって・・・」セヒは身を乗り出して「忘れたのか?綺麗だって(言った事)。男はどこに弱い動物か?」「視覚」「綺麗な女がお前の前にいたら見るか?見ないか?」「見る」「それじゃその綺麗な女を毎日見れるとしたら、結婚するか?しないか?」「無条件でする」結局何とか言いくるめられたマ代表(笑)そこにスジから横の駐車場で待ってるとメッセが来た。
慌てて走って行こうとしてセヒとぶつかり、二人が持っていたバッグが落ちて書類が混ぜこぜになった!拾い集めてスジの所へ走り去るマ代表。「明日な、またな!」
スジの車に乗り込んできたマ代表。「アンニョン、ウリエギ」スジは物も言わずにいきなりマ代表に飛びついてキスをする。マ代表はそれでスジの気持ちがすぐ分かったんだね!「今日、会社で何かあったんだな」何にもないと隠すスジだが、手をつないで言って欲しいと優しく言うマ代表に今日のブラジャーの賭けのことを打ち明けた。マ代表が怒ること、怒ること。またもスードラで一生こき使うとか言って怒る姿を見てスジはとっても嬉しそう。「あいつら賭けられることで賭けしないと。どんな女が職場にノーブラで通うんだ!?」「私」「!?」「私、今日ノーブラだけど」マ代表、固まる(笑)
バスに乗っているセヒ。カフェのバス停からジホとオバサンが乗ってきた。固い顔のままセヒの隣に座るジホ。セヒがちゃんとバッグで場所取りしてあげてたよ〜。オバサンは大声で電話をしながら一番後ろの席に座る。
セヒがジホを見てもセヒの方を見もしないジホ。「晩ご飯食べましたか?」とセヒが訊くと「いえ、家で食べなきゃでしょう」と冷たく言うジホ。の後ろでオバサンが「ご飯!?こんな時間に?」と怒鳴る。セヒが一緒に外食しましょうか?と言っても生活費がキツキツの者同士が…と言って乗ってこないジホ。セヒはジホに機嫌を直してほしいんだよね〜。オバサンが旦那の悪口を大きな独り言で言うのを聞いて、ジホは今朝ボンナムに言われた言葉を思い出す。「隣の家のオバサンと表情まで似ている」思わず顔を触るジホ。電話を切ってもオバサンの旦那への愚痴は終わらない。なんとなくきまり悪い2人。
家で別々にご飯を用意して別々に座って食べ始める。セヒは食卓、ジホはソファー。セヒは明日、有休を取ったことをジホに伝えた。住所を教えてくれたらキムジャンの時間に合わせて行きますと言ったセヒに少し態度が軟化した?ジホ。自分は行けないと言ってもセヒは当然といった風にジホがチェサに一人で行ったのだから自分もキムジャンに一人で行ってジホの働いた6時間分をきっちり働くと言った。
ジホは契約書を会社に置いてきたか尋ねた。セヒはカバンに入れてあると言う。マ代表が時々机の書類を探すからそっちの方が安全だと踏んだのだ。マ代表に見つかるとスジにも分かることになると言われてジホは仰天。セヒはてっきり聞いてるものだと思っていたんだね。「知らなかったんですか?マ代表とスジさんが恋愛関係であること」「付き合ってるですって!?」驚くジホに、「人間は本当に不思議です。あんなに似合わないのに。どうやって付き合えるというのか」←最後は呟いてるセヒ。“何言ってるの?私たちも結婚したのに”と心の中で呟くジホ。
そのマ代表とスジは304号室にいる。「俺の彼女がノーブラなんて」と落ち着かずに部屋を行ったりきたりしているマ代表。大分ショックを受けている模様。他人に見られるのがイヤなんだよね。スジは見るほうが悪いんで自分は悪くないと言うんだけど・・・今日だけじゃなくて時々ノーブラで仕事していると聞いたマ代表は憤怒を自分で消化しようと、ベッドでのた打ち回る。それが理解できないスジなんだよね〜
彼女を愛して心配する心と言うマ代表。スジの耳には所有欲を愛情という言葉で包んで自分を合理化していると聞こえる。全然かみ合わない2人。スジは契約書の件を持ち出し、他人の私生活にタッチするなと言い出した。本格的に怒ったマ代表はスジの眼前に契約書を見せる!しかし、その契約書は・・・「2年制入居結婚契約書」アチャー
その頃、セヒは部屋で自分のカバンに入っていたマ代表&スジの恋愛契約書を発見した。ニヤリと笑ってすぐにジホに見せに行くがジホはバスルーム。ジホに一刻も早く見てもらいたいセヒはバスルームの前で待つ(笑)出てきたジホに契約書を見せ、勝ち誇った顔で二人は似合わないと言ったでしょうと言い、さらに契約上スジが甲でマ代表が乙ということに笑いが隠せない模様。セヒが色んな顔をするようになったよーー
ジホが呆れて「何の恋愛に契約をするのか」と言うんだけどすぐに我に返り「私たちが言うことではないですね」と訂正。何でこれがここにあるのかを尋ねたジホ。セヒはマ代表とぶつかった時に物が混ざったことを説明した。「あ〜、混ざって。それじゃ私たちの契約書と入れ替わったってことはないですよね?」と冗談めかして訊くが・・・2人の顔が笑顔から真顔に(笑)
スジはジホたちの契約書を見れば見るほど思い当たることがあることに気づく。「はぁ、ユン・ジホ。このドルアイ(変な子)め」そこにジホからメッセが入った。
スジを外に呼び出したジホ。実家から送ってきたケジャンをあげるとの口実だったが・・・スジから切り出してきた契約結婚の話。家賃が25000円なんて、2年後ジホがいいなら私が次の妻としてセヒの家に入ると冗談で言うスジ。
セヒはマ代表とサシ飲み。マ代表は家のために結婚したセヒに呆れている。「人間の暮らしの方式はたくさんあるんだから」と言うセヒ。「なんで家のために、どうして家賃なんかのために!」マ代表は怒る。セヒは静かに「家のために、家賃なんかのために、家がどれだけ重要なものか、金がどれだけ恐ろしいものか。俺にはただの遊ばせてる部屋だけど、誰かには必要な部屋だったし切実な空間だったから共有しただけだ。適当な制度を利用して」と言った。セヒはジホがどれだけ自分の場所が必要だったかを知ってて、それで結婚を提案したんだね。「まあ、俺も金が必要だったし」
「ジホさんを見ながら・・・あの子を思い出したのか?」答えずに焼酎を飲むセヒ。
「言えなくてゴメン。嘘の結婚だったこと」ジホとスジは歩いて家の方に戻る。「当然言えないでしょ。だけどあんたがどうして私に謝るの?本当に辛いのはあんたなのに」スジはいつも本質を見抜いてるし、優しい。心配するスジにジホは自分が選んだことだから大丈夫と答えた。決定するまでは時間がかかるけど一度選んだ仕事はあんまり後悔しないじゃない、と。
「この結婚が仕事じゃないから心配してるの。ジホ、旦那さん・・じゃなくて大家さん、好きじゃない」そう、この前スジたちに送ったメッセ「私、好きな人ができた。旦那さん」これはジホの本心だったから。
「初めからじゃないみたいだけど、一緒に暮らしてて好きになったの?」と訊かれたジホ。最初は頷いたけど「違う、最初からだったかな?分からない。いつからだったか」「あの人は?あの人もあんたを好き?」
「ううん。知らないわ、あの人は。私が自分を好きなことも」スジはただ寄り添って歩いてくれる。
“心にも道というものがあるはずなのに。道があったなら、その道が確かに始まったこともあるはずなのに”
ホランはピンクソファーに座って通帳を見ている。2年前、ウォンソクが通帳を作ってきて渡してくれた。1ヶ月に5万円をそれぞれ入れる約束。そうすれば3年の満期がきたらいいところに越せる。2人の夢が膨らんでいたあの時を思い出していた。
通帳には最初の数ヶ月だけが約束通り入金されて、あとは毎月ホランからだけの入金。
その頃ウォンソクは一人で飲んでいた。今日のホランのお母さんとの会話を思い出しながら。ウォンソクが定職に就いたことを安心したお母さん。うちのホランにあんまり苦労をかけるなと。会社に長く勤めろ、もうベンチャーを興す考えはするなと言いながらくれた就職祝いの箱。中身は会社勤めの必需品、ネクタイだった。
“心が始まることがあったなら、確実にどこかには出逢わなくてはならないのに”
家に帰ってきたウォンソク。寝ているホランの横に潜り込む。「ホラン、寝た?」ホランは目を瞑りながら「おかえり。遅かったね」と言う。
「ホラン、週末にデートする?久しぶりに出かけておいしいもの食べて、映画も見て・・・あ、見たかったお芝居があるって言ってたじゃない。前売り買っておくから」「そう、そうしよう」寝ながらホランが答えた。「そう、そうしよう」ウォンソクも言った。
ホランはもう一度寝返りをして・・・目を覚ました。ウォンソクも天井を見ている。同じ空間にいて、違う場所を見ている2人。
“私たちの心と心が出逢うところでは、また違う道が始まることがあるのか?だけど私が一番怖いのは、あなたと私の道が違うことでも私たちの道が出逢えないことでもない、あなたの心の道が無いこと。はじめからあなたの心に行く道のようなものが無いのではないか、私はそれが怖い”
「マ代表に話はきちんとしました。先に寝ます」セヒから付箋の伝言。手に取るともう一枚あった。「住所受け取りました。キムジャン、ちゃんとして来ます」
“だけど今はどうしようもない。心に行く道は分からないけど、キムジャンに行こうとする道を知ってる、この男が私は好きになってしまった”
メモを読んでジホは微笑んでいる。セヒがチェサの時のジホの憤りや寂しさにきちんと向き合って今回行くことを決めてくれたんだもんね。単なる貸し借りだけでも、お金のやり取りだけでもないやり方で返そうとしてくれていることが分かったんだよね!
“それだけでも今は、十分だ”
つづきます〜
にほんブログ村
〜ep.10-2のつづきから〜
昨晩、ジホから実家のキムジャンを手伝う労働で返せと言われたセヒ。朝、目覚めてそのことを思い出してため息。
起きて居間に行くともうジホは身支度を終えて紅参のパウチをすすっている。(これ苦くて苦手〜)やはりまだ怒っている様子で、セヒがジホの紅参に興味を示すと「これは私のです」と冷たい。さらに「ボンナムと朝食食べようと思ってるんです。カフェで一緒に」と先に出ようとする。セヒのお母さんがこの前来た時に引き出しをあちこち開けてたから、カフェへ結婚契約書を持っていくというジホ。セヒがお母さんには(来るなと)言ったし、暗証番号も・・・と言いかけると、「ええ。母子間の話は私が知ったことではないです。念のため、大家様も会社に置くのがいいと思いますね。契約書、見つけられたりすると困りますから」「・・ええ」
「それでは」とジホは家を出た。「はぁ〜」一息ついてエレベーターを待ちながらジホは自分で自分を褒める。「よくやった、ユン・ジホ。完璧だった。ぜんっぜん動揺しなかった、ポーカーフェイス(ニヤリ)」←満足そうな顔。自分でセリフも書いたのかな!?
その時、セヒは台所で猫に「しっかり拗ねてたね、だろ?」と話しかけ、ジホをしかと見抜いていた(笑)
それでもセヒはジホの言うとおり、契約書を部屋のクローゼットに取りに行くのだった。
キョルマルエでは全体ミーティング中。どうやら競合のアプリが出たらしいのだが、『恋愛ではなく結婚しよう』という全く反対のコンセプトだ。しかもリリース1ヶ月でウェブストアのトップ順位を抜かされてしまったという。非常事態のキョルマルエ。
マ代表がセヒに見解を尋ねた。じっと黙って競合アプリを見つめていたセヒ。「デザインコンセプトが、素晴らしいですね」←全く空気を読まない男(笑)今はデザイナーとしての感想を話すところじゃないだろ!とオカンムリのマ代表。苦労するよね〜
ウォンソクがコンセプトを変えなければならないのでは?と提案した。恋愛市場と結婚市場が違うという前提自体が危ういと。アプリ名にも異を唱えた。「誰が名付けたんです?」→一斉に黙ってセヒを見つめるスタッフたち。さすがに雰囲気を察したセヒはタブレットを見ているふり。セヒだと察したウォンソク「そんな方が唯一結婚をされたんですね」←じっと睨むセヒ(笑)コンセプトを変更するかについては明日の会議に持ち越しとなった。
YOLOカフェでボンナムと朝食を黙々と食べているジホ。昨夜、帰りのバスの中でセヒに言われた言葉を頭の中で思い出してトーストを噛みちぎり、家でお金をもらった時のことを思い出してまた腹が立ち、「ハッ」と鼻で笑う。契約書を読んでいたボンナム、「何かあったの?大家さんと」←すぐ分かるこの子がすごいのか、分かりやす過ぎるジホがアホなのか(笑)
知らないうちに読まれていた契約書をボンナムの手から取り返したジホ。ボンナムは、これいいね、自分もあとで契約結婚するかと思って、なんて言ってる。ジホが家もバイクもあるくせに、と言うと、それがあっても家で一人は寂しいと言うボンナム。だけど姉さんは旦那といても、もっと寂しいんじゃないか?とグサッと刺さることを言う。←やはり恋愛の達人!?
ボンナムに「ねえ、旦那(남편)って何で旦那って言うと思う?他人(남)の味方(편)だから旦那って言うの」と毒づくジホ。さらに「昔からお粥のお皿は娘に洗わせて、ビビンパの皿(?)は嫁に洗わせるんだって。はぁ?娘みたいな嫁?」と姑までに攻撃は拡大。そんなジホを見ていたボンナムは口をぽっかり開けながら、ジホの顔が隣のオバサンの顔にそっくりだと言った。毎日旦那の文句を言ってるオバサンに目から表情までまるで同じだと、憐みの目でジホを見るボンナム。まさかオバサンの顔をジホに見るなんて、と結婚の夢が壊れた?ボンナムは「僕、しないでおくよ、結婚」と言って向こうに行った。ボンナムに鼻で笑われたジホはスマホを鏡にして自分の顔を確認するのだった。
休憩室でみんなで集まって討論中。ウォンソクが最初の設定値が間違っていたと口火を切った。“結婚ではなく恋愛”では情が無いし悲観的だと言うウォンソクに、車座になり頷くスタッフ一同。「ですから、うちのアプリも全面的に結婚を掲げるコンセプトに行くのが正しいでしょう!」と意気揚々のウォンソク。セヒは少し離れてお茶中。ボミはマッサージチェアに座って無言。(←怖い)
そこに空笑いで半ギレのマ代表がやって来た!この非常事態に、誰かが平日に有給休暇を申請したと発表したのだ。
「休暇申請書!所属!デザインチーム。氏名!ナム・セ・ヒ!ナム首席ですね」と皆の前で読み上げるマ代表。「私事があって致し方なく平日に」と言うセヒ。理由を訊かれたセヒは「キムジャン、しに行かなければなりません」とまたも空気を読まずに宣言(笑)
ウォンソクが有給休暇まで取ってどこにキムジャンをしに行くのかと尋ねると、「南海です。妻の家に。いえ、妻の実家に」と答えたセヒは、マ代表の方へ歩いて行き、「今年は有休とってないので。早い決裁、お願いします」と淡々と言い、休憩室を出て行った。
それを見ていたスタッフ一同、「うちのアプリは“結婚ではなく恋愛”がいいみたいだ」と口々に言いながら休憩室を後にし始めた。取り残されたウォンソクはボミに「結婚はこんな風に恐ろしいものですよ。ウォンソクさん」と言われたのだった。
ホランは勤務中に“結婚でなく恋愛”のアプリを開いた。後輩スタッフたちに彼氏が働いてるところのだから興味で入ってみた、と言うホラン。後輩たちもすぐに既婚者になるんですもんね、と納得する。結婚の日取りを訊かれたホランは見栄を張り、「まだ話し合い中なの」と言うのだが・・・
勤務中のウォンソクに電話が入った。相手はホランのお母さん。会社の前にいると言う。すぐに席を立って向かうウォンソク。をじっと見るボミ。
カフェでお茶をするお母さんとウォンソク。お母さんは南海に行くバスの時間まで少しあるから婿の顔を見に来たと言う。ホランの指輪を見て無理したんじゃないの?と訊くお母さんにウォンソクはこれくらいしなくては、と答えた。お母さんはホランの結婚が心配でウォンソクの様子を見にきたみたい。家事や内助は小さいころから覚えてきたから上手な子だと娘を褒めるお母さん。式はいつ頃を考えているのか、ウォンソクの親はどう言ってるのか、まだ屋上の部屋に住んでいるのか、次々と尋ねるお母さんに圧迫感を覚えるウォンソク。(しかもお母さんはホランがスジと2人でオフィステルに住んでると思っている!?)
ホランはウォンソク名義で積み立てた通帳の記帳に来た。2年以上、お互い5万円ずつ積み立ててきたから結婚資金がずいぶん溜まっているはずなのだ。期待に胸が膨らむホランだったが、出てきた通帳の残高を見てしばし固まった。
スジは会社のトイレでブラジャーをしようとしたが、バッグから見つからない。家に置いて来てしまったようだ。そこにパク代理から早く来いと催促の電話。今日はチームで昼ご飯を食べるのだ。「上を脱がなきゃいいでしょ」としょうがなくノーブラのまま向かう。
コートを着ながら大汗をかきながらご飯を食べるスジ。パク代理がわざとスジに食べ物をぶつけた!わざとらしく、ごめんごめんと言いながらスジが脱いだコートを拭くパク代理。コートを脱いだスジの体をチラチラ見る後輩の男たち。スジはその視線に気づいた。
食事が終わり、店の外でタバコを吸うスジの耳にパク代理の声が聞こえてきた。「言っただろ?出せ、出せ、5000円ずつ」
男どもがスジの噂話をしている。ブラをしない女が多いのかとか、Bカップだとか、Aカップだとか、見ればわかるとか、下品な会話。「俺が結婚してなければ、ウ代理と…」←こいつが一番バカなパク代理。通常運転中。
その男どもの前まで行ったスジ。焦るパク代理に「火、くれる?」←タメ口、そして顔に煙を吹きかける!「たくさん勝ちました?私のノーブラで賭けをして」そして「パク代理も同じサイズのようですが、運動して痩せるお考えがなければ仰ってください。私のをお貸ししますから」と言ってのけた!そしてタバコをパク代理のコーヒーにポイッ。クールに去っていくスジ。本当にいつでもどこでもムカつく男、パク代理。なぜこいつに奥さんが!?
退社するためにエレベーターに乗っているマ代表とセヒ。「見るな。意図を明らかにしないその視線を俺が嫌ってるのを知りながら」とセヒがじろりとマ代表に一言。マ代表はセヒの変わり様に驚いている。結婚でセヒの世界に入り込んできたキムジャンと有休。シワールドが始まり、取引として同じ労働で返す予定だとセヒは言った。先にジホがセヒの実家にチェサで呼ばれて行ったと聞いたマ代表は納得。「I got it」
名節の後には1ヶ月間妻のアフターケアをしなくてはならないと友達から聞いたマ代表。親の前では家長の振る舞いをしながら。それが全く理解できないという独身男のマ代表なのだ。
セヒは「それはまさに韓国の親たちが作り出した社会の病弊だ」と言い始め、結婚は、他人の子を家族の名で肉体労働を搾取し精神労働を強要し、自分の子の夫婦喧嘩、別居、離婚で返ってくる。正気のある合理的な人間なら絶対に選択しない制度だと一気に続けた。
「だけど、お前みたいのがどうして結婚を選択したのか?」とマ代表に訊かれたセヒ。←ブーメラン(笑)思わず目がきょどる(笑)セヒをよく知ってるからこそ、なぜセヒが結婚したか不思議なんだよね。
「可愛いんだ」←この一言で決着しようとしたセヒ。しかし、マ代表は乗らない。「いくら可愛いからって・・・」セヒは身を乗り出して「忘れたのか?綺麗だって(言った事)。男はどこに弱い動物か?」「視覚」「綺麗な女がお前の前にいたら見るか?見ないか?」「見る」「それじゃその綺麗な女を毎日見れるとしたら、結婚するか?しないか?」「無条件でする」結局何とか言いくるめられたマ代表(笑)そこにスジから横の駐車場で待ってるとメッセが来た。
慌てて走って行こうとしてセヒとぶつかり、二人が持っていたバッグが落ちて書類が混ぜこぜになった!拾い集めてスジの所へ走り去るマ代表。「明日な、またな!」
スジの車に乗り込んできたマ代表。「アンニョン、ウリエギ」スジは物も言わずにいきなりマ代表に飛びついてキスをする。マ代表はそれでスジの気持ちがすぐ分かったんだね!「今日、会社で何かあったんだな」何にもないと隠すスジだが、手をつないで言って欲しいと優しく言うマ代表に今日のブラジャーの賭けのことを打ち明けた。マ代表が怒ること、怒ること。またもスードラで一生こき使うとか言って怒る姿を見てスジはとっても嬉しそう。「あいつら賭けられることで賭けしないと。どんな女が職場にノーブラで通うんだ!?」「私」「!?」「私、今日ノーブラだけど」マ代表、固まる(笑)
バスに乗っているセヒ。カフェのバス停からジホとオバサンが乗ってきた。固い顔のままセヒの隣に座るジホ。セヒがちゃんとバッグで場所取りしてあげてたよ〜。オバサンは大声で電話をしながら一番後ろの席に座る。
セヒがジホを見てもセヒの方を見もしないジホ。「晩ご飯食べましたか?」とセヒが訊くと「いえ、家で食べなきゃでしょう」と冷たく言うジホ。の後ろでオバサンが「ご飯!?こんな時間に?」と怒鳴る。セヒが一緒に外食しましょうか?と言っても生活費がキツキツの者同士が…と言って乗ってこないジホ。セヒはジホに機嫌を直してほしいんだよね〜。オバサンが旦那の悪口を大きな独り言で言うのを聞いて、ジホは今朝ボンナムに言われた言葉を思い出す。「隣の家のオバサンと表情まで似ている」思わず顔を触るジホ。電話を切ってもオバサンの旦那への愚痴は終わらない。なんとなくきまり悪い2人。
家で別々にご飯を用意して別々に座って食べ始める。セヒは食卓、ジホはソファー。セヒは明日、有休を取ったことをジホに伝えた。住所を教えてくれたらキムジャンの時間に合わせて行きますと言ったセヒに少し態度が軟化した?ジホ。自分は行けないと言ってもセヒは当然といった風にジホがチェサに一人で行ったのだから自分もキムジャンに一人で行ってジホの働いた6時間分をきっちり働くと言った。
ジホは契約書を会社に置いてきたか尋ねた。セヒはカバンに入れてあると言う。マ代表が時々机の書類を探すからそっちの方が安全だと踏んだのだ。マ代表に見つかるとスジにも分かることになると言われてジホは仰天。セヒはてっきり聞いてるものだと思っていたんだね。「知らなかったんですか?マ代表とスジさんが恋愛関係であること」「付き合ってるですって!?」驚くジホに、「人間は本当に不思議です。あんなに似合わないのに。どうやって付き合えるというのか」←最後は呟いてるセヒ。“何言ってるの?私たちも結婚したのに”と心の中で呟くジホ。
そのマ代表とスジは304号室にいる。「俺の彼女がノーブラなんて」と落ち着かずに部屋を行ったりきたりしているマ代表。大分ショックを受けている模様。他人に見られるのがイヤなんだよね。スジは見るほうが悪いんで自分は悪くないと言うんだけど・・・今日だけじゃなくて時々ノーブラで仕事していると聞いたマ代表は憤怒を自分で消化しようと、ベッドでのた打ち回る。それが理解できないスジなんだよね〜
彼女を愛して心配する心と言うマ代表。スジの耳には所有欲を愛情という言葉で包んで自分を合理化していると聞こえる。全然かみ合わない2人。スジは契約書の件を持ち出し、他人の私生活にタッチするなと言い出した。本格的に怒ったマ代表はスジの眼前に契約書を見せる!しかし、その契約書は・・・「2年制入居結婚契約書」アチャー
その頃、セヒは部屋で自分のカバンに入っていたマ代表&スジの恋愛契約書を発見した。ニヤリと笑ってすぐにジホに見せに行くがジホはバスルーム。ジホに一刻も早く見てもらいたいセヒはバスルームの前で待つ(笑)出てきたジホに契約書を見せ、勝ち誇った顔で二人は似合わないと言ったでしょうと言い、さらに契約上スジが甲でマ代表が乙ということに笑いが隠せない模様。セヒが色んな顔をするようになったよーー
ジホが呆れて「何の恋愛に契約をするのか」と言うんだけどすぐに我に返り「私たちが言うことではないですね」と訂正。何でこれがここにあるのかを尋ねたジホ。セヒはマ代表とぶつかった時に物が混ざったことを説明した。「あ〜、混ざって。それじゃ私たちの契約書と入れ替わったってことはないですよね?」と冗談めかして訊くが・・・2人の顔が笑顔から真顔に(笑)
スジはジホたちの契約書を見れば見るほど思い当たることがあることに気づく。「はぁ、ユン・ジホ。このドルアイ(変な子)め」そこにジホからメッセが入った。
スジを外に呼び出したジホ。実家から送ってきたケジャンをあげるとの口実だったが・・・スジから切り出してきた契約結婚の話。家賃が25000円なんて、2年後ジホがいいなら私が次の妻としてセヒの家に入ると冗談で言うスジ。
セヒはマ代表とサシ飲み。マ代表は家のために結婚したセヒに呆れている。「人間の暮らしの方式はたくさんあるんだから」と言うセヒ。「なんで家のために、どうして家賃なんかのために!」マ代表は怒る。セヒは静かに「家のために、家賃なんかのために、家がどれだけ重要なものか、金がどれだけ恐ろしいものか。俺にはただの遊ばせてる部屋だけど、誰かには必要な部屋だったし切実な空間だったから共有しただけだ。適当な制度を利用して」と言った。セヒはジホがどれだけ自分の場所が必要だったかを知ってて、それで結婚を提案したんだね。「まあ、俺も金が必要だったし」
「ジホさんを見ながら・・・あの子を思い出したのか?」答えずに焼酎を飲むセヒ。
「言えなくてゴメン。嘘の結婚だったこと」ジホとスジは歩いて家の方に戻る。「当然言えないでしょ。だけどあんたがどうして私に謝るの?本当に辛いのはあんたなのに」スジはいつも本質を見抜いてるし、優しい。心配するスジにジホは自分が選んだことだから大丈夫と答えた。決定するまでは時間がかかるけど一度選んだ仕事はあんまり後悔しないじゃない、と。
「この結婚が仕事じゃないから心配してるの。ジホ、旦那さん・・じゃなくて大家さん、好きじゃない」そう、この前スジたちに送ったメッセ「私、好きな人ができた。旦那さん」これはジホの本心だったから。
「初めからじゃないみたいだけど、一緒に暮らしてて好きになったの?」と訊かれたジホ。最初は頷いたけど「違う、最初からだったかな?分からない。いつからだったか」「あの人は?あの人もあんたを好き?」
「ううん。知らないわ、あの人は。私が自分を好きなことも」スジはただ寄り添って歩いてくれる。
“心にも道というものがあるはずなのに。道があったなら、その道が確かに始まったこともあるはずなのに”
ホランはピンクソファーに座って通帳を見ている。2年前、ウォンソクが通帳を作ってきて渡してくれた。1ヶ月に5万円をそれぞれ入れる約束。そうすれば3年の満期がきたらいいところに越せる。2人の夢が膨らんでいたあの時を思い出していた。
通帳には最初の数ヶ月だけが約束通り入金されて、あとは毎月ホランからだけの入金。
その頃ウォンソクは一人で飲んでいた。今日のホランのお母さんとの会話を思い出しながら。ウォンソクが定職に就いたことを安心したお母さん。うちのホランにあんまり苦労をかけるなと。会社に長く勤めろ、もうベンチャーを興す考えはするなと言いながらくれた就職祝いの箱。中身は会社勤めの必需品、ネクタイだった。
“心が始まることがあったなら、確実にどこかには出逢わなくてはならないのに”
家に帰ってきたウォンソク。寝ているホランの横に潜り込む。「ホラン、寝た?」ホランは目を瞑りながら「おかえり。遅かったね」と言う。
「ホラン、週末にデートする?久しぶりに出かけておいしいもの食べて、映画も見て・・・あ、見たかったお芝居があるって言ってたじゃない。前売り買っておくから」「そう、そうしよう」寝ながらホランが答えた。「そう、そうしよう」ウォンソクも言った。
ホランはもう一度寝返りをして・・・目を覚ました。ウォンソクも天井を見ている。同じ空間にいて、違う場所を見ている2人。
“私たちの心と心が出逢うところでは、また違う道が始まることがあるのか?だけど私が一番怖いのは、あなたと私の道が違うことでも私たちの道が出逢えないことでもない、あなたの心の道が無いこと。はじめからあなたの心に行く道のようなものが無いのではないか、私はそれが怖い”
「マ代表に話はきちんとしました。先に寝ます」セヒから付箋の伝言。手に取るともう一枚あった。「住所受け取りました。キムジャン、ちゃんとして来ます」
“だけど今はどうしようもない。心に行く道は分からないけど、キムジャンに行こうとする道を知ってる、この男が私は好きになってしまった”
メモを読んでジホは微笑んでいる。セヒがチェサの時のジホの憤りや寂しさにきちんと向き合って今回行くことを決めてくれたんだもんね。単なる貸し借りだけでも、お金のやり取りだけでもないやり方で返そうとしてくれていることが分かったんだよね!
“それだけでも今は、十分だ”
つづきます〜
にほんブログ村
2017年11月14日
チョン・ソミン、イ・ミンギ主演「この人生は初めてなので」9話 メイキング
「この人生は初めてなので」9話のメイキングです〜
セヒとボンナムがジホの前で一触即発シーンのリハーサル?でジホが「サー・ウォー・ラ!(ケンカしろ!)」とけしかけてるのが可愛いです(笑)
その後、YOLOカフェでの謝罪のシーンで、セヒがボンナムに「ボンナム君。ボンナムさん、いえ、お坊ちゃま」と言いながら近づいて、おいでおいでするところでスタッフが笑っていたけど、これミンギさんのアドリブだったんですね!
真面目なセヒの顔だから面白いんだよね〜〜
あと、ジホのカーラーで2人で飽きもせず遊んでるところも楽しそうです!ソミンちゃん、別のドラマのメイキングを見た時も思ったけど、本当に愛嬌があって明るいんで、ちょっと暗めのジホの役が思いの他ハマっていて良い意味でビックリしてます。
シワールド(嫁姑戦争)の始まりのシーンなのにひたすら笑顔のジホ。つまみ食いばっかりしてる(笑)この時のジホの髪型が可愛かったな〜と思って見てました!
콰이で遊んでるジホとセヒと従弟役の男の子。小さな従妹役の女の子も来て、遊んであげる優しいセヒです。
アプリのでき上がりが気になる方は、youtubeで「이번 생은 처음이라 콰이 」で検索すると出ると思いますよ〜
にほんブログ村
セヒとボンナムがジホの前で一触即発シーンのリハーサル?でジホが「サー・ウォー・ラ!(ケンカしろ!)」とけしかけてるのが可愛いです(笑)
その後、YOLOカフェでの謝罪のシーンで、セヒがボンナムに「ボンナム君。ボンナムさん、いえ、お坊ちゃま」と言いながら近づいて、おいでおいでするところでスタッフが笑っていたけど、これミンギさんのアドリブだったんですね!
真面目なセヒの顔だから面白いんだよね〜〜
あと、ジホのカーラーで2人で飽きもせず遊んでるところも楽しそうです!ソミンちゃん、別のドラマのメイキングを見た時も思ったけど、本当に愛嬌があって明るいんで、ちょっと暗めのジホの役が思いの他ハマっていて良い意味でビックリしてます。
シワールド(嫁姑戦争)の始まりのシーンなのにひたすら笑顔のジホ。つまみ食いばっかりしてる(笑)この時のジホの髪型が可愛かったな〜と思って見てました!
콰이で遊んでるジホとセヒと従弟役の男の子。小さな従妹役の女の子も来て、遊んであげる優しいセヒです。
アプリのでき上がりが気になる方は、youtubeで「이번 생은 처음이라 콰이 」で検索すると出ると思いますよ〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので メイキング
2017年11月12日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.10-2
〜ep.10-1のつづきから〜
ウォンソクに社内を案内するセヒ。席に案内すると「お義兄さんが僕の直轄ですか?」と訊くウォンソク。セヒは「まず、私は『お義兄さん』ではなく、『セヒさん』です」と即座に訂正。「それから、直属の上司はあちらの方です」と、ウォンソクが振り返ると、背後に立っていたのはボミ。←妙な緊張感で向き合う2人(笑)
ボミがウォンソクのPCをすでにセッティングしたらしい。「使っていたテスト用の携帯ありますか?」「あります」「機械式キーボードは?」「ええ、あります」「では、彼女は?」「え?」←面食らうウォンソク。「ええ、彼女もいます」ボミは相変わらずの無表情。「スラック(ビジネス用のラインみたいなもの)はいつから?」「4年くらいになりますかね」
「では彼女はいつから?」「彼女は7年くらいですが…何でです?」
ボミは業務上必要だからと言い、自分の席に着いた。ウォンソクが腑に落ちない顔で自分のPCに向かうと、背中合わせのボミがウォンソクの方を振り返り、怪しい笑みを。←ちょっとしたホラーです(笑)ボミの性格がいまいち掴めません!
マ代表は休憩室に来てまだスジの連絡先と葛藤中(笑)。そしてまた削除できない(笑)。そこにウォンソクがコーヒーを飲みにやって来た。マ代表はスジと大学同期のウォンソクを呼び、スジのことをあまり知らないふりして「なんだっけ?ウ・ジス?ウ・スス?」とか小芝居を入れながら探りを入れ始めた!大学時代にモテたのか?とか(笑)。ウォンソクはマ代表に訊かれるままに答える。
お前はスジに行かなかったのか?との質問には、「僕はあんな怖いプログラムは扱えません」とエンジニアらしくプログラムに例えて答えた。自分みたいなコンピューターオタクには御しえない、ソースコードが違う相手だと。
「じゃ、俺だったら?」とマ代表が尋ねると、「ランサムウェア(コンピューターウィルスの一種)に感染になる水準?不具不能になって人生が終わる感じ」とズバッと言われたよ〜〜(笑)それほど恐ろしい女、ウ・スジ。
ホランは業務中にお客様から料理の味が薄いとクレームをつけられ、つい言い返してしまう。それを店長に目撃され、裏で怒られた。「あの日か?」とこちらもセクハラ発言の上司。一度言おうと思っていましたが、と前置きし、いつも失敗の時にはあの日かあの日かと、罪のない子宮をディスるんですか?と言い返す。自分が間違えたのであって、子宮ではないとハッキリ言い、休憩室にサッサと行くホラン。
店長とのやり取りを聞いていた後輩たちがホランを心配するも、ホランは辞めさせられる前に自分から辞めると強気に言う。よそに行くのかと驚く後輩たちに、「もう少ししたら転職しようかと。良妻賢母に」←後輩たちはどこかの韓定食レストランかと思ってるみたい(笑)
家で結婚の資料にチェックを入れまくっているホラン。そこにウォンソクが帰って来た!お帰りなさいの挨拶からカバンまで取ってあげて、新婚夫婦の真似事をするホランにウォンソクは「変だよ〜」と笑う。「今から練習しないと」と言い、また資料チェックに戻るホラン。半休して早速ブライダルフェアに行ってきたホランはウォンソクにこれからしなくてはならないことを教え込もうとする。ウェディングマイルにも入って来年なら式場予約も、と張り切るホランにウォンソクは「来年?」と気後れした感じ。
ホランは「・・・来年じゃなくても再来年でも予め準備しないと」と続けようとするが、「再来年に俺たちがどうやって結婚するんだよ」と言うウォンソク。プロポーズで具体的な結婚が見えたと思ったホランと、やっとこ『結婚する』ということを決めただけのウォンソクのズレがまた表に出たね!
エレベーターから降りて304号室の前に立つマ代表。「開いてるわ、入ってきて」
マ代表は厳しい顔でスジの向かい側に座る。「何?その反応は。断るの?」と言うスジの前にマ代表が差し出した疑惑のボックス!「来る途中で買った。めちゃくちゃ新製品だって」→中にはスマホが入っている。「これは俺とだけ通話するときに使うんだ。分かったか!」と厳しく言うもスジは無反応。「分かったよ、付き合おう〜。お前の条件、全部聞いてやる!その代り、この番号は誰にも教えるなよ。それが俺の条件だ」おお〜、若社長っぽいぞ、マ代表!
スジが電話を手に取り、「番号は?保存した?」と訊きながら電話帳を見るとそこに現れた表示は「サングオッパ」(笑)←しかも、表記は赤ちゃん言葉みたいな恋人同士しか使わないオッパの書き方(笑)それを見て凍るスジ(笑)
「これはお前だ」マ代表がポケットから自分の分のスジ専用電話を出してスジに見せた画面には・・・「ウリエギ(우리 애기=my baby)」の文字が(笑)大爆笑のスジ。「何だよ」と真顔で言うマ代表に「サングオッパ」と呼びかけたスジは男の扱いがよく分かってるね!!
早くシャワーを浴びて来いと言うスジ。「私たちすること多いじゃない」と指を2本立てるの巻(笑)マ代表が「懲らしめてやる、待ってろ!」とか文句を言いながらさっさとシャワーを浴びに行くところがスジに踊らされてるのよね〜(笑)
ジホはボンナムとバイト中。退勤時間が近づき、自分のスマホを見るけど特に連絡は来ていない。ちょっとがっかりのジホを見てボンナムが「片思い辛いだろ?」と声を掛けた。ジホは焦ってボンナムを見ると「結婚してから旦那に片思いすることは簡単じゃないよ、姉さん」と全てお見通し。「何言ってんの」と一応否定したジホだったが・・・「素振り出てる?」とボンナムに尋ねるところが可愛いよ〜〜。ボンナムがジホとセヒの目つきが違う、と言うと、どう違うかまた尋ねるジホ。
「姉さんの目つきは“私が全部してあげる〜”っていう目つきで、旦那は・・・こう」と言って目を横に引っ張り、無表情の顔を作るボンナム。
「あんまりそうするなよ」とボンナムは恋愛の先生と化した。「一人で頑張れば一人で疲れる。心はやり取りするもんだろ、あげてもらうものではないよ」←ボンナムや〜、さすがハンサムだけあってあなたは恋愛の達人ですか!?
ジホが何も言えないでいると電話がかかってきた。「もしもし?はい、お義母さん」←相手はセヒのお母さんだ〜
ジホは着替えてセヒの実家に向かう。あんな若奥さん風のスカート持ってたのね!! 呼び鈴を押す前に大きく深呼吸。緊張しているジホ。
中に入ると明るく迎えてくれたセヒのお母さん。結婚して初めてのチェサだから、と話すお母さんに笑顔で話を合わせるジホ。台所に行くと物凄い食材の量が置いてある。ジホが「こんなにどうやって・・・全部一人でされるんですか?」と訊くと、「私はプロよ。40年の」と言うお母さん。
うちの嫁が大事だからどうしてやらせられますか、と言いながらもジホにエプロンをあてて娘とカップルエプロンがしたかったとお母さんのはしゃぎっぷり。娘と言われてちょっと嬉しいジホに、無愛想な男どもを見てたからジホが来てくれて私がどれだけ嬉しいか、と言ってくれた。だがその割に、ジホが「何からしましょうか?」と訊くと「これ全部」と無邪気に言うお母さん(!)天然の姑パワー(笑)
セヒは帰りのバスに乗ったが、いつものバス停にジホがいない。バスを降り、「まだあがってないですか?」とメッセを入れたセヒ。ジホからすぐに来た、チェサに来ているという返事を見て立ち上がった。
ジホはチェサの料理を作るのに台所で立ちっぱなし。居間ではセヒのお父さんとその兄弟と子供たちが談笑している。台所にセヒの叔母さんが娘を連れてお喋りしに来た。セヒのお母さんがリンゴを食べるかと訊くと、いいわねと言いジホをちらっと見る叔母さん。様子に気づいたジホがすぐにリンゴを剥き始めると、綺麗に剥くジホを褒めてくれるが、まあ腕前拝見!って感じだね。自分の小さな娘に「叔母ちゃん(ジホのこと)、ソウル大出たんだって」と言うところを見ると、幸か不幸か、やはりジホはいい条件を持ったお嫁さんとして見られているんだよね。「私も男の子がいたらお嫁さんを見る楽しみがあるのに。羨ましいわ」とお母さんに言う叔母さんの言葉に「楽しみ・・・?」と心の中で思うジホ。
お母さんは叔母さんみたいに娘がいるのが羨ましかったけど、もう娘みたいな嫁がただでできたから羨ましくないと笑って話す。悪気が全然ないから、逆に始末が悪いよね!洗礼をビシバシ受けるジホ。
一人でアタフタしながら料理の支度をしていると、「あら、セヒ。会えないと思ったじゃない」と言う叔母さんの言葉が聞こえてきた。ジホが振り返るとセヒが家にやって来たのだ。ジホが頭を下げるといつもの無表情の中にちょっと不機嫌な怖い顔が見えるセヒ。
祭事が始まった。お父さんとセヒがお酒をお膳に回しかける。そして嫁であるお母さんとジホ以外でまずお辞儀を捧げた。「お父さん、今日のお料理は美味しいでしょ?孫のお嫁さんがとても器用なの」と叔母さんがお膳に話しかける。嬉しそうにジホを見るお母さん。お父さんがジホたちにもお辞儀を促した。お膳の前に行くときにセヒの前を通り、顔を見上げたジホだったが、セヒは目も合わせない。(ジホも何かおかしいと気づいた様子)
チェサが終わり、今度は後片付け。シンクに山積みの洗い物を見て気が遠くなるジホ。そこに「これは私がします」とセヒがやってきた。そこへ姑チェックが!!(笑)お嫁さんが可愛くて手伝いたくなるのは分かるけど、仕事を増やすだけよ、アジョシ〜とからかうお母さん。叔母さんも、あなたがそうするとジホがもっと決まり悪いじゃないの〜と被せてくる。セヒは言い返そうとするんだけど、ジホが「行っててください」と言ってセヒを台所から出すんだよね、嫁は辛いね〜〜
セヒは門の外に出た。すると猫の鳴き声がする。寄っていくとお父さんが野良猫にご飯をやっていたのだった。優しく笑ってご飯をあげているお父さん。セヒが見ているのに気付くと「ローンは返したのか?」とセヒに訊く。「返しています」と答えると「お父さんが約束した通り、全部返してやる」と言ってきた。お父さんはジホの実家の手前もあって嫁がバイトをしているのを外聞が良くないと思っているのね。結婚したら家を買ってやるという約束通りにしてやると言ったお父さんの「約束」という言葉に笑うセヒ。セヒは約束した覚えはなく、一方的に言うなら通告か勘違いだ、と言う。反論するお父さんに「私たちが父と息子の仲でしたか?私は大家と下宿人の仲だと思ってましたが」と冷たく言うセヒ。「12年前に『俺の家から出ていけ、俺の家に二度と足を踏み入れるな』と仰ったじゃないですか。私が誰のせいで家を買ったんですか」←婚姻届の日付だね、12年前〜
「親だから、あの時はそうするしかなかった」と言うお父さんに「あの時もお父さんは大家でした」と言うセヒ。「俺の家、と仰ったじゃないですか。親だとはいえ、大家として来られたら私も大家としてしか見れません」←確執がすご過ぎる!!
帰りのバスでセヒはジホに今日、なぜ来たのかを訊いた。お母さんが電話をくれたからと言うジホ。「それなら私に先に電話をしなくてはでしょう」「いえ、セヒさんが忙しいから・・・私だけでも来いって言われたのに・・・どうして電話できますか」
それなら適当に仕事があるとかで断ればいいと言うセヒ。「守備が上手な方がどうして」頑張ったことが無になったように感じるジホ。
“優しい嫁病。私は違うと思っていた。私はこうじゃないだろう、と思った。だけど・・・私は今日、どうしてこうだったんだろう?”
帰宅した2人。玄関で猫が迎えてくれた。ジホは出し抜けに、「優しい嫁病っていう言葉、知ってます?」とセヒに訊いた。「どんな病気ですか?」
「結婚したら婚家で優しく愛想よく、言うことをよく聞くお嫁さんにならなくてはと思って無理することを、そうやって呼ぶんですって、優しい嫁病」
「一種の認証欲求ですね」←また出た!セヒの、人の心を一般化する解説が!
またしてもマズローを持ち出し、要求の段階が上がって来たと解説するセヒ。結婚で所属欲求が満たされて今度は認証欲求が現れたと。他人に認証してもらいたいということは人間が持ちうる原始的な欲求なんだと。これは・・・セヒや、あまりにも心がないんじゃないでしょうか!!!
「そんな風にしか解析できないんですか?」ジホがキッパリと言う。「人間の動物的な欲求段階ではなく、心からであることもありえるんです。好きな人の家族だから良くしたい気持ち、好きな人を喜ばせて楽にしてあげたい気持ち、そういう心からであるというように思ったことはないんですか?」
先にシャワーを使うと言って部屋に入ろうとしたジホにセヒが封筒を差し出した。契約書にはないことだけど、今日の不当労働に対しての対価としてお金を差し出したんだね。う〜ん、、、
「下宿人の方へこんなことをさせて本当に申し訳ありませんでした」って・・・ジホが聞きたかったのはこんな言葉じゃないんだよおおお〜。封筒を受け取り、茫然と立ちつくすジホ。
寝る前、ジホは自室のベッドの上で封筒をじっと見つめている。
“違うということは分かっている。あの男の人の心には私がいないと知っている” 封筒を開けると1万円が入っている。そのお金をじっと見つめるジホ。
“私は家賃収入を補償する安全な下宿人。自分の非婚を維持させてくれる優れたディフェンダー” ジホは今日、セヒの実家でお母さんと叔母さんにたくさん褒められた。
“だけど私の労働はそんな意味ではなかった。私の守備はこんな意味ではなかった” ジホは決心した顔つきで電話をとり、セヒに電話をかけた。
「私です。頂いた包み(分け前)、どんな計算方法です?」「あ、もしかして不足でしたか?カフェの時給と追加分も考慮したんですが」「ええ、不足です。とても」「あ、、、ええ。ではどのくらい」「お金は結構です。他のもので。同じ労働で返してください」「はい?」
「うちの実家に行って同じ労働で返してください。うち、今週キムジャンをします」
電話を切り、部屋を出るジホ。セヒも部屋を出てきて2人は向かい合う。
“これ以上、私の人生に守備は無い。少なくとも、私の心だけは攻撃手として守る”
ジホは強いよ〜。そして一切駆け引きをしない!セヒにうっとりするジホ、断固として話すジホ、自分の心に常に忠実です!
ホランのところもそうだけど、なかなかお互いの心がどうなのかを測ることはできないから・・・同じことも違うように見えたり。
次回は本当にセヒがキムジャンしに南海に行った!サングラスのクールな都会の男からオバチャンルックでオバチャンたちにこき使われるセヒが見ものでしょう!その間にジホはジョンミンからのプレゼントの詩集を見つけたよ〜
「心にも空間が生まれることをこの結婚を通して分かった」と言っているセヒ。頭で理解するだけじゃなくて心で感じることが分かったのかな??
「彼の心が私に来た」ジホとセヒのキスシーン!! 2人は心が通じ合ったのかな〜〜?
にほんブログ村
ウォンソクに社内を案内するセヒ。席に案内すると「お義兄さんが僕の直轄ですか?」と訊くウォンソク。セヒは「まず、私は『お義兄さん』ではなく、『セヒさん』です」と即座に訂正。「それから、直属の上司はあちらの方です」と、ウォンソクが振り返ると、背後に立っていたのはボミ。←妙な緊張感で向き合う2人(笑)
ボミがウォンソクのPCをすでにセッティングしたらしい。「使っていたテスト用の携帯ありますか?」「あります」「機械式キーボードは?」「ええ、あります」「では、彼女は?」「え?」←面食らうウォンソク。「ええ、彼女もいます」ボミは相変わらずの無表情。「スラック(ビジネス用のラインみたいなもの)はいつから?」「4年くらいになりますかね」
「では彼女はいつから?」「彼女は7年くらいですが…何でです?」
ボミは業務上必要だからと言い、自分の席に着いた。ウォンソクが腑に落ちない顔で自分のPCに向かうと、背中合わせのボミがウォンソクの方を振り返り、怪しい笑みを。←ちょっとしたホラーです(笑)ボミの性格がいまいち掴めません!
マ代表は休憩室に来てまだスジの連絡先と葛藤中(笑)。そしてまた削除できない(笑)。そこにウォンソクがコーヒーを飲みにやって来た。マ代表はスジと大学同期のウォンソクを呼び、スジのことをあまり知らないふりして「なんだっけ?ウ・ジス?ウ・スス?」とか小芝居を入れながら探りを入れ始めた!大学時代にモテたのか?とか(笑)。ウォンソクはマ代表に訊かれるままに答える。
お前はスジに行かなかったのか?との質問には、「僕はあんな怖いプログラムは扱えません」とエンジニアらしくプログラムに例えて答えた。自分みたいなコンピューターオタクには御しえない、ソースコードが違う相手だと。
「じゃ、俺だったら?」とマ代表が尋ねると、「ランサムウェア(コンピューターウィルスの一種)に感染になる水準?不具不能になって人生が終わる感じ」とズバッと言われたよ〜〜(笑)それほど恐ろしい女、ウ・スジ。
ホランは業務中にお客様から料理の味が薄いとクレームをつけられ、つい言い返してしまう。それを店長に目撃され、裏で怒られた。「あの日か?」とこちらもセクハラ発言の上司。一度言おうと思っていましたが、と前置きし、いつも失敗の時にはあの日かあの日かと、罪のない子宮をディスるんですか?と言い返す。自分が間違えたのであって、子宮ではないとハッキリ言い、休憩室にサッサと行くホラン。
店長とのやり取りを聞いていた後輩たちがホランを心配するも、ホランは辞めさせられる前に自分から辞めると強気に言う。よそに行くのかと驚く後輩たちに、「もう少ししたら転職しようかと。良妻賢母に」←後輩たちはどこかの韓定食レストランかと思ってるみたい(笑)
家で結婚の資料にチェックを入れまくっているホラン。そこにウォンソクが帰って来た!お帰りなさいの挨拶からカバンまで取ってあげて、新婚夫婦の真似事をするホランにウォンソクは「変だよ〜」と笑う。「今から練習しないと」と言い、また資料チェックに戻るホラン。半休して早速ブライダルフェアに行ってきたホランはウォンソクにこれからしなくてはならないことを教え込もうとする。ウェディングマイルにも入って来年なら式場予約も、と張り切るホランにウォンソクは「来年?」と気後れした感じ。
ホランは「・・・来年じゃなくても再来年でも予め準備しないと」と続けようとするが、「再来年に俺たちがどうやって結婚するんだよ」と言うウォンソク。プロポーズで具体的な結婚が見えたと思ったホランと、やっとこ『結婚する』ということを決めただけのウォンソクのズレがまた表に出たね!
エレベーターから降りて304号室の前に立つマ代表。「開いてるわ、入ってきて」
マ代表は厳しい顔でスジの向かい側に座る。「何?その反応は。断るの?」と言うスジの前にマ代表が差し出した疑惑のボックス!「来る途中で買った。めちゃくちゃ新製品だって」→中にはスマホが入っている。「これは俺とだけ通話するときに使うんだ。分かったか!」と厳しく言うもスジは無反応。「分かったよ、付き合おう〜。お前の条件、全部聞いてやる!その代り、この番号は誰にも教えるなよ。それが俺の条件だ」おお〜、若社長っぽいぞ、マ代表!
スジが電話を手に取り、「番号は?保存した?」と訊きながら電話帳を見るとそこに現れた表示は「サングオッパ」(笑)←しかも、表記は赤ちゃん言葉みたいな恋人同士しか使わないオッパの書き方(笑)それを見て凍るスジ(笑)
「これはお前だ」マ代表がポケットから自分の分のスジ専用電話を出してスジに見せた画面には・・・「ウリエギ(우리 애기=my baby)」の文字が(笑)大爆笑のスジ。「何だよ」と真顔で言うマ代表に「サングオッパ」と呼びかけたスジは男の扱いがよく分かってるね!!
早くシャワーを浴びて来いと言うスジ。「私たちすること多いじゃない」と指を2本立てるの巻(笑)マ代表が「懲らしめてやる、待ってろ!」とか文句を言いながらさっさとシャワーを浴びに行くところがスジに踊らされてるのよね〜(笑)
ジホはボンナムとバイト中。退勤時間が近づき、自分のスマホを見るけど特に連絡は来ていない。ちょっとがっかりのジホを見てボンナムが「片思い辛いだろ?」と声を掛けた。ジホは焦ってボンナムを見ると「結婚してから旦那に片思いすることは簡単じゃないよ、姉さん」と全てお見通し。「何言ってんの」と一応否定したジホだったが・・・「素振り出てる?」とボンナムに尋ねるところが可愛いよ〜〜。ボンナムがジホとセヒの目つきが違う、と言うと、どう違うかまた尋ねるジホ。
「姉さんの目つきは“私が全部してあげる〜”っていう目つきで、旦那は・・・こう」と言って目を横に引っ張り、無表情の顔を作るボンナム。
「あんまりそうするなよ」とボンナムは恋愛の先生と化した。「一人で頑張れば一人で疲れる。心はやり取りするもんだろ、あげてもらうものではないよ」←ボンナムや〜、さすがハンサムだけあってあなたは恋愛の達人ですか!?
ジホが何も言えないでいると電話がかかってきた。「もしもし?はい、お義母さん」←相手はセヒのお母さんだ〜
ジホは着替えてセヒの実家に向かう。あんな若奥さん風のスカート持ってたのね!! 呼び鈴を押す前に大きく深呼吸。緊張しているジホ。
中に入ると明るく迎えてくれたセヒのお母さん。結婚して初めてのチェサだから、と話すお母さんに笑顔で話を合わせるジホ。台所に行くと物凄い食材の量が置いてある。ジホが「こんなにどうやって・・・全部一人でされるんですか?」と訊くと、「私はプロよ。40年の」と言うお母さん。
うちの嫁が大事だからどうしてやらせられますか、と言いながらもジホにエプロンをあてて娘とカップルエプロンがしたかったとお母さんのはしゃぎっぷり。娘と言われてちょっと嬉しいジホに、無愛想な男どもを見てたからジホが来てくれて私がどれだけ嬉しいか、と言ってくれた。だがその割に、ジホが「何からしましょうか?」と訊くと「これ全部」と無邪気に言うお母さん(!)天然の姑パワー(笑)
セヒは帰りのバスに乗ったが、いつものバス停にジホがいない。バスを降り、「まだあがってないですか?」とメッセを入れたセヒ。ジホからすぐに来た、チェサに来ているという返事を見て立ち上がった。
ジホはチェサの料理を作るのに台所で立ちっぱなし。居間ではセヒのお父さんとその兄弟と子供たちが談笑している。台所にセヒの叔母さんが娘を連れてお喋りしに来た。セヒのお母さんがリンゴを食べるかと訊くと、いいわねと言いジホをちらっと見る叔母さん。様子に気づいたジホがすぐにリンゴを剥き始めると、綺麗に剥くジホを褒めてくれるが、まあ腕前拝見!って感じだね。自分の小さな娘に「叔母ちゃん(ジホのこと)、ソウル大出たんだって」と言うところを見ると、幸か不幸か、やはりジホはいい条件を持ったお嫁さんとして見られているんだよね。「私も男の子がいたらお嫁さんを見る楽しみがあるのに。羨ましいわ」とお母さんに言う叔母さんの言葉に「楽しみ・・・?」と心の中で思うジホ。
お母さんは叔母さんみたいに娘がいるのが羨ましかったけど、もう娘みたいな嫁がただでできたから羨ましくないと笑って話す。悪気が全然ないから、逆に始末が悪いよね!洗礼をビシバシ受けるジホ。
一人でアタフタしながら料理の支度をしていると、「あら、セヒ。会えないと思ったじゃない」と言う叔母さんの言葉が聞こえてきた。ジホが振り返るとセヒが家にやって来たのだ。ジホが頭を下げるといつもの無表情の中にちょっと不機嫌な怖い顔が見えるセヒ。
祭事が始まった。お父さんとセヒがお酒をお膳に回しかける。そして嫁であるお母さんとジホ以外でまずお辞儀を捧げた。「お父さん、今日のお料理は美味しいでしょ?孫のお嫁さんがとても器用なの」と叔母さんがお膳に話しかける。嬉しそうにジホを見るお母さん。お父さんがジホたちにもお辞儀を促した。お膳の前に行くときにセヒの前を通り、顔を見上げたジホだったが、セヒは目も合わせない。(ジホも何かおかしいと気づいた様子)
チェサが終わり、今度は後片付け。シンクに山積みの洗い物を見て気が遠くなるジホ。そこに「これは私がします」とセヒがやってきた。そこへ姑チェックが!!(笑)お嫁さんが可愛くて手伝いたくなるのは分かるけど、仕事を増やすだけよ、アジョシ〜とからかうお母さん。叔母さんも、あなたがそうするとジホがもっと決まり悪いじゃないの〜と被せてくる。セヒは言い返そうとするんだけど、ジホが「行っててください」と言ってセヒを台所から出すんだよね、嫁は辛いね〜〜
セヒは門の外に出た。すると猫の鳴き声がする。寄っていくとお父さんが野良猫にご飯をやっていたのだった。優しく笑ってご飯をあげているお父さん。セヒが見ているのに気付くと「ローンは返したのか?」とセヒに訊く。「返しています」と答えると「お父さんが約束した通り、全部返してやる」と言ってきた。お父さんはジホの実家の手前もあって嫁がバイトをしているのを外聞が良くないと思っているのね。結婚したら家を買ってやるという約束通りにしてやると言ったお父さんの「約束」という言葉に笑うセヒ。セヒは約束した覚えはなく、一方的に言うなら通告か勘違いだ、と言う。反論するお父さんに「私たちが父と息子の仲でしたか?私は大家と下宿人の仲だと思ってましたが」と冷たく言うセヒ。「12年前に『俺の家から出ていけ、俺の家に二度と足を踏み入れるな』と仰ったじゃないですか。私が誰のせいで家を買ったんですか」←婚姻届の日付だね、12年前〜
「親だから、あの時はそうするしかなかった」と言うお父さんに「あの時もお父さんは大家でした」と言うセヒ。「俺の家、と仰ったじゃないですか。親だとはいえ、大家として来られたら私も大家としてしか見れません」←確執がすご過ぎる!!
帰りのバスでセヒはジホに今日、なぜ来たのかを訊いた。お母さんが電話をくれたからと言うジホ。「それなら私に先に電話をしなくてはでしょう」「いえ、セヒさんが忙しいから・・・私だけでも来いって言われたのに・・・どうして電話できますか」
それなら適当に仕事があるとかで断ればいいと言うセヒ。「守備が上手な方がどうして」頑張ったことが無になったように感じるジホ。
“優しい嫁病。私は違うと思っていた。私はこうじゃないだろう、と思った。だけど・・・私は今日、どうしてこうだったんだろう?”
帰宅した2人。玄関で猫が迎えてくれた。ジホは出し抜けに、「優しい嫁病っていう言葉、知ってます?」とセヒに訊いた。「どんな病気ですか?」
「結婚したら婚家で優しく愛想よく、言うことをよく聞くお嫁さんにならなくてはと思って無理することを、そうやって呼ぶんですって、優しい嫁病」
「一種の認証欲求ですね」←また出た!セヒの、人の心を一般化する解説が!
またしてもマズローを持ち出し、要求の段階が上がって来たと解説するセヒ。結婚で所属欲求が満たされて今度は認証欲求が現れたと。他人に認証してもらいたいということは人間が持ちうる原始的な欲求なんだと。これは・・・セヒや、あまりにも心がないんじゃないでしょうか!!!
「そんな風にしか解析できないんですか?」ジホがキッパリと言う。「人間の動物的な欲求段階ではなく、心からであることもありえるんです。好きな人の家族だから良くしたい気持ち、好きな人を喜ばせて楽にしてあげたい気持ち、そういう心からであるというように思ったことはないんですか?」
先にシャワーを使うと言って部屋に入ろうとしたジホにセヒが封筒を差し出した。契約書にはないことだけど、今日の不当労働に対しての対価としてお金を差し出したんだね。う〜ん、、、
「下宿人の方へこんなことをさせて本当に申し訳ありませんでした」って・・・ジホが聞きたかったのはこんな言葉じゃないんだよおおお〜。封筒を受け取り、茫然と立ちつくすジホ。
寝る前、ジホは自室のベッドの上で封筒をじっと見つめている。
“違うということは分かっている。あの男の人の心には私がいないと知っている” 封筒を開けると1万円が入っている。そのお金をじっと見つめるジホ。
“私は家賃収入を補償する安全な下宿人。自分の非婚を維持させてくれる優れたディフェンダー” ジホは今日、セヒの実家でお母さんと叔母さんにたくさん褒められた。
“だけど私の労働はそんな意味ではなかった。私の守備はこんな意味ではなかった” ジホは決心した顔つきで電話をとり、セヒに電話をかけた。
「私です。頂いた包み(分け前)、どんな計算方法です?」「あ、もしかして不足でしたか?カフェの時給と追加分も考慮したんですが」「ええ、不足です。とても」「あ、、、ええ。ではどのくらい」「お金は結構です。他のもので。同じ労働で返してください」「はい?」
「うちの実家に行って同じ労働で返してください。うち、今週キムジャンをします」
電話を切り、部屋を出るジホ。セヒも部屋を出てきて2人は向かい合う。
“これ以上、私の人生に守備は無い。少なくとも、私の心だけは攻撃手として守る”
ジホは強いよ〜。そして一切駆け引きをしない!セヒにうっとりするジホ、断固として話すジホ、自分の心に常に忠実です!
ホランのところもそうだけど、なかなかお互いの心がどうなのかを測ることはできないから・・・同じことも違うように見えたり。
次回は本当にセヒがキムジャンしに南海に行った!サングラスのクールな都会の男からオバチャンルックでオバチャンたちにこき使われるセヒが見ものでしょう!その間にジホはジョンミンからのプレゼントの詩集を見つけたよ〜
「心にも空間が生まれることをこの結婚を通して分かった」と言っているセヒ。頭で理解するだけじゃなくて心で感じることが分かったのかな??
「彼の心が私に来た」ジホとセヒのキスシーン!! 2人は心が通じ合ったのかな〜〜?
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので