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2017年11月29日

チョン・ソミン、イ・ミンギ主演「この人生は初めてなので 13話&14話 メイキング

本編の前に、その前に公開されていた13話と14話のメイキングを先に書きたいと思います〜



セヒがジホのお部屋に初めて入ったシーンですね〜
すごく変な緊張感のあるセヒとジホだったけど、実際は笑いが溢れる現場で撮っていたようです。
ジホがカタツムリを放ったのは、ジホのアイディアだったんですね!
爆笑しながら「私の分身だから」となでなでしながらジホが言うと「そうだ」と相槌をうつ監督さんがお父さんみたいでいいな〜と思いました!
セヒが「俺がドアを開けたら目の前にカタツムリがいるのか?w」って言ってますが、実際は部屋の隅に放ってましたね〜

あと、ジホのベッドに入るセヒが笑いのツボに入ってて、こっちまで笑っちゃいました!あんなにドキドキのシーンも実際は和気あいあいで楽しそうです(笑)

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クラブのシーンはウォンソクとボミがメインです。
2人ともすごくきまり悪がってますけど、エキストラ?のクラブ客の方々が盛り上げています!
ウォンソクは渾身のダンスで息が絶え絶え。カットがかかると押し寄せるきまり悪さ。でも一生懸命監督の指示通り、何度もやけくそダンスを踊っております。踊りながら「早くカット言って。死にそう」と言ってるのに「頭ちょっと上げて」と非常な監督の指示(笑)

続いてボミちゃん。さすがの実力!周りから自然に歓声が上がります。だけど、撮影だからちょこちょこカットがかかるんだよね。周りのギャラリーに「ありがとうございます」と礼儀正しくお礼を言うボミです。

ウォンソクとステージで踊るシーンでは、カットがかかると二人して笑っちゃう。ボミが体を寄せると焦るウォンソク(笑)
このダンスはボミのアドリブなんでしょーね!!

続いてスジとマ代表のラブラブシーン。この姿をジホが見かけるという設定。
「おっぱーー」と駆け寄るスジが可愛い♪マ代表の前だけこういう姿を出すスジはツンデレ認定です(笑)
風がビュービュー吹いてる中の撮影は大変でしょうな。監督の細かい指示が飛んで、何回も繰り返し同じところを撮っているので、スジに何回もポッポしてるマ代表はこれぞ本当の意味で役得でした〜(笑)

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posted by nonontv at 13:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 2017ドラマ

2017年11月27日

チョン・ソミン、イ・ミンギ主演「この人生は初めてなので」OST Part8 벤(Ben) 갈 수가 없어 (Can't go)



「この人生は初めてなので」のOSTで一番最近に発表になった、Benの“갈 수가 없어”。
この曲は歌詞とメロディが少し寂しいのですが、共感もできる内容でBenの声とも相まってとても切ない曲です。
MVがドラマのシーンで作られているのがドラマファンには嬉しいです!
ジホとセヒの関係がだんだん変わるのが曲を通してわかります。


방 안을 한 가득 채워놨었던 꿈들이
部屋の中をいっぱいに満たしておいてあった夢たちが

한 장씩 의미를 잃어가서 바래졌어
一章ずつ意味を失っていき、ぼやけた

지난 날을 빼곡하게 적어놓은
過ぎた日をぎっしりと書いておいた

작은 종이들에 이제는 멍해지기도 해
小さい紙たちに 今は戸惑ったりもする

다른 내일들을 바라보는 일이
他の明日たちを願うことが

말처럼 쉽지 않아서 손 댈 수도 없어
言葉のように易しくなくて 始めることもできない

오늘처럼 하루를 참아도
今日のように一日をこらえても

자꾸 되돌아오는 매일을 살고
ひっきりなしに舞い戻ってくる毎日を生きて

바보같은 일을 반복하고
バカみたいなことを繰り返して

혼자 또 한 켠에 서서
ひとりまた一角に立ち

정말 혹시나 내일은 다를까봐
本当にひょっとして明日は違うのではないかと思って

한 걸음도 갈 수가 없어
一歩も行くことができない

언젠가 써놓은 이루려던 미래들이
いつか書いておいた 叶えようとしていた未来たちが

아직은 그 시간에 머물러 멈춰있어
まだその時間に留まり止まっている

가끔씩은 어렸던 날이 그리워
時々幼かった日が懐かしい

다시 그 날 앞에 닿으면
またその日の前に戻ったら

웃을 수 있을까봐
笑うことができそうで

같은 시간들을 반복하는 일이
同じ時間たちを繰り返すことが

어느새 익숙해져서
いつの間にか慣れてしまって

그렇게 지나가고 있어
そんな風に過ぎ去っている

오늘처럼 하루를 참아도
今日のように一日をこらえて

자꾸 되돌아오는 매일을 살고
ひっきりなしに舞い戻る毎日を生きて

바보같은 일을 반복하고
バカみたいなことを繰り返して

혼자 또 한 켠에 서서
ひとりまた一角に立ち

정말 혹시나 내일은 다를까봐
本当にひょっとして明日は違うのではないかと思って

한 걸음도 갈 수가 없어
一歩も行くことができない

잠시라도 괜찮을 나를 그려봐
少しの間でも いい私を描いて

한 편의 영화같은 어떤 날을 난
一編の映画のような ある日を 私は

오늘처럼 하루를 참아도
今日のように一日をこらえて

자꾸 되돌아오는 매일을 살고
ひっきりなしに舞い戻る毎日を生きて

바보같은 일을 반복하고
バカみたいなことを繰り返して

혼자 또 한 켠에 서서
ひとりまた一角に立ち

정말 혹시나 내일은 다를까봐
本当にひょっとして明日は違うのではないかと思って

한 걸음도 갈 수가 없어
一歩も行くことができない

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posted by nonontv at 18:25| Comment(8) | TrackBack(0) | music

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.14-2

〜ep.14-2のつづきから〜

セヒと助監督は喫茶店に入っている。助監督はセヒに名刺を差し出した。前にも来たことがあると言う助監督の言葉に名刺の名前を見ると、以前ジホのキャリーが送り返されたときに付いていた付箋と同じ名前を認めた。セヒは知っていると答えた。
ジホが結婚していたとは知らなかったとおずおずと話す助監督。突然セヒに頭を下げて謝りだした。
「あの日は酔っていて記憶が・・・。本当なんです、信じて下さい」セヒが黙っているからか、どんどん一人で話し出す。
「どんなことでも補償はします。解決金もお望みどおりに・・・ですから、告訴取り下げをどうか。新作品に入らなくてはいけなくて」
ここまで聞いて繋がったセヒの記憶。ジホが夜中にパジャマ姿で突然訪ねてきた夜。「行っても行っても終わらないトンネルを一人で歩く夢を見た」とジホが言ったこと。あの時は、セヒはジホの細かい状況は分からなかったんだもんね。でも行くところがないことは見抜いて家に泊めた。

セヒの様子を見て助監督はジホが夫(セヒ)に細かいことを言ってないことを悟ったようだった。
「あ・・・私はご存知とばかり・・・。ユン作家と話をする部分みたいですね。大変失礼しました。ユン作家とお話しします」
そう言って急いで席を立って去ろうとする助監督の腕をセヒは無言で掴んだ。助監督は怯えた顔をする。
「座れ。俺と話をしろ。今すぐ、全部」静かに怒りをたたえているセヒ。物凄い迫力です。←ボンナムのストーカー疑惑のときもこんな感じだったっけ。

ジホとジョンミンはお互いの話を全てしたようだった。「ありがとうございます。言いにくいお話をしてくださって」とジホは言った。ジョンミンはジホに質問をした。「私も聞きたいことがあります。セヒとまた会ったら愛するかという質問、私の答えが“そうだ”だったら、ユン作家の結論はどうでしたか?」と言うことは、答えは違うということ。
「そうでしたら、代表と敵軍になったでしょう」とジホは答えた。ジョンミンは私達ケンカするんでした?と軽口で答えたが、ジホは「待つと思います、セヒさんの気持ちを」と率直に話した。
契約結婚だからそうするのかと言うジョンミン。ジホは首を横に振り、「本当に結婚したとしても同じことです。夫婦だと言ってもお互いの心を当然のように全て持つのは違うじゃないですか」と答えた。

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「そうですか?だけど実際結婚というのはそういうものじゃないんですか?お互いがお互いの心を全て携えるということを制度で公式化しておくということ。だから気持ちが変わっても離れづらくするように繋いでおくこと」
「分かりません。私が結婚は初めてで。愛することも」←好きな人の元カノの前ではっきりと、それでいて気負わずに淡々と言えるジホが本当に純粋で強いと思います!
「だから知らないことも多いんですけど、一つ確実に分かります。心は奪って掴むということではないじゃないですか。来るものでしょう」
そしてジホは自分がこのことを知っていることをセヒに秘密にしてほしいと、ジョンミンにお願いするのだった。

ジョンミンはジホと別れた後、車の中で12年前のセヒと別れた時を思い出していた。荷物をまとめ、泣きながらセヒ宛てに「愛することをしないで」の付箋を書いた日。
「そうね。心は奪って掴むということではなかった」自分はその時に分からなかったけれど、ジホがそのことをもう分かっていることにジョンミンは感慨が深い。「うらやましいわね。ユン作家」

その時、外に出ていた理事が車に戻って来た。電話が長かったと言うジョンミンに、理事は深刻な顔で弁護士からだと言った。顔色が変わるジョンミン。ジホの告訴に問題が生じたらしい。助監督が告訴取り下げのお願いにいったところ殴られたという報告が来たのだ。誰に殴られたのかを訊くジョンミンに理事は「ユン作家の旦那さんです」と告げた。「えっ?彼が人を殴ったですって?」驚くジョンミン。

スジはチームの宴会に来ていた。和気あいあいの雰囲気に、チーム長が乾杯の音頭をパク代理に任せた。「2017年ももう残りわずかです。尊敬するチーム長様、愛してます〜!」と愛嬌を言いながら場を盛り上げるパク代理。その後もいろいろとお題目を並べ…その最後にうやむやに「ウ代理、ごめんな。あの日俺が意地悪だったな」と軽い謝罪の言葉を入れた。チームの皆は当然なんのことだか分からない。「さあ、チーム長様!」と掛け声をかけ、皆が「愛してます!」と答えて乾杯。スジはこのあまりに誠意のない謝罪に固まったまま。
一次会が終わり、次の店に行く前に会社に戻るパク代理の後姿をじっと見るスジ。

キョルマルエでは人生ゲーム?中の代表と社員たち。マ代表がいいところで電話が鳴った。相手はスジ。「おう、エギや」
スジはパク代理の後をつけながら電話をしてきたのだった。「言葉は人に対して言うことよね?言葉が通じなければ人じゃないわよね?」何も知らないマ代表は「そうだ、人じゃない。言葉が通じなければ動物か虫かミジンコだ」と言い、さらにスジの気を煽る。
「オッパ。私が始めれば横で支えてくれるって言ったの、本心?」ただならぬ気迫のスジ。「愛してる」と言って電話を切ってしまったスジが急に心配になり、適当に振ったサイコロが良い目を出したのにも関わらず、途中で飛び出して行ってしまったマ代表!

パク代理は会社のビルに入り、エレベーターに向かう。ヒールを響かせて近づくスジ。パク代理がスジに気づき、どうした?と訊くと「解決しなくてはならないことがありまして」と答える。「そうか」とパク代理は何も気づいていない。
そしてエレベーターに乗り込んだパク代理に「ジノ!」と声をかけ、力いっぱいこぶしでパク代理をの頬を殴ったよ!!不意をつかれてエレベーター内に倒れこんだパク代理を見送ったスジ。一応、周りを見て誰にも見られていないか確認!

マ代表が去った後も人生ゲームを続けている社員たち。世界版なのか?台湾を買ったウォンソク。他のスタッフたちがトラ(호랑이=ホランイ)の子の話を出すとどうしても「ホラン」と聞こえてしまう。たまりかねて「やめよう」と途中で投げ出してしまった。
今日は飲みに行こう、僕がおごります!と威勢よく言うウォンソク。同僚たちもその気になったところでボミが「先に帰ります」と言って席を立った。ウォンソクがボミにも一緒に行こうと言うが、自分との約束があると言ってあっさり帰ってしまったボミ。
この前、車で送ったスタッフが「あ〜、今日金曜日だね。梨泰院に行くんじゃない?」有名なフィギュアショップがあるからそこに行くんだろうともう一人のスタッフも言う。ウォンソクはボミに似合ってると言い、話に出たついでに男同士で梨泰院のクラブに行こうと誘った。なんだか嬉しそうなきまりが悪そうな、オタク味あふれる同僚たち(笑)
その2人にクラブにたくさん通ってそうだと言われたウォンソクだったが…「いえ、僕もまだ一度も行ったことがありません」

そして男3人で梨泰院のクラブへ。なんか、日本のクラブとはずいぶん雰囲気が違うような・・・。昭和のバブル??トランス系だとこういうのなのかな〜?とにかく、ド派手なフロア。
クラブ入門者の男3人は音楽と光と人にあたって目から血が出るとか耳から血が出るとか(笑)フロアに降りて踊りに行こうと言うウォンソクに同僚コンビは先に行ってくださいと少々気後れ気味。ウォンソクはホランのこともあってパーッとやりたい気分でもあったから、先に行きますから早く来てくださいね、と言い残しフロアに降りた。見よう見まねで踊る?というか、ランニング?(笑)うるさい音楽に紛れて「俺、ホランを忘れるぞ!」と叫んでいる。だんだん踊りも堂に入ってきたような、やけくそダンスのようなウォンソク。
その時、ポールステージでは一人のブラッククイーンがセクシーなポールダンスを開始。なんとそのクイーンはボミじゃないですか〜!昼と夜の顔が両極端過ぎる〜。やっとこのドラマで自分の能力が出せたね、ボミちゃん!さすが現役のアイドル!!

我を忘れて踊りまくるウォンソクの手をボミはステージ上から引っ張り上げた。下からは「あいつが?」「なんだよ」なんて男たちの声。ボミの相手をすることは皆の憧れなのかな?
当のウォンソクは、「うわ〜、ボミさん!」なんて驚いてるよー。ボミは構わずウォンソクを相手に踊りまくる。
そう言えば、一緒に来た同僚二人組は・・・「ネットカフェ行く?」なんて言って自分たちの性に合わないクラブを出て行っちゃった(笑)

薬局に来て手の甲にバンドエイドを貼っているセヒ。どんだけ殴ったんだよ〜。ボンナムの時だって「人は殴らない」なんて言っていたのに〜〜
セヒは結婚式の日にジホのお母さんからもらった手紙を思い起こしていた。ジホのお母さんの頼み。ジホがまた文を書きたくなったらそうしてやってほしいと。それを思い出してセヒはジョンミンに電話をかけた。
ジョンミンの会社を訪れたセヒ。とうとうまともに顔を合わせることになった2人。

ジホは帰り道、歩きながら契約書を見返していた。夕方セヒが入ったブックカフェに立ち寄るジホ。欲しい本があったのだが見つからず、店員に聞くと今日一冊あったものが売れてしまったと言われた。その本は夕方セヒが買った本。
書店を出るところで電話がかかってきた。それは意外な相手だった。「はい。こんばんは、お義父さん」

ジョンミンはセヒに言った。「けっこう殴ったわね」「迷惑がかかるか?ジホさんに」セヒはジホの心配ばかり。ジョンミンは向こうの会社の代表と会った、親交もあるし大きいことにはしないだろうと言った。いろいろ手を尽くしてくれたんだね。セヒはジョンミンに礼を言った。

「俺がジホさんの夫だということがお前に影響があるか?ジホさんが文を書く仕事において」
「それで訪ねてきたの?私が昔の恋のわだかまりで、もしかしてユン作家を潰すかって?害を与えるかって?」
「うん」あっさり答えるセヒ。ジョンミンは複雑でしょうね〜。いくら自分の中では整理がついていたってこんなにあっさり肯定・・・

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セヒは結婚した時にジホのお母さんに頼まれたことをジョンミンに話した。ジホがまた文を書きたくなったら文を書かせてやってくれと、夢を諦めないようにしてやってほしいと。その時はセヒはどうしていいか分からず迷惑にならないようにするとだけ約束したことも。
「お前は知ってるじゃないか、ジホさんが夢を諦めない方法を」「それで私を訪ねてきたのね」ジョンミンはジホだけじゃなくて、セヒもジホのことをすごく思ってることがよく分かったんだね。

「12年ぶりに会った昔の恋人に言う言葉にしては・・・ちょっと憎らしいわ」←さっぱりこう言えるジョンミンも素敵な女性だと思います!!
「ごめん。だけど俺ができることは何もないんだ」ジホが文を書くのを辞めた理由も今日分かったばかりのセヒは、振り回せるのは拳しかなかったとジョンミンに言った。ジョンミンを良い制作者だと聞いたと言うセヒ。
「ジョンミン。俺の妻ではなく、作家として見てくれ。お願いだ」真っ直ぐジョンミンの顔を見て頼んだセヒとその顔を真っ直ぐに見ているジョンミン。

“言葉は人の口から生まれて人の耳で死ぬ” 帰りのバスでセヒは今日買った本を読んでいる。

“しかし、ある言葉たちは死なず、人の心の中に入り込み生き残る。12年俺の心に生き残っていた言葉たちがある瞬間、このように無くなってしまうのか。あんなに努力しても消えなかった言葉だったのに”

セヒがジョンミンの会社を出る時、ジョンミンがエレベーターまで送ってくれた。
「私も訊くことがある」ジョンミンがセヒに言った。「あなた、ユン作家に告白したことあるの?好きだ、でなければ、うん…そんな似たような告白みたいなこと」
セヒが口ごもると「無いのね。知ってる?あなた私にも一度もしたことがない、告白」とジョンミンは振り返りながらセヒに言った。ちょうどエレベーターが到着し、「行くから」とセヒは乗り込む。

「言葉も人の心が行ってこそ生き残るのを知ってる?口の外に吐いてこそ心に行って届くのよ」ジョンミンがセヒにかけた助言はセヒにどう届いたのか。

“偶然ではなかった。あの言葉たちのせいだった。あの人の温かな言葉たちが積もり積もって死んだ心の代わりに生き残ったのだ”

セヒはジホの言葉を思い出していた。わざと線を引くのをやめてほしいと言ったこと。南海の海辺で誰の間違いでもないと言ったこと。何かが流れて何かが壊れることのようにただ、そうなるんだと言ったこと。そして、セヒに心配する必要がないと言ってくれたこと。昨日を生きたからと、今日を全て分かるということではないと言ってくれたこと。

セヒはいつかジホが捨てた『ウリ』の猫の首輪を引き出しから取り出した。

ジホはセヒのお父さんに呼び出されていた。まだバイトを続けているのかと尋ねるお父さんは、もうすぐ辞めることになるとジホが言うと喜んだ。しかしバイトを辞めたら再び文を書く仕事をするということを伝えると途端に険しくなる。セヒのお父さんは専業主婦志向なのだ。家事に集中しろと言われて困るジホ。しかし、それでもはっきりと言った。

「いい機会ができまして、もう一度始めて見ようかと」「それじゃ子供は」
子供をいつ産むんだと言うお父さん。仕事も重要だが、ジホは若いがセヒは年がいってるから、と親としての心配だけど・・・。お父さんは契約結婚のことはもちろん知らないから。

そしてお父さんは懐から通帳と印鑑を出し、ジホに差し出した。これでローンを返して、赤ちゃんを産んだらここから家のことに使えと言うお父さんに戸惑うジホ。結婚したらしてやると約束していたんだとジホに言ったけど、それはチェサの時に言い争っていたように、お父さんの一方的な約束なんだよね。

「私が戴くものではないようです」と断るジホ。「じゃあ誰がいいんだ」とお父さん。当然セヒに直接とジホが言うと、自分とセヒとじゃ話にならないしあげても貰わないとお父さんは言った。妻が間をうまく取り持つことも大切だ、と妻の心得も話す。帰ろうとするお父さんの後姿にジホは声をかけた。
「お父様。お話したいことがあります」

タクシーに乗って帰るお父さんを見送るジホ。なんか顔が暗いよ〜〜。何を言ったのかな?お父さんの態度は案外普通だったけど…。車が出た後、大きくため息をついた。本当に笑顔が無いな、この回・・・

ジホはその足でスジの家に行った。ホランが帰ってこなくてスジがまるで母親のように早く帰って来いと怒って電話をするが、ホランは何だかご機嫌で酔っているみたい。私が子供か?オーバーにするなと言うホラン。おまけに、“オーバー”をシン代理が使っていた“給食体”で話す(笑)もちろんスジとジホには何の事だか通じてないけど(笑)
それでも元気そうなホランに、とりあえずジホは安心した。

ジホはスジとビールを飲みながら、映画の『卒業』の話を持ち出した。10回以上見た、ジホが一番好きな映画。初めて見たのは高1の時。ベンジャミンとエレーンが手を繋いで式場から出てきた場面に惹かれた。17歳の目にはそれがロマンティックに見えた。だけど二十歳を過ぎてまた見たら違って見えた。その後の二人の表情。式場で浮かれて逃げたけど、バスに乗ったら二人が妙に言葉がなくなった。不安で、虚無となって。
「幼かったときは分からなかったけど、いつからかそのシーンが見えたんだ」

突然このことを言い出したジホに対してすぐにスジはジホが何が言いたいか分かるんだね。
「どうして?そのシーンが見えたの?大家さんとあんたと2人の間に?」スジに訊かれて黙ってしまうジホ。「辛いの?」
スジに優しく訊かれて、ジホは涙が込み上げてきた。「うん」

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ジホが帰る時、寒風の中、外でタクシーを一緒に待ってくれているスジ。そこに電話がかかってきた。「今?分かった」と短く切り、何でもなかったようにまた一緒に待ってくれる。ジホはその相手がマ代表だと分かっていて「行きな」と言った。
「違うよ、もう」とスジは知らんぷりするんだけど、ジホは「いいから行きなって。マ代表が待ってる」とスジを送る。スジは到着したら連絡するんだよ!と言ってマ代表の許へ走って行った。

マ代表はさっきの電話からスジが心配だったんだね。それで家の前まで来た。スジはマ代表を見てニコニコしてる。「スジ、大丈夫か?何のことだよ」と心配が口に出るマ代表。パク代理とのことを訊くと、マ代表のやり方では通じなかったから自分のやり方でやったと嬉々として話すスジ。その方法をマ代表が訊くと「口ばしの桶をかっ飛ばしたの」と、子供のように得意満面のスジ。マ代表の前では子供っぽい仕草をするんだよね〜〜

ジホがタクシーに乗り込むときに聞こえてきたマ代表の歓声。「よくやった、こっちに来い!ワハハハ〜」ジホが振り返ると2人は楽しそうに抱き合っている。その姿を見て微笑みが出るジホ。

“愛が生まれてこそ分かった。私たちの結婚が便利だったのは、愛が無かったせいだったことを”
結婚式の日、式場に行くバスの中で2人が事務的に費用折半の話をしていたことをジホは思い出していた。

“結婚は本来、愛ですることなのに、なのにどうして”
さっき会ったお父さんから通帳を渡され、子供の話を出されたことも同時に思い起こした。

“愛が生まれた後から、傷はより大きくなってだけいくということだろうか”

家ではセヒが猫に『ウリ』の首輪をつけてあげていた。
さっきジョンミンに言われてジホに告白することにしたみたいだね!「そうだ、俺も分かってる。すごくきまりが悪いこと」猫に話しかけているセヒ。こちらは気持ちが決まって表情がさっぱりしている。
「だけど思ったよりよく似合ってる」猫を抱き上げながら、「今日一度、うまくやってみよう」

ジホが乗ったタクシーをエントランスまで迎えに来たセヒ。ジホが全然笑ってないのが切ないよ!
スジの家に行ったのかを尋ねたセヒ。ジホの手を繋ごうとするんだけど・・・ジホはバッグを持ち替えて、さらにポケットに手を入れてしまった。手の行き場がなくなっちゃったセヒ。この前のデートの時と反対だ!
「今日、契約うまくいきましたか?」「はい、代表がなにしろ良い方なので」「ええ、よかったですね」
セヒはジホの方を見てるんだけど、ジホはセヒの方を見ない。前だけ向いている。
「疲れてるように見えますね」とセヒが言った。「ええ、くたびれました。今日に限って」とジホが答える。

玄関に入るとジホがセヒに改まった様子で言った。「私、お話しすることがあります」
「はい、ちょうど私もあります。お話しすること」とセヒも言った。2人の温度差が・・・そしてそれはいつもと逆パターン。元気がないジホが見ていて辛い・・・

先に居間に来たセヒは猫の首輪を直してあげながら、「これよく見えないかな?」なんて言ってる。猫が長毛種だから首輪が埋もれちゃってるんだね〜
そんなこんなしていると、ジホも部屋から出てきてソファーに座った。大きく息を吐いてビールを開けるジホ。良くも悪くも全部外に出てるジホだから、セヒも少し変だと思ってるかな?
「私達・・・」同時に言葉を発した2人。「先に言ってください」とジホに言われ、「ですから、もう僕たち・・・」と言おうとするセヒなんだけど、ジホの様子を見て「いいえ。ジホさんが先に仰ってください」とジホに譲る。

ジホが口を開いた。「もう私達・・・契約をもう終わりにしたらいいと思います」

“言葉はいつも、心より遅い”




ジホが全然笑わない回だったので〜〜。悲しかったです!!
もうあと2回だけど急激にシリアスな展開なので、ラストが心配なんですけど・・・

一応、セヒはまだ告白しようとしてるらしいし(マ代表にメールで相談w)、ジホもデートに誘ってるしなあ。○○年後とかはあんまりなってほしくない展開なんですが・・・

予告最後の、「結婚って何ですか?ご存知です?セヒさんは」「愛でする結婚は幸せなものでしょう?」というジホの声がなぜか寂しく聞こえます。









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posted by nonontv at 01:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 2017ドラマ

2017年11月26日

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.14-1

書き始めるのにこんなに気が重い回はなかったですね・・・苦しい〜〜

〜ep.13-2のつづきから〜

ジホにメッセージを送りながら外に探しに出てきたセヒ。酔い覚ましに車の外に出て伸びをするジョンミン。ジホが絡まなきゃ出会わなかったかもしれない2人が出会ってしまった。
顔を合わせて立ち止まり、固まったセヒとジョンミン。ジホはその2人の様子を見て、何かを感じたよう。

伸びをしたまま真顔でぎこちなく「アンニョン」と先に挨拶したジョンミン。「おう、アンニョン」と答えたセヒ。なんていうか・・・静かな再会。ジホは柱の陰に思わず隠れた。
「ここに住んでるの?この近所に?」「うん、お前はここにどうして」「わ、私は通りかかったから」柱の陰から2人を覗くジホ。会話は聞こえてないだろうけど・・・何かがある雰囲気は絶対に分かるよね〜

あまりの驚きに伸びをしたままのジョンミンの腕をチラリとセヒが見るとサッと下ろし、ジョンミンは名刺を出しながら今度お茶でもしようとセヒに言った。セヒは車の中を見て、男性(理事)がいることを見て「うん、そうしよう」と答える。車の中に戻るジョンミン。セヒも今来た道を戻って行った。その一部始終をずっと見ていたジホ。

ジホが車に戻るとすっかり酔いが覚めてしまったジョンミン。もちろんジホも。挨拶をして帰ろうとするジホにジョンミンは車で家まで送ると言った。ジホがすぐ近くだし酔い覚ましに歩いて帰ると言うと、「旦那さんが迎えに来るのね。私が空気が読めなくて」と笑う。←それがたった今、あなたが会った人です!!

お辞儀をして歩き始めたジホ。セヒはマンションのエントランス前で今もらったジョンミンの名刺を見ている。ジホから見せてもらったのと同じってこと分かったよね!
名刺をポケットにしまい、またジホに電話をかけるとやっとジホが電話に出た。「もしもし」
「ジホさん、どこですか」「ここです」後ろを振り返るとジホの姿。どうして電話に出ないんだと言うセヒに取れなかったと謝ったジホ。一緒に部屋に戻るんだけどジョンミンのことがなければジホは嬉しがって仲良く歩いただろうに!

ジホがシャワー中にセヒはジホのために柚子茶を水筒に用意している。朝のオムライスといい、好きな人にはまず食物を取り揃えてあげるスタイル!? ジホはバスルームから出て今日はお酒をよく飲んだ、久しぶりだったからかな?と世間話をするようにセヒに言った。
「一緒に飲んだんですか?その制作会社・・・」「はい、代表もお酒をよく飲まれる方でした」←お互い、ジョンミンを念頭にしているからか、すごい緊張感のある会話。

その間にジホが水を飲もうとすると、作った柚子茶を差し出すセヒ。お酒をたくさん飲んできたジホを心配してくれている。ジホもその心が分かって嬉しくも思う。「温かいですね。ありがとうございます」

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水筒を持ってセヒと猫に挨拶して部屋に入ろうとするジホに、セヒが声を掛けた。「今日も一緒に寝ますか?」でもジホは断るんだよ〜〜「いえ、今日はちょっと」
セヒが気まずくなって謝ると、ジホは今日は疲れたし、そういう日はもっとイビキをかいてしまうと言い訳をして部屋に入って行った。

ジホは部屋の中で、今までのセヒの言葉と今日聞いたジョンミンの過去を繋いでいる。セヒがなぜ非婚で周りとかかわらない人生を選択したのか、ジョンミンが経験した子供のこと、セヒの家との軋轢。重すぎる〜〜。 カタツムリを抱いて考え込むジホ。

セヒはまたジョンミンの名刺を見ている。ジホがジョンミンのことを良い印象を持って自分に話していたことも、同時に思い出している。

ジホの電話が鳴った。相手はセヒ。セヒはジホにまた文を書くことになったことへお祝いを言った。「また始められて、本当によかったです」
“この人は、悩んでいる。怖がっている。不安がっている” ジホはセヒの気持ちがすごく分かっている。

「ありがとうございます」「おやすみなさい、ジホさん」「はい。セヒさんも」←この何でもない会話の中に、お互いの心のもやもやが凝縮されているようです!

美容院に来たホラン。いつも通りでいいかと訊く美容師に「いいえ」と答えた。

コーヒーショップにいるマ代表。外を歩くホランの姿を認め、いたたまれない顔つきになる。ホランがマ代表を呼び出したのだ。急に連絡をして呼び出したことを謝るホランに、会社の代表は忙しくない、忙しいのは社員だけだとわざと軽口を言った。ばっさりとボブカットになったホランに似合うと言ったマ代表。ホランは気分転換を兼ねて、と言い、本題に入る。

「ウォンソクですけど、本心でしょう?」口ごもるマ代表に、最後に気持ちのけりをつけたいから話してくださいと言うホラン。「マ代表の他にお尋ねできる人がいなくて」
「現在のところは、そのようです」マ代表が答えた。「では、私が縋りついても戻らないでしょうね?」
「ウォンソクは自分がホランさんを不幸にすると思ってるようなんです。だから放してやらなきゃならないと決めたようなんです」ホランを思って注意深く話してあげるマ代表が素敵です〜。
「自分が放したいからではなくてですか?」「よく分かりませんが、愛する人をずっと大変にするだけだと思うと、自分自身が嫌になるみたいです。惨めだったり」
「ええ、ただ私たちがここまでだったということでしょう」とホランは言った。ウォンソクが自分を嫌がったのではないということは分かったようだ。

マ代表とホランは店を出て歩いていた。するとマ代表に声を掛けてきた一人の男。「ああ、シン代理」会社での財務ミーティグがあって立ち寄ったらしい。お互いに挨拶を交わしているとシン代理はホランに目を留め、「紹介してくれないんですか?もしかしてマ代表の・・・」
慌てて否定するマ代表。一番親しい弟の彼女…ではなく、自分の彼女の親友だと紹介した。シン代理はホランに名刺を出して、マ代表の会社の財務を担当しているシン・ヨンヒョと明るく挨拶をした。ホランはシン代理に頭を下げ、マ代表に失礼しますと言いそこを後にした。シン代理はなんとなくホランに初めから好意があるっぽい素振り。

ホランはバス停でドリンク剤を飲んでいる。ご飯食べれてないんだろうなー。こっちが心配しちゃうよ!ドラマの中の人だけど(笑)
そんなホランの前に車で乗り付けてきたさっきのシン代理。マ代表に聞いたがホランの行先はバスがなかなか来ないから、送りますと言ってくれる。ホランが遠慮すると僕は悪い人じゃない、マ代表と付き合いも長いし、と結構グイグイくるシン代理。
結局乗っけてもらったホラン。家がこの辺ですか?とシン代理が訊くと、ただ荷物を持っていかなくてはならないと強張った顔でホランは答えた。
「そうなんですね。で、ホランさん。僕を誰だか分からないんですか?」こっちはやたらご機嫌なシン代理。「えっ?」と訊き返すと「『結婚したいです』。キョルマルエでチャットしたじゃないですか〜」←ホランとウォンソクの別れを間接的に演出した男だった〜

「実はさっきすごくびっくりしたんです。僕、ホランさんを一目で分かりました」ハイテンションのシン代理。アプリに加入して初めて話したのがホランだったのに、あれから返事もなく自分を除けたんだと思ったと笑いながら言う。それに対してホランはただ特に考えもなく返事をしただけ、と元気も無く言った。
シン代理は「今、線を引いたみたい。認定?」と子供の言い方でおどける。

家の前まで送ってもらい、お礼を言ってさっさと車を降りるホラン。シン代理に口を挟ませる隙も与えない。車の中から「お気をつけて」とホランに言うシン代理。
家に戻ったホランは屋上のひとつひとつを目に焼き付けるように見て回る。そしてピンクソファーの前に立ち、じっと見つめる。このソファーからちょっとずつズレていった感じだったよね。

ホランは家に入り、2人の写真を貼ったボードを見つめ、そして1枚ずつ外し始めた。外し終わると次は自分の服を詰め始める。洋服をキャリーに詰めている自分の手の指輪が目に入った。それを外してポケットに入れた時、ウォンソクが家に入ってきて鉢合わせになった。
あの時ホランが「自分の気持ちに正直になってみようかと」と言ったのは、マ代表を通してウォンソクの気持ちを知った上でだったんだね〜

荷物を下に降ろしたホランをシン代理はまだ待っていた。帰らなかったのかと訊くホランに、荷物を取りに行くと言ったからすぐにいらっしゃると思ってと言うシン代理。体調が悪そうだったから送ります、と荷物を受け取ろうとするシン代理に「そういうことをされると負担です」とはっきり言うホラン。シン代理はまた子供っぽい言葉を言いながら、倒れそうなのを放って行けないと言う。ホランは自分をウォンソクが見ていることを十分分かっていながら荷物をシン代理に任せた。わざと見せつけるっていうより、ウォンソクの願いをきいてあげるという意味だったのかな〜
ウォンソクは車で去って行くホランをじっと見て、ホランも車の中からウォンソクをじっと見ていた。

ジホはジョンミンンの事務所を訪れていた。助監督への告訴状を用意してくれていたジョンミンは、ジホに調査の過程で被害者聞き取りがあるが大丈夫かと心配してくれる。助監督とのメールや通話は残っているから幸いだが、マスコミへリークすると少しうるさくなると説明したジョンミン。ジホは覚悟を決めていた。ジョンミンは予定通り進行するとジホに言った。

そしてもう一つ取り出した紙はジホとの契約書。戸惑うジホに、今ここでサインをする必要はない、家に持ち帰りよく見て修正があれば言ってほしいと言う。
ジホは契約の金額に少し驚いた。ジョンミンはジホが不足と思っていると早合点して、もう少し合議が必要かと尋ねたが、そうではなかった。思ったことを隠さず言うジホにジョンミンは忠告する。
「驚いても一人で出て行ってから知られずに驚かないと」契約をするのに敵軍に自分の手の内を全て見せてどうするのかと。ジホも正直者ならジョンミンも明け透けに言ってくれるいい人。

「代表は・・・敵軍ではないじゃないですか」と真っ直ぐにジョンミンを見て言うジホ。笑いながら「そうでもないです」と言うジョンミン。自分たちの会社はこんな風に作家との契約をあまりすることはないが、その代わり一度すれば正当にする、長い間一緒にやっていくと思った人ならば、と要するに駆け引きしないで本当にさっぱりとしてるんだよね〜
そんなジョンミンに、「代表、今日ご飯食べましょうか?私たち」とジホは言った。

セヒは会社でジョンミンの会社が携わったものを検索していた。そして代表インタビューの記事も見つけた。元々は作家になりたかったらしいジョンミン。セヒは一つの質問に注目した。それは“お金に対する欲はないのか”という質問だった。
「いいえ。たくさんある(笑)この仕事を始めることになったきっかけも『お金』が直ちに急を要した」
「『世界中でお金ですることが一番簡単で軽い』ということだ」
セヒはジョンミンの名刺と電話を持って席を立った。

ジホとジョンミンは個室で向かい合ってご飯を食べている。ジョンミンが二日酔いを心配するとジホは柚子茶を飲ませてくれて大丈夫だったと暗に夫の存在を出した。
「あ〜、旦那さんがしてくれたの?」「はい、夫が・・・してくれました」

「契約の前に、気になることがあります」ジホの真剣な顔にジョンミンはスプーンを置いた。
「前にお話しになったあの方、結婚するところだった方。また会ったとしたら、どうされますか?」ジョンミンも真顔になる。
「また会っても愛すると思いますか?」ジホの質問にジョンミンは当然当惑した顔になる。

「それ、契約に関連する質問ですか?」「はい、契約と関連する重要な質問です」ジホの真っ直ぐな眼差しにジョンミンは率直に口を開いた。
「実は、会いました。その人と。ユン作家の近所に行った日。あの日、偶然に。それで今はユン作家の質問が、とても・・・妙に感じますね」見つめ合うジョンミンとジホ。

「私もその日、迎えにきました。セヒさんが」



スジは運転をしながら、あの夜にマ代表から言われた言葉を思い出している。世の中と向き合ったことが無いと言われたこと。一度くらい世の中を捕まえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと言われたこと。そしてそれを始めたら横でマ代表が支えてくれると言ってくれたこと。
オフィスに戻り、パク代理を捕まえてタバコに誘ったスジ。

パク代理はいつもの様子でないスジを察したのか、タバコを断った。スジは一人で火を点けた。「言うことは何だ」
2015年度にチームに入ったスジ。パク代理と仕事をして3年目だ。日に直すと800日。時間では7200時間。その長い時間が自身にとって概ねひどかったとスジは言った。宴席でのセクハラにどうやって笑おうか、休日の翌日は彼氏とどこに行ったかの質問にどう答えるか、体調が悪い日には「またあの日か?」と言われるかと思い辛い素振りもできなかった。
そうやってパク代理を思い出すとひどくて辛い記憶しかないと言うスジ。「7200時間を共に仕事した同僚として悲しくないですか?」「それで言いたいことは何だ」

「私がこの間、受けた傷に対して謝罪してください。私達のチームが全員いる席で公式に謝罪してください。私、本当にパク代理とのこのひどい関係を、もう終わらせたいんです。今日、私が本心をこめてお話ししたので、パク代理も真心を見せてください。では、お待ちしています」きっぱりと言った後、パク代理に丁寧に頭を下げてその場を去るスジ。頑張ったね!!

漢江沿いのベンチでマ代表は枯葉と戯れている。そこにスジがやって来た!立ち上がって手を上げたマ代表のところに駆け寄って抱き着くスジ。「スジ、どうした?何かあったのか?」←すぐ気付いてあげるマ代表。
「ううん、嬉しくて」とスジは満面の笑顔だ〜。パク代理に言うこと言えてスッキリしたんだよね〜。

「マ代表の言葉は合ってた」スジは言った。パク代理を避けて悪口だけ言って対話をしたことが無かったと。「あの人も誰かの息子で、ある家庭の家長だから」だからパク代理に機会を与えたんだね!
「うちのスジは本当にカッコいい」褒められて嬉しいスジ。でもマ代表はスジのほっぺをまるで子供にやるように伸ばす(笑)また冗談で終わるパターン。

会社に戻ったマ代表。廊下に出ているセヒの後ろにそーっと忍び寄り、イタズラでもするのかと思いきや、セヒがじっと見ている名刺の名前を見て思わず声に出してしまう。「コ・ジョンミン?」「うわーーーっ!!!」思いっきり驚くセヒ。前にもジホに家でこうやって驚いた時があったような・・・後ろの攻撃に弱いのか!?
「ジョンミンか?」マ代表だって名刺の名前があんまり意外で驚いちゃってる。

外のベンチで話す2人。マ代表はセヒとジョンミンが出会ったことに驚きを隠せない。ジホが知っているのかと訊くとセヒは横に首を振った。(←知ってます!!気づいてます!!)それにしても、マ代表がジホのことを『義妹』から『ジホさん』に呼び換えたのが悲しい・・・
ジホとジョンミンが一緒に仕事をすることになるのかと訊くマ代表に、「多分」と答えるセヒ。

「お前が先に話をしないといけないんじゃないか?時々仕事をする間柄ということでもないんだから」マ代表は制作会社の代表と作家なら四六時中顔を合わせることを懸念してるんだね。
「どうやって言わなくちゃならないか?」セヒは言った。「どこからどこまで話をしなくてはいけないか。前に付き合ってた仲だったと、でなけりゃ俺の傲慢と幼さ(?)でまだらになっていた時期だったと、どう言っても傷つくだろう。ジホさんは透き通った人だから」ジホの名前が出るとマ代表が意外な顔で振り向いた。セヒは構わず続ける。
「その透明さに俺の染みをつけるのは・・・嫌だ」

「俺、ジホさんの話じゃなかったんだけど」マ代表は言った。「ジョンミンの話をしたんだよ。ジョンミンにジホさんをどうやって説明するのか、それを訊いたのに。お前、ジョンミンを忘れられなかったんじゃなかったのか?だから、結婚もこうやって契約して」セヒはマ代表に言われて気づいたね!自分がジホのことを一番初めに考えたことを!

「どうせジホさんはただの契約関係じゃないか。お前にとってただの下宿人じゃなかったのか?」セヒは黙って答えない。
マ代表はため息をついて言った。「ジョンミンの心配じゃなかったんだな」そしてセヒの肩を叩いて戻って行った。

“ひょっとしたら暮していれば一度くらいは会えるのではないかと思っていた。練習もしていた。『元気か?』『久しぶりだね』”

“だけど、会った瞬間から俺が心配だったのは、たった一人。一体、いつからだったのか?俺の人生に残っているのはもう乾ききった枯葉だけだと思っていたのに。残った時間はこの枯葉が落ちてくることだけを待ちながら、一人静かに生きていけばそれだけだと思っていたのに”

セヒは退勤途中にブックカフェに寄り、一冊の本を買った。

“誰かの人生を決めるようなことはこれ以上したくなかったのに。誰かを泣かせることはもうこれ以上、無いと思っていたのに”



エントランスに入ると、警備のおじさんから呼び止められたセヒ。401号室に訪ねてきた人がいた。それは・・・あの助監督、ケ・ヨンソク。セヒを怪訝そうに見ているが、セヒもこの男のことを知らない。

キョルマルエではウォンソクがプログラムを打ち込んでいる。その画面を見たボミはウォンソクの手を掴み、キーボードから外した。「元カノのせいで会社のプログラムを全部ダメにする考えですか?」ウォンソクは気もそぞろで仕事していたようだ。「すみません」と謝り、急いで直し始める。
「でも、それをどうやって分かったんです?」とウォンソクが心底不思議そうに訊くと、顔に書いてあると答えたボミ。
「恋愛するならいつかは別れるものじゃない。顔に全部書いてあります。1、2度したわけじゃあるまいし」とグッサリ言う。
ウォンソクが恋愛は1度しかしてないと言うと「それじゃ『あれも』初めてだったみたいですね」と意味ありげに言うボミ。全くピンとこないウォンソク。ボミは案外大人の女なのね〜(笑)知らんぷりの顔で「何って、失恋です」と言い放ち、自分の席に着いたボミ姐さん。

ホランは仕事が終わり、退勤するところだった。アプリからはシン代理からの怒涛のメッセージ。「お忙しいみたいですね」「あの日はきちんとお帰りになりましたか?」「今日、忙しくなければ一緒に夕食をどうですか?」ホランは意を決した表情で返信を打った。
外に出て歩道で待つホランをピックしにきたシン代理は満面の笑顔。一方、無表情のホランは無言で車に乗り込む。

メッセージを見て飛んできたシン代理。ご飯はどうしますか?と言う問いにホランは「ご飯はいいから簡単にビールでも飲みましょう」と言った。このシン代理、ものの言い方が特徴がある。わざとか、ちょっと子供っぽい言い方をするからホランがその都度とまどうんだよね〜。そして“簡単にビール”とは、本当に簡単に川っぺりで缶ビール!(笑)
シン代理が乾杯しようとするのも構わず、いきなり飲み始めるホラン。「ずいぶん喉が渇いていたみたいですね」とか言ってるけど、ホランが合わせる気がまるで無いからね。

「私、7年付き合った彼氏がいたんだけどこの前別れたんです」突然前振りも無く言いだすホラン。「実は送ってもらった日も二人で一緒に住んでいた家から荷物を取りに行ったんです」これで自分を追わなくなると思ったのかな?
なのに、シン代理は変なところが気になった!「だけど、どうしてそんなに荷物が無いんです?」予想外の反応にホランはビールを吹き出しそうになる(笑)
シン代理は自分も前の彼女は7年付き合ったとホランに言った。結婚のことでたくさんケンカをして別れたと。彼女は恋愛と結婚がとても違っていたんです、と苦笑しながら話すシン代理。どこかで聞いたような原因。

少し気まずくなった空気を変えるためか、シン代理はどうやって失恋を克服したかをホランに話し始めた。時間が薬だと言うホランに時間はただ時間だと言い、人は切実に願うことは口に出してこそ叶うと。朝昼晩、鏡を見ながら言う言葉は「俺は忘れることができる」「俺は失恋を克服する」「○○精神で影幀閣を脱走して○○(←○○は何だか分かりませんw)を奪取するんだ!」最後は戦隊ヒーローみたいなジェスチャー付きでやっぱり子供っぽいシン代理。

「私の前で辞典の言葉?みたいなのを使わないでください。私、無学なので理解できません」とホランが冷たく言うと、シン代理はきまり悪そうにこれは『給食体』だと言った。つまり、給食を食べる年ごろの子が使う流行り言葉や略語だから、ホランは分からなかったんだね!(私も分かりません!○○のところは、全く聞いたことのない言葉で見当がつかなかったことをお詫びしますm(__)m)

ホランは初めて笑って、「何でそんな言葉を使うんです?」といつもの感じに戻って尋ねた。逆にシン代理はちょっと恥ずかしそうに「気分が良くなるじゃないですか、若くなったようでもあるし」と茶目っ気を出して言う。ホランもつられて笑ってるし。
やっと初めてこの2人の会話がかみ合ったみたい!!

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つづきます〜









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posted by nonontv at 02:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 2017ドラマ

2017年11月24日

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.13-2

〜ep.13-1のつづきから〜

ホランは公園のベンチでウォンソクを待っていた。ウォンソクが後から来て隣のベンチに座る。姿を見ただけで涙が出そうになり、鼻をすするホランに「そうやって泣くなら後でまた話をしよう」と言うウォンソク。急いで涙を拭いたホラン。
「考え、整理できた?」とウォンソクが尋ねた。ホランはウォンソクに謝る。ホランはやり直したいんだね。
「私が間違ってた。叫んで、怒って、あなたが大変な思いで買ったソファーに腹だけ立てて、それから、結婚しようってプレッシャーをかけて、それから・・・」
「だからまた付き合うと何が変わるわけ?また付き合ったら結婚しようって言わないの?」「あなたが嫌なら言わない」
「今、そういう問題じゃないじゃないか!お前はただ結婚したいじゃないか、どうして俺の為にしたい事を隠すんだよ!」「隠すんじゃなくて、私はあなたと結婚したいから・・」「俺としたいって?本当か?心に誓って自信あるか?」「何言ってるの、どうして?」
ウォンソクはとうとう劇場で見た「結婚したいです」とのトークの話をホランに言ったよー。「見たんだ、うちの会社のアプリのチャットしてたのを」
ホランは本当にそんな気はなく、ただの興味でしていたことだけど、ウォンソクはショックだったろうな〜
ただやってみただけ、ウォンソクの会社だからしてみたんだけど、向こうから連絡が来て、と弁解するホラン。「どっちにしろ連絡してたじゃないか」と言うウォンソクに特別な意味も無くただしただけと言うホラン。
結婚したい女(ホラン)と結婚する女を探している男が連絡して、何の意味も無いと言うのか?とウォンソクが訊くと「私の気持ちはそうじゃなくて」と泣きながらホランは弁解をする。(うーん、苦しい。別れ話の翻訳・・・)

「気持ちも結局は事実関係だ。この何か月、俺たちどうだった?お前は口を開けば結婚、俺は目を開ければ逃げるのに忙しかった。お前はいつも俺に負担を与え、俺はお前を満たせなかった。それが俺たちのファクトで気持ちだ。それとお前がその男に答えたこともお前の心の一部だ。お前ももう自分の気持ちに正直になればいい」ホランは泣きながらウォンソクの話を聞いている。

ウォンソクは立ち上がり、「もうこれで整理しよう。俺も疲れた」と別れを告げた。荷物はホランがいない時に取りに行くからと言い、歩いていくウォンソク。ホランも立ち上がってウォンソクの後姿に駆け寄り、抱き着いた。「行かないで。あなたがいなくてどうやって生きていくの」とすがる。「あなたがいなければ死んじゃう」
ウォンソクも涙がこぼれているが、ホランの腕をほどき、背中を見せたまま「俺がいなくても死なないよ。すぐに大丈夫になるさ」と、泣き顔を見せないように振り返らずに行ってしまった。
嫌いじゃないんだけど気持ちがすれ違って別れるってこういうことだよね〜。ふぅ〜

ジホとセヒはバスの中。セヒがジホに今日も何事もなかったかと尋ねている。こんな質問、自分を思ってくれるみたいで嬉しいよね〜。「ええ、いつも通り、平和に。セヒさんは?」「私も、普段通り何事もありませんでした」
ジホはその返事を聞いて「私、実は、ちょっとあったんです」と、ジョンミンの名刺をセヒに見せた。セヒが名刺を見る。
「ある制作会社の代表が尋ねて来られました」「制作会社ですか?」「ええ、ドラマです。一緒に仕事をしたいと訪ねて来られました」
「では、また仕事を?」「いいえ、そういうことではなくて。自分の気持ちがよく分からないんです、まだ」
セヒは名刺の名前を見つめる。「男性の名前のようでしょう?」とジホは言った。「女性の方ですか?」「ええ」

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ジホはジョンミンの印象をセヒに伝えた。とてもしっかりしていて、そのしっかりさで周りに害を与えるのではなく、抱えてくれそうな、ざらにはいないような女性だったと。
「名前はありふれてますけど」とジホが言うと「そうですね。ありきたりの名前です」と言うセヒ。きっと自分の知ってるコ・ジョンミンではないと思いたかったんだろうな〜

その時、ジホに電話が入った。「え、本当?」スジからの呼び出しのようだ。
急いで屋上部屋に来たジホ。ホランが毛布にくるまって外に出ている。その横にはスジ。公園のベンチからホランを連れ帰ってきたと言う。ジホが心配そうに「中に入って横になろう」と言うと、「入れそうにない」と答えるホラン。思い出が多すぎる家だからね〜。ジホとスジは目くばせをするが、ホランに寄り添ってあげることしかできない。

セヒはウォンソクとマ代表が飲んでいる居酒屋にやって来た。若干驚くマ代表。まずこういう席に来るキャラじゃないもんね。すでに酔っぱらっているウォンソクは「あ、セヒ兄さんだ、ナム・セヒだ!」と嬉しがる。
ウォンソクはセヒを自分のメンターと呼んで焼酎を注ぐ。「もう兄さん(マ代表)ではなくて、セヒ兄さんが僕のメンターです」とマ代表に宣言するウォンソク。こいつに何を言ったんだと訊くマ代表。

「セヒ兄さんは、正直にならなければと言ったんです」←屋上での会話のことだね!そして主語が全て自分本位なのを指摘したことも。
「それで、一度主語を変えてみたんです。」とウォンソクは続ける。

「ホランは僕のせいで笑った」→劇場で芝居を見ながら涙を流していたホラン。
「ホランは僕のせいで幸せだ」→結婚を待ってほしいと言った時の、当惑するホラン。
「そしてホランは僕がいなくては生きていけない」→ウォンソクの知らないところで他の男と連絡していたホラン。

「そうやって主語を相手に変えてみたところ、答えは意外と簡単だったんですよ」とウォンソクは言った。
「答えを導き出す公式が間違っていたんですよ。7年間、僕はただ自分が幸せな道だけを選択していたんですね」盃が止まらないウォンソク。前に座る兄二人は何もかける言葉がない。

ホランは結局部屋に入れないまま、外の台の上で寝てしまった。「人生は長い。見れないこともたくさん見るわ」と言うスジ。ジホは同調しながら、制作会社の代表が自分を訪ねてきたことを打ち明けた。
「だけど、私が・・文を書かないのかという質問に“結婚しました”って答えたの。私、どうしてそうしたのかな?」とスジに訊く。
「それは…説明が面倒でそうしたんじゃない?結婚って社会での良い盾になる時があるじゃない」と世間を悟っているスジ。「だけど、一瞬自分が卑怯だと思った」とジホ。ジホはものすごく物事を真っ直ぐに考える性格だから。
「卑怯だなんて。他人に隠していきたいときもあるよ。人生、たまには片足に寄りかかって立つことも必要だから」そういったスジに、そういう時があるのかとジホは尋ねた。「(その片足は)どこ?マ代表?」
「私の足はすでに3本だから。そんな必要はないの」不思議がるジホにスジは言った。「うちのお母さんの足が私の足だから」

こちらも寝てしまったウォンソクを見て、マ代表はセヒを責める。「なんであいつに余計な話をしたんだ」
セヒは淡々と答えた。「これは俺が言った言葉じゃないけど。お前が言った言葉じゃないか、俺に。12年前」
12年前、ジョンミンと別れ悲しみに暮れて酒をあおるセヒに、セヒがジョンミンといることが良くて、セヒがジョンミンを幸せにしてあげたくて、セヒがジョンミンがいなければ生きられないというのはお前の欲だと。だけどジョンミンは違う。だからセヒから離れて行った。そうやってジョンミンを諦めさせようとした12年前のマ代表。(しかし26才というにはかなり無理が・・・w)
あの時、話をしたのもこの店だった。時間は早く過ぎ去るとマ代表は感嘆した。そしてあの時、他にも何かあったのかとセヒに訊く。
あの当時、突然2人して休学して、ジョンミンは学校に戻らず消えてしまい、今考えると何かあったようだと思うマ代表。
セヒはそれには答えず、「お前、もしかしてあの時以降、消息を聞いたか?」と尋ねた。突然友達とも連絡を絶ったジョンミン。「無いだろ」と初めは断言したマ代表だが、アメリカに行ったと聞いた、とセヒに言ったところでウォンソクが目覚めた。トイレについて行ってあげる面倒見のよいマ代表だよー。セヒは何を思うか、盃を一人であける。ずっと心に引っかかってたジョンミンの名前が目の前に出てきて心中は穏やかじゃないはず。ジホから渡されてそのままになったジョンミンの名刺を見ている。

スジはホランを自分の家に連れてきた。車を降りて部屋に向かおうとすると駐車場に現れたマ代表。ホランは先に部屋に行っていると言い、マ代表にお辞儀をして駐車場を出て行った。忘れてたけど、こちらもこじれたままだった!顔を合わせても気まずい2人。
車でまた出かけ、陸橋の上で停車したスジ。ウォンソクは?と尋ねると自分が連れて行ったと言うマ代表。
マ代表は本題に入る。お母さんのメッセを見て他の男かと疑いを抱いて階段を上がって行ったことをスジに告白した。
「お前の言葉通り、俺はお前の世界を知らなかったようだ。俺は平凡に、円満に育った。だから、実はお前が難儀だ。お前の尖ったところが手に余る時がある。だけどさ、俺、お前がとても好きみたいだ」何回目の告白ですかー??マ代表ーー!

マ代表は、スジの尖った槍で自分を打っても、それが痛くても、自分を刺すことでその槍がダメになればそれで幸いだと思ったとスジに言う。そしてもう突然今日のように家に立ち寄らないし、スジの世界を知ったかぶりもしない、と優しく言った。スジは聞きながら涙がポロリと零れ落ちてるよ〜。

「だけどお前も、世の中の前でもう少しまともに立ってみろ」スジを真っ直ぐに見て言うと、スジも顔を向けた。
「俺が見るところ、お前はまともに世の中に向かい合ったことが無い。いつも逃げて、でなければ喧嘩して、会社を言い訳に、お母さんを盾に、そうやって世の中を非難だけして生きてきた。一回ぐらい、世の中をつかまえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと思う」スジはきっとこういう風に誰かにストレートに言われたことなかったんだろうなー。ジホたちの間でもお姉さん的立場だったし。
「そしてお前が始めたなら、俺はお前の横で支える準備ができている。分かったか?」←カッコいいよ〜、マ代表!!

しかしその直後、自分自身をカリスマが凄いと自画自賛(笑)1日に2回も絞られるのは怖いからとおどけてスジの車を降りて行った。「世界でスジが一番怖い!」と言いながら(笑)最後は冗談に持っていくいつものパターン。走りながら自分の車に向かうマ代表をバックミラーで見るとハートのポーズそして手を合わせてごめんねのポーズも。後部座席を振り返ると、定位置のスジの娘がリンゴを抱いている!ゴメンの2連発で笑顔になったスジ。

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“すべての人には自分だけの『19号室』がある。いくら近くても、他人に見つかりたくない、そんな部屋”

ジホとセヒは居間でサッカーを見ながらビールを飲んでいる。セヒはソファー、ジホは床。ふとセヒが気づいてジホに尋ねた。「どうしてこの前から床に座るんですか?」ジホは思いもよらなかったよう。
「あ、元々床に座るのが慣れているので、これが楽なんです」「だけどどうしてずっとソファーに座っていたんですか?」ジホは少し言いづらそうに「あの時、ああしたのは、この家がちょっと・・心地悪くて。セヒさんも」
「心地、悪かったでしょう?」とセヒも言った。ジホは頷く。でも、もうこういうことも2人は言えるようになった。ビールを飲みながらジホは思う。

“いくら楽になっても、招待できない、そんな部屋”

寝る時間になって今日も2人は向かい合う。「おやすみなさい」と言い合った後、セヒは持ったままになっていたジョンミンの名刺をジホに返した。そしてジホに言う。
「あの、ジホさん。ドラマというものが私はよく分からないのですが、この結婚のせいで躊躇しているということはないでしょう?」いきなりのセヒの言葉に戸惑うジホ。「もしもこの結婚がジホさんの未来の邪魔になるなら、そうでなかったらと思うので。お約束した通り、私はジホさんの迷惑になりたくないんです」
「はい。何をおっしゃっているのか分かりました」とジホは答えた。セヒが自室に入るのを見送ったジホ。

“今日はあの人も私も、なぜか自分だけの19号室で休まなくてはならない日のようだ”

自室でジョンミンの名刺を見ているジホ。突然パソコンを開け、以前の台本のファイルを眺める。



翌朝、スジはスジの娘を胸に抱いて目が覚めた。ベッドにいたはずのホランはもういない。

ウォンソクが家に入るとホランが自分の荷物を片付けていた。ホランの髪はバッサリとボブカットになっていた。
思わず会ってしまって気まずいウォンソクとホラン。荷物をまとめに来たというホランにウォンソクは俺が出ていかないと、と言うと、「考えてみたら私が出るのがいいみたい。あなたがここにいて」と言うホラン。家の保証金もホランが出したのに、とウォンソクが言うと、あとでこの家が満期になったら入金してとホランは答えた。うーん、寂しい会話。

キャリーバッグとボストンバッグを持ってホランは家を出た。「ホラン」ウォンソクが呼び止めた。「大丈夫だろ?」
「うん。もうだいぶ大丈夫になってきた」「そう、よかった」「行くね」と最後の挨拶を交わした後、ホランはウォンソクに向き直り、「あなたの言ったこと合ってる。私、もう自分の気持ちに正直になってみようかと」と言った。ウォンソクは何も言えない。
ホランは階段を下りていき、ウォンソクは部屋に入ろうとするんだけど、、、やっぱり気になるんだよねー。そりゃあそうだよね!嫌いじゃないもんね!それで振り返ってホランを見ると一人の男性が車でホランを迎えに来ていたよ〜。荷物をトランクに入れる男性。その姿を見ているウォンソク。自分がしてやれないこと。ホランは車に乗って去って行った。そしてあの男性は・・・?

ジホは「マイ・エンターテイメント」を訪れていた。“私自身の気持ちに正直になる時間”

社内を通り、代表室に案内されたジホ。ジョンミンが待っていた。
「文を書きたいです」ジホは言った。「良い文を書きたいんです。代表がお考えの方向が何かはまだよく分かりませんが・・・私ができるいい話をやりたいんです
ジョンミンはそれが自分の方向だと言った。ジホがしたい話をすることが。ジホはその前に解決しなくてはならないことがあると言った。ジョンミンは他との契約問題かと尋ねたが・・・

補助作家を辞めた経緯を話すジホ。「一緒に仕事をしていた助監督に性暴力を受けるところでした」意外な告白に驚くジョンミン。そこから解決して文を書きたいと言うジホにジョンミンは気さくに受けてくれた。ジョンミンのさっぱりしていて頼りがいのある性格がよく分かります!
どんな方法で解決したいかを尋ねるジョンミンに、どうしていいか分からずそこから相談したいと言うジホ。

「2つの方法がありますよね」と言うジョンミン。法的な問題にするか、簡単に消してしまうか。消すという言葉に驚くジホ。
真に受けてどうやるのかと訊くと、驚かせて殺すとか笑わせて殺すとか憤怒で殺すとか物騒なジョンミン代表にジホは黙ってしまう。
イタズラ顔になり「冗談ですよ。ご飯でも食べて話をしますか?」と言ったジョンミン。「はい」とジホは一旦答えて・・「冗談、本当にお上手ではないですね」とハッキリと言った(笑)
「それが魅力だと・・・言われるんですが」とジョンミン。ジホもすっかりリラックス。

ジョンミンの行きつけの店に来た2人。メニューがないこの店で、ジョンミンが適当に見繕って注文してくれた。
「それからマッコリ3人前」「3人前ですか?」とジホが驚くと、「あ〜、ごめんなさい。おじさん、4人前!」と男らしくお酒を注文するジョンミン(笑)。
取りあえず乾杯をし、1杯目をワンショットの2人。いい飲みっぷり。久しぶりだからか美味しいと言うジホに、ジョンミンは旦那さんとは飲まないのかと尋ねた。旦那という言葉に笑いが出るジホ。サッカーを見ながらビール専門だと答える。今のところ、お互い知らずに話してるから〜なんか怖い!!

「変わった人なんです」とセヒのことを話し始めたジホ。「酔ったところも一度も見たことがないし」
夫婦でも互いに気をつけているみたいだとジョンミンは言った。ジホはそれを認め、自分とセヒには各自の19号室があると言った。お互い越えない領域のことを19号室と呼ぶジホ。ジョンミンはそういう間柄はいいですね、と賛同してくれる。夫婦でもそういうのは必要だと。
ジホはちょっと改まってジョンミンが結婚しないわけを尋ねた。自分が結婚したから気になるのか、もしかして失礼な質問でしたか?と言うジホに自分も昔は結婚しない年上の女性を不思議に思っていたと言うジョンミン。結婚は当然するものだと思っていたから、と。

「したことがあるんです、一度。結婚みたいなこと」とジョンミンはあっさりと答えた。学生の時、学内で付き合っていた彼氏と一緒に住んだと。
「付き合って、子供ができたんです。それで結婚しようってなって、一緒に暮らしたんですよ」いきなりの告白にジホは黙る。「その後が、気になるでしょう?」「はい、正直」

「赤ちゃんがだめになって別れました。向こうの家に反対もされて」ジホがいたたまれない顔をすると、なんでもないように「ユン作家がとても透き通った人だから私まで明け透けになったみたい」とジョンミンは言った。
失礼な質問を詫びるジホ。それでもジョンミンは「一年一年、年をとるのも特権でしょう、辛いことも今は全て思い出だから」とさっぱりと微笑みながら言うのだった。ジョンミン!!辛かったね〜〜

“ひょっとしたら、その時私は分かっていたかもしれない。この人が彼の19号室だということを”

すっかり気が合った二人はマッコリの乾杯をして碗を飲み干す。

“そして彼も分かっていたかもしれない。いつかその部屋に向き合わなくてはならないことを”

セヒはジホの帰りが遅くて心配で電話をかけるが繋がらず、留守番電話になってしまう。履歴ではすでに6回もかけている。心配で外まで出たセヒ。ジホの電話は相変わらず繋がらないまま。

その時、ジホはジョンミンと一緒に理事の車で送ってもらっている途中だった。気分よく、相当酔っている2人は車内でじゃれあっている。「代表は私のタイプです」「ユン作家がそう言ってくれると気分がいいわ」
そしてジョンミンはsome男のことも請合ってくれた。奴を罵るジョンミンを見て、嬉しくてジョンミンをバシバシ叩くジホ。
いつの間にか、家の近所まで来ていた車。大きな建物(学校?)の前で降ろしてもらった。ここでいいのかと訊くジョンミンに、トイレが我慢できないと走って行ってしまったジホ。
トイレを済ましたジホは呟く。「本当に良い人だ」そして車の中で待つジョンミンも、車を運転している理事に言う。「本当に良い人みたいでしょ?」「はい」ジホとジョンミンはお互いにお互いを気に入ったようだ。

“なぜ良い人たちはいっぺんに来るのだろうか”

ジョンミンは車を出て、歩道で両手を上げ大きく伸びをした。その時、ジホが建物から出てきて電話を見ながら歩道をを歩いてくるセヒを見つけた。笑顔になるジホ。そして、歩道でジョンミンとセヒは顔を合わせてしまった。お互い固まってしまった2人をジホが遠目で見ている。ジホの顔から笑顔が消えた。

“どうして縁はいつも予想もできず悲しいのか”


とうとう顔を合わせたセヒとジョンミン!ジホは作家の道を再び歩き始める決心をした。その所属社になろうかという会社の代表がセヒの元カノとは〜〜。しかもいい人〜〜









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2017年11月23日

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.13-1

他人との関係を深くするということは、自分の胸の奥をさらけ出さないといけないということ。辛くても、そうしなければ何も進まないのです!


〜ep.12-2のつづきから〜

ジホが部屋に入ってドアが閉まる直前に、セヒが部屋に入ってきた。
「今日、一緒に寝ますか?」ジホは呟くように答える。「・・・はい」

ホランはウォンソクに「別れよう」と言われても意外に冷静だった。こうなる予感がありながら実際に聞くと現実味がなかったのかも。「俺たち別れよう。別れようって言ったんだ」と言われて「どうして」と尋ねる。
「お前を幸せにしてやる自信がないんだ」とウォンソクがホランの方を見ずに淡々と言う。ホランは呆れた様子になるが、ウォンソクは真面目な顔でホランの方に向き直り「本心だ」と言った。「もう終わらせたくなった。だから、真面目に考えて連絡をくれ。当分の間、サング兄さんのところに行くから」

一人で出て行こうとするウォンソクにホランは大きな声を出す。「7年恋愛して足りずに5年待てって言いながら!それで今になって自信が無い?」
「だから待つな!!」ウォンソクはホランのお母さんからもらったネクタイを床に叩きつけた。「お前だけ7年恋愛したのか?俺もお前と同じ7年間恋愛したんだ!なんでいつも被害者みたいに、いつもお前だけが待ってるみたいに言うんだよ!俺もこんな結婚なんかのせいで自分がしたいことを引っ込めて、夢を全部あきらめて!毎日息が詰まって死にそうなんだよ!シャツとネクタイが息苦しいんだ、分かるか?」とうとうお互い胸につっかえてたことを正直に全部言ったね。でもそれは取り返しがつかない言葉。

マ代表は自分の疑心が拭えずスジの後を追い、非常階段を登った。そこで見たのはスジとお母さんの姿だった。罪悪感と安堵が同時に押し寄せる。

セヒはジホの部屋に通されて落ち着かない。そこにジホがミカンを持って入ってきた。並んで座ってもぎこちなくて、見てるこっちが息詰まります(笑)
結婚してからジホの部屋に初めて入ったと言うセヒに来るのが分かっていたら片付けていたのにと言うジホ。「いえ、ジホさんらしくてジホさんの匂いがして」とセヒの顔が優しい感じだよ!でもジホはセヒが言った「匂い」が気になっちゃう。好きな人に「匂いがする」と言われたらそりゃー気になるよね!なんか気まずくなっちゃった2人(笑)

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話題転換のためか、セヒは机にあった本を手に取る。それは『19号室へ行く』という小説。ジホが大学生の時に好きだった小説で、最近また思い出して読んでいると言う。セヒが本の内容を聞く。「ある夫婦がいるんです。完璧な夫婦」

誰の目から見ても不足なところがなく、自分たちも生活に満足していて幸せで睦まじい夫婦。妻がある時自分の場所が欲しいと言い、夫は2階に妻の部屋を作ってやった。「お母さんの部屋」と名をつけて。だがいつの間にか子供や家族が出入りして第2の居間となってしまった。妻は家から遠く離れた安ホテルを探して家族に内緒で時々過ごすようになった。何もせず、ただ部屋にいて幸せを感じながら。

「その部屋は完璧に一人で自分だけの空間だから」とセヒが言った。結婚は自分の時間と空間がなくなるということだから他人がいないということだけでも幸せになり得る、十分に理解できる、と。
いい話だと言うセヒにジホは「悲しい話でもあるでしょう」と言った。この本を読みながらセヒを思ったと言うジホ。人生で責任を負うことができるのはこの家と猫、そして自分自身だけ。それで結婚しないと前に言ったこと。「あの時、あの言葉が胸にきました。私もこの部屋ひとつをやっと責任を負ってる状態で」

「だけど、そうやって生きるのは寂しくないんですか?そういう風に思ったことはないんですか?」とジホは訊いた。
「どうかな。寂しいということさえ考えずに暮らしていたみたいです。他人と暮らしてぶつかられるよりは一人の方がましだと、そうやって考えながら暮らしていたから」とセヒは答える。

“訊きたかった。その一度の愛はすでに過ぎたことなのかと。そして過ぎたのなら、あなたにもう愛が再び始まりうることはないのかと”

「これくらいで寝ますか?遅くなったので」とセヒが言い、枕を自室に取りに行く。うーん、緊張感がものすごい!
セヒが一旦去った後、ジホはさっきの「匂い」の言葉が気になり、自分を嗅いだり部屋にスプレーを撒いたり(笑)可愛いジホ!
意を決したジホはベッドに入って半分を空けてセヒを待つ。「そうよ、私だってそうやって考えてた」急に酒の力を借りたくなったジホ。「大人らしく、正々堂々と、成熟したように」カタツムリに自分の決意を一生懸命述べてるよーー
セヒが部屋をノックするとカタツムリを放り投げて寝た振りしている(笑)

枕を抱えてきたセヒ。ジホが寝た振りしてるのは一目瞭然。電気を消してそっと空いてる片側に入る。「ジホさん、寝ましたか?」「はい・・・」寝た振りしながら答えるジホ。目を閉じながらも、ものすごい緊張している顔。
ジホが目を開けると目の前にセヒの顔。セヒがジホの顔をじっと見てたんだね!「ジホさん、僕が抱きしめてもいいですか?」と注意深く訊くセヒ。「はい・・」ジホが言うとすぐに手を伸ばして胸にぎゅっと抱きしめた。
「ジホさんの匂いがしますね」←また言う(笑)「私、匂いがしますか?」と気にするジホ。セヒは笑って「正確には体臭ですかね、あるいは香りというか」ジホの匂いが好きだから何回も言ってるんだよね〜。ジホも一旦ホッとしたよう。
「ジホさん、作家をやめてよかったです」と突然言い出すセヒ。ジホが向き直ると「冗談だけど」ジホが言葉を汲めないのをセヒなりにからかったのかな?

“まだ愛してないかもしれない。愛でなくてもいい”

ジホが黙ってしまって、自分には冗談の素質がないと言い訳しながら「怒ったんですか?」と優しく訊くセヒ。ジホはそれに答えず、「キスしてもいいですか?」と言って自分からセヒにキスしたよーー

“今日はこの人が私の部屋に来た初めての日。それで十分だ”



朝、枕を抱えてそっとジホの部屋から出たセヒ。ジホは・・・イビキをかいて熟睡中(笑)セヒはドアの外でそれを聞きながら何事か頷く。
そして食卓でパソコンに何かを打ち込んでいるがそれは・・・ジホの行動記録日記!なぜ!?(笑)「11/12 イビキをかく」
そして次に「オムライスの作り方」を検索!真剣に読み、冷蔵庫の中をスキャンし材料を取り出す。目にも鮮やかな包丁さばき(?)で野菜を刻み、卵を割り、フライパンに火をつけて。そして完成したジホのためのオムライス。メッセージを書いた付箋も一緒につけて、会社に出勤して行ったよ〜。セヒがずいぶん変わりました!それともこれが素のセヒなのかな?

スジは昨晩泊まったお母さんと一緒に家の外に出てきた。お母さんをひとつひとつ気遣い、もっと泊まっていけばいいのにと言う。でもお母さんはさっぱりしてる。「私も仕事してるの」それを聞いたスジはお母さんに家を買ったから、来年ソウルに来て一緒に暮らそうと提案する。おお、スジ!すごいね!!
お母さんは一緒に暮らしたいなら南海に来いと冗談半分で言う。いつまでソウルと南海を行ったり来たりするんだとお母さんを心配するスジにお母さんは歩いてくるんじゃあるまいしバスで来るんだからと意に介さない。
車まで来ると自分の荷物をスジから取り返し、会社に行けというお母さん。スジは当然お母さんをバスターミナルまで送るつもりなのに自分は地下鉄で行くから早く出勤しろというお母さんと車の前で言い合うと。

「私がお送りいたします」と颯爽と出てきたマ代表!お母さんに「おはようございます。私、ウ・スジさんとお付き合いをしているマ・サングと申します」と正式に挨拶した!!スジは呆然としている。そりゃそうだ、隠してたんだもんね、私生活を。
「お付き合いしてる?知らなかったわ」と言うお母さん。「この子が寡黙なもので。私が先にお母様にご挨拶を差し上げなくてはならないかと思い、こうやってお訪ねいたしました」マ代表はスジの意向もきかずに強行突破しちゃったんだね!お母さんは背が高いマ代表をとりあえず気に入った様子。マ代表がスジの代わりにお送りしますと車に案内しようとすると冷たく言い放つスジ。「結構です。私が送ります」ちょっと当惑、というか怒ってる感じだよね、やっぱり。
でもお母さんはマ代表の車の方へ歩き出した。どうしようもできないスジ。

車の中でお母さんはマ代表を品定めするような目つき。マ代表がお母さんとスジが似ていると言ったり美人だと言ったり和気藹々な車内。そしてお母さんの質問が始まる!娘に合う男かどうかはやはり外せない。「何の仕事をしているんです?」
マ代表が自分の会社を説明するんだけど、お母さん世代にはやはり難しいようで、「ジホさんの旦那さんをご存知でしょう?その会社の代表です。一番親しい友達で」と言うとやっとピンと来たお母さん。「じゃ、80年生まれ?思ったよりいってるわね」と急に顔が険しくなるが「私より若ければいいか!」と明るく言ってくれてマ代表もホッと一息。「もしかして、お母さん私よりお若くないですよね?」なんて見え透いたおべっかが営業経験からか、板についてます!(笑)

ジホは自分のイビキに気づいて目が覚めたのかな?すでにベッドにセヒはいず、その場所には代わりに猫が。そこで思い出した昨晩の続き。キスをしてからセヒが「ちょっと待ってて」と言ってキッチンに行った後に、ひとりでに出る微笑み。「なんて美しい夜」
セヒもそれなりに緊張してるんだよね。冷蔵庫の前でビールを一口飲んで一息ついて、ジホの分も部屋に運んであげる。と、すでに寝入って大イビキをかいてるジホ!!(笑)でも、その寝姿を見てセヒは笑ってる。朝まで部屋にいた訳だし、ジホのどんなことも受け入れてるんだと思いまーす。
前日は夜明けにバスで帰ってきて、いっぱい働いてその後デートで動き回ったんだもん、眠かったよね〜〜

しかし、そんなことを知らないジホは絶望感でいっぱい(笑)「私、そのまま寝ただけ?これ実話?このまたとない機会に・・・どうして自殺点を入れたのよ〜〜」と嘆く。
起きてキッチンに行くとテーブルの上にお皿を見つけた。付箋のメッセージは「先に出勤します。朝食…召し上がってください」
カバー代わりのお皿を取ると、卵にケチャップでニッコリマークが描いてあるセヒお手製のオムライス!幸せだね〜。一口食べてみると「ガリッ」卵をめくると具の野菜は大きいし、玉ねぎは生焼け。そう言えばセヒはリンゴもろくに剥けない男だったっけ〜

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それでもバスを待つ間、記念に撮ったオムライスの写真を見て微笑むジホ。小さな幸せ。ふと辺りを見回すと、バス停の壁に大きく出ている広告が目に入った。それは新しく始まるドラマ「ご飯しましょう」だった。スタッフをチェックするジホ。脚本はファン作家(なんとファン作家の名前もセヒだった!)、監督はあのsome男、ケ・ヨンソク。その名前を目にして一気に表情が固まるジホ。
バスに乗り込んだ後、ジホは着席している人が見ているスマホの画面に目が留まる。それはさっきのドラマの制作発表会の写真。この前まで自分がいた世界があった。

カフェに着いたジホはボンナムから一枚の名刺を渡された。名前は「コ・ジョンミン」。ジホが退勤した後に預かったと言う。見せてくれれば分かると。
「男?女?」とジホが訊くと男だったと言うボンナム。心当たりは無いながら、裏を返すと会社名は「マイ・エンターテイメント」。だいたいの見当はついたみたいだけど、表情は固いジホ。

ホランはレストランで仕事中。いつも通りに接客をしているがホランが下がった後に不審な顔をする客。後輩たちに指示を出し休憩室に行くホラン。後輩たちはホランが風邪でも引いてるのかと心配している。鼻水は出てるわ、目も赤いと。
休憩室では涙にくれるホランがいた。ウォンソクにメッセージを送っても一向に返ってこない。最初は威勢がいい文言だったのがだんだん懇願に変わっている。既読になっている画面を見て泣き崩れるホラン。

ウォンソクは会社で一人の男性会員を見ていた。ハンドル名?は「結婚したいです」。
観劇して別れ話をしたあの日。ホランが化粧室に行った後、座席に置いてあったホランの携帯にメッセが届いた。思わず手に取って確認するウォンソク。「結婚したいです」からのメッセだった。
履歴を見るとホランといくつかやり取りをしていたことが分かった。お互い印象を褒め合っている大したことのない内容だけど、これは見られちゃいけないやつだ〜。相手の男性のプロフィールを見ると立派な雰囲気に「軽い恋愛でなく、今は結婚できる女性と付き合いたいです」との一言。それで唐突な別れの言葉が出たのか?
その時、ホランから新しいメッセージが入った。「分かったから、話を少しして。終わる時、終わると言っても顔を見て終わらせて」
「それなら退勤して毎日会ってた所で会う」と返信したウォンソク。

お店のボードを書き換えていたジホ。ポケットにさっきの名刺の感触があり、取り出して見つめると作家をやめるきっかけになったあの夜、助監督に襲われそうになった夜を思い出すジホ。作家の仕事とこの記憶が繋がっているんだね。そして和解の席を強制的に持たされたこと、ここでドラマをもうしないと宣言したことも。ジホの心に引っかかっていたんだよね。

嫌なことを思い出しながら名刺を丸めてゴミ箱に捨てたジホ。そこに後ろから女性の客が入ってきてその名刺を拾った。その女性は昨日ジホのピアスをしてくれた人、コ・ジョンミン。ジホに会いにきたのだった。

コーヒーを出して向かい側に座ったジホ。昨日の偶然の出会いをお互い驚く。「縁なのかな」と言うジョンミン。名前とボンナムの情報から名刺の人物が男性だと思っていたジホに、昨日来たのは会社の理事だとジョンミンは言った。理事がジホにメールを何度も送ったのに返事がなくてとちょっと恨めしい顔をする。
ここに来た訳を尋ねたジホに、理事がカフェに電話したところボンナムが出て、今ここで仕事していると教えてくれたと。ジホがボンナムを振り返るとボンナムは無邪気にファイティンポーズ!←いい子だ〜〜

ジョンミンは新たに名刺を出し、ジホに正式に挨拶をする。パク監督(some男の上司)と仕事をした時、偶然にジホの処女作「亀の考試院」を見てやって来たのだった。「どんな方か、一度お会いしてみたかったんです。いえ、もう少し正確に言えば一緒に仕事がしたいんです、ユン作家と」とストレートに話をするジョンミン。
しかしジホは「もうドラマはしないんです」とあっさりと断る。「補助作家を辞めたんですか?文を書くことを辞めたんですか?私はあなたの文が必要で来ました」とまっすぐな眼差しのジョンミンの顔を見返せないジホ。

マ代表が歩いていると停車中の車の中にスジがいた。何かを言いたい顔つきを察して車に乗り込むマ代表。「アンニョン、スジ」「ベルトして」車は走り出した。

断られても諦めずにもう文を書かないのかとジホに尋ねるジョンミン。「すみません。文ももう書きません」とジホは言った。理由を訊いたジョンミンに「結婚したんです。結婚して仕事も整理して、ここのアルバイトは家だけにいると退屈なのでしてるんです」と明るい表情を作って言うジホ。「あ、結婚されたんですね」さすがに少し気落ちしたようなジョンミンにもう一度謝り、ジホは「では、召し上がって行ってください」と席を立った。

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「ですが、ユン作家。どうして私の耳には悲しい言い訳のように聞こえるんでしょう?」思わず顔を背けるジホ。ジョンミンは何か言い出せないことがあると見抜いたっぽい。「もし言い訳でなく本心を言いたくなったらいつでも連絡をください。一緒に仕事をしなくてもお酒を一緒に飲むこともできるじゃないですか」と言って店を出て行ったジョンミン。←こっちもいい人だ〜〜

漢江の遊歩道にスジの車が停まった。何も言わず降りるスジ。川を眺めている姿を見て後から降りたマ代表。今朝のことについて話さなければならない。スジの手を握りながら「どうしてそんなに怒ってるんだ」と言うマ代表。手を振りほどいてどういうつもりかと問うスジにマ代表は忙しい彼女の代わりにお母さんを送って差し上げたんじゃないかと落ち着いて言った。

「マ代表が話してた恋愛がこれ?見せたくない他人の私生活にずかずか入ってくること?それで人を惨めにすること?」「惨め?愛するもの同士、家族をお互い会わせてお互いの事情を知って、そういう平凡な過程がどうして惨めなんだ。ん?」
「私は惨めなの!」スジは叫んだ。「平凡?それが私にどれだけむごいって知ってる?」両親の仕事、両親の消息、そんな平凡な質問がスジには一番惨めなんだと。捻くれていると言われるかもしれない、でもそういうことを訊いてくる人は大勢いる。そんな世界に生きるのがどんなだか分かるのか、と。

「だから一緒に生きようって。その世界に俺が横にいてやるって!」マ代表が真剣な眼差しで言う。
「横に?どうやって?結婚だって言ったらうちの母さんと一緒に住める?」一瞬言葉に詰まるマ代表。「答えてよ!(母さんに)仕えて暮らせるのかって」
「すればいいじゃないか、どうしてできないんだ?」「そう、ご両親には何て言うの?“父親は誰かも分からない、体が不自由な母親を助けて暮らさなければならない女と結婚するんです”こうやって私を紹介するの?」言葉を失ったマ代表。理想と現実の差異、家族を切り離して結婚はできない。親を失望させるかもしれない、という考えに一瞬捕らわれてしまったんだね。

スジはお母さんがあの体で食堂をしながら一人で育ててくれたと言った。幸い頭が良く、月給が良い大企業に入り、今やっと助けられると。
マ代表の家のように平凡な幸せを知らないスジ。お母さんにはスジしかいない。それがスジの生きる世界だ。
「だから私に虚しい望みを抱かせないで。あなたがそうやってあたたかく振舞えば私が他の世界を望んでしまうじゃない」涙を見せまいとマ代表に背を向けるスジ。マ代表はその後ろから肩に手を置こうとするが・・・手をそのまま下ろした。

“『19号室へ行く』という小説のヒロインは、結局内緒で得た部屋を夫に見つかった。そして女性は夫に嘘をついた。不倫をしていたと”

本の表紙を見てため息をつきながらバスを待つジホ。二十歳の頃の、スジとの会話を思い出す。

“当時二十歳だった私はヒロインに理解ができなかった。不倫という大きな嘘をする程、その部屋を見つけられないことがもっと大事なのか?と”

「私は理解できるけど」と二十歳のスジは言った。「その部屋は他人が知った瞬間、何の意味もなくなる部屋だから」
「だからって浮気してるって嘘ついたって?」幼いジホは理解できない。スジは本を取り上げて一節を朗読し始めた。
『この1年間、私は非常に雑然としたホテルの部屋で昼間の全てを過ごしました。そこにいると幸せでした。私は実際、そこ無しでは存在しないのです。自身がそんな風に言う時に、夫がどれだけ恐ろしがるか彼女は覚った』
「分からない?理解できないことを説明することより、おかしい女になるのが簡単だから。実際、世間はそうすればもっと気楽になる時が多いの。窮屈な女よりおかしい女のほうがましだもの」それを聞いて分かったような、分からないようなジホ。

“私はさっきあの代表に、どうして、あんな風に答えたのか?もう文を書かないのかという問いに、どうして結婚したからと答えたのだろうか”

そこまで考えた時、バスはやって来た。いつもの席からジホを探すセヒ。ジホもセヒを見上げる。お互いを見つけてにっこりする2人。

つづきます〜









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posted by nonontv at 23:51| Comment(4) | TrackBack(0) | 2017ドラマ

2017年11月21日

【歌詞和訳】 MeloMance(멜로망스) Gift(선물)



ドラマ「この人生は初めてなので」のOSTに参加して、12話で特別出演をしたMeloManceのお二人。
ストリートミュージシャン役(?)のシーンで歌っていたのがこの「Gift(선물)」です。
とても良い曲なので、訳詞してみました!


빛이 들어오면 자연스레 뜨던 눈
光が入れば自然にあいた目

그렇게 너의 눈빛을 보곤 사랑에 눈을 떴어
そんな風に君の目の輝きを見たりして愛に目覚めた

항상 알고 있던 것들도 어딘가 새롭게 바뀐 것 같아

いつも知ってたことたちも どこか新しく変わったみたいだ

남의 얘기 같던 설레는 일들이 내게 일어나고 있어
他の人の話のようだった ときめくことが僕に起こっているんだ

나에게만 준비된 선물 같아
僕にだけ用意された贈り物みたい

자그마한 모든 게 커져만 가
ちょっとした全てのものが大きくなってだけいく

항상 평범했던 일상도 특별해지는 이 순간
いつも月並みだった日常も 特別になるこの瞬間

별생각 없이 지나치던 것들이
なにげなくやり過ごしていたことたちが

이제는 마냥 내겐 예뻐 보이고
今はひたすら僕には綺麗に見えて

내 맘을 설레게 해
僕の心をときめかせる

항상 어두웠던 것들도 어딘가 빛나고 있는 것 같아
いつも沈鬱だったことたちも どこか光を放っているみたいだ

남의 얘기 같던 설레는 일들이 내게 일어나고 있어
他の人の話のようだった ときめくことが僕に起こっているんだ

나에게만 준비된 선물 같아
僕にだけ用意された贈り物みたい

자그마한 모든 게 커져만 가
ちょっとした全てのものが大きくなってだけいく

항상 평범했던 일상도 특별해지는 이 순간
いつも月並みだった日常も 特別になるこの瞬間

너를 알게 된 뒤 보이는 모든 것들이 너무 예뻐 보여
君を知ってから見えたすべてのことたちが とても綺麗に見えるよ

그렇게 신난 아이처럼 순수한 사람이 된 것 같아
そんな風に楽しげな子供みたいに 純粋になれたみたいだ

나에게만 준비된 선물 같아
僕にだけ用意された贈り物みたい

자그마한 모든 게 커져만 가
ちょっとした全てのものが大きくなってだけいく

항상 평범했던 일상도 특별해지는 이 순간
いつも月並みだった日常も 特別になるこの瞬間

깊은 사랑에 빠진 순간
深い愛に落ちる瞬間

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posted by nonontv at 19:04| Comment(4) | TrackBack(0) | music

2017年11月20日

チョン・ソミン、イ・ミンギ主演「この人生は初めてなので 11話 メイキング





南海のジホの実家でのキムジャンシーンと海辺のキスシーンのメイキングです!!

キムジャンをしている時のモンペが何回も破けるセヒ(笑)「下は撮ったらダメ」と言ってる時のセヒがカッコいいです(笑)
やっぱり背が高いから、あのモンペはサイズが合わないよね〜。あのファッションでカッコいいことが奇跡です!

ジホとセヒの海辺シーンのリハーサルでは横で「オンマミソ(엄마미소=お母さんのような微笑み)」をしている監督さん。キャストとスタッフがとても和気あいあいです。

監督の指示で酔いざましのドリンク剤を飲むことになったセヒ。「ジホは俺が酒を飲んでるのは知らないのに」←これ、放送中に私も思いました!なんで湿布だけじゃなくてドリンク剤持ってるんだろう?って。
一応、お父さんのために買ったことになってたのね。
そしてそれを一気飲みして盛大に吹き出すミンギさん・・・不味かったのかな?(笑)

休んでるときにソミンちゃんの顔を覗き込むように話しているミンギさん。←書き込みに「もしイ・ミンギがこうやって見つめてきたら負担だ」というのがいくつかありました。嫌だからではないですよ!(笑)ときめいてしまうからですって!!

キスシーンはあんなたくさんの人に見られながらで。。。大変でしょうね、さすがプロ!

最後にジホの盗撮(?)カットを撮るセヒ。←本人が撮ってたのね〜。スタッフでもよいでしょうにね

今日、13話放送です〜〜

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posted by nonontv at 17:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 2017ドラマ

2017年11月19日

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.12-2

〜ep.12-1のつづきから〜

銀杏並木で待っていたホランの許にウォンソクが来た。表面上はいつもと変わらないように並木道を歩き始める2人。その向こうに見える、ダーツが全く当らない男。それは・・・

「お?」ウォンソクとホランは同時に気付いた。投げるさまはめちゃくちゃカッコイイのに全く風船に当らないセヒ!周りのギャラリーも失笑し、さすがのジホも少し離れるほど(笑)
「ジホ!」ホランが声をかけてきた。らしくないことをしているセヒを不思議がるホラン。「私も分からないの。急にしようって」ジホの言葉を聞いたウォンソクはピンと来た。セヒにデートコースを訊かれたから、自分たちのを教えたと言う。
「デート?」セヒが自分とデートしようとしてくれていたことを知ったジホ。そして最後の1本も風船には当らなかった。
景品のぬいぐるみを見てもう1000円分をしようとするセヒ。ジホは新しいダーツの矢を横から取り、今度は自分がすると言った。果たして腕前は!?

いきなり1本目から当てるジホ!次々当てていくと見物人がやんややんやの大喝采。セヒもジホの腕前に感心して拍手をしてるよ!結局全部命中させてしまった。ジホちゃん、暗殺者になれるかもしれません・・・(笑)

スジは家で仕事中。パソコンでデータとにらめっこ。しかし、突然何かを思いついた様子!画面を切り替え、ブラジャーのデザインに没頭し始めた。ベッドの上ではマ代表専用電話がマナーモードで着信中〜。全く気付かずに熱中しているスジ。

結局ダーツで2000円も使ってしまったセヒ。ジホと手を繋ぎながら反対の手で大きなカタツムリのぬいぐるみを抱えている。「その人形、そんなに欲しかったんですか?」とジホが訊くと、「これ、ジホさんのだけど」と久しぶりの無表情セヒだ!
「私のだったんですか?」「ええ。だから猫ではなくカタツムリなんですけど」それを聞いて吹き出すジホ。ジホのだからとぬいぐるみをジホに持たせるセヒ。それともう一つ、小さな箱をポケットから出してこれもジホのだからと手に押し付け、さっさと前を歩いて行ってしまった。この無表情は照れ隠しだったのね〜。(無表情判定士の個人的な見解です)

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いつもの部屋でスジを待つマ代表。いくら電話をかけても留守電につながる。「なんで電話を取らないんだよ〜」耐えるマ代表。そこに駆け込んできたスジ!「ごめん、ごめん。いっぱい待った?」と謝る。マ代表は電話がつながらないことを質すと家に置いて来てしまったと悪気のないスジ。マ代表はいつも家を避けるスジがもどかしく感じるんだよね。家まで行くって言ってるのにいつもホテルで待ち合わせ。ぶつぶつ文句を言うマ代表にバックハグをして甘えて謝る小悪魔スジ。こうなるともうこれ以上は怒れないよね〜。
一戦交えたあと(?)、シャワーを浴びて髪を乾かし始めたスジ。自宅からわざわざ持って来たドライヤーを使うスジに呆れるマ代表は家で会えば持ってこなくて済むのにと、また家で会いたいオーラを出す。お互い好きな気持ちはあって、最後はふざけて終わるんだけど、根本的なところが合ってないような!?

喫茶店でさっきもらった小さい箱を開けるジホ。中には星のモチーフが下がるスワロフスキーのピアスが。セヒがジホをチラッと見て反応を窺ってるような表情だよ!「綺麗です」とジホが言うと、密かに嬉しそうなセヒ。「とても綺麗です」と、ピアスから目を離せないジホ。大げさに喜ばなくても、本当に気に入ったことが分かる顔。
どうして急にこんなプレゼントをくれたことを尋ねたジホ。セヒは前から結婚指輪もなかったことが気にかかってたんだね〜。ジホに一度くらいは何かプレゼントをしたかったと言ってくれた。たかが知れてるつまらないものでも他の人のように。
ジホは「それで他の人たちみたいにこういうデートをしたんですか?今日。ウォンソクにさっき聞きました」と訊いた。セヒは当惑しながら「考えてみたら、ジホさんと私は世代がずいぶん違うので何をしたらいいのかよく分からなくて」と答える。セヒが38歳、ジホは30歳。

「考えてみたらすごくオジサンなんですね」←直球過ぎるジホ(笑)私が小学校に入った時は中学生で、中学の時は軍人のおじさん?と歳の差を数えると、ちょっと気分を害したセヒ?「軍人のおじさんまでは・・・ただの軍人です」と訂正(笑)
ジホもマ代表に80年生まれとデートするならどこがいいかいつの間にか訊いていたらしい。今いる喫茶店は学生時代のセヒがよく来ていたところだと。(ちょっとセヒには辛い思い出があるところだけど〜〜)

ジホは化粧室に行くと言い、ピアスもつけてくると言って一緒に持って行った。すごく、ささやかな幸せの時間だね〜
トイレの鏡の前でひとりでに笑いが出てくるジホ。「可愛くてこまっちゃう」
ピアスをしている時にキャッチが落っこちた!サッと拾ってくれた美しい女性にお礼を言い、耳に通そうとするがなかなか入らない。その様子を見ていた女性が「私がしてあげる」と言ってジホの耳にピアスを通してくれた。お礼を言うジホ。「綺麗ですよ」と笑いかけ、その女性は颯爽と出て行った。

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トイレから出てくると、さっきまでいた席に先ほどの美女が座って外を見ている。セヒも注文をした後、トイレに行ったらしい。
当惑したジホが立っていると女性が気付き、「ごめんなさい。この席から空が一番よく見えるんです」と言い「失礼しました」と席を立って行った。ジホは何故か呼び止め、「さようなら(안녕히 가세요)」と挨拶をして見送った。そう、この美しい女性はお察しの通り、セヒの元カノだーーー!(まだジホは知らないけどね)
そこにセヒが入れ違いで席に戻って来た。危ねーー。ピアスをつけたジホを見て「よくお似合いです」と言ってくれた。ジホは嬉しそうに「そうでしょ」と笑いながら答えた。

ホランとウォンソクも別のレストランで食事をしている。話題はさっき会ったジホたちのこと。微笑ましく初々しい2人の話をしながら、久しぶりに俺たちも風船ダーツするか?とウォンソクが訊いてもお金がもったいないとホラン。人形が荷物になるしとウォンソク。長く付き合ったカップルはもうその時期は過ぎた。
ウォンソクが、今日しているネクタイはホランのお母さんが就職祝いに買ってくれたものだとホランに言った。ホランはお母さんが何だって?と訊いてくる。「お母さんは…」と言いかけたウォンソクの頭にさっきセヒから言われた“正直になる必要がある”という助言が甦る。
「ホラン」と真剣な顔で話し始める。「俺たちの結婚だけど・・・もう少し待つことできるか?」どのくらい待てばいいかと問うホランに5年くらいと言うウォンソク。当惑するホランにそのぐらいかかりそうだと淡々と言う。「5年したら、私35だよ。恋愛を12年しようってこと?」お互い気まずく視線を外した。

劇場に入ってきたホランたち。疲れたなら家に帰ろうかと訊くウォンソクに予約したんだから見ないとと言うホラン。そこでホランは気づいた。見たかったお芝居と看板の題名が微妙に違うことを。ウォンソクが切符を買って戻ってくると、ホランが「これ何?」と訊く。そこで初めてウォンソクは覚え間違いをしていたことに気づき、ホランは大きなため息をついた。でもウォンソクに文句は言わないんだよねー。ウォンソクは取り消して見たい方を見ようと言うんだけど、ホランはもうこっちでいいからと諦めた感じ。お互いの気持ちがすれ違って、亀裂が知らず知らずのうちに大きくなってることがよく分かる。一人でスタスタ劇場に入るホランとその場で大きくため息をつくウォンソク。

お芝居が始まった。芝居を見ながらお互いにお互いの結婚観に関してのズレを思い出す2人。芝居の台詞と自分たちがオーバーラップしてホランは涙を流し、ウォンソクも目を赤くしてネクタイを緩めた。隣にいるのに、すごく遠くにいるみたいに見えるよー。

家に帰って来たジホとセヒ。ソファーに座って何気なく言ったセヒの一言にジホは仰天。「先にシャワーしてください」←セヒは昨日は自分が先にシャワーを使ったから、今日はジホに譲っただけの意味なんだよね〜(笑)
「あ、あ〜。そういう意味ですよね」と言うジホ。怪訝そうに窺うセヒに慌てて他の意味なんてないとごまかす。「先に使ってください。今日は化粧を落とさなくてはいけないので」と言うジホの顔をじっと見て「化粧をしていないと思っていました。洗った顔といつも同じなので」と真面目に言うセヒ。ジホは嬉しくてセヒを叩き、「してますよ〜、お化粧」と言いながらカタツムリを抱いて部屋に引っ込んでしまった。
自室でメイクを落としながら「何よ〜。変な所でドキドキさせて」とニヤけるジホ。「でもいつまでドキドキだけさせるの?愛はプラトニックだけじゃないじゃない、この80年生まれおじさん〜」と真顔で鏡に向かってセヒに話しかける(笑)

鏡越しに見えたピアスを外したジホは喫茶店のトイレで美女に耳を触られピアスをつけてもらったことを思い出した。その触られた感触が甦ったんだね。女性の手にまで反応する自分のことを淫乱か!?と呆れるジホ。

ホテルからスジの車まで戻る道すがら、マ代表の家まで送ると言うスジに断固としてスジの家まで送ってそこから帰ると譲らないマ代表。家も私生活も見せてくれないスジに寂しく思ってるんだよね。「うちのウ・スジさんは結婚のお考えはないんですか?」とややおどけて訊くも、「全く」とバッサリ言われる。マ代表は、一緒にご飯を食べたり買い物をしたり、ケンカやいろいろあっても生活を共有することも悪くないと言う。それが嫌だと言うスジ。そんなつまらない生活を共にする人とどうやってセックスするのか、幻想が砕ける、と。結婚は男女関係の墓場だと言うスジ。普通の人はそうやって暮らしてるとマ代表が言うと、他の人がしてることはしたくない、自分の人生も手に余るのに他人の人生を台無しにする考えはないと頑なに人を寄せ付けないスジの言葉。マ代表は黙ってしまう。

自室にて、真剣な顔でスマホを見ているジホ。何かと思えば『セックスレス、あなたの健康が危ない!』という記事(笑)内容に心当たりのある様子。『第1:不眠症、第2:鋭敏な感覚、第3:無力感と頭痛』(←これホント??)
「明らかに欲求不満状態だ」と自分を見つめ直したジホ(笑)。「危険だ」

セヒがシャワー中に詩集を戻しにジホはセヒの部屋に入った。元の位置に戻し、「ちゃんと読みました。思い出だと知らなくて借りました。ごめんなさい」と本に謝った。

駐車場に着いても降りようとしないマ代表。仕事がなければ送るのにと言うスジに、「本当にそんなに名残惜しければコーヒー1杯でも出してくれるのか?」とどうしても部屋に行きたいんだね。自分の彼女の何もかもが知りたいマ代表にスジは「理解できないね」と言い「(家で)仕事しなくちゃならないの」と鉄壁を立てる。「ジホの家のキムチあげるね」とスジが言うと「キムチは止めた」と拗ねちゃったよ〜。スジがトランクからキムチを出しに外に出た時、スジの携帯にメッセが入った。気になって思わずポップアップを見てしまったマ代表。
『どこにいる?家に着いたよ、早く来て〜』という内容に、表示名は『私の愛(내 사랑)』
「何してるの?行こう」と言うスジに不信感がどんどん湧いてきてしまう。

エレベーターの前でお別れをする2人。「着いたらメールしてね」と言いエレベーターに乗り込むスジ。一旦閉まった扉をもう一度開け、「スジ。家に友達でも来てるのか?」とマ代表は訊いた。「ううん」と否定するスジ。「私疲れたの。家で一人で休みたい」と言われて「そうか」と言いたいことをぐっと飲み込んだマ代表。扉が閉まり、エレベーターが上がっていく。我慢ができなくなったマ代表は非常階段を登りはじめた!これまで付き合う前の会話を思い出して、スジのことを信じきれなくなったんだね〜。家に他の男がいるんじゃないかと。
スジの部屋の階に出たマ代表はスジを見つけた。「出ていたの?」とスジが声を掛けたその人は。

シャワーから出て自室に入ったセヒ。クローゼットを開けるとジホが戻した詩集が目に入り、手に取った。めくっていくと、付箋が貼ってある『訪問客』のページで手が止まる。じっとジョンミンからの付箋のメッセージを見るセヒ。

マ代表は遠目でスジを追っている。「寒いのになんで出てるのよ」と声を掛けたその相手はスジのお母さんだった。足を引きずって歩くお母さんの手を取って歩くスジ。マ代表は茫然と見ている。自分の疑心が全く別方向だったことに衝撃を受けているような表情。

“人が来るということは実はとてつもないことだ。彼女は彼女の過去と現在と、そして、彼女の未来とともにくるためだ”

ホランは化粧室で涙を拭きとる。泣いたことを分からなくするかのように。お芝居が終わり、他の客はもう劇場を出ている。ウォンソクだけが座席に残っていた。
「行こう」と席に戻ったホランが言うと、座ったままのウォンソクは前を向いたまま静かに言った。
「俺たち別れよう」

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“一人の人生がくるためだ”

付箋をページから剥がしたセヒはあの日を思い出していた。この詩集をもらった日。あの喫茶店のあの席で。
硬い顔で婚姻届と詩集を差し出したジョンミン。「私のものは全部出したわ。あなたのものだけ片付ければいいから」セヒはジョンミンに懇願しているがジョンミンはもう気持ちが切れている様子だ。「私の前でお父さんの話はやめて。あなたの家族の話はしないで」
「俺たち、話をしよう」と真剣な眼差しでジョンミンに言うセヒ。「私の前で“俺たち(ウリ)”と言わないで。幸せにならないで」ジョンミンは席を立って去って行った。
残されたセヒは・・・涙をこらえて、声も出さずに泣いている。

“お前の言葉通り、幸せにはならなかった。お前の言葉通り、誰も愛さなかった。だけど今日、あの席で少しの間、幸せだった。少しの間、全てを忘れていた”

部屋を出ると居間でジホがテレビを見て笑っている。カタツムリの人形を抱いて。部屋を出たセヒに気づいて「一緒に見ますか?」とジホは言った。ソファに座り、ジホの後姿を見ながら心の中で思う。
“俺はこの女が、可愛い。その気持ちが可愛い、だけど・・・” セヒの方を振り返って恥ずかしそうに目を外すジホ。

寝る時間になってお互いの自室に入るのに名残惜しそうな素振りのジホ。「おやすみなさい」と言ってとぼとぼ部屋に向かう。セヒの顔を見ながらドアをゆっくりと閉めるジホを見ているセヒは思う。
“それと同時に怖い。自分が恐ろしい。また誰かを傷つけてしまうかと。だけど”

閉まり切る前のドアに手を入れてジホの部屋に入ってきたセヒ。ジホが驚いた顔で振り返る。

“もう俺も幸せになりたい”

「今日、一緒に・・・寝ますか」



セヒがジョンミンとの別れを消化してジホの方に本格的に近づいてきたよ〜。ジホは相変わらずセヒに真っ直ぐで可愛いその真っ直ぐなところがセヒの心を動かしたんではないかと思います〜〜

次回は、、、やはりジョンミンがキーパーソンでしょうね!!
イビキをかいて寝ているジホ(笑)ま、セヒはジホがイビキをかくことはもう知ってるから〜。これが現実の生活をともにするってことだもんね。何でも綺麗ごとじゃ済まないよ(笑)

しかし、セヒはジホの行動日記(?)をつけてたのかな?下宿人時代の名残り!?それもそれである意味怖い(笑)

ジョンミンとジホの接点は仕事ですね。制作会社代表のジョンミンとシナリオライターとして会ったジホ。
「私ができるいい話をやってみたいんです」仕事にも直球のジホかな?名刺を見たセヒはマ代表にジョンミンの近況を探りを入れてるよ〜

スジ&マ代表、ホラン&ウォンソクのところもこじれているし・・・気が抜けない13話と14話になりそうです!!











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2017年11月18日

【ドラマ】この人生は初めてなので ep.12-1

最初に結婚してから、そのあとに普通の恋人同士になったジホとセヒ!とうとう気になるあの人も登場します〜


〜ep.11-2のつづきから〜

夕陽の沈む海辺で心が通じ合い、ロマンチックにキスをするジホとセヒ。長い、長い口づけ。セヒにぶら下がって一生懸命ついてってるジホが可愛いよ〜〜な・の・に!どこからともなく聞こえてくる電話の着信音。セヒが先に気付いてジホに話しかける。キスしたまんまで!(笑)ジホはキスに没頭していて着信もセヒの声も聞こえてない。口をつけてるからモゴモゴしながら「電話が来てますけど」と言うセヒ。「ジホさん」「ジホさん」やっと我に帰って声と音が聞こえてきたジホ。ロマンチックと正反対のすごーく現実的なキスの終わり。ギャップがすごい(笑)



何となく気まずい空気のまま電話に出たジホ。「ああ、お母さん。何?」お母さんはなかなか戻らないジホたちを心配して電話をかけて来たのだ。うーん、タイミングがちょっと悪かったね、お母さん!「海で何してるって、海見てるのよ!」とお母さんと話してるジホの言葉を聞いて、急に海を見るセヒ(笑)
「帰り、ますか?」とセヒが聞くと「はい」と答えるジホ。全然キスの前と変わらない距離感が2人らしいと言えば2人らしいような。

歩いて帰る道すがら、セヒがジホにお母さんに怒っていたのかと訊くと、全然そんなつもりがなかったジホは驚きながらも、方言を使うと声が大きくなるのだと言った。セヒも今日の経験で少し方言を覚えたみたい。いくつか覚えた言葉をジホに言うとジホも嬉しそう。キムジャンをするために、言葉を聞き取れないといけなかったんだよね。「あ、可愛い(예쁘다)をイッピダ(이삐다)と表現してました」“可愛い”なんて言葉はキムジャンに必要がないのに。ジホはセヒがおばさんたちに言われたのか?と尋ねると、「いいえ。私にジホさんが可愛いかお尋ねになったので」←さっきのマッコリおじさんだね〜
ジホはセヒが何て答えたのか気になる。でも聞けない。「行きましょう、また電話がきます」とセヒが促して結局答えは曖昧なまま。

夜、ソウルへ帰る2人を見送りに出てきた家族たち。セヒが挨拶をするとお父さんが「何かあったらすぐに来いよ、すぐに!」と酔っ払ってセヒに言う。でも今日一日でセヒのことを随分気に入ったみたい。酔っ払いの戯言をぐだぐだと言うお父さんを制してもう行きなさいと言うお母さん。そこにさっきのマッコリおじさんが再び登場!またもセヒに一杯飲ませようと茶碗になみなみと注いでくる。セヒが断ると大声を出すおじさん。横で見ていたジホが茶碗を奪い取って一気飲み!

「これでいい?おじさん、もう一度うちの夫を煩わせたら私がお宅の婿さんを・・・酒がめに漬け込んでやるまでよ!分かった!?」と啖呵を切ったジホ!夫を守る姿がカッコイイ〜。ジホに怒られてタジタジになったおじさんがセヒを睨みつけると、サッとジホの後ろに隠れるセヒ(笑)「自分の家に帰りなさいよ!早く!」と言われ、すごすごと退散。セヒはその後ろ姿を見てにんまり。まるでお母さんに守られる息子のような。ジホは「行くわね」と普通に戻り、お父さんとお母さんに見送られてやっと出発した。ターミナルまでは弟夫婦が車で送ってくれる。

車の中で弟が、さっきのおじさんとジホの因縁を面白げに話し始めた。昔、ジホが近所の犬が好きで、その犬をあのおじさんが捕まえて食べようとしたことがあった。おじさんの耕運機を海辺へ持っていって犬を放さないと耕運機を水葬にすると脅かした(?弟の訛りが全開で…雰囲気です。。。)という逸話。
「うちの姉さんは一度気持ちをあげると最後まで行くんだ。一生足首掴まれましたよ、義兄さん!」と明るくセヒに言う弟。ジホは弟をたしなめてチラッとセヒを見たけど特に反応はない。

ターミナルに着いてお別れの挨拶をする2組の夫婦。振り返って歩き始めようとしたジホに、自転車が猛スピードで向かってきた。サッとジホの腕をとって自分の胸に抱くセヒ。見つめ合う2人の様子を見て何かを感じた弟嫁の勘。セヒが「では」と言い姉夫婦は去った。その後姿を不思議そうに見ている弟嫁は「あの2人、ちょっと変。なんか・・初々しい」新婚だから当然だろと言う弟に、新婚だからではなく、自分たちがsomeが始まった頃の雰囲気だと言う嫁。弟は「夫婦の間で何がsomeだ」とか言ってるけど。。。
「夫婦の間であんな顔が出てくるわけがないのに」←ズバリ見抜いてます!嫁!

帰りのバスは席が離れている2人。別々に取ったからだね。ジホは横の人に替わってもらおうかと提案するんだけど、セヒはこのまま座ろうと言う。大したことのないお願いでも断りづらいこともあるからと。「考えてみたらそうですね」とジホも納得して別々に座った。

“子供の頃に見たドラマや映画ではキスはいつもハッピーエンドの象徴だった。だけど、キスがエンディングでなくてはならなかった理由が今は分かった。真実はその後に始まるから”
ジホは詩集を取り出し『訪問客』のページを開け、別れの付箋をまた見た。
“そして人たちは真実を見たくないから。真実はとても辛いことも、暗澹とすることもあるから。キスも結婚も現実ではハッピーエンドでは、ない”
ジホがセヒを見ているときはセヒは横を向き、セヒがジホを見ているときはジホは前を向いている。
“あの男と私のドラマは、今やっと始まっただけ”

“そして、私の欲望も今やっと始まるだけ” ジホはさっきのキスの感触やセヒに抱きしめられた感触が甦ってきてどうしようもなくなる。「大変なことになったね」と独り言を言うジホ。
“私の中の全ての恋愛細胞が目覚めてしまった”

夜明け前にソウルの家へ戻った2人。猫が2人をお出迎え。早速猫に話しかけるジホ。セヒは久しぶりに実家に行ったのだから泊まってきたらよかったとジホに言う。ジホはボンナムが週末シフトを変わってくれて出勤しなくちゃならないから、と言った。少しでも寝ないと、とジホを気づかって言ってくれるセヒ。各自の部屋に入ろうとする2人だが、名残惜しくてなかなか動けず向き合ったまま。

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「キムジャン、楽しかったです」とセヒが言った。「海辺でも」と付け加えると「ええ、私もです」と答えるジホ。うーん、もどかしい(笑)でもこの2人はこの一言でお互いの気持ちを再確認したんだね!
「先に、お入りください」とセヒ。「いいえ、お先に」とジホ。「いえ、入るのを見て」とセヒ。嬉しさを隠せない笑顔で「では・・・」と先に部屋に向かうジホ。(と言っても3歩くらいw)ドアをなかなか閉められず、ゆっくり閉めたかと思いきや、顔を出して恥ずかしそうにバイバイをする。ぎこちなく手をあげて頭を下げ、ジホに応えるセヒ。
やっとドアを閉めてジホはドアに寄りかかる。胸を押さえてるのはセヒにドキドキしているんだね、恋する乙女だ〜〜

寝る前に弟が送ってくれたセヒの写真を見ているジホ。スクロールすると、前にアリバイ用に撮った最初の2人のセルカも出てきた。「そう言えば、一緒にまともに撮った写真が一つも無いね」←結婚式の写真があるけどね(笑)
ジホはセヒにメッセを送った。

セヒもベッドの上で海辺で撮ったジホの写真を見ている。(←いつの間に!?) 海を見ているジホを拡大してみたり。そこにジホからのメッセ。「寝てますか?」
「いいえ、まだ」「私、お伺いしたいことがあるんですが・・」

ジホはベッドの上で悶絶している。「なんで訊いたの!?」←激しく後悔中(笑)
「おばさんたちが、私を可愛いかと尋ねたとき、何て…言いました?」←やっぱりすごく気になってたんだね〜
ベッドの上でのた打ち回っていたジホの許に返信が来た!恐る恐る電話を見るジホ。「可愛いと…言いました」その返事を見て電話を胸にあてて微笑む。一応、ジホちゃん、中学生ではなく30歳です!

セヒは淡々とした表情で枕元のライトを消した。それでも寝る前にもう一度ジホの写真を見てちょっと微笑む。
一方、なかなか寝付けないジホ。「はぁ、一緒に寝られればいいのに。一つのベッドで」と我知らず本心を吐露し、自分で驚いてベッドから飛び起きる(笑)「なに?どうしちゃったの、私?ゴミ・・・?」←絶望の独り言(笑)

翌朝、ウォンソクが目覚めるともうホランは出勤した後だった。お膳に朝食が置いてある。微妙な表情のウォンソク。
ホランはバスを待っていると、そこに幼稚園の遠足バスを待つ母子たちがいた。お迎えバスに乗る時にお母さんにポッポをして乗り込む子供たち。ホランの望んでいるものがそこにあった。
バスに乗り込むとウォンソクから電話がかかってきた。今日のデートの時間の確認だ。大学路で7時からのお芝居に合わせて待ち合わせる2人。「ホラン、愛してる」と言うウォンソクに「私も。愛してる」と答えるホラン。だが、電話を切った後のそれぞれの表情が…

スジは自宅でマ代表がプレゼントしてくれたブラジャーを試着しているが、着心地も見た目もしっくりくるものがない。でもマ代表の気持ちだけは嬉しいスジ。パソコンで「オーダーの下着」を検索して、早速その店に行ってみる。
採寸を終えてオーナーに相談すると、胸の形が他の人と違うと指摘された。そもそもその人ごとに胸は違う、サイズ、ボリューム、位置…興味深くオーナーの話を聞くスジ。「オーダーする方たちは結構いるようですね」とスジが尋ねるとオーナーは結婚して副業で始めたが、どうして知ったか訪ねてくると答える。オーダー帳は全て手書き。素材見本も手で貼りつけてある。
スジは「この資料をデータ化して胸の形に合わせてパターンを作ってみてはいかがですか?そのパターンを利用した下着をすぐにお勧めできますよね。そうすればこうやって来なくても、オンライン上でパターンを選択してすぐに購入できるじゃないですか」とオーナーに話した。←さすが、キャリアウーマンのスジならではの発案!
しかしオーナーはそういう知識は持ち合わせていないし、今までの自分の技術を使いたかっただけで、一人ずつと会って話しながら作るのが好きだと尻込みをする。これはこれで、納得のいく話であって。
良い話をしてくれたのに私が商売の素質がなくて、と言うオーナーに、ブラの価格を聞くと2万5千円と言われ、固まるスジ(笑)

週末の静かなキョルマルエにウォンソクは入ってきた。休憩室ではマッサージチェア堪能中のセヒ。昨日あれだけ頑張ったんだもんね!ウォンソクが声を掛けると眠りから覚め、湿布じゃ追いつかないのでマッサージを受けに来たと話すセヒ。ウォンソクはデートで出てきたが、仕事のためにちょっと寄ったと言った。「楽しいデートを」と言われたウォンソク。真面目な表情でセヒに訊いた。「セヒさんはジホをすごく愛しているんでしょう?」
つまらない質問をしましたと取り消してデスクに行こうとするウォンソクを呼びとめたセヒ。「コーヒー、飲みますか?」

屋上に出てコーヒーを一緒に飲む2人。「結婚がこじれているんですか?」とセヒはストレートに尋ねた。その問いに、結婚がこじれてるのか恋愛がこじれているのか、はたまた愛する心がこじれているのかがもう分からないと率直に話すウォンソク。前はあれだけ激しいケンカもしたのに、今はもうケンカもしなくなったと言う。お互い考えが違うと分かっていてもケンカをしない、ケンカをすれば・・・
「引っ込みがつかなくなるかと思って」セヒが言った。「そうです」きっとセヒは経験者なんだろうね。

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「実は、ジホさんと私とお互い愛し合って結婚したのではないんです。ただ、全てのことがぴったり合って結婚しました」と正直にセヒは言った。「一緒に住んで心地悪いことがなくて」ウォンソクは何も言わないけど驚いたよう。
「だけど、そうしてから」「感情が生まれたんですか?」「ええ」セヒは頷く。「私自身がすごく楽になったから、心にも空間ができたということをこの結婚を通して分かるようになりました」
ウォンソクは前から愛と結婚がイコールかを疑問に思っていた。だから、今のセヒの話もそういうことかと受け取った。でも、セヒはそういう命題ではなく、お互いに正直になる必要があると助言した。
セヒは、人間は利己的な動物で結婚はその欲望が一番克明に表れる制度の一つだと言った。その『欲望』というワードにウォンソクが反応した。「僕はそういうのはないです」

「僕はただホランが笑うのが好きで、僕がホランを幸せにしてあげたくて、何よりホランがいなければ僕はダメです。生きていけない」お互いにそれを知っているのに、何をこれ以上正直になるのかとウォンソクが言う。
セヒは今ウォンソクが言ったことは全て『僕』が主語で相手が主語にはならなかったと指摘した。←僕が、僕がという利己の主張が欲望となることにウォンソクは気づいているのかな?考え込んでしまったウォンソク。
「それで、最近の子たちは主に何をするのですか?デートするとき」←今度はセヒがウォンソクにデートの相談を(笑)

ジホはボンナムの代わりに週末出勤中。テーブルを片付けていると、不意にセヒとのキスの感触が甦って頭の中をぐるぐる回る。ジホは頭を振り、煩悩を振り払うかのようにゴシゴシと机を拭く。可愛いわ〜ジホ。
頭をぶんぶん振って机を拭くジホの姿を見ながら心配そうに店に入ってきたスジ。「どうしたの?」
「汚い。テーブルがとっても汚い!」←ジホはそういう欲望の心が汚いものと思っているのかな〜?そんなことないのに!!

スジはオーダーブラの店の帰りに寄ったのだった。「ねぇ、ちょっと胸出してみてよ」とおもむろにジホに言い、バックヤードで採寸〜
スジはさっきのお店で思いついたオンライン受注のアイディアをジホに話した。会社には行かなくちゃならないから自分ではできないけど、面白そうだから趣味としてやってみると言うスジ。あのオーナーに(データを)あげてもいいし、と言うスジにこの機会に自分でやってみたらと勧めるジホ。スジの夢は昔から社長だったから。
スジは会社は辞められない、それに知っての通り人生が自分だけのものじゃないから、とジホに答えた。「あんたの姉さんはあんたと事情が違うのよ〜」と最後はちょっとおどけたように言うスジ。ジホはスジの目がキラキラ輝いていたからと言うと、スジはちょっと意外だったみたい。「あんたが大家さんの話をするときみたいに?」とからかう。

「私、本当に気になるんだけど」と前置きしてスジはストレートに訊いた。「したくないの?大家さんと」
必死にごまかしモードに入るジホだけど、さすが女友達は遠慮なく訊いてくる!好きな男と一緒に住んで隣の部屋にいるのに体が熱くならないの?とか(笑)必死に否定するジホ。スジは心底不思議そう。「処女だからそうなのかな?初めから何も知らないから」と言われたジホは微妙な表情(笑)

勤務が終わってバスを待つジホ。珍しく高校生の女子グループもいて、電話を見ながらキャッキャお喋りしている。ジホはさっきスジから言われた言葉を頭の中で思い出していた。「だけど気をつけなさいよ、一緒に寝る考えじゃないならスキンシップみたいなことは初めから考えないこと」スジは大学時代の自分の初カレのことを持ち出し、「最後まで行く気がないならスキンシップは最初からしないこと。最初の欲情が一番恐ろしいの。特にあんたみたいな処女は。パンドラの箱を開けることなのよ」

“そうだった、私はこの契約結婚でとても重要な事実を見過ごしていた。私は女子中、女子高を出て大学時代に一度も恋愛ができなかった処女という事実。そんな私が、好きな男と一つ屋根の下で暮らすことになるとは・・・それも私のパンドラの箱を開けた男と” ジホは急に憂鬱な表情になった。隣の女子高生たちは何の話をしているのか、「初心者が怖いんだよ、何にも知らないから」と騒いでいる。
「そうよ、ホント初心者が怖いのよ!あー、一日にキスのこと何回考えてるのよ〜、この処女が!!」←大声で頭を抱えて叫ぶジホ。女子高生たちはさわらぬ神にたたりなしと退散(笑)
そこにセヒがバス停にやってきたよ〜〜

「うわ〜ん」頭を抱えて起き上ったジホの目の前にセヒの顔。「頭が痛いんですか?」セヒが来たことにビックリしているジホ。「ちょっと会社に行ってたんですが来てみました。ジホさんが仕事終わる時間になったかと思って」ジホは嬉しくて、即、乙女モードに変わったよ!セヒは迎えにきてくれたんだね〜
「週末ですが、何かしたい事ないですか?」「したい事ですか?したい事・・・」ジホがしたい事とは・・・既にセヒの唇しか見えないジホ。幻覚まで見えてくる始末(笑)はっとして気づくといつものイケメンなセヒ。
「いえ。無いです、そんな事。ありません!そんな事!!」真顔で強力に否定するジホ。

「それなら私がしたい事、しに行きますか?」とセヒはジホに手を差し出した。ジホが指を掴むとギュッと繋ぎ直してくれるセヒ。ジホはすぐ嬉しそうな顔になり、セヒについて行く。普通の恋人同士のデートが始まった!
手を繋いで道を歩く2人。ジホはセヒから目が離せない。すると向こうにストリートで歌うミュージシャンが。そう、特別出演のMeloManceのお二人ですね〜。出番はここだったか〜。曲は『선물(ソンムル)』です。

「あれ、見に行きますか?」「はい」手を繋いだまま路上ライブを見物する2人。曲が盛り上がるところで皆が拍手をすると、セヒも手を放して拍手をした。“あ・・・”とでも言いたそうなジホの顔。手が離れて急につまらなそうな顔になる。分かりやすい(笑)でもすぐにライブを楽しんでいるようなセヒの様子を見てニッコリ。

銀杏並木を歩きながら、セヒはどうして自分が猫が好きなのかを熱弁中。猫は自分の重要な事だけを選んで記憶し、そうでないことは簡単に忘れる。「それが私が猫を好きだという理由です」
ジホは話に集中できず、セヒの手ばかりに集中。自分の指を伸ばしてみたり、引っ込めてみたり、手を繋ぎたいのに勇気が出ずに繋げない。
「ジホさんは?好きな動物…」と訊かれたジホ。好きな動物はカタツムリと答えた。一生、自分の家を持って暮らすから、と言うジホに新しい解析だと感心するセヒ。でもその間もジホは・・・指を出したり引っ込めたり(笑)

向こうの方から歓声が聞こえる。ダーツで風船を割って景品をもらう屋台が出ていたのだ。「あれ、しに行きますか?」と言うセヒ。
「え、どこに・・・」と手を繋ぎたくて気もそぞろなジホの手をまたギュッと握って「あそこです」と真剣な眼差し。急に機嫌が直ったジホは「ええ」と答えて2人は駆け出しながら屋台に向かった。

つづきます〜










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posted by nonontv at 19:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 2017ドラマ
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なんとなくで勉強し始めた韓国語。せっかく覚えた言葉を忘れないために細々とテレビ視聴しています! 主にバラエティ、時々ドラマ、たまーにk-popの雑食。基本的に字幕なしなので雰囲気で見ております。
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