2017年11月27日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.14-2
〜ep.14-2のつづきから〜
セヒと助監督は喫茶店に入っている。助監督はセヒに名刺を差し出した。前にも来たことがあると言う助監督の言葉に名刺の名前を見ると、以前ジホのキャリーが送り返されたときに付いていた付箋と同じ名前を認めた。セヒは知っていると答えた。
ジホが結婚していたとは知らなかったとおずおずと話す助監督。突然セヒに頭を下げて謝りだした。
「あの日は酔っていて記憶が・・・。本当なんです、信じて下さい」セヒが黙っているからか、どんどん一人で話し出す。
「どんなことでも補償はします。解決金もお望みどおりに・・・ですから、告訴取り下げをどうか。新作品に入らなくてはいけなくて」
ここまで聞いて繋がったセヒの記憶。ジホが夜中にパジャマ姿で突然訪ねてきた夜。「行っても行っても終わらないトンネルを一人で歩く夢を見た」とジホが言ったこと。あの時は、セヒはジホの細かい状況は分からなかったんだもんね。でも行くところがないことは見抜いて家に泊めた。
セヒの様子を見て助監督はジホが夫(セヒ)に細かいことを言ってないことを悟ったようだった。
「あ・・・私はご存知とばかり・・・。ユン作家と話をする部分みたいですね。大変失礼しました。ユン作家とお話しします」
そう言って急いで席を立って去ろうとする助監督の腕をセヒは無言で掴んだ。助監督は怯えた顔をする。
「座れ。俺と話をしろ。今すぐ、全部」静かに怒りをたたえているセヒ。物凄い迫力です。←ボンナムのストーカー疑惑のときもこんな感じだったっけ。
ジホとジョンミンはお互いの話を全てしたようだった。「ありがとうございます。言いにくいお話をしてくださって」とジホは言った。ジョンミンはジホに質問をした。「私も聞きたいことがあります。セヒとまた会ったら愛するかという質問、私の答えが“そうだ”だったら、ユン作家の結論はどうでしたか?」と言うことは、答えは違うということ。
「そうでしたら、代表と敵軍になったでしょう」とジホは答えた。ジョンミンは私達ケンカするんでした?と軽口で答えたが、ジホは「待つと思います、セヒさんの気持ちを」と率直に話した。
契約結婚だからそうするのかと言うジョンミン。ジホは首を横に振り、「本当に結婚したとしても同じことです。夫婦だと言ってもお互いの心を当然のように全て持つのは違うじゃないですか」と答えた。
「そうですか?だけど実際結婚というのはそういうものじゃないんですか?お互いがお互いの心を全て携えるということを制度で公式化しておくということ。だから気持ちが変わっても離れづらくするように繋いでおくこと」
「分かりません。私が結婚は初めてで。愛することも」←好きな人の元カノの前ではっきりと、それでいて気負わずに淡々と言えるジホが本当に純粋で強いと思います!
「だから知らないことも多いんですけど、一つ確実に分かります。心は奪って掴むということではないじゃないですか。来るものでしょう」
そしてジホは自分がこのことを知っていることをセヒに秘密にしてほしいと、ジョンミンにお願いするのだった。
ジョンミンはジホと別れた後、車の中で12年前のセヒと別れた時を思い出していた。荷物をまとめ、泣きながらセヒ宛てに「愛することをしないで」の付箋を書いた日。
「そうね。心は奪って掴むということではなかった」自分はその時に分からなかったけれど、ジホがそのことをもう分かっていることにジョンミンは感慨が深い。「うらやましいわね。ユン作家」
その時、外に出ていた理事が車に戻って来た。電話が長かったと言うジョンミンに、理事は深刻な顔で弁護士からだと言った。顔色が変わるジョンミン。ジホの告訴に問題が生じたらしい。助監督が告訴取り下げのお願いにいったところ殴られたという報告が来たのだ。誰に殴られたのかを訊くジョンミンに理事は「ユン作家の旦那さんです」と告げた。「えっ?彼が人を殴ったですって?」驚くジョンミン。
スジはチームの宴会に来ていた。和気あいあいの雰囲気に、チーム長が乾杯の音頭をパク代理に任せた。「2017年ももう残りわずかです。尊敬するチーム長様、愛してます〜!」と愛嬌を言いながら場を盛り上げるパク代理。その後もいろいろとお題目を並べ…その最後にうやむやに「ウ代理、ごめんな。あの日俺が意地悪だったな」と軽い謝罪の言葉を入れた。チームの皆は当然なんのことだか分からない。「さあ、チーム長様!」と掛け声をかけ、皆が「愛してます!」と答えて乾杯。スジはこのあまりに誠意のない謝罪に固まったまま。
一次会が終わり、次の店に行く前に会社に戻るパク代理の後姿をじっと見るスジ。
キョルマルエでは人生ゲーム?中の代表と社員たち。マ代表がいいところで電話が鳴った。相手はスジ。「おう、エギや」
スジはパク代理の後をつけながら電話をしてきたのだった。「言葉は人に対して言うことよね?言葉が通じなければ人じゃないわよね?」何も知らないマ代表は「そうだ、人じゃない。言葉が通じなければ動物か虫かミジンコだ」と言い、さらにスジの気を煽る。
「オッパ。私が始めれば横で支えてくれるって言ったの、本心?」ただならぬ気迫のスジ。「愛してる」と言って電話を切ってしまったスジが急に心配になり、適当に振ったサイコロが良い目を出したのにも関わらず、途中で飛び出して行ってしまったマ代表!
パク代理は会社のビルに入り、エレベーターに向かう。ヒールを響かせて近づくスジ。パク代理がスジに気づき、どうした?と訊くと「解決しなくてはならないことがありまして」と答える。「そうか」とパク代理は何も気づいていない。
そしてエレベーターに乗り込んだパク代理に「ジノ!」と声をかけ、力いっぱいこぶしでパク代理をの頬を殴ったよ!!不意をつかれてエレベーター内に倒れこんだパク代理を見送ったスジ。一応、周りを見て誰にも見られていないか確認!
マ代表が去った後も人生ゲームを続けている社員たち。世界版なのか?台湾を買ったウォンソク。他のスタッフたちがトラ(호랑이=ホランイ)の子の話を出すとどうしても「ホラン」と聞こえてしまう。たまりかねて「やめよう」と途中で投げ出してしまった。
今日は飲みに行こう、僕がおごります!と威勢よく言うウォンソク。同僚たちもその気になったところでボミが「先に帰ります」と言って席を立った。ウォンソクがボミにも一緒に行こうと言うが、自分との約束があると言ってあっさり帰ってしまったボミ。
この前、車で送ったスタッフが「あ〜、今日金曜日だね。梨泰院に行くんじゃない?」有名なフィギュアショップがあるからそこに行くんだろうともう一人のスタッフも言う。ウォンソクはボミに似合ってると言い、話に出たついでに男同士で梨泰院のクラブに行こうと誘った。なんだか嬉しそうなきまりが悪そうな、オタク味あふれる同僚たち(笑)
その2人にクラブにたくさん通ってそうだと言われたウォンソクだったが…「いえ、僕もまだ一度も行ったことがありません」
そして男3人で梨泰院のクラブへ。なんか、日本のクラブとはずいぶん雰囲気が違うような・・・。昭和のバブル??トランス系だとこういうのなのかな〜?とにかく、ド派手なフロア。
クラブ入門者の男3人は音楽と光と人にあたって目から血が出るとか耳から血が出るとか(笑)フロアに降りて踊りに行こうと言うウォンソクに同僚コンビは先に行ってくださいと少々気後れ気味。ウォンソクはホランのこともあってパーッとやりたい気分でもあったから、先に行きますから早く来てくださいね、と言い残しフロアに降りた。見よう見まねで踊る?というか、ランニング?(笑)うるさい音楽に紛れて「俺、ホランを忘れるぞ!」と叫んでいる。だんだん踊りも堂に入ってきたような、やけくそダンスのようなウォンソク。
その時、ポールステージでは一人のブラッククイーンがセクシーなポールダンスを開始。なんとそのクイーンはボミじゃないですか〜!昼と夜の顔が両極端過ぎる〜。やっとこのドラマで自分の能力が出せたね、ボミちゃん!さすが現役のアイドル!!
我を忘れて踊りまくるウォンソクの手をボミはステージ上から引っ張り上げた。下からは「あいつが?」「なんだよ」なんて男たちの声。ボミの相手をすることは皆の憧れなのかな?
当のウォンソクは、「うわ〜、ボミさん!」なんて驚いてるよー。ボミは構わずウォンソクを相手に踊りまくる。
そう言えば、一緒に来た同僚二人組は・・・「ネットカフェ行く?」なんて言って自分たちの性に合わないクラブを出て行っちゃった(笑)
薬局に来て手の甲にバンドエイドを貼っているセヒ。どんだけ殴ったんだよ〜。ボンナムの時だって「人は殴らない」なんて言っていたのに〜〜
セヒは結婚式の日にジホのお母さんからもらった手紙を思い起こしていた。ジホのお母さんの頼み。ジホがまた文を書きたくなったらそうしてやってほしいと。それを思い出してセヒはジョンミンに電話をかけた。
ジョンミンの会社を訪れたセヒ。とうとうまともに顔を合わせることになった2人。
ジホは帰り道、歩きながら契約書を見返していた。夕方セヒが入ったブックカフェに立ち寄るジホ。欲しい本があったのだが見つからず、店員に聞くと今日一冊あったものが売れてしまったと言われた。その本は夕方セヒが買った本。
書店を出るところで電話がかかってきた。それは意外な相手だった。「はい。こんばんは、お義父さん」
ジョンミンはセヒに言った。「けっこう殴ったわね」「迷惑がかかるか?ジホさんに」セヒはジホの心配ばかり。ジョンミンは向こうの会社の代表と会った、親交もあるし大きいことにはしないだろうと言った。いろいろ手を尽くしてくれたんだね。セヒはジョンミンに礼を言った。
「俺がジホさんの夫だということがお前に影響があるか?ジホさんが文を書く仕事において」
「それで訪ねてきたの?私が昔の恋のわだかまりで、もしかしてユン作家を潰すかって?害を与えるかって?」
「うん」あっさり答えるセヒ。ジョンミンは複雑でしょうね〜。いくら自分の中では整理がついていたってこんなにあっさり肯定・・・
セヒは結婚した時にジホのお母さんに頼まれたことをジョンミンに話した。ジホがまた文を書きたくなったら文を書かせてやってくれと、夢を諦めないようにしてやってほしいと。その時はセヒはどうしていいか分からず迷惑にならないようにするとだけ約束したことも。
「お前は知ってるじゃないか、ジホさんが夢を諦めない方法を」「それで私を訪ねてきたのね」ジョンミンはジホだけじゃなくて、セヒもジホのことをすごく思ってることがよく分かったんだね。
「12年ぶりに会った昔の恋人に言う言葉にしては・・・ちょっと憎らしいわ」←さっぱりこう言えるジョンミンも素敵な女性だと思います!!
「ごめん。だけど俺ができることは何もないんだ」ジホが文を書くのを辞めた理由も今日分かったばかりのセヒは、振り回せるのは拳しかなかったとジョンミンに言った。ジョンミンを良い制作者だと聞いたと言うセヒ。
「ジョンミン。俺の妻ではなく、作家として見てくれ。お願いだ」真っ直ぐジョンミンの顔を見て頼んだセヒとその顔を真っ直ぐに見ているジョンミン。
“言葉は人の口から生まれて人の耳で死ぬ” 帰りのバスでセヒは今日買った本を読んでいる。
“しかし、ある言葉たちは死なず、人の心の中に入り込み生き残る。12年俺の心に生き残っていた言葉たちがある瞬間、このように無くなってしまうのか。あんなに努力しても消えなかった言葉だったのに”
セヒがジョンミンの会社を出る時、ジョンミンがエレベーターまで送ってくれた。
「私も訊くことがある」ジョンミンがセヒに言った。「あなた、ユン作家に告白したことあるの?好きだ、でなければ、うん…そんな似たような告白みたいなこと」
セヒが口ごもると「無いのね。知ってる?あなた私にも一度もしたことがない、告白」とジョンミンは振り返りながらセヒに言った。ちょうどエレベーターが到着し、「行くから」とセヒは乗り込む。
「言葉も人の心が行ってこそ生き残るのを知ってる?口の外に吐いてこそ心に行って届くのよ」ジョンミンがセヒにかけた助言はセヒにどう届いたのか。
“偶然ではなかった。あの言葉たちのせいだった。あの人の温かな言葉たちが積もり積もって死んだ心の代わりに生き残ったのだ”
セヒはジホの言葉を思い出していた。わざと線を引くのをやめてほしいと言ったこと。南海の海辺で誰の間違いでもないと言ったこと。何かが流れて何かが壊れることのようにただ、そうなるんだと言ったこと。そして、セヒに心配する必要がないと言ってくれたこと。昨日を生きたからと、今日を全て分かるということではないと言ってくれたこと。
セヒはいつかジホが捨てた『ウリ』の猫の首輪を引き出しから取り出した。
ジホはセヒのお父さんに呼び出されていた。まだバイトを続けているのかと尋ねるお父さんは、もうすぐ辞めることになるとジホが言うと喜んだ。しかしバイトを辞めたら再び文を書く仕事をするということを伝えると途端に険しくなる。セヒのお父さんは専業主婦志向なのだ。家事に集中しろと言われて困るジホ。しかし、それでもはっきりと言った。
「いい機会ができまして、もう一度始めて見ようかと」「それじゃ子供は」
子供をいつ産むんだと言うお父さん。仕事も重要だが、ジホは若いがセヒは年がいってるから、と親としての心配だけど・・・。お父さんは契約結婚のことはもちろん知らないから。
そしてお父さんは懐から通帳と印鑑を出し、ジホに差し出した。これでローンを返して、赤ちゃんを産んだらここから家のことに使えと言うお父さんに戸惑うジホ。結婚したらしてやると約束していたんだとジホに言ったけど、それはチェサの時に言い争っていたように、お父さんの一方的な約束なんだよね。
「私が戴くものではないようです」と断るジホ。「じゃあ誰がいいんだ」とお父さん。当然セヒに直接とジホが言うと、自分とセヒとじゃ話にならないしあげても貰わないとお父さんは言った。妻が間をうまく取り持つことも大切だ、と妻の心得も話す。帰ろうとするお父さんの後姿にジホは声をかけた。
「お父様。お話したいことがあります」
タクシーに乗って帰るお父さんを見送るジホ。なんか顔が暗いよ〜〜。何を言ったのかな?お父さんの態度は案外普通だったけど…。車が出た後、大きくため息をついた。本当に笑顔が無いな、この回・・・
ジホはその足でスジの家に行った。ホランが帰ってこなくてスジがまるで母親のように早く帰って来いと怒って電話をするが、ホランは何だかご機嫌で酔っているみたい。私が子供か?オーバーにするなと言うホラン。おまけに、“オーバー”をシン代理が使っていた“給食体”で話す(笑)もちろんスジとジホには何の事だか通じてないけど(笑)
それでも元気そうなホランに、とりあえずジホは安心した。
ジホはスジとビールを飲みながら、映画の『卒業』の話を持ち出した。10回以上見た、ジホが一番好きな映画。初めて見たのは高1の時。ベンジャミンとエレーンが手を繋いで式場から出てきた場面に惹かれた。17歳の目にはそれがロマンティックに見えた。だけど二十歳を過ぎてまた見たら違って見えた。その後の二人の表情。式場で浮かれて逃げたけど、バスに乗ったら二人が妙に言葉がなくなった。不安で、虚無となって。
「幼かったときは分からなかったけど、いつからかそのシーンが見えたんだ」
突然このことを言い出したジホに対してすぐにスジはジホが何が言いたいか分かるんだね。
「どうして?そのシーンが見えたの?大家さんとあんたと2人の間に?」スジに訊かれて黙ってしまうジホ。「辛いの?」
スジに優しく訊かれて、ジホは涙が込み上げてきた。「うん」
ジホが帰る時、寒風の中、外でタクシーを一緒に待ってくれているスジ。そこに電話がかかってきた。「今?分かった」と短く切り、何でもなかったようにまた一緒に待ってくれる。ジホはその相手がマ代表だと分かっていて「行きな」と言った。
「違うよ、もう」とスジは知らんぷりするんだけど、ジホは「いいから行きなって。マ代表が待ってる」とスジを送る。スジは到着したら連絡するんだよ!と言ってマ代表の許へ走って行った。
マ代表はさっきの電話からスジが心配だったんだね。それで家の前まで来た。スジはマ代表を見てニコニコしてる。「スジ、大丈夫か?何のことだよ」と心配が口に出るマ代表。パク代理とのことを訊くと、マ代表のやり方では通じなかったから自分のやり方でやったと嬉々として話すスジ。その方法をマ代表が訊くと「口ばしの桶をかっ飛ばしたの」と、子供のように得意満面のスジ。マ代表の前では子供っぽい仕草をするんだよね〜〜
ジホがタクシーに乗り込むときに聞こえてきたマ代表の歓声。「よくやった、こっちに来い!ワハハハ〜」ジホが振り返ると2人は楽しそうに抱き合っている。その姿を見て微笑みが出るジホ。
“愛が生まれてこそ分かった。私たちの結婚が便利だったのは、愛が無かったせいだったことを”
結婚式の日、式場に行くバスの中で2人が事務的に費用折半の話をしていたことをジホは思い出していた。
“結婚は本来、愛ですることなのに、なのにどうして”
さっき会ったお父さんから通帳を渡され、子供の話を出されたことも同時に思い起こした。
“愛が生まれた後から、傷はより大きくなってだけいくということだろうか”
家ではセヒが猫に『ウリ』の首輪をつけてあげていた。
さっきジョンミンに言われてジホに告白することにしたみたいだね!「そうだ、俺も分かってる。すごくきまりが悪いこと」猫に話しかけているセヒ。こちらは気持ちが決まって表情がさっぱりしている。
「だけど思ったよりよく似合ってる」猫を抱き上げながら、「今日一度、うまくやってみよう」
ジホが乗ったタクシーをエントランスまで迎えに来たセヒ。ジホが全然笑ってないのが切ないよ!
スジの家に行ったのかを尋ねたセヒ。ジホの手を繋ごうとするんだけど・・・ジホはバッグを持ち替えて、さらにポケットに手を入れてしまった。手の行き場がなくなっちゃったセヒ。この前のデートの時と反対だ!
「今日、契約うまくいきましたか?」「はい、代表がなにしろ良い方なので」「ええ、よかったですね」
セヒはジホの方を見てるんだけど、ジホはセヒの方を見ない。前だけ向いている。
「疲れてるように見えますね」とセヒが言った。「ええ、くたびれました。今日に限って」とジホが答える。
玄関に入るとジホがセヒに改まった様子で言った。「私、お話しすることがあります」
「はい、ちょうど私もあります。お話しすること」とセヒも言った。2人の温度差が・・・そしてそれはいつもと逆パターン。元気がないジホが見ていて辛い・・・
先に居間に来たセヒは猫の首輪を直してあげながら、「これよく見えないかな?」なんて言ってる。猫が長毛種だから首輪が埋もれちゃってるんだね〜
そんなこんなしていると、ジホも部屋から出てきてソファーに座った。大きく息を吐いてビールを開けるジホ。良くも悪くも全部外に出てるジホだから、セヒも少し変だと思ってるかな?
「私達・・・」同時に言葉を発した2人。「先に言ってください」とジホに言われ、「ですから、もう僕たち・・・」と言おうとするセヒなんだけど、ジホの様子を見て「いいえ。ジホさんが先に仰ってください」とジホに譲る。
ジホが口を開いた。「もう私達・・・契約をもう終わりにしたらいいと思います」
“言葉はいつも、心より遅い”
ジホが全然笑わない回だったので〜〜。悲しかったです!!
もうあと2回だけど急激にシリアスな展開なので、ラストが心配なんですけど・・・
一応、セヒはまだ告白しようとしてるらしいし(マ代表にメールで相談w)、ジホもデートに誘ってるしなあ。○○年後とかはあんまりなってほしくない展開なんですが・・・
予告最後の、「結婚って何ですか?ご存知です?セヒさんは」「愛でする結婚は幸せなものでしょう?」というジホの声がなぜか寂しく聞こえます。
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セヒと助監督は喫茶店に入っている。助監督はセヒに名刺を差し出した。前にも来たことがあると言う助監督の言葉に名刺の名前を見ると、以前ジホのキャリーが送り返されたときに付いていた付箋と同じ名前を認めた。セヒは知っていると答えた。
ジホが結婚していたとは知らなかったとおずおずと話す助監督。突然セヒに頭を下げて謝りだした。
「あの日は酔っていて記憶が・・・。本当なんです、信じて下さい」セヒが黙っているからか、どんどん一人で話し出す。
「どんなことでも補償はします。解決金もお望みどおりに・・・ですから、告訴取り下げをどうか。新作品に入らなくてはいけなくて」
ここまで聞いて繋がったセヒの記憶。ジホが夜中にパジャマ姿で突然訪ねてきた夜。「行っても行っても終わらないトンネルを一人で歩く夢を見た」とジホが言ったこと。あの時は、セヒはジホの細かい状況は分からなかったんだもんね。でも行くところがないことは見抜いて家に泊めた。
セヒの様子を見て助監督はジホが夫(セヒ)に細かいことを言ってないことを悟ったようだった。
「あ・・・私はご存知とばかり・・・。ユン作家と話をする部分みたいですね。大変失礼しました。ユン作家とお話しします」
そう言って急いで席を立って去ろうとする助監督の腕をセヒは無言で掴んだ。助監督は怯えた顔をする。
「座れ。俺と話をしろ。今すぐ、全部」静かに怒りをたたえているセヒ。物凄い迫力です。←ボンナムのストーカー疑惑のときもこんな感じだったっけ。
ジホとジョンミンはお互いの話を全てしたようだった。「ありがとうございます。言いにくいお話をしてくださって」とジホは言った。ジョンミンはジホに質問をした。「私も聞きたいことがあります。セヒとまた会ったら愛するかという質問、私の答えが“そうだ”だったら、ユン作家の結論はどうでしたか?」と言うことは、答えは違うということ。
「そうでしたら、代表と敵軍になったでしょう」とジホは答えた。ジョンミンは私達ケンカするんでした?と軽口で答えたが、ジホは「待つと思います、セヒさんの気持ちを」と率直に話した。
契約結婚だからそうするのかと言うジョンミン。ジホは首を横に振り、「本当に結婚したとしても同じことです。夫婦だと言ってもお互いの心を当然のように全て持つのは違うじゃないですか」と答えた。
「そうですか?だけど実際結婚というのはそういうものじゃないんですか?お互いがお互いの心を全て携えるということを制度で公式化しておくということ。だから気持ちが変わっても離れづらくするように繋いでおくこと」
「分かりません。私が結婚は初めてで。愛することも」←好きな人の元カノの前ではっきりと、それでいて気負わずに淡々と言えるジホが本当に純粋で強いと思います!
「だから知らないことも多いんですけど、一つ確実に分かります。心は奪って掴むということではないじゃないですか。来るものでしょう」
そしてジホは自分がこのことを知っていることをセヒに秘密にしてほしいと、ジョンミンにお願いするのだった。
ジョンミンはジホと別れた後、車の中で12年前のセヒと別れた時を思い出していた。荷物をまとめ、泣きながらセヒ宛てに「愛することをしないで」の付箋を書いた日。
「そうね。心は奪って掴むということではなかった」自分はその時に分からなかったけれど、ジホがそのことをもう分かっていることにジョンミンは感慨が深い。「うらやましいわね。ユン作家」
その時、外に出ていた理事が車に戻って来た。電話が長かったと言うジョンミンに、理事は深刻な顔で弁護士からだと言った。顔色が変わるジョンミン。ジホの告訴に問題が生じたらしい。助監督が告訴取り下げのお願いにいったところ殴られたという報告が来たのだ。誰に殴られたのかを訊くジョンミンに理事は「ユン作家の旦那さんです」と告げた。「えっ?彼が人を殴ったですって?」驚くジョンミン。
スジはチームの宴会に来ていた。和気あいあいの雰囲気に、チーム長が乾杯の音頭をパク代理に任せた。「2017年ももう残りわずかです。尊敬するチーム長様、愛してます〜!」と愛嬌を言いながら場を盛り上げるパク代理。その後もいろいろとお題目を並べ…その最後にうやむやに「ウ代理、ごめんな。あの日俺が意地悪だったな」と軽い謝罪の言葉を入れた。チームの皆は当然なんのことだか分からない。「さあ、チーム長様!」と掛け声をかけ、皆が「愛してます!」と答えて乾杯。スジはこのあまりに誠意のない謝罪に固まったまま。
一次会が終わり、次の店に行く前に会社に戻るパク代理の後姿をじっと見るスジ。
キョルマルエでは人生ゲーム?中の代表と社員たち。マ代表がいいところで電話が鳴った。相手はスジ。「おう、エギや」
スジはパク代理の後をつけながら電話をしてきたのだった。「言葉は人に対して言うことよね?言葉が通じなければ人じゃないわよね?」何も知らないマ代表は「そうだ、人じゃない。言葉が通じなければ動物か虫かミジンコだ」と言い、さらにスジの気を煽る。
「オッパ。私が始めれば横で支えてくれるって言ったの、本心?」ただならぬ気迫のスジ。「愛してる」と言って電話を切ってしまったスジが急に心配になり、適当に振ったサイコロが良い目を出したのにも関わらず、途中で飛び出して行ってしまったマ代表!
パク代理は会社のビルに入り、エレベーターに向かう。ヒールを響かせて近づくスジ。パク代理がスジに気づき、どうした?と訊くと「解決しなくてはならないことがありまして」と答える。「そうか」とパク代理は何も気づいていない。
そしてエレベーターに乗り込んだパク代理に「ジノ!」と声をかけ、力いっぱいこぶしでパク代理をの頬を殴ったよ!!不意をつかれてエレベーター内に倒れこんだパク代理を見送ったスジ。一応、周りを見て誰にも見られていないか確認!
マ代表が去った後も人生ゲームを続けている社員たち。世界版なのか?台湾を買ったウォンソク。他のスタッフたちがトラ(호랑이=ホランイ)の子の話を出すとどうしても「ホラン」と聞こえてしまう。たまりかねて「やめよう」と途中で投げ出してしまった。
今日は飲みに行こう、僕がおごります!と威勢よく言うウォンソク。同僚たちもその気になったところでボミが「先に帰ります」と言って席を立った。ウォンソクがボミにも一緒に行こうと言うが、自分との約束があると言ってあっさり帰ってしまったボミ。
この前、車で送ったスタッフが「あ〜、今日金曜日だね。梨泰院に行くんじゃない?」有名なフィギュアショップがあるからそこに行くんだろうともう一人のスタッフも言う。ウォンソクはボミに似合ってると言い、話に出たついでに男同士で梨泰院のクラブに行こうと誘った。なんだか嬉しそうなきまりが悪そうな、オタク味あふれる同僚たち(笑)
その2人にクラブにたくさん通ってそうだと言われたウォンソクだったが…「いえ、僕もまだ一度も行ったことがありません」
そして男3人で梨泰院のクラブへ。なんか、日本のクラブとはずいぶん雰囲気が違うような・・・。昭和のバブル??トランス系だとこういうのなのかな〜?とにかく、ド派手なフロア。
クラブ入門者の男3人は音楽と光と人にあたって目から血が出るとか耳から血が出るとか(笑)フロアに降りて踊りに行こうと言うウォンソクに同僚コンビは先に行ってくださいと少々気後れ気味。ウォンソクはホランのこともあってパーッとやりたい気分でもあったから、先に行きますから早く来てくださいね、と言い残しフロアに降りた。見よう見まねで踊る?というか、ランニング?(笑)うるさい音楽に紛れて「俺、ホランを忘れるぞ!」と叫んでいる。だんだん踊りも堂に入ってきたような、やけくそダンスのようなウォンソク。
その時、ポールステージでは一人のブラッククイーンがセクシーなポールダンスを開始。なんとそのクイーンはボミじゃないですか〜!昼と夜の顔が両極端過ぎる〜。やっとこのドラマで自分の能力が出せたね、ボミちゃん!さすが現役のアイドル!!
我を忘れて踊りまくるウォンソクの手をボミはステージ上から引っ張り上げた。下からは「あいつが?」「なんだよ」なんて男たちの声。ボミの相手をすることは皆の憧れなのかな?
当のウォンソクは、「うわ〜、ボミさん!」なんて驚いてるよー。ボミは構わずウォンソクを相手に踊りまくる。
そう言えば、一緒に来た同僚二人組は・・・「ネットカフェ行く?」なんて言って自分たちの性に合わないクラブを出て行っちゃった(笑)
薬局に来て手の甲にバンドエイドを貼っているセヒ。どんだけ殴ったんだよ〜。ボンナムの時だって「人は殴らない」なんて言っていたのに〜〜
セヒは結婚式の日にジホのお母さんからもらった手紙を思い起こしていた。ジホのお母さんの頼み。ジホがまた文を書きたくなったらそうしてやってほしいと。それを思い出してセヒはジョンミンに電話をかけた。
ジョンミンの会社を訪れたセヒ。とうとうまともに顔を合わせることになった2人。
ジホは帰り道、歩きながら契約書を見返していた。夕方セヒが入ったブックカフェに立ち寄るジホ。欲しい本があったのだが見つからず、店員に聞くと今日一冊あったものが売れてしまったと言われた。その本は夕方セヒが買った本。
書店を出るところで電話がかかってきた。それは意外な相手だった。「はい。こんばんは、お義父さん」
ジョンミンはセヒに言った。「けっこう殴ったわね」「迷惑がかかるか?ジホさんに」セヒはジホの心配ばかり。ジョンミンは向こうの会社の代表と会った、親交もあるし大きいことにはしないだろうと言った。いろいろ手を尽くしてくれたんだね。セヒはジョンミンに礼を言った。
「俺がジホさんの夫だということがお前に影響があるか?ジホさんが文を書く仕事において」
「それで訪ねてきたの?私が昔の恋のわだかまりで、もしかしてユン作家を潰すかって?害を与えるかって?」
「うん」あっさり答えるセヒ。ジョンミンは複雑でしょうね〜。いくら自分の中では整理がついていたってこんなにあっさり肯定・・・
セヒは結婚した時にジホのお母さんに頼まれたことをジョンミンに話した。ジホがまた文を書きたくなったら文を書かせてやってくれと、夢を諦めないようにしてやってほしいと。その時はセヒはどうしていいか分からず迷惑にならないようにするとだけ約束したことも。
「お前は知ってるじゃないか、ジホさんが夢を諦めない方法を」「それで私を訪ねてきたのね」ジョンミンはジホだけじゃなくて、セヒもジホのことをすごく思ってることがよく分かったんだね。
「12年ぶりに会った昔の恋人に言う言葉にしては・・・ちょっと憎らしいわ」←さっぱりこう言えるジョンミンも素敵な女性だと思います!!
「ごめん。だけど俺ができることは何もないんだ」ジホが文を書くのを辞めた理由も今日分かったばかりのセヒは、振り回せるのは拳しかなかったとジョンミンに言った。ジョンミンを良い制作者だと聞いたと言うセヒ。
「ジョンミン。俺の妻ではなく、作家として見てくれ。お願いだ」真っ直ぐジョンミンの顔を見て頼んだセヒとその顔を真っ直ぐに見ているジョンミン。
“言葉は人の口から生まれて人の耳で死ぬ” 帰りのバスでセヒは今日買った本を読んでいる。
“しかし、ある言葉たちは死なず、人の心の中に入り込み生き残る。12年俺の心に生き残っていた言葉たちがある瞬間、このように無くなってしまうのか。あんなに努力しても消えなかった言葉だったのに”
セヒがジョンミンの会社を出る時、ジョンミンがエレベーターまで送ってくれた。
「私も訊くことがある」ジョンミンがセヒに言った。「あなた、ユン作家に告白したことあるの?好きだ、でなければ、うん…そんな似たような告白みたいなこと」
セヒが口ごもると「無いのね。知ってる?あなた私にも一度もしたことがない、告白」とジョンミンは振り返りながらセヒに言った。ちょうどエレベーターが到着し、「行くから」とセヒは乗り込む。
「言葉も人の心が行ってこそ生き残るのを知ってる?口の外に吐いてこそ心に行って届くのよ」ジョンミンがセヒにかけた助言はセヒにどう届いたのか。
“偶然ではなかった。あの言葉たちのせいだった。あの人の温かな言葉たちが積もり積もって死んだ心の代わりに生き残ったのだ”
セヒはジホの言葉を思い出していた。わざと線を引くのをやめてほしいと言ったこと。南海の海辺で誰の間違いでもないと言ったこと。何かが流れて何かが壊れることのようにただ、そうなるんだと言ったこと。そして、セヒに心配する必要がないと言ってくれたこと。昨日を生きたからと、今日を全て分かるということではないと言ってくれたこと。
セヒはいつかジホが捨てた『ウリ』の猫の首輪を引き出しから取り出した。
ジホはセヒのお父さんに呼び出されていた。まだバイトを続けているのかと尋ねるお父さんは、もうすぐ辞めることになるとジホが言うと喜んだ。しかしバイトを辞めたら再び文を書く仕事をするということを伝えると途端に険しくなる。セヒのお父さんは専業主婦志向なのだ。家事に集中しろと言われて困るジホ。しかし、それでもはっきりと言った。
「いい機会ができまして、もう一度始めて見ようかと」「それじゃ子供は」
子供をいつ産むんだと言うお父さん。仕事も重要だが、ジホは若いがセヒは年がいってるから、と親としての心配だけど・・・。お父さんは契約結婚のことはもちろん知らないから。
そしてお父さんは懐から通帳と印鑑を出し、ジホに差し出した。これでローンを返して、赤ちゃんを産んだらここから家のことに使えと言うお父さんに戸惑うジホ。結婚したらしてやると約束していたんだとジホに言ったけど、それはチェサの時に言い争っていたように、お父さんの一方的な約束なんだよね。
「私が戴くものではないようです」と断るジホ。「じゃあ誰がいいんだ」とお父さん。当然セヒに直接とジホが言うと、自分とセヒとじゃ話にならないしあげても貰わないとお父さんは言った。妻が間をうまく取り持つことも大切だ、と妻の心得も話す。帰ろうとするお父さんの後姿にジホは声をかけた。
「お父様。お話したいことがあります」
タクシーに乗って帰るお父さんを見送るジホ。なんか顔が暗いよ〜〜。何を言ったのかな?お父さんの態度は案外普通だったけど…。車が出た後、大きくため息をついた。本当に笑顔が無いな、この回・・・
ジホはその足でスジの家に行った。ホランが帰ってこなくてスジがまるで母親のように早く帰って来いと怒って電話をするが、ホランは何だかご機嫌で酔っているみたい。私が子供か?オーバーにするなと言うホラン。おまけに、“オーバー”をシン代理が使っていた“給食体”で話す(笑)もちろんスジとジホには何の事だか通じてないけど(笑)
それでも元気そうなホランに、とりあえずジホは安心した。
ジホはスジとビールを飲みながら、映画の『卒業』の話を持ち出した。10回以上見た、ジホが一番好きな映画。初めて見たのは高1の時。ベンジャミンとエレーンが手を繋いで式場から出てきた場面に惹かれた。17歳の目にはそれがロマンティックに見えた。だけど二十歳を過ぎてまた見たら違って見えた。その後の二人の表情。式場で浮かれて逃げたけど、バスに乗ったら二人が妙に言葉がなくなった。不安で、虚無となって。
「幼かったときは分からなかったけど、いつからかそのシーンが見えたんだ」
突然このことを言い出したジホに対してすぐにスジはジホが何が言いたいか分かるんだね。
「どうして?そのシーンが見えたの?大家さんとあんたと2人の間に?」スジに訊かれて黙ってしまうジホ。「辛いの?」
スジに優しく訊かれて、ジホは涙が込み上げてきた。「うん」
ジホが帰る時、寒風の中、外でタクシーを一緒に待ってくれているスジ。そこに電話がかかってきた。「今?分かった」と短く切り、何でもなかったようにまた一緒に待ってくれる。ジホはその相手がマ代表だと分かっていて「行きな」と言った。
「違うよ、もう」とスジは知らんぷりするんだけど、ジホは「いいから行きなって。マ代表が待ってる」とスジを送る。スジは到着したら連絡するんだよ!と言ってマ代表の許へ走って行った。
マ代表はさっきの電話からスジが心配だったんだね。それで家の前まで来た。スジはマ代表を見てニコニコしてる。「スジ、大丈夫か?何のことだよ」と心配が口に出るマ代表。パク代理とのことを訊くと、マ代表のやり方では通じなかったから自分のやり方でやったと嬉々として話すスジ。その方法をマ代表が訊くと「口ばしの桶をかっ飛ばしたの」と、子供のように得意満面のスジ。マ代表の前では子供っぽい仕草をするんだよね〜〜
ジホがタクシーに乗り込むときに聞こえてきたマ代表の歓声。「よくやった、こっちに来い!ワハハハ〜」ジホが振り返ると2人は楽しそうに抱き合っている。その姿を見て微笑みが出るジホ。
“愛が生まれてこそ分かった。私たちの結婚が便利だったのは、愛が無かったせいだったことを”
結婚式の日、式場に行くバスの中で2人が事務的に費用折半の話をしていたことをジホは思い出していた。
“結婚は本来、愛ですることなのに、なのにどうして”
さっき会ったお父さんから通帳を渡され、子供の話を出されたことも同時に思い起こした。
“愛が生まれた後から、傷はより大きくなってだけいくということだろうか”
家ではセヒが猫に『ウリ』の首輪をつけてあげていた。
さっきジョンミンに言われてジホに告白することにしたみたいだね!「そうだ、俺も分かってる。すごくきまりが悪いこと」猫に話しかけているセヒ。こちらは気持ちが決まって表情がさっぱりしている。
「だけど思ったよりよく似合ってる」猫を抱き上げながら、「今日一度、うまくやってみよう」
ジホが乗ったタクシーをエントランスまで迎えに来たセヒ。ジホが全然笑ってないのが切ないよ!
スジの家に行ったのかを尋ねたセヒ。ジホの手を繋ごうとするんだけど・・・ジホはバッグを持ち替えて、さらにポケットに手を入れてしまった。手の行き場がなくなっちゃったセヒ。この前のデートの時と反対だ!
「今日、契約うまくいきましたか?」「はい、代表がなにしろ良い方なので」「ええ、よかったですね」
セヒはジホの方を見てるんだけど、ジホはセヒの方を見ない。前だけ向いている。
「疲れてるように見えますね」とセヒが言った。「ええ、くたびれました。今日に限って」とジホが答える。
玄関に入るとジホがセヒに改まった様子で言った。「私、お話しすることがあります」
「はい、ちょうど私もあります。お話しすること」とセヒも言った。2人の温度差が・・・そしてそれはいつもと逆パターン。元気がないジホが見ていて辛い・・・
先に居間に来たセヒは猫の首輪を直してあげながら、「これよく見えないかな?」なんて言ってる。猫が長毛種だから首輪が埋もれちゃってるんだね〜
そんなこんなしていると、ジホも部屋から出てきてソファーに座った。大きく息を吐いてビールを開けるジホ。良くも悪くも全部外に出てるジホだから、セヒも少し変だと思ってるかな?
「私達・・・」同時に言葉を発した2人。「先に言ってください」とジホに言われ、「ですから、もう僕たち・・・」と言おうとするセヒなんだけど、ジホの様子を見て「いいえ。ジホさんが先に仰ってください」とジホに譲る。
ジホが口を開いた。「もう私達・・・契約をもう終わりにしたらいいと思います」
“言葉はいつも、心より遅い”
ジホが全然笑わない回だったので〜〜。悲しかったです!!
もうあと2回だけど急激にシリアスな展開なので、ラストが心配なんですけど・・・
一応、セヒはまだ告白しようとしてるらしいし(マ代表にメールで相談w)、ジホもデートに誘ってるしなあ。○○年後とかはあんまりなってほしくない展開なんですが・・・
予告最後の、「結婚って何ですか?ご存知です?セヒさんは」「愛でする結婚は幸せなものでしょう?」というジホの声がなぜか寂しく聞こえます。
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ほんと、ほんと、このドラマのこと話し始めようとしたらどんどん出てきちゃいますよね〜
物語なのは分かってるのに、いろいろ考えさせられるところもたくさんあります!
セヒはジョンミンと会わなければ、いつまでも自分がジョンミンに未練があるって思い込んでたんだと思うんです。会った時の練習もしてたぐらいだから。でも実際に会ったら違ったんですよね。そのことだけでもジョンミンが出てきてくれたことの意味があると思います〜
しかしジョンミン、いい人過ぎますね!もちろん、ジホにもそうしてあげたくなる魅力があるんですね。単純な対立する役柄にしなかった脚本家さんにありがとうと言いたいです(^^)
今回の訳はいつもに増してすごい適当に流してしまったところが多いので、間違いも多いと思います!雰囲気で読んでくださいね〜←言い訳(笑)
辛い回だったので、あんまりリピートしたくなかったので・・・
あと、「給食体」の訳し方が壊滅的によく分からなくて(笑)。ゆーこさんが教えて下さって私もわかりました!
あと今日明日の回で皆が落ち着くべき場所で笑っていてほしいですね!私も笑いたいです〜〜
おはよーございます٩(๑^o^๑)۶
私の携帯の調子が悪くてコメント出来てませんでしたが、先週分のお話の訳をしてくださり、本当にありがとうございました!!
先週の2話は、辛いお話も多かったので、訳してるのも辛かったですよね…なのに、今回も、本当に温かい訳をしてくださり、内容をより理解することができました!
ジホがジョンミンに、セヒとのことを包み隠さず言って、ジョンミンもジホに正直に気持ちを言ってるシーン、二人とも素敵でした。本当に二人ともセヒのことがなければ、親友になれてましたよね(><)
ジョンミン、ほんまにサッパリした性格で素敵過ぎます!キレイですよね!
セヒが助監督の腕を掴んで、包み隠さず全部俺に言え!って引き止めたシーンは、ゾクってしました。
ほんと、前にボンナムからジホを引き離した時みたいな感じで。
セヒは、家と猫にしか興味を示さなかったのに、いつの間にか、ジホのことってなると、男らしい一面が出てセヒ自身もビックリしてそうですよね!
その後、ジョンミンとセヒがついに顔を合わせることになった時も、ジホのお母さんとの約束を守るべく、ジョンミンに、ジホを作家として宜しく頼むってお願いしてるのもカッコよかったですね!
私がもし、ジョンミンの立場なら、ほんまに、12年ぶりなのに、ジホのことばっかり…ってなって、あんたの話はそれだけか!!私にもっと言うことないんか!!ってキレてしまいそうなのに、ジョンミン、、ほんまにいい女過ぎて見習わないといけないです。
最後は、ちゃんと、ジホに言葉で気持ちを伝えるんだよ〜って助言までしてあげてたし、いい女過ぎて泣けます(><)
そして、スジのパク代理パンチ事件もスッキリしました!パク代理、なんでブタれたか理解してたらいいんですが…まぁ、マ代表がいつでも支えてくれますよね!ほんと、マ代表、茶目っ気たっぷりで素敵です♡
ホランと会ってるあのアプリの人の言葉遣い、本当に意味不明でした(笑)なんか、チャラチャラした奴やと思って気に食わなかったんですが、あえて、子供っぽい単語で話してたんですね!訳のおかげで理解できました!
って、こんな長々とコメントしてスイマセン!上手くコメント出来なくて…思ったことを書いてたら、こんなに長くなってしまって( ̄▽ ̄;)ハハ……まだまだ書ききれないぐらい、本当にこの訳のおかげで、ドラマを何倍も楽しませていただいてます!
ありがとうございます♡
今日、明日の2話で片付いてしまうのか??ってぐらい、内容盛りだくさんになりそうですね…ジホもセヒのお父さんに何を告げたのか気になりますし、契約解消してか、ジホとセヒは同じ家に住み続けるのか…あ〜ほんと、気になることばっかりですね!!
ジホもセヒも笑顔で終わってほしいです❢