2017年11月26日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.14-1
書き始めるのにこんなに気が重い回はなかったですね・・・苦しい〜〜
〜ep.13-2のつづきから〜
ジホにメッセージを送りながら外に探しに出てきたセヒ。酔い覚ましに車の外に出て伸びをするジョンミン。ジホが絡まなきゃ出会わなかったかもしれない2人が出会ってしまった。
顔を合わせて立ち止まり、固まったセヒとジョンミン。ジホはその2人の様子を見て、何かを感じたよう。
伸びをしたまま真顔でぎこちなく「アンニョン」と先に挨拶したジョンミン。「おう、アンニョン」と答えたセヒ。なんていうか・・・静かな再会。ジホは柱の陰に思わず隠れた。
「ここに住んでるの?この近所に?」「うん、お前はここにどうして」「わ、私は通りかかったから」柱の陰から2人を覗くジホ。会話は聞こえてないだろうけど・・・何かがある雰囲気は絶対に分かるよね〜
あまりの驚きに伸びをしたままのジョンミンの腕をチラリとセヒが見るとサッと下ろし、ジョンミンは名刺を出しながら今度お茶でもしようとセヒに言った。セヒは車の中を見て、男性(理事)がいることを見て「うん、そうしよう」と答える。車の中に戻るジョンミン。セヒも今来た道を戻って行った。その一部始終をずっと見ていたジホ。
ジホが車に戻るとすっかり酔いが覚めてしまったジョンミン。もちろんジホも。挨拶をして帰ろうとするジホにジョンミンは車で家まで送ると言った。ジホがすぐ近くだし酔い覚ましに歩いて帰ると言うと、「旦那さんが迎えに来るのね。私が空気が読めなくて」と笑う。←それがたった今、あなたが会った人です!!
お辞儀をして歩き始めたジホ。セヒはマンションのエントランス前で今もらったジョンミンの名刺を見ている。ジホから見せてもらったのと同じってこと分かったよね!
名刺をポケットにしまい、またジホに電話をかけるとやっとジホが電話に出た。「もしもし」
「ジホさん、どこですか」「ここです」後ろを振り返るとジホの姿。どうして電話に出ないんだと言うセヒに取れなかったと謝ったジホ。一緒に部屋に戻るんだけどジョンミンのことがなければジホは嬉しがって仲良く歩いただろうに!
ジホがシャワー中にセヒはジホのために柚子茶を水筒に用意している。朝のオムライスといい、好きな人にはまず食物を取り揃えてあげるスタイル!? ジホはバスルームから出て今日はお酒をよく飲んだ、久しぶりだったからかな?と世間話をするようにセヒに言った。
「一緒に飲んだんですか?その制作会社・・・」「はい、代表もお酒をよく飲まれる方でした」←お互い、ジョンミンを念頭にしているからか、すごい緊張感のある会話。
その間にジホが水を飲もうとすると、作った柚子茶を差し出すセヒ。お酒をたくさん飲んできたジホを心配してくれている。ジホもその心が分かって嬉しくも思う。「温かいですね。ありがとうございます」
水筒を持ってセヒと猫に挨拶して部屋に入ろうとするジホに、セヒが声を掛けた。「今日も一緒に寝ますか?」でもジホは断るんだよ〜〜「いえ、今日はちょっと」
セヒが気まずくなって謝ると、ジホは今日は疲れたし、そういう日はもっとイビキをかいてしまうと言い訳をして部屋に入って行った。
ジホは部屋の中で、今までのセヒの言葉と今日聞いたジョンミンの過去を繋いでいる。セヒがなぜ非婚で周りとかかわらない人生を選択したのか、ジョンミンが経験した子供のこと、セヒの家との軋轢。重すぎる〜〜。 カタツムリを抱いて考え込むジホ。
セヒはまたジョンミンの名刺を見ている。ジホがジョンミンのことを良い印象を持って自分に話していたことも、同時に思い出している。
ジホの電話が鳴った。相手はセヒ。セヒはジホにまた文を書くことになったことへお祝いを言った。「また始められて、本当によかったです」
“この人は、悩んでいる。怖がっている。不安がっている” ジホはセヒの気持ちがすごく分かっている。
「ありがとうございます」「おやすみなさい、ジホさん」「はい。セヒさんも」←この何でもない会話の中に、お互いの心のもやもやが凝縮されているようです!
美容院に来たホラン。いつも通りでいいかと訊く美容師に「いいえ」と答えた。
コーヒーショップにいるマ代表。外を歩くホランの姿を認め、いたたまれない顔つきになる。ホランがマ代表を呼び出したのだ。急に連絡をして呼び出したことを謝るホランに、会社の代表は忙しくない、忙しいのは社員だけだとわざと軽口を言った。ばっさりとボブカットになったホランに似合うと言ったマ代表。ホランは気分転換を兼ねて、と言い、本題に入る。
「ウォンソクですけど、本心でしょう?」口ごもるマ代表に、最後に気持ちのけりをつけたいから話してくださいと言うホラン。「マ代表の他にお尋ねできる人がいなくて」
「現在のところは、そのようです」マ代表が答えた。「では、私が縋りついても戻らないでしょうね?」
「ウォンソクは自分がホランさんを不幸にすると思ってるようなんです。だから放してやらなきゃならないと決めたようなんです」ホランを思って注意深く話してあげるマ代表が素敵です〜。
「自分が放したいからではなくてですか?」「よく分かりませんが、愛する人をずっと大変にするだけだと思うと、自分自身が嫌になるみたいです。惨めだったり」
「ええ、ただ私たちがここまでだったということでしょう」とホランは言った。ウォンソクが自分を嫌がったのではないということは分かったようだ。
マ代表とホランは店を出て歩いていた。するとマ代表に声を掛けてきた一人の男。「ああ、シン代理」会社での財務ミーティグがあって立ち寄ったらしい。お互いに挨拶を交わしているとシン代理はホランに目を留め、「紹介してくれないんですか?もしかしてマ代表の・・・」
慌てて否定するマ代表。一番親しい弟の彼女…ではなく、自分の彼女の親友だと紹介した。シン代理はホランに名刺を出して、マ代表の会社の財務を担当しているシン・ヨンヒョと明るく挨拶をした。ホランはシン代理に頭を下げ、マ代表に失礼しますと言いそこを後にした。シン代理はなんとなくホランに初めから好意があるっぽい素振り。
ホランはバス停でドリンク剤を飲んでいる。ご飯食べれてないんだろうなー。こっちが心配しちゃうよ!ドラマの中の人だけど(笑)
そんなホランの前に車で乗り付けてきたさっきのシン代理。マ代表に聞いたがホランの行先はバスがなかなか来ないから、送りますと言ってくれる。ホランが遠慮すると僕は悪い人じゃない、マ代表と付き合いも長いし、と結構グイグイくるシン代理。
結局乗っけてもらったホラン。家がこの辺ですか?とシン代理が訊くと、ただ荷物を持っていかなくてはならないと強張った顔でホランは答えた。
「そうなんですね。で、ホランさん。僕を誰だか分からないんですか?」こっちはやたらご機嫌なシン代理。「えっ?」と訊き返すと「『結婚したいです』。キョルマルエでチャットしたじゃないですか〜」←ホランとウォンソクの別れを間接的に演出した男だった〜
「実はさっきすごくびっくりしたんです。僕、ホランさんを一目で分かりました」ハイテンションのシン代理。アプリに加入して初めて話したのがホランだったのに、あれから返事もなく自分を除けたんだと思ったと笑いながら言う。それに対してホランはただ特に考えもなく返事をしただけ、と元気も無く言った。
シン代理は「今、線を引いたみたい。認定?」と子供の言い方でおどける。
家の前まで送ってもらい、お礼を言ってさっさと車を降りるホラン。シン代理に口を挟ませる隙も与えない。車の中から「お気をつけて」とホランに言うシン代理。
家に戻ったホランは屋上のひとつひとつを目に焼き付けるように見て回る。そしてピンクソファーの前に立ち、じっと見つめる。このソファーからちょっとずつズレていった感じだったよね。
ホランは家に入り、2人の写真を貼ったボードを見つめ、そして1枚ずつ外し始めた。外し終わると次は自分の服を詰め始める。洋服をキャリーに詰めている自分の手の指輪が目に入った。それを外してポケットに入れた時、ウォンソクが家に入ってきて鉢合わせになった。
あの時ホランが「自分の気持ちに正直になってみようかと」と言ったのは、マ代表を通してウォンソクの気持ちを知った上でだったんだね〜
荷物を下に降ろしたホランをシン代理はまだ待っていた。帰らなかったのかと訊くホランに、荷物を取りに行くと言ったからすぐにいらっしゃると思ってと言うシン代理。体調が悪そうだったから送ります、と荷物を受け取ろうとするシン代理に「そういうことをされると負担です」とはっきり言うホラン。シン代理はまた子供っぽい言葉を言いながら、倒れそうなのを放って行けないと言う。ホランは自分をウォンソクが見ていることを十分分かっていながら荷物をシン代理に任せた。わざと見せつけるっていうより、ウォンソクの願いをきいてあげるという意味だったのかな〜
ウォンソクは車で去って行くホランをじっと見て、ホランも車の中からウォンソクをじっと見ていた。
ジホはジョンミンンの事務所を訪れていた。助監督への告訴状を用意してくれていたジョンミンは、ジホに調査の過程で被害者聞き取りがあるが大丈夫かと心配してくれる。助監督とのメールや通話は残っているから幸いだが、マスコミへリークすると少しうるさくなると説明したジョンミン。ジホは覚悟を決めていた。ジョンミンは予定通り進行するとジホに言った。
そしてもう一つ取り出した紙はジホとの契約書。戸惑うジホに、今ここでサインをする必要はない、家に持ち帰りよく見て修正があれば言ってほしいと言う。
ジホは契約の金額に少し驚いた。ジョンミンはジホが不足と思っていると早合点して、もう少し合議が必要かと尋ねたが、そうではなかった。思ったことを隠さず言うジホにジョンミンは忠告する。
「驚いても一人で出て行ってから知られずに驚かないと」契約をするのに敵軍に自分の手の内を全て見せてどうするのかと。ジホも正直者ならジョンミンも明け透けに言ってくれるいい人。
「代表は・・・敵軍ではないじゃないですか」と真っ直ぐにジョンミンを見て言うジホ。笑いながら「そうでもないです」と言うジョンミン。自分たちの会社はこんな風に作家との契約をあまりすることはないが、その代わり一度すれば正当にする、長い間一緒にやっていくと思った人ならば、と要するに駆け引きしないで本当にさっぱりとしてるんだよね〜
そんなジョンミンに、「代表、今日ご飯食べましょうか?私たち」とジホは言った。
セヒは会社でジョンミンの会社が携わったものを検索していた。そして代表インタビューの記事も見つけた。元々は作家になりたかったらしいジョンミン。セヒは一つの質問に注目した。それは“お金に対する欲はないのか”という質問だった。
「いいえ。たくさんある(笑)この仕事を始めることになったきっかけも『お金』が直ちに急を要した」
「『世界中でお金ですることが一番簡単で軽い』ということだ」
セヒはジョンミンの名刺と電話を持って席を立った。
ジホとジョンミンは個室で向かい合ってご飯を食べている。ジョンミンが二日酔いを心配するとジホは柚子茶を飲ませてくれて大丈夫だったと暗に夫の存在を出した。
「あ〜、旦那さんがしてくれたの?」「はい、夫が・・・してくれました」
「契約の前に、気になることがあります」ジホの真剣な顔にジョンミンはスプーンを置いた。
「前にお話しになったあの方、結婚するところだった方。また会ったとしたら、どうされますか?」ジョンミンも真顔になる。
「また会っても愛すると思いますか?」ジホの質問にジョンミンは当然当惑した顔になる。
「それ、契約に関連する質問ですか?」「はい、契約と関連する重要な質問です」ジホの真っ直ぐな眼差しにジョンミンは率直に口を開いた。
「実は、会いました。その人と。ユン作家の近所に行った日。あの日、偶然に。それで今はユン作家の質問が、とても・・・妙に感じますね」見つめ合うジョンミンとジホ。
「私もその日、迎えにきました。セヒさんが」
スジは運転をしながら、あの夜にマ代表から言われた言葉を思い出している。世の中と向き合ったことが無いと言われたこと。一度くらい世の中を捕まえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと言われたこと。そしてそれを始めたら横でマ代表が支えてくれると言ってくれたこと。
オフィスに戻り、パク代理を捕まえてタバコに誘ったスジ。
パク代理はいつもの様子でないスジを察したのか、タバコを断った。スジは一人で火を点けた。「言うことは何だ」
2015年度にチームに入ったスジ。パク代理と仕事をして3年目だ。日に直すと800日。時間では7200時間。その長い時間が自身にとって概ねひどかったとスジは言った。宴席でのセクハラにどうやって笑おうか、休日の翌日は彼氏とどこに行ったかの質問にどう答えるか、体調が悪い日には「またあの日か?」と言われるかと思い辛い素振りもできなかった。
そうやってパク代理を思い出すとひどくて辛い記憶しかないと言うスジ。「7200時間を共に仕事した同僚として悲しくないですか?」「それで言いたいことは何だ」
「私がこの間、受けた傷に対して謝罪してください。私達のチームが全員いる席で公式に謝罪してください。私、本当にパク代理とのこのひどい関係を、もう終わらせたいんです。今日、私が本心をこめてお話ししたので、パク代理も真心を見せてください。では、お待ちしています」きっぱりと言った後、パク代理に丁寧に頭を下げてその場を去るスジ。頑張ったね!!
漢江沿いのベンチでマ代表は枯葉と戯れている。そこにスジがやって来た!立ち上がって手を上げたマ代表のところに駆け寄って抱き着くスジ。「スジ、どうした?何かあったのか?」←すぐ気付いてあげるマ代表。
「ううん、嬉しくて」とスジは満面の笑顔だ〜。パク代理に言うこと言えてスッキリしたんだよね〜。
「マ代表の言葉は合ってた」スジは言った。パク代理を避けて悪口だけ言って対話をしたことが無かったと。「あの人も誰かの息子で、ある家庭の家長だから」だからパク代理に機会を与えたんだね!
「うちのスジは本当にカッコいい」褒められて嬉しいスジ。でもマ代表はスジのほっぺをまるで子供にやるように伸ばす(笑)また冗談で終わるパターン。
会社に戻ったマ代表。廊下に出ているセヒの後ろにそーっと忍び寄り、イタズラでもするのかと思いきや、セヒがじっと見ている名刺の名前を見て思わず声に出してしまう。「コ・ジョンミン?」「うわーーーっ!!!」思いっきり驚くセヒ。前にもジホに家でこうやって驚いた時があったような・・・後ろの攻撃に弱いのか!?
「ジョンミンか?」マ代表だって名刺の名前があんまり意外で驚いちゃってる。
外のベンチで話す2人。マ代表はセヒとジョンミンが出会ったことに驚きを隠せない。ジホが知っているのかと訊くとセヒは横に首を振った。(←知ってます!!気づいてます!!)それにしても、マ代表がジホのことを『義妹』から『ジホさん』に呼び換えたのが悲しい・・・
ジホとジョンミンが一緒に仕事をすることになるのかと訊くマ代表に、「多分」と答えるセヒ。
「お前が先に話をしないといけないんじゃないか?時々仕事をする間柄ということでもないんだから」マ代表は制作会社の代表と作家なら四六時中顔を合わせることを懸念してるんだね。
「どうやって言わなくちゃならないか?」セヒは言った。「どこからどこまで話をしなくてはいけないか。前に付き合ってた仲だったと、でなけりゃ俺の傲慢と幼さ(?)でまだらになっていた時期だったと、どう言っても傷つくだろう。ジホさんは透き通った人だから」ジホの名前が出るとマ代表が意外な顔で振り向いた。セヒは構わず続ける。
「その透明さに俺の染みをつけるのは・・・嫌だ」
「俺、ジホさんの話じゃなかったんだけど」マ代表は言った。「ジョンミンの話をしたんだよ。ジョンミンにジホさんをどうやって説明するのか、それを訊いたのに。お前、ジョンミンを忘れられなかったんじゃなかったのか?だから、結婚もこうやって契約して」セヒはマ代表に言われて気づいたね!自分がジホのことを一番初めに考えたことを!
「どうせジホさんはただの契約関係じゃないか。お前にとってただの下宿人じゃなかったのか?」セヒは黙って答えない。
マ代表はため息をついて言った。「ジョンミンの心配じゃなかったんだな」そしてセヒの肩を叩いて戻って行った。
“ひょっとしたら暮していれば一度くらいは会えるのではないかと思っていた。練習もしていた。『元気か?』『久しぶりだね』”
“だけど、会った瞬間から俺が心配だったのは、たった一人。一体、いつからだったのか?俺の人生に残っているのはもう乾ききった枯葉だけだと思っていたのに。残った時間はこの枯葉が落ちてくることだけを待ちながら、一人静かに生きていけばそれだけだと思っていたのに”
セヒは退勤途中にブックカフェに寄り、一冊の本を買った。
“誰かの人生を決めるようなことはこれ以上したくなかったのに。誰かを泣かせることはもうこれ以上、無いと思っていたのに”
エントランスに入ると、警備のおじさんから呼び止められたセヒ。401号室に訪ねてきた人がいた。それは・・・あの助監督、ケ・ヨンソク。セヒを怪訝そうに見ているが、セヒもこの男のことを知らない。
キョルマルエではウォンソクがプログラムを打ち込んでいる。その画面を見たボミはウォンソクの手を掴み、キーボードから外した。「元カノのせいで会社のプログラムを全部ダメにする考えですか?」ウォンソクは気もそぞろで仕事していたようだ。「すみません」と謝り、急いで直し始める。
「でも、それをどうやって分かったんです?」とウォンソクが心底不思議そうに訊くと、顔に書いてあると答えたボミ。
「恋愛するならいつかは別れるものじゃない。顔に全部書いてあります。1、2度したわけじゃあるまいし」とグッサリ言う。
ウォンソクが恋愛は1度しかしてないと言うと「それじゃ『あれも』初めてだったみたいですね」と意味ありげに言うボミ。全くピンとこないウォンソク。ボミは案外大人の女なのね〜(笑)知らんぷりの顔で「何って、失恋です」と言い放ち、自分の席に着いたボミ姐さん。
ホランは仕事が終わり、退勤するところだった。アプリからはシン代理からの怒涛のメッセージ。「お忙しいみたいですね」「あの日はきちんとお帰りになりましたか?」「今日、忙しくなければ一緒に夕食をどうですか?」ホランは意を決した表情で返信を打った。
外に出て歩道で待つホランをピックしにきたシン代理は満面の笑顔。一方、無表情のホランは無言で車に乗り込む。
メッセージを見て飛んできたシン代理。ご飯はどうしますか?と言う問いにホランは「ご飯はいいから簡単にビールでも飲みましょう」と言った。このシン代理、ものの言い方が特徴がある。わざとか、ちょっと子供っぽい言い方をするからホランがその都度とまどうんだよね〜。そして“簡単にビール”とは、本当に簡単に川っぺりで缶ビール!(笑)
シン代理が乾杯しようとするのも構わず、いきなり飲み始めるホラン。「ずいぶん喉が渇いていたみたいですね」とか言ってるけど、ホランが合わせる気がまるで無いからね。
「私、7年付き合った彼氏がいたんだけどこの前別れたんです」突然前振りも無く言いだすホラン。「実は送ってもらった日も二人で一緒に住んでいた家から荷物を取りに行ったんです」これで自分を追わなくなると思ったのかな?
なのに、シン代理は変なところが気になった!「だけど、どうしてそんなに荷物が無いんです?」予想外の反応にホランはビールを吹き出しそうになる(笑)
シン代理は自分も前の彼女は7年付き合ったとホランに言った。結婚のことでたくさんケンカをして別れたと。彼女は恋愛と結婚がとても違っていたんです、と苦笑しながら話すシン代理。どこかで聞いたような原因。
少し気まずくなった空気を変えるためか、シン代理はどうやって失恋を克服したかをホランに話し始めた。時間が薬だと言うホランに時間はただ時間だと言い、人は切実に願うことは口に出してこそ叶うと。朝昼晩、鏡を見ながら言う言葉は「俺は忘れることができる」「俺は失恋を克服する」「○○精神で影幀閣を脱走して○○(←○○は何だか分かりませんw)を奪取するんだ!」最後は戦隊ヒーローみたいなジェスチャー付きでやっぱり子供っぽいシン代理。
「私の前で辞典の言葉?みたいなのを使わないでください。私、無学なので理解できません」とホランが冷たく言うと、シン代理はきまり悪そうにこれは『給食体』だと言った。つまり、給食を食べる年ごろの子が使う流行り言葉や略語だから、ホランは分からなかったんだね!(私も分かりません!○○のところは、全く聞いたことのない言葉で見当がつかなかったことをお詫びしますm(__)m)
ホランは初めて笑って、「何でそんな言葉を使うんです?」といつもの感じに戻って尋ねた。逆にシン代理はちょっと恥ずかしそうに「気分が良くなるじゃないですか、若くなったようでもあるし」と茶目っ気を出して言う。ホランもつられて笑ってるし。
やっと初めてこの2人の会話がかみ合ったみたい!!
つづきます〜
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〜ep.13-2のつづきから〜
ジホにメッセージを送りながら外に探しに出てきたセヒ。酔い覚ましに車の外に出て伸びをするジョンミン。ジホが絡まなきゃ出会わなかったかもしれない2人が出会ってしまった。
顔を合わせて立ち止まり、固まったセヒとジョンミン。ジホはその2人の様子を見て、何かを感じたよう。
伸びをしたまま真顔でぎこちなく「アンニョン」と先に挨拶したジョンミン。「おう、アンニョン」と答えたセヒ。なんていうか・・・静かな再会。ジホは柱の陰に思わず隠れた。
「ここに住んでるの?この近所に?」「うん、お前はここにどうして」「わ、私は通りかかったから」柱の陰から2人を覗くジホ。会話は聞こえてないだろうけど・・・何かがある雰囲気は絶対に分かるよね〜
あまりの驚きに伸びをしたままのジョンミンの腕をチラリとセヒが見るとサッと下ろし、ジョンミンは名刺を出しながら今度お茶でもしようとセヒに言った。セヒは車の中を見て、男性(理事)がいることを見て「うん、そうしよう」と答える。車の中に戻るジョンミン。セヒも今来た道を戻って行った。その一部始終をずっと見ていたジホ。
ジホが車に戻るとすっかり酔いが覚めてしまったジョンミン。もちろんジホも。挨拶をして帰ろうとするジホにジョンミンは車で家まで送ると言った。ジホがすぐ近くだし酔い覚ましに歩いて帰ると言うと、「旦那さんが迎えに来るのね。私が空気が読めなくて」と笑う。←それがたった今、あなたが会った人です!!
お辞儀をして歩き始めたジホ。セヒはマンションのエントランス前で今もらったジョンミンの名刺を見ている。ジホから見せてもらったのと同じってこと分かったよね!
名刺をポケットにしまい、またジホに電話をかけるとやっとジホが電話に出た。「もしもし」
「ジホさん、どこですか」「ここです」後ろを振り返るとジホの姿。どうして電話に出ないんだと言うセヒに取れなかったと謝ったジホ。一緒に部屋に戻るんだけどジョンミンのことがなければジホは嬉しがって仲良く歩いただろうに!
ジホがシャワー中にセヒはジホのために柚子茶を水筒に用意している。朝のオムライスといい、好きな人にはまず食物を取り揃えてあげるスタイル!? ジホはバスルームから出て今日はお酒をよく飲んだ、久しぶりだったからかな?と世間話をするようにセヒに言った。
「一緒に飲んだんですか?その制作会社・・・」「はい、代表もお酒をよく飲まれる方でした」←お互い、ジョンミンを念頭にしているからか、すごい緊張感のある会話。
その間にジホが水を飲もうとすると、作った柚子茶を差し出すセヒ。お酒をたくさん飲んできたジホを心配してくれている。ジホもその心が分かって嬉しくも思う。「温かいですね。ありがとうございます」
水筒を持ってセヒと猫に挨拶して部屋に入ろうとするジホに、セヒが声を掛けた。「今日も一緒に寝ますか?」でもジホは断るんだよ〜〜「いえ、今日はちょっと」
セヒが気まずくなって謝ると、ジホは今日は疲れたし、そういう日はもっとイビキをかいてしまうと言い訳をして部屋に入って行った。
ジホは部屋の中で、今までのセヒの言葉と今日聞いたジョンミンの過去を繋いでいる。セヒがなぜ非婚で周りとかかわらない人生を選択したのか、ジョンミンが経験した子供のこと、セヒの家との軋轢。重すぎる〜〜。 カタツムリを抱いて考え込むジホ。
セヒはまたジョンミンの名刺を見ている。ジホがジョンミンのことを良い印象を持って自分に話していたことも、同時に思い出している。
ジホの電話が鳴った。相手はセヒ。セヒはジホにまた文を書くことになったことへお祝いを言った。「また始められて、本当によかったです」
“この人は、悩んでいる。怖がっている。不安がっている” ジホはセヒの気持ちがすごく分かっている。
「ありがとうございます」「おやすみなさい、ジホさん」「はい。セヒさんも」←この何でもない会話の中に、お互いの心のもやもやが凝縮されているようです!
美容院に来たホラン。いつも通りでいいかと訊く美容師に「いいえ」と答えた。
コーヒーショップにいるマ代表。外を歩くホランの姿を認め、いたたまれない顔つきになる。ホランがマ代表を呼び出したのだ。急に連絡をして呼び出したことを謝るホランに、会社の代表は忙しくない、忙しいのは社員だけだとわざと軽口を言った。ばっさりとボブカットになったホランに似合うと言ったマ代表。ホランは気分転換を兼ねて、と言い、本題に入る。
「ウォンソクですけど、本心でしょう?」口ごもるマ代表に、最後に気持ちのけりをつけたいから話してくださいと言うホラン。「マ代表の他にお尋ねできる人がいなくて」
「現在のところは、そのようです」マ代表が答えた。「では、私が縋りついても戻らないでしょうね?」
「ウォンソクは自分がホランさんを不幸にすると思ってるようなんです。だから放してやらなきゃならないと決めたようなんです」ホランを思って注意深く話してあげるマ代表が素敵です〜。
「自分が放したいからではなくてですか?」「よく分かりませんが、愛する人をずっと大変にするだけだと思うと、自分自身が嫌になるみたいです。惨めだったり」
「ええ、ただ私たちがここまでだったということでしょう」とホランは言った。ウォンソクが自分を嫌がったのではないということは分かったようだ。
マ代表とホランは店を出て歩いていた。するとマ代表に声を掛けてきた一人の男。「ああ、シン代理」会社での財務ミーティグがあって立ち寄ったらしい。お互いに挨拶を交わしているとシン代理はホランに目を留め、「紹介してくれないんですか?もしかしてマ代表の・・・」
慌てて否定するマ代表。一番親しい弟の彼女…ではなく、自分の彼女の親友だと紹介した。シン代理はホランに名刺を出して、マ代表の会社の財務を担当しているシン・ヨンヒョと明るく挨拶をした。ホランはシン代理に頭を下げ、マ代表に失礼しますと言いそこを後にした。シン代理はなんとなくホランに初めから好意があるっぽい素振り。
ホランはバス停でドリンク剤を飲んでいる。ご飯食べれてないんだろうなー。こっちが心配しちゃうよ!ドラマの中の人だけど(笑)
そんなホランの前に車で乗り付けてきたさっきのシン代理。マ代表に聞いたがホランの行先はバスがなかなか来ないから、送りますと言ってくれる。ホランが遠慮すると僕は悪い人じゃない、マ代表と付き合いも長いし、と結構グイグイくるシン代理。
結局乗っけてもらったホラン。家がこの辺ですか?とシン代理が訊くと、ただ荷物を持っていかなくてはならないと強張った顔でホランは答えた。
「そうなんですね。で、ホランさん。僕を誰だか分からないんですか?」こっちはやたらご機嫌なシン代理。「えっ?」と訊き返すと「『結婚したいです』。キョルマルエでチャットしたじゃないですか〜」←ホランとウォンソクの別れを間接的に演出した男だった〜
「実はさっきすごくびっくりしたんです。僕、ホランさんを一目で分かりました」ハイテンションのシン代理。アプリに加入して初めて話したのがホランだったのに、あれから返事もなく自分を除けたんだと思ったと笑いながら言う。それに対してホランはただ特に考えもなく返事をしただけ、と元気も無く言った。
シン代理は「今、線を引いたみたい。認定?」と子供の言い方でおどける。
家の前まで送ってもらい、お礼を言ってさっさと車を降りるホラン。シン代理に口を挟ませる隙も与えない。車の中から「お気をつけて」とホランに言うシン代理。
家に戻ったホランは屋上のひとつひとつを目に焼き付けるように見て回る。そしてピンクソファーの前に立ち、じっと見つめる。このソファーからちょっとずつズレていった感じだったよね。
ホランは家に入り、2人の写真を貼ったボードを見つめ、そして1枚ずつ外し始めた。外し終わると次は自分の服を詰め始める。洋服をキャリーに詰めている自分の手の指輪が目に入った。それを外してポケットに入れた時、ウォンソクが家に入ってきて鉢合わせになった。
あの時ホランが「自分の気持ちに正直になってみようかと」と言ったのは、マ代表を通してウォンソクの気持ちを知った上でだったんだね〜
荷物を下に降ろしたホランをシン代理はまだ待っていた。帰らなかったのかと訊くホランに、荷物を取りに行くと言ったからすぐにいらっしゃると思ってと言うシン代理。体調が悪そうだったから送ります、と荷物を受け取ろうとするシン代理に「そういうことをされると負担です」とはっきり言うホラン。シン代理はまた子供っぽい言葉を言いながら、倒れそうなのを放って行けないと言う。ホランは自分をウォンソクが見ていることを十分分かっていながら荷物をシン代理に任せた。わざと見せつけるっていうより、ウォンソクの願いをきいてあげるという意味だったのかな〜
ウォンソクは車で去って行くホランをじっと見て、ホランも車の中からウォンソクをじっと見ていた。
ジホはジョンミンンの事務所を訪れていた。助監督への告訴状を用意してくれていたジョンミンは、ジホに調査の過程で被害者聞き取りがあるが大丈夫かと心配してくれる。助監督とのメールや通話は残っているから幸いだが、マスコミへリークすると少しうるさくなると説明したジョンミン。ジホは覚悟を決めていた。ジョンミンは予定通り進行するとジホに言った。
そしてもう一つ取り出した紙はジホとの契約書。戸惑うジホに、今ここでサインをする必要はない、家に持ち帰りよく見て修正があれば言ってほしいと言う。
ジホは契約の金額に少し驚いた。ジョンミンはジホが不足と思っていると早合点して、もう少し合議が必要かと尋ねたが、そうではなかった。思ったことを隠さず言うジホにジョンミンは忠告する。
「驚いても一人で出て行ってから知られずに驚かないと」契約をするのに敵軍に自分の手の内を全て見せてどうするのかと。ジホも正直者ならジョンミンも明け透けに言ってくれるいい人。
「代表は・・・敵軍ではないじゃないですか」と真っ直ぐにジョンミンを見て言うジホ。笑いながら「そうでもないです」と言うジョンミン。自分たちの会社はこんな風に作家との契約をあまりすることはないが、その代わり一度すれば正当にする、長い間一緒にやっていくと思った人ならば、と要するに駆け引きしないで本当にさっぱりとしてるんだよね〜
そんなジョンミンに、「代表、今日ご飯食べましょうか?私たち」とジホは言った。
セヒは会社でジョンミンの会社が携わったものを検索していた。そして代表インタビューの記事も見つけた。元々は作家になりたかったらしいジョンミン。セヒは一つの質問に注目した。それは“お金に対する欲はないのか”という質問だった。
「いいえ。たくさんある(笑)この仕事を始めることになったきっかけも『お金』が直ちに急を要した」
「『世界中でお金ですることが一番簡単で軽い』ということだ」
セヒはジョンミンの名刺と電話を持って席を立った。
ジホとジョンミンは個室で向かい合ってご飯を食べている。ジョンミンが二日酔いを心配するとジホは柚子茶を飲ませてくれて大丈夫だったと暗に夫の存在を出した。
「あ〜、旦那さんがしてくれたの?」「はい、夫が・・・してくれました」
「契約の前に、気になることがあります」ジホの真剣な顔にジョンミンはスプーンを置いた。
「前にお話しになったあの方、結婚するところだった方。また会ったとしたら、どうされますか?」ジョンミンも真顔になる。
「また会っても愛すると思いますか?」ジホの質問にジョンミンは当然当惑した顔になる。
「それ、契約に関連する質問ですか?」「はい、契約と関連する重要な質問です」ジホの真っ直ぐな眼差しにジョンミンは率直に口を開いた。
「実は、会いました。その人と。ユン作家の近所に行った日。あの日、偶然に。それで今はユン作家の質問が、とても・・・妙に感じますね」見つめ合うジョンミンとジホ。
「私もその日、迎えにきました。セヒさんが」
スジは運転をしながら、あの夜にマ代表から言われた言葉を思い出している。世の中と向き合ったことが無いと言われたこと。一度くらい世の中を捕まえて立ち、顔を突き合わせて言わなければならないと言われたこと。そしてそれを始めたら横でマ代表が支えてくれると言ってくれたこと。
オフィスに戻り、パク代理を捕まえてタバコに誘ったスジ。
パク代理はいつもの様子でないスジを察したのか、タバコを断った。スジは一人で火を点けた。「言うことは何だ」
2015年度にチームに入ったスジ。パク代理と仕事をして3年目だ。日に直すと800日。時間では7200時間。その長い時間が自身にとって概ねひどかったとスジは言った。宴席でのセクハラにどうやって笑おうか、休日の翌日は彼氏とどこに行ったかの質問にどう答えるか、体調が悪い日には「またあの日か?」と言われるかと思い辛い素振りもできなかった。
そうやってパク代理を思い出すとひどくて辛い記憶しかないと言うスジ。「7200時間を共に仕事した同僚として悲しくないですか?」「それで言いたいことは何だ」
「私がこの間、受けた傷に対して謝罪してください。私達のチームが全員いる席で公式に謝罪してください。私、本当にパク代理とのこのひどい関係を、もう終わらせたいんです。今日、私が本心をこめてお話ししたので、パク代理も真心を見せてください。では、お待ちしています」きっぱりと言った後、パク代理に丁寧に頭を下げてその場を去るスジ。頑張ったね!!
漢江沿いのベンチでマ代表は枯葉と戯れている。そこにスジがやって来た!立ち上がって手を上げたマ代表のところに駆け寄って抱き着くスジ。「スジ、どうした?何かあったのか?」←すぐ気付いてあげるマ代表。
「ううん、嬉しくて」とスジは満面の笑顔だ〜。パク代理に言うこと言えてスッキリしたんだよね〜。
「マ代表の言葉は合ってた」スジは言った。パク代理を避けて悪口だけ言って対話をしたことが無かったと。「あの人も誰かの息子で、ある家庭の家長だから」だからパク代理に機会を与えたんだね!
「うちのスジは本当にカッコいい」褒められて嬉しいスジ。でもマ代表はスジのほっぺをまるで子供にやるように伸ばす(笑)また冗談で終わるパターン。
会社に戻ったマ代表。廊下に出ているセヒの後ろにそーっと忍び寄り、イタズラでもするのかと思いきや、セヒがじっと見ている名刺の名前を見て思わず声に出してしまう。「コ・ジョンミン?」「うわーーーっ!!!」思いっきり驚くセヒ。前にもジホに家でこうやって驚いた時があったような・・・後ろの攻撃に弱いのか!?
「ジョンミンか?」マ代表だって名刺の名前があんまり意外で驚いちゃってる。
外のベンチで話す2人。マ代表はセヒとジョンミンが出会ったことに驚きを隠せない。ジホが知っているのかと訊くとセヒは横に首を振った。(←知ってます!!気づいてます!!)それにしても、マ代表がジホのことを『義妹』から『ジホさん』に呼び換えたのが悲しい・・・
ジホとジョンミンが一緒に仕事をすることになるのかと訊くマ代表に、「多分」と答えるセヒ。
「お前が先に話をしないといけないんじゃないか?時々仕事をする間柄ということでもないんだから」マ代表は制作会社の代表と作家なら四六時中顔を合わせることを懸念してるんだね。
「どうやって言わなくちゃならないか?」セヒは言った。「どこからどこまで話をしなくてはいけないか。前に付き合ってた仲だったと、でなけりゃ俺の傲慢と幼さ(?)でまだらになっていた時期だったと、どう言っても傷つくだろう。ジホさんは透き通った人だから」ジホの名前が出るとマ代表が意外な顔で振り向いた。セヒは構わず続ける。
「その透明さに俺の染みをつけるのは・・・嫌だ」
「俺、ジホさんの話じゃなかったんだけど」マ代表は言った。「ジョンミンの話をしたんだよ。ジョンミンにジホさんをどうやって説明するのか、それを訊いたのに。お前、ジョンミンを忘れられなかったんじゃなかったのか?だから、結婚もこうやって契約して」セヒはマ代表に言われて気づいたね!自分がジホのことを一番初めに考えたことを!
「どうせジホさんはただの契約関係じゃないか。お前にとってただの下宿人じゃなかったのか?」セヒは黙って答えない。
マ代表はため息をついて言った。「ジョンミンの心配じゃなかったんだな」そしてセヒの肩を叩いて戻って行った。
“ひょっとしたら暮していれば一度くらいは会えるのではないかと思っていた。練習もしていた。『元気か?』『久しぶりだね』”
“だけど、会った瞬間から俺が心配だったのは、たった一人。一体、いつからだったのか?俺の人生に残っているのはもう乾ききった枯葉だけだと思っていたのに。残った時間はこの枯葉が落ちてくることだけを待ちながら、一人静かに生きていけばそれだけだと思っていたのに”
セヒは退勤途中にブックカフェに寄り、一冊の本を買った。
“誰かの人生を決めるようなことはこれ以上したくなかったのに。誰かを泣かせることはもうこれ以上、無いと思っていたのに”
エントランスに入ると、警備のおじさんから呼び止められたセヒ。401号室に訪ねてきた人がいた。それは・・・あの助監督、ケ・ヨンソク。セヒを怪訝そうに見ているが、セヒもこの男のことを知らない。
キョルマルエではウォンソクがプログラムを打ち込んでいる。その画面を見たボミはウォンソクの手を掴み、キーボードから外した。「元カノのせいで会社のプログラムを全部ダメにする考えですか?」ウォンソクは気もそぞろで仕事していたようだ。「すみません」と謝り、急いで直し始める。
「でも、それをどうやって分かったんです?」とウォンソクが心底不思議そうに訊くと、顔に書いてあると答えたボミ。
「恋愛するならいつかは別れるものじゃない。顔に全部書いてあります。1、2度したわけじゃあるまいし」とグッサリ言う。
ウォンソクが恋愛は1度しかしてないと言うと「それじゃ『あれも』初めてだったみたいですね」と意味ありげに言うボミ。全くピンとこないウォンソク。ボミは案外大人の女なのね〜(笑)知らんぷりの顔で「何って、失恋です」と言い放ち、自分の席に着いたボミ姐さん。
ホランは仕事が終わり、退勤するところだった。アプリからはシン代理からの怒涛のメッセージ。「お忙しいみたいですね」「あの日はきちんとお帰りになりましたか?」「今日、忙しくなければ一緒に夕食をどうですか?」ホランは意を決した表情で返信を打った。
外に出て歩道で待つホランをピックしにきたシン代理は満面の笑顔。一方、無表情のホランは無言で車に乗り込む。
メッセージを見て飛んできたシン代理。ご飯はどうしますか?と言う問いにホランは「ご飯はいいから簡単にビールでも飲みましょう」と言った。このシン代理、ものの言い方が特徴がある。わざとか、ちょっと子供っぽい言い方をするからホランがその都度とまどうんだよね〜。そして“簡単にビール”とは、本当に簡単に川っぺりで缶ビール!(笑)
シン代理が乾杯しようとするのも構わず、いきなり飲み始めるホラン。「ずいぶん喉が渇いていたみたいですね」とか言ってるけど、ホランが合わせる気がまるで無いからね。
「私、7年付き合った彼氏がいたんだけどこの前別れたんです」突然前振りも無く言いだすホラン。「実は送ってもらった日も二人で一緒に住んでいた家から荷物を取りに行ったんです」これで自分を追わなくなると思ったのかな?
なのに、シン代理は変なところが気になった!「だけど、どうしてそんなに荷物が無いんです?」予想外の反応にホランはビールを吹き出しそうになる(笑)
シン代理は自分も前の彼女は7年付き合ったとホランに言った。結婚のことでたくさんケンカをして別れたと。彼女は恋愛と結婚がとても違っていたんです、と苦笑しながら話すシン代理。どこかで聞いたような原因。
少し気まずくなった空気を変えるためか、シン代理はどうやって失恋を克服したかをホランに話し始めた。時間が薬だと言うホランに時間はただ時間だと言い、人は切実に願うことは口に出してこそ叶うと。朝昼晩、鏡を見ながら言う言葉は「俺は忘れることができる」「俺は失恋を克服する」「○○精神で影幀閣を脱走して○○(←○○は何だか分かりませんw)を奪取するんだ!」最後は戦隊ヒーローみたいなジェスチャー付きでやっぱり子供っぽいシン代理。
「私の前で辞典の言葉?みたいなのを使わないでください。私、無学なので理解できません」とホランが冷たく言うと、シン代理はきまり悪そうにこれは『給食体』だと言った。つまり、給食を食べる年ごろの子が使う流行り言葉や略語だから、ホランは分からなかったんだね!(私も分かりません!○○のところは、全く聞いたことのない言葉で見当がつかなかったことをお詫びしますm(__)m)
ホランは初めて笑って、「何でそんな言葉を使うんです?」といつもの感じに戻って尋ねた。逆にシン代理はちょっと恥ずかしそうに「気分が良くなるじゃないですか、若くなったようでもあるし」と茶目っ気を出して言う。ホランもつられて笑ってるし。
やっと初めてこの2人の会話がかみ合ったみたい!!
つづきます〜
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私もジホとジョンミンが話し合うシーンが好きです。お互い飾らず、腹の探り合いもなく、真っ直ぐ同士で。ジホがさっさとジョンミンにセヒの名前を出したところもすごく良かったです。
マ代表は結構最初から推してたんですけど、実際にいたらスーパーマンかと思います。誰に対しても優しいし目を配れるし、おちゃめな所もあるし、仕事できるし、社長だし!(笑)
あと、給食体の説明ありがとうございました!ネットスラングってサトリより分かりません!(笑)
略語とか、流行り言葉はバラエティ番組に出てきたり友達とも使ったりするのでまだついていけるんですけどね〜
シン代理が最初にイマイチ気に入らなかった理由が、歳に合わないこの子供っぽい言葉遣いだったということを、書いてて分かりました〜(笑)
あと2回を残すのみですね。楽しみなような、終わってほしくないから見たくないような・・・
翻訳、ありがとうございます。
マ代表が、ここでも、そこでも良い仕事するんですよね^^
ジホとジョンミンが話し合うシーン好きです、お互いに配慮があるのがわかります、セヒの事がなければ親友になれたでしょうね
本当に良い人ばかり出て来るドラマです
よくわからないと言ってらした『존버 정신으로』は『めちゃめちゃな精神で』みたいな意味らしいですよ、ネットではよく使われるみたいですが、元があまり良い言葉ではないので、私達日本人は使ってはいけない言葉らしいです(*^艸^*)
後半分ですね、翻訳お待ちしてま〜す