2014年01月16日
ゲームをするとはどういうことか2
先日の記事で、
今の若い世代の人って、ひょっとしたらテレビゲームとかネトゲとかを老人になっても、それこそ死ぬまで手放さないっていうパターンはあり得る。
だから 『ゲームをするとはどういうことか』 とか 『人生における価値ってなんなのか』 とか、そういった問題について考えておくことって大事だよね、ということを書いた。
それで、シューティングゲームを極めようとする少年を描いた 『連射王』 という小説を紹介した。
それで、今日は上記のような問題について考えるために、参考になりそうな書物をさらに紹介しようと思う。
『ネトゲ廃人』 と 『僕の見たネトゲ廃神』
この二冊である。
ネトゲ廃人、という言葉については、わりとお聞きおよびの方も多いかもしれないが、ようするに、ネットゲームにどっぷりハマって、場合によっては日常生活に支障をきたしたり、ときにはゲームの過労で過労死してしまったりする人のことである。
これらの本では、ネットゲームに狂奔し、生活における余暇の時間、あるいは本来余暇にあてるべきではない時間すらもネットゲームにささげてしまう人たちの姿が取材されている。
もちろん、これらの本に書かれているような、ネットゲームのやりすぎで過労死したり、トイレに行く暇さえ惜しんでペットボトルに排尿したり、といった方は、ネットゲームユーザーのごく少数であろうし、ネットゲームを節度あるしかたで用いている人のほうが多いのだろう。
けれども、節度あるしかたであれ、ネットゲームをするということは、時間をネットゲームのために用いているということであり、その事実は、プレイしている人が、ネットゲームに時間を用いるだけの価値を見出してしまっていると言うことなのである。
今日紹介した本のなかで、ネトゲ廃人になってしまった子供たちに対する方策として、陶芸などの、創造的なほかの楽しみごとを体験させるといった方法が紹介されている。
だが、家にマイろくろを持っていて陶芸をしている人よりは、パソコンやスマホでネットゲームしている人のほうがずっと多いだろう。
つまり、極めればまた少し違うのかもしれないが、一般的に言って、陶芸よりはネトゲのほうが楽しそうだからなのだろう。
結局のところ、世の中は、ネトゲをする人に対して、はるかに優越した分かりやすい価値を示すことができてないのである。おそらくそれこそがネトゲ廃人が生まれてしまうもっとも根本的な理由であろうと思われる。
ともかくとても考えさせられる本であるのでぜひ一度ご覧になっていただきたい。
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