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2014年01月11日
英国貴族の邸宅
今日紹介するのは 『英国貴族の城館』 という本である。
この本の素晴らしいところは、
ふくろうの本の図説シリーズらしく豊富な図や写真があるところなのはもちろんであるが、
それだけではない。
外国の城館を特集した本は数多くあるが、そういう本は、有名な城館の外観写真に、あとは適当な解説文を添えて終わり、になっている本があまりに多い。
けれども、今日紹介する本は違うのである。
英国の城館につきものの施設が、その施設ごとに解説が付され、写真や図が添えられているのである。
寝室、大広間、厨房、浴室、食堂、などのようにである。
だから、ワナビの皆様が、よくある中・近世ヨーロッパ風小説を書いたり読んだりするときに、その小説のキャラクターが動き回る場所としての城館を描写したり、描写を読みとったりする際の資料本として非常な実用性があるんである。
『小説家になろう』 とかに、それっぽい連載をもっておられる方などには非常にオススメである。
図説 英国貴族の城館―カントリー・ハウスのすべて (ふくろうの本) 中古価格 |
2014年01月09日
帝国の中枢たる都市
今日紹介するのは 『永遠の都ローマ物語―地図を旅する』 という本である。
この本の何が凄いって、もうとにかくイラストが凄すぎなのである。
はっきりいってあり得ないレベルである。
表紙からしてそうなのだが、古代ローマの町並みを家の一軒一軒にいたるまで再現してびっちり書き込んである。
本文の内容としては、とある旅行者が古代ローマを訪れたときの記録という体裁をとっていて、古代ローマという都市の色々な場所についての解説がなされる。そして要所要所にイラストや写真が豊富に入っているのである。
そして、特に注目すべきは、オマケというかこれが主なのかもしれないが、カラーで精密に再現された古代ローマの全景の鳥瞰図イラストが一枚ついているのである。
このイラストを見ると、やっぱり穀物の倉庫は川のそばにあって荷揚げがしやすいように作ってあるなあ、とか、そういうふうに色々なところから船で食料を運んで一箇所に集中させられる川や海のそばでないと大都市って造り得ないんだなとか、色々なことが分かる。
これだけ大きく、分厚く、イラストや写真がたくさん入った本はそんなに多くない。
都市の設定とかにこだわるワナビの皆様であれば、この本は買いだと思われる。
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2013年12月07日
ヨーロッパの家
今日紹介するのは 『ヨーロッパの家(オランダ・ドイツ・スイス・オーストリア)』 で、
これは、ヨーロッパの家の写真をと解説が載った本だ。
中世ヨーロッパ風の小説を書く場合にも、主人公の住む家などの描写はあるわけである。
そういうときの資料として使える本である。
似たような本としては、背景ビジュアル資料シリーズなどがある。
今回紹介した、ヨーロッパの家シリーズの優れているところは、ただ写真を並べているのではなく、十分な解説を付して構成しているところである。
絵を描くときの資料としてであれば、写真さえあればそれで必要十分かもしれない。
しかし、小説を書くワナビとしては、ある写真を見て、それを小説中で描写しなければならない以上、その写真の内容をどのような言葉で表現すべきなのかも知らなければいけないのだ。
つまり、小説を書くときの資料は、写真だけでなく、その解説も重要なのである。
そして、この写真集は解説も充実しているのでとてもオススメである。
これは、ヨーロッパの家の写真をと解説が載った本だ。
中世ヨーロッパ風の小説を書く場合にも、主人公の住む家などの描写はあるわけである。
そういうときの資料として使える本である。
似たような本としては、背景ビジュアル資料シリーズなどがある。
今回紹介した、ヨーロッパの家シリーズの優れているところは、ただ写真を並べているのではなく、十分な解説を付して構成しているところである。
絵を描くときの資料としてであれば、写真さえあればそれで必要十分かもしれない。
しかし、小説を書くワナビとしては、ある写真を見て、それを小説中で描写しなければならない以上、その写真の内容をどのような言葉で表現すべきなのかも知らなければいけないのだ。
つまり、小説を書くときの資料は、写真だけでなく、その解説も重要なのである。
そして、この写真集は解説も充実しているのでとてもオススメである。
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2013年11月18日
ヨーロッパのお城
今日紹介するのは、
『輪切り図鑑 ヨーロッパの城―中世の人々はどのように暮し,どのように敵と戦ったか』
という本である。
いわゆる『中世ヨーロッパ風』のファンタジーを書く場合、その舞台として中世ヨーロッパのお城がでてくることはありえる。
でも、いざ小説を書こうとしても、お城の内部構造がいまひとつよく分からないから、ワナビたちはとりあえず、何か資料がないかと本屋に行ってみるのだ。
で、本屋でヨーロッパの城について書かれた本を探してみるが、あんまり良いものは見つからないことが多い。
城の外観の写真しか載ってなかったり、内部の図があっても、上から見た構造図が少しあるだけだったりの本が多くて、あまりよく分からなかったりする。
そこで今回紹介するこの本である。
この本は 『輪切り図鑑』 と銘打たれているだけあって、城を、その内部に生活している人なども書き込んだうえで丸ごと輪切りにしている。当然、内部構造もバッチリ分かる。
値段が高いといえば高いが、この本の価値の高さをも表していると言えるだろう。
個人的には中世ヨーロッパの城に関してこれ以上の資料本はないと思う。
『輪切り図鑑 ヨーロッパの城―中世の人々はどのように暮し,どのように敵と戦ったか』
という本である。
いわゆる『中世ヨーロッパ風』のファンタジーを書く場合、その舞台として中世ヨーロッパのお城がでてくることはありえる。
でも、いざ小説を書こうとしても、お城の内部構造がいまひとつよく分からないから、ワナビたちはとりあえず、何か資料がないかと本屋に行ってみるのだ。
で、本屋でヨーロッパの城について書かれた本を探してみるが、あんまり良いものは見つからないことが多い。
城の外観の写真しか載ってなかったり、内部の図があっても、上から見た構造図が少しあるだけだったりの本が多くて、あまりよく分からなかったりする。
そこで今回紹介するこの本である。
この本は 『輪切り図鑑』 と銘打たれているだけあって、城を、その内部に生活している人なども書き込んだうえで丸ごと輪切りにしている。当然、内部構造もバッチリ分かる。
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個人的には中世ヨーロッパの城に関してこれ以上の資料本はないと思う。
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2013年11月12日
都市についての設定
今日紹介するのは
『ドイツ中世の都市造形―現代に生きる都市空間探訪 1996/3/1 永松 栄 (著)』である。
『中世ヨーロッパ風』な世界設定の小説を書くときに、小説中にでてくる都市を設定したい場合があるかもしれない。
でも、都市を設定するといっても、何の手がかりもなく都市をデザインするとリアル感が薄れてしまう可能性はあるかもしれない。
例えばであるが、ある程度以上に大きな都市は、水運が使えるような海沿い、川沿い、運河沿いであったほうがよい。
なぜなら例えば何万人も都市住民がいたら、彼らの消費する食料その他の物資が膨大であり、それを陸路で運び込むのは無理があるからだ。
船で一気に運び込まないと追いつかない。
実際にパリもローマもセビリアもポルトガルも、昔のそれなりの大きな都市は全部川や海のそばである。
こういう風な知識こそが作品にリアル感を増し加えるのだと思う。
都市やその成り立ちの設定も同じであると思う。
この本には、都市の起源や発展の仕方などが、
『教会門前都市』 『城下都市』 『市場都市』
などというふうにタイプ別に解説されている。
市街地の構成のされかたなども書かれてあり、小説の設定作りや、描写に、とても参考になる。
版型が、それほど大きくない本なのに、とても分かりやすい手書きの図版と、写真が多数掲載されている。
というか図版や写真のないページが珍しいくらいだ。
この本ははっきりいってアタリだと思うので、オススメである。
ちょっとAmazonさんから提携解除されてしまったので商品リンクを貼ることができない。
申し訳ないが商品はGoogle検索で探していただきたいと思う。
『ドイツ中世の都市造形―現代に生きる都市空間探訪 1996/3/1 永松 栄 (著)』である。
『中世ヨーロッパ風』な世界設定の小説を書くときに、小説中にでてくる都市を設定したい場合があるかもしれない。
でも、都市を設定するといっても、何の手がかりもなく都市をデザインするとリアル感が薄れてしまう可能性はあるかもしれない。
例えばであるが、ある程度以上に大きな都市は、水運が使えるような海沿い、川沿い、運河沿いであったほうがよい。
なぜなら例えば何万人も都市住民がいたら、彼らの消費する食料その他の物資が膨大であり、それを陸路で運び込むのは無理があるからだ。
船で一気に運び込まないと追いつかない。
実際にパリもローマもセビリアもポルトガルも、昔のそれなりの大きな都市は全部川や海のそばである。
こういう風な知識こそが作品にリアル感を増し加えるのだと思う。
都市やその成り立ちの設定も同じであると思う。
この本には、都市の起源や発展の仕方などが、
『教会門前都市』 『城下都市』 『市場都市』
などというふうにタイプ別に解説されている。
市街地の構成のされかたなども書かれてあり、小説の設定作りや、描写に、とても参考になる。
版型が、それほど大きくない本なのに、とても分かりやすい手書きの図版と、写真が多数掲載されている。
というか図版や写真のないページが珍しいくらいだ。
この本ははっきりいってアタリだと思うので、オススメである。
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