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2014年01月01日
野球マンガ今昔
野球マンガといえば 『ドカベン』 である。
様々に異論のある方もおられようが、それほど的外れな物言いでもないはずだ。
『ドカベン』 の魅力は様々にあるが、まず重要なのは、高校野球を主な舞台にしているところである。
『一生に一度限りの高校時代の青春の日々』 を野球の練習におおむねぶち込んで、それを賭けて野球の地方大会なり甲子園なりで勝負するのである。
もう戻らない青春の日々を賭けるからこそ、盛り上がるのである。
賭けるものが大きくなればなるほど、興奮も大きくなるのはギャンブルとかと同じ構造かもしれない。
そして『ドカベン』 というのは主人公たるキャッチャーのあだ名である。
題名にもなっているくらいで、そのキャッチャーを主人公においていることからして、野球のゲームとしての駆け引きが大きな要素としてあることも魅力である。
例えば同じ作者のマンガである 『野球狂の詩』 という作品があるが、これは野球そのものに焦点をあてているのではなく、むしろ野球をとりまく人々の人間模様に主には焦点を当てているように思われる。
この 『野球狂の詩』 という作品もなかなかに面白く、それはそれでとても良いのであるが、個人的にはやはり野球マンガとしては邪道な印象が否めない。
つまり 『ドカベン』 はキャラクターの魅力のみに依存するのではなくて、野球というゲームそのものの面白さを感じさせてくれるマンガなのである。
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で 『ドカベン』 は面白いという結論はそれで良いのであるが、じゃあ最近ので面白い野球マンガはないのかというアナタには 『おおきく振りかぶって』 というマンガがオススメである。
このマンガも 『ドカベン』 と同じく高校野球を舞台にしており、野球というゲームそのものの面白さに焦点をあてたマンガである。
特筆すべきは、野球というゲームにおける駆け引きがキャッチャーのリードを中心として、これでもかというくらいに細かく描き込まれているところである。
野球っていうのはここまで細かいスポーツなのかという新鮮な驚きが感じられるだろう。
講談社漫画賞受賞作品でもあり、面白さはある程度保障できる作品である。
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